サモアの食-1
サモアでは、たいていのものが手に入ります。
米や醤油はもちろん、味噌、海苔、豆腐、日本酒、焼酎etc.
先日書いたようにワサビまで。
...お金さえ出せば。
まぁ、せっかくサモアに住んでいるので、和食には全然こだわっていませんが。
南の島らしく、パパイヤ、パイナップル、バナナ、マンゴー、アボカド、ココナツ、スターフルーツ等は、日本で買うのがバカらしくなるくらい安いです。
野菜も、首都アピアだからか、かなり色々買えます。
生姜、にんにく、玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジン、トマト、ナス、かぼちゃ、青梗菜、ししとう、唐辛子、今日はオクラと大根も見ました。
肉も鶏・豚・牛の他、マトンが買えますし、スーパーではベーコンやハムなどの加工肉も売られています。
NZやOZを中心に、色々な国の輸入食品があるので、自炊する人が食生活でストレスを感じることはなさそうです。
Samoan Rock
今日はサモアのロックを楽しみました。
と言っても、ロックンロールのロックではなく。
文字通り「岩」のほうです。
今滞在しているJICAドミトリーから徒歩圏の、Papaseea Sliding Rockという観光地に行ってきました(入場料一人5WST≒\225)。
渓流になだらかな滝が形成されていて、天然のウォータースライダーが楽しめる場所です。
雨季ですが、昼前からきれいに晴れたため、まさにちょうどいいタイミング。
...と思っていたところ、一昨日から今朝まで断続的に降り続いたスコールのおかげですごい水量!
事前に見た写真とは大違いの急流でした。
一緒に行った同期隊員が意図せず流されたりして、かなりヒヤッとしたくらい。
が、結果的には、水が多かったからこそ逆に楽しめました。
水も冷たかったですが、気温も暑かったのでちょうど良いくらい。
乾季に入ると水が減って危険度が増すので、雨季の晴れ間がお勧めです。
山の上なので、アピアの街が一望できました。
ゴミがない!
まだアピアしか見ていませんが。
サモアの街はきれいです。
海外(特に途上国)にありがちな、道路脇をゴミが埋め尽くすような景色は見られません。
おそらく村単位で管理が行き届いていて、毎日のように掃除をしているからだと思います。
そもそも道端にゴミを捨てたりも滅多にしないようです。
※なので、管理者が曖昧なエリア?や政府管轄エリア(アピア港周りの海沿い等)はゴミがあったりしますが...。
ゴミ出しは、各家々の前に設置?と思うくらいの間隔でスタンドが設置されていて、決まった曜日に出します。
高くなっているのは、多分ネズミや犬対策かと。
動物対策と言えばカラスがメインの日本とは異なりますね(そんなことない?)。
NZのODAで設置されたようですが、そもそもサモア人の自治がしっかりしていると言えそうです。
家々の庭もきれいに芝刈りされていて、サモア人はきれい好きなんだと感じられます。
職場訪問&家下見
サモアに到着して2週間、ようやく職場を訪問しました。
私の職場はサモア唯一の国立大学、通称NUS(National University of Samoa)です。
職種は電子工学で、理学部(Faculty of Science)で働きます。
名称は理学部ですが、コンピュータ科があったり、日本で言う「理工学部」が実態です。
学部だけで先生が約40名もいるので、たくさんの人に紹介されましたがとても覚え切れません。笑
WEBサイトにも紹介されている通り、教員は半分以上が女性でした!
日本で女性教員のほうが多い理系の大学なんてあるんでしょうか?
さらに驚いたことに、日本語を知っている先生や生徒が多い!
「こんにちは」「私の名前は~です」くらいは話せる人が結構います。
語学に日本語コースがあって、日本語教師として同期隊員が派遣されるくらいなので、当然かもしれませんがビックリです。
中には日本に留学していた先生(科学科の主任)もいて、立命館の学位記を部屋に飾っていたり。
今日は挨拶だけで、実際の活動は3/6からですが、さっそく部屋をもらいました。
講師の詰所的な部屋を想像していたら、教授・助教授たちと同じ扱いで2人部屋へ!
自分のデスク、PC(ネット接続!!)だけでなく、エアコン付の上、窓からは海が見える!
...10年前のタンザニアからは想像もできない待遇です。
ボランティアに来たとは思えません。
大学のスタッフに限らず、サモア人はみんな「超」が付くほど明るくて社交的なので、楽しく過ごせそうです。
午後は、今後2年間住むことになる家へ。
まず首都アピアに住む同期隊員である女性2人の家から。
2人とも長期滞在型のホテル形式で、コンパクトな住まいながら、冷蔵庫やエアコン、電子レンジ完備で過ごしやすそうです。
オーナーはNZやOZ?ですし、同じ施設に他の隊員が住んでいるため不安もなく、街やタクシー乗り場に近接なので、とてもいいところでした。
私個人としてはギターを弾いたり、時には爆音で音楽を聴きたい上、なるべく現地人コミュニティに入りたいので、どうなることかと思っていましたが。
なんと一軒家!すぐ隣がオーナーの親族、その隣がオーナー家と、閑静&高級っぽい住宅地の一角でした。
広いLDKに、これまた広い1ベッドルーム。さらにトイレ、シャワーが別です。
大きな冷蔵庫やガスコンロ、天井ファンや扇風機、何よりホットシャワーが付いていて、すぐにも暮らせそうな感じ。
ホテル形式でよくある、1室タイプの冷蔵庫(冷凍スペースが小さい上、イマイチ冷えない)や、電気コンロは個人的にNGだったので、ほぼ満点です。
電子レンジもエアコンもありませんが、コンロは4口もあるし、風通しが良さそうなので、おそらく問題ないでしょう。
オーナー家の犬2匹もすぐに慣れたし、職場にも歩いてすぐ。
買い物は街まで降りる必要がありますが、大学の正門前から片道1WST(≒\45)でバスが出ているし、快適環境です。
家についても10年前のタンザニアとは比較になりません。笑
目下、唯一の心配は洗濯ですが...最悪、二槽式でもいいから買ってしまおうかと。
※手洗いは苦じゃないのですが、雨季に手絞り脱水だと、全然乾かずカビだらけになってしまうとか。
サモアの雨とネット事情
急に大雨がザーッと降ってピタッと止まる、それが熱帯地方のスコールですよね。
が、サモアの雨季はスコールよりも日本の梅雨に近く、長時間どんよりしてシトシト降り続くことが多いです。
と思ったら。
今日は一日スコールでした。
...と言っても、スコール後に晴れるわけではなく。
ザーッと大雨が降って止まっても、どんより曇ったままでシトシト降り続くというイヤな感じ。笑
大雨警報も出るくらいだったので、床下浸水?な建物↓もありました。
本題。
昨日の続き、と言うか補足で、サモアのネット事情を。
携帯は2社
サモアでは、BlueskyとDigicelの2社だけが携帯電話サービスを提供しています。
どちらがいいかは一口には言いづらく、使う人や地域によります。
地域というのは、もちろん電波状況のことで、ある地方では片方しか入らない・安定しない等があるようです。
また、単純にデータ量当たりの価格を比べるとBlueskyのほうが安いですが、やや高いながらDigicelのほうが有効期限が長かったりします。
速度の点でも、Blueskyは3Gまでですが、Digicelは4Gも提供しているなど、本当に「使う人・地域による」としか言えません。
SIMは安いので「2枚持ちして、都合のいいほうに入れ替えながら使う」のが正解かもしれません。
私のスマホはデュアルSIMなので、2社とも挿しています(現状ではDigicelのほうが、私には合っていそうです)。
データの価格
代表的なプランだと、3GBで45~48WST(≒¥2,025~2,160)・有効期限14~30日です。
この他には基本料などがかからないことを思えば、日本と変わらないくらいですが...
現地人(そして協力隊員)の感覚的には1WSTが¥100くらいなので、3GBで5万弱と考えるとかなり高いです。
フリーWiFiなんてない!
ということで、サモアは国中でネットが超高いので、フリーWiFiなんて存在しません(多分)。
空港や高級リゾートホテルでも従量課金制でした。
なんと、JICA事務所でも隊員はネットNGです。
正確には、ネット接続されたデスクトップPCが2台だけ使用OKです。
もちろん活動に関する使用のみで、私用NGです。
驚いたことに、調整員(スタッフ)ですらWiFiには接続させてもらえないとのこと。
当然ながら、今滞在しているドミトリー(隊員連絡所)にも無料のネットはありません。
※なので、しばらくネットに接続できませんでした...。
ネットのプロバイダ
いわゆるインターネット・サービス・プロバイダは、BlueskyとDigicelに加え、Lava Spotという一社があります。
AP(アクセスポイント)が見えれば接続できます。
が、やはり高いです。
実情は全然使っていないので分かりませんが、3社とも一長一短で、一概にどこが良いとは言えないそうです。
スマホがSIMフリーではない場合
昨日、自分のスマホを使うには「SIMフリー」であることが前提と書きましたが。
Digicel、Blueskyとも、モバイルWiFiを100~200WST(≒¥4,500~9,000)で売っています。
これを使えばWiFi接続でスマホを使えるので、電話をかけないのであれば、SIMフリーでなくてもOKです。
電話も高い!
ネットが高いと書きましたが、同じように電話料金も比較的高く感じます。
日本にいると、定額通話だったり、LINE通話やSkypeなどが中心だったからかもしれませんが...。
結局、課金したらデータプランを買って、なるべく電話はLINEとSkypeだけにするのが正解なようです。
LINEもSkypeも使っていない現地の人とは、SMS中心に連絡するのがいいかもしれません。
日本とのネット通話
ネットが安定しているときは、遅延や音質など、国内にいるときと変わりありません。
少なくとも首都アピアにいる限りは、大雨でネット自体が不安定になったりしない限り、全然問題なさそうです。
サモアでスマホを買う
サモアではSamsungが主流です。
というか、それしか売っていないのでは?(あまり興味がないので細かく見ていません)
数機種売っているようなので、選択肢はありそうです。
自分のスマホが壊れたり紛失したらお世話になるはずなので、その際にレポートします。
>これから来る隊員の方へ
海外で自分のスマホ
日記は一休みして、海外で自分のスマホを使う方法をシェアします。
まずはざっくり
日本では、DoCoMoやauなど一社と契約し、基本的にその会社の回線以外は使えません。
が、世界ではプリペイド方式が主流だと思います。
ハード(スマホそのもの)は会社に縛られることなく、どの会社のSIMも使えるのが普通です。
売っている携帯も、日本で言うところの「SIMフリー」だけです(多分、ほとんどの国で)。
なので、海外で自分のスマホを使うには、「SIMフリー」であることが大前提ということです。
※日本でも「SIMフリー」の義務化がスタートしますし、現状でもいくらか払えば「SIMフリー」に変更してくれます。
プリペイド式とは
まずは電話回線を提供している会社(=キャリア。日本で言うDoCoMoやau)のSIMを買います。
これが高いと誰も使ってくれないので、たいてい安いです。タダだったりします。
が、国によっては、顔写真入りの身分証明書(パスポートetc.)が必要です。
ふつう、SIM一つにつき、電話番号一つが割り当てられ、買ったSIMの電話番号=自分の電話番号ということです。
ただ、SIMを買うだけでは、電話もネットもできません。
使うには、事前に課金が必要です。
Chargeカード、Rechargeカード、Top Upカードなどと、名称は色々ですが、要はその会社のiTunesカードみたいなものを買います。
要領も同じで、カードの裏をコインで削って、出てきた数字を携帯で打ち込めば、買った額がチャージされます。
チャージされた金額分だけ電話やネットが使える、という仕組みですが、一旦チャージすると使用期限があったりする点に要注意です。
SIMについて
SIMには、サイズ3種×ピン配置2種、合計6種類が存在します。
まずサイズは、ミニ(標準)、マイクロ、ナノとあります。
自分のスマホがどのサイズに対応しているか調べる必要があります...が、日本ではマイクロとナノしかないのでは?
スマホのモデル名をググれば簡単に調べられるので、自分のスマホに適したサイズのSIMを買えばOKです。
サモアでは、どのサイズにも型抜きできるSIM↓だったので、最近は気にしなくていいのかもしれません。
ピン配置も、6ピンと8ピンがあります↑が、現状では互換性があるので気にせずOKです。
日本で使っているSIMが8ピンで、海外で買ったSIMが6ピンでも大丈夫!ということです。
チャンネル
キャリアが使っているチャンネル(電波の周波数)に、自分のスマホが対応していないと使えません。
が、最近のスマホはかなり多くのチャンネルに対応しているので、調べるまでもなく、まず大丈夫なはずです。
調べるのであれば、「GSM channel」に続けて国名でググればOKです。
データプランを買う
前述の通り、課金すれば電話もネットも使えます。
が、そのままネットを使うと、チャージした金額がものすごい勢いで減っていきます。
課金したお金は、何にでも使える代わりに、割は悪いという理解でしょうか。
データプランを買うということは、用途をデータ通信(=ネット)に限定するが故に割が良くなる、と。
これは国やキャリアによって事情が異なるはずなので確認が必要です。
サモアの場合、先日写真を載せたように、24WST(≒¥1,080)で1GB・有効期限30日などのプランがあります。
設定
スマホや国にもよりますが、サモアのようなマイナー(?)な国のキャリアは、設定データが入っておらず、自分で設定する必要があります。
具体的には「アクセスポイント名」です。
自信があれば、SIMを買うときにAPN(場合によってはMCCやMNCも)を聞けば自分で設定できます。
自信がない人は、同じくSIMを買うときに、店員に設定してもらえばOKです。
その際は、スマホの言語をその国の人が分かるものに変更するのをお忘れなく。
まとめ
最近は国際化が進んだおかげで、あまりトラブルなく、海外で自分のスマホを使えます。
が、日本はやはりガラパゴス!
日本の常識は世界の非常識と思ったほうがよさそうですね。
間違いや補足があったら、ぜひ教えてください。
やっぱり人間関係が大切
サモア語の語学研修は、海沿いのホテルの会議室?を借りて行っています。
通うにはバスターミナルから海沿いの堤防を歩いていくので、天気が多少悪くても、それだけで毎日リフレッシュです。
※あ、もちろん、研修の方法や場所は国etc.によって異なり、タンザニアの時は寄宿制の語学学校でした。
学び始めてわずか3回目の授業ですが、サモアはマタイ制に代表されるように、やっぱり家族や人との関係性が大事なんだなぁ、と感じます。
と言うのも、サモア語は語彙が少なくて、ひとつの単語でいろんな意味を持つことが多い(20種類以上の意味がある単語も!)にも関わらず、人との関係を表す際には細かいんです。
たとえば、父親が言う「息子」「娘」と、母親が言う「息子」「娘」は全然違う単語です。
同様に、男が言う「兄弟・姉妹」と、女性が言う「兄弟・姉妹」も違います。
また、「子供」も身内か否かで単語を使い分けたりします。
さらに代名詞も、「私たち」は英語で「we」ですが、話している相手を含めた「we」と含めない「we」は異なる単語です。
さらにさらに、1,2,3人称に関わらず、1人、2人、3人以上が、それぞれ別の単語だったりします。
つまり、たとえば「私・私たち」は英語で「I/we」だけですが、サモア語では6種類が存在します。
単数の「自分」にも2種類あるので、非常にとっつきにくいですが、人との関わりに重きを置くサモア人が偲ばれます。
日本語のように語順がわりと自由だったり、すごく大らかであるように思えて、こだわるところは細部までこだわった、非常に興味深い言語です。
...今日も100以上の単語を覚えなければならないので、この辺で。汗