Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

仕事を辞めずに青年海外協力隊

はてブからメールが来ました。

「Notes in Apiaを開設して半年が経ちました」

おぉ、そうか。

ということは、隊員生活も早6ヶ月。

あっと言う間に、任期(2年)の1/4が過ぎ去ってしまいました。

この半年、何やってたんだって言われると、何も成果が出ていないんですが…。汗

大学での新コース立ち上げに向けて、着々と準備しています!(と言ってしまおう)

 

言い訳するわけではありませんが、まったく新規の案件はこんなもんです、きっと。

私の場合、求められている活動内容とは、職種からして違っていたし…。

これに対し、継続案件では、活動を引き継ぐ形になるので実情も分かっているし、赴任→即、お仕事!となるのがメリットかと。

何かと前任と比べられてしまう、というデメリットもありますが。

 

仕事を辞めさせられる?

本題。

青年海外協力隊には、休学している学生や新卒もいますが。

大半は「仕事を辞めて参加する社会人」です。

彼らの中には「仕事も辞めたいし、協力隊にも参加したい!合格したら、いい機会だから辞めちゃえ」的な人もいます。

が、「協力隊に参加したい!たとえ勤め先が許さなくても」という熱い想いで、仕事を辞め(させられ)た人も少なくなく。

実際、「2年もボランティア!?だったら辞めろ!」って会社・機関がほとんどらしいです。

 

…うーん。

日本におけるボランティアへの理解は、かくも浅いのか…って感じです。

ボランティア経験の有無が人生を左右する欧米とは大違い。

 

経営者が確認すべきは「帰ってきてからもウチで働きたい?」じゃないでしょうか?

その人が2年後以降、社内において特異な経験をした人材になることは確実な訳で。

人材の多様性は企業の強さに直結するのだから。

「帰ってきても働きたい」と言うなら、手放す意味が分かりません。

 

正直、個人的には「たかが2年先の未来が見通せないような経営陣なら、そんな会社、辞めて正解」なんて思ってしまいます。汗

 

もしも協力隊の後も、本当にその会社で働き続けたいのなら。

しっかり調べて&きちんと話せば、理性ある経営者なら休職をOKすると思います。

…少なくとも、試してみる価値はあるかと。

 

現職参加制度

というのは、社会貢献が企業にとって云々とか理想論ではなく、現実的にお金の話。

JICAが補填を含めた制度を用意しているからです。

仕事を辞めずに参加する(私もそうです)ことを協力隊では「現職参加」と呼びます。

詳しくはJICAのWEBサイト(現職参加について)に任せますが。

おおまかに言うと、「人材を借りてる間、費用を負担しますよ」ってことです。

 

人件費は、休職中に隊員に支払う額をJICAが肩代わり(上限あり)。

諸経費(管理経費)は、人件費の40%をJICAが企業に支払う。

 

つまり、企業としては「人が2年いなくなる」以外の損失は、ほぼありません。

例えが非常に悪いですが、我慢して鬱病になって休職されるより、よっぽどいいですよね。笑

しかも、給与(実質JICAが負担)を払えば払うほど諸経費がもらえるので、無給休職より有給休職のほうが得です。

2年後、新しいスキル(少なくとも語学)や、日本では得られない貴重な経験を積んだ人材が戻ってくることを考えれば、企業にとって決して悪い話ではないはずです。

 

ま、すべての前提が「帰国後も働き続ける」ですが。

それをしっかりアピールして、かつJICAの補填制度もちゃんと説明して。

経営者視点で「損はない、もしくは極小だ」と理解してもらえば。

きっと有給休職が叶うかと思います。

 

経営者によって、「社会貢献(≒理想論)」を語るべきかは判断が分かれますが。

「損得」は絶対に外せない要素です。

だって相手は経営者ですから。

たいていの場合、直属の上司はただの中間管理職なのでダメかもしれません。

が、その上、またその上、と諦めずに辿ると、きっと理解ある上職に出会えます。

 

それでも「辞めろ」とか「無給で行け(※この場合、JICAからの補填なし)」とか言うなら、そんな企業は勤め続ける価値がないのでは?

 

それって多分、「ボランティアなんて遊びだろ?」という浅はかさか、自分ができないことをしようとしている若者に対する、ただの意地悪ですから。

 

うまくいったら…

「協力隊に参加したいけど、仕事が…」なんて思っているなら、ぜひお試しを。

試すだけならタダですから。笑

が、晴れて有給休職を得た暁には「帰国後もそこで働き続けて」くださいね!

後続のために!!

 

サモアにもハイビスカス。南国気分が上がります。(本文関係なし)
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↓白も。沖縄でもレアですよね。
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サモア小話いろいろ

またしばらくサボってしまった...。汗

大学で立ち上げを計画している新コースの書類締切が近く、かつ遊びの計画も色々で、最近は割と忙しくしています。

 

先週の金曜日は、先輩隊員の中間報告会でした。

報告書は任期2年の間に5回提出しますが、報告会は赴任1年後と帰国前の2回です。

って、こんなことばかり書いている気がしますが、年に4隊が入れ替わり(赴任&帰国)、それぞれが年に一度報告会をするので、歓送迎会と報告会を併せて、イベントが年10回前後ある計算です(報告会と送別会が同日だったりするので)。

これらは協力隊員にとっては一大イベントなので、どうしてもブログにも書くことになります。笑

 

今回の報告会は、SV(シニアボランティア)を含めて8名の大所帯。

最近の協力隊のトレンド通り、内6名が教育系(小学校教諭・理数科教師)です。

朝から密な話をガッツリ聞けました。

 

↓歯科隊員はデンタルモデルも使って発表。

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男子の出席率が低い!?

サモアでは男女で比べると、男子の出席率が明らかに低いそうです。

途上国では「女に教育は必要ない!」という思想からか、女子の出席率が低いことがほとんどですが...。

サモアでは何が違うんでしょう?

たしかに私の働くNUS(サモア国立大学)でも、生徒も教員も60%以上が女性という感じですし、官公庁でもトップを含め、過半数は女性という印象です。

 

発表した隊員曰く「男の子は畑仕事に駆り出されるから学校に来ない」とのこと。

ホームステイした村を思い返しても、男性は畑仕事で、街に仕事に出るのは女性であることが多かったような。

確証は持てませんが、男性はマタイ(酋長)会議もあるし、畑と村のことは男、街での現金収入は女性という住み分けは意外と真実かもしれません。

 

大雨の翌日、欠席が増える!?

ある隊員の学校では、大雨の翌日は欠席が増えるそうです。

というのは、ウポル島はかなり水道が敷設されているのですが、その村では川が生活水なんだとか。

で、大雨が降ると、色んなところから流れ込むからか、水が悪くなってお腹を壊す、とのこと。

タンザニアでは普段から水が汚く、村でも煮沸が一般的でしたが...。

サモアはなまじ普段は水がきれいなだけに生じる状況でしょうか。

まさしく「雨が降ったらお休みで~♪」ですね。笑

 

...ちなみに、サモアの水道水はかなりきれいだし、消毒もされています。念のため。

 

教育制度とドロップ率

サモアの義務教育はPrimary School(小学校)だけで、日本で言う年長から中1までの8年です。

その上はCollege(中高等学校)と呼ばれ、5年です。

が、その5年間で75%はドロップアウトしてしまうとのこと。

さらに、Collegeを卒業しても、そのうちの約1/4しか大学には進学しないそうです。

前述の通り、男子は現金収入がある畑仕事のほうが手っ取り早いという判断なのかも?

また、高等教育を受けたからと言って、いい仕事に就けるわけではないのかもしれません...。

 

椅子より床!?

日本だったら、教室では床より椅子に座りたいですよね?

が、サモアの子達は床に座りたがるそうです。

ノートを取ったり、どう考えても椅子&机のほうがやりやすそうですが...。

なんで??

 

なんと、算数のとき数えるために「足の指も使いやすいから」床に座りたいんだとか。

裸足にサンダル履きがフォーマルな、南国ならではのエピソードですね。笑

 

サモア人の歯事情

サモアの国内人口20万人に対し、歯科医はわずか15人だとか!

診療所にいたっては、ウポル島のみ、4箇所しかないそうです。

いくらなんでも少なすぎでは?

日本では歯科&歯科医が余りすぎて過当競争だって言うのに...。

 

しかも地方では歯磨き習慣自体がないことも多く、来院時にはすでにかなり重症だとか。

発表隊員曰く「日本ではまず見られない、重度の症例ばかりが見られる」とのこと。

 

で、途上国ではよくあることですが、歯科治療は基本「抜く」だけです。

抜いて入れ歯。

お金持ちは金歯を入れますが、高価なので、抜いたままの人も山ほど見かけます。

 

また、歯科が一番混むのは月曜だとか。

これも「なんで!?」って感じですが...。

正解は、金曜の夜、呑んでケンカして殴られて折れるから。

サモア人は普段は超温厚ですが、呑むとタガが外れる人が多いです(プラスにもマイナスにも)。

 

...って、土日は休みだから、折れても2日放置なのかよ~。orz

 


取りとめもなく書き連ねてしまいましたが。

こういう逸話?をたくさん聞けるのも、報告会の楽しみの一つです。笑

サモアのバスドライバーは鏡がお好き?

サモアのバスステーションは不親切です。

停留所が行き先ごとに分かれて、番号や表示があったり、なんてことは一切なし。

バスは空いているレーンに入ってきて、適当に乗客が溜まると出て行くだけ。

まぁバスは割とどこでもそうですが、「知らないと乗れない」システムです。笑

 

一応、近距離と遠距離はエリアが分かれていますが、それにしても。

が、サモア人は優しいので、屋台など周りの人に聞けば「これに乗れ」と教えてくれて、しかもドライバーに「~に行きたいってさ」なんて伝えてくれたりします。

ハード(物)の不足をソフト(人)がカバーするのが、サモアのすばらしさの一つです。

 

で、最近でこそ慣れてきましたが、初めのうちは戸惑いました。

というのは、バスに書いてある行き先表示がややこしいから。

もちろん終点の地名が書いてあるのですが…

Vaimoso、Vailima、Vaitele等々、「vai」始まりが多すぎ!

「vai」は「水」の意味で、川や湖、池など、ほぼ全部「vai」始まりなのです。

そのおかげで、VaiteleとVaileleみたいな、違いに一瞬気づけない行き先があります。

ついでに「vao=森」なので、VaialaとVaoalaなんて行き先も。

それぞれ全然違う方向なのが、また何とも…。

もうちょっと考えて、行き先エリアごとに色分けとかしてほしいです。

そもそも、「水」と「森」だらけの島なんだから!笑

 

あと、「fale=建物、~屋」始まりも多いぞ。

教会も病院もお店も、全部「fale~」だからなぁ…。

 

そして、サモアのバスには、なぜか必ずバックミラーが追加してあります。

↓このバスは3つ。

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↓このバスは5連ミラー。

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写真がないのが残念ですが、小さいミラーを山ほど付けているバスもあったり。

初めのうちは、中央アジアでよく見る、デコトラならぬデコバスかと思いました。

 

もちろん外側もこんな感じ↓でデコってます。カラフルな羽のペガサス8匹って。笑

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が、よく見ていると、ミラーが大切な役割を果たしていることに気づきました。

ドライバーは、ミラーを見て、乗客の着席を確認しているんです。

というのも、サモアのバスは乗り降りのたびに全員が座るまで発車しないんです!

バックミラーしかないと(もともと後方を見るものなので)、客席全体を見渡せないため、ミラーを増設しているんでした。

乗客の安全を守るという、サモアの良さが垣間見えますね。

 

…って、その割にはスマホ触ったり電話しながら運転するけどー。汗

ラグビーの本場でW杯予選!

サモアの国民的スポーツと言えばラグビーです。

そしてオセアニア地区は、ランキング1,2位の常連であるNZとOZはもちろん、フィジーやトンガなど強豪国がひしめくトップエリア。

サモアに行くからには、一度は生で代表戦を観たい!と思っていました。

 

で、昨日、実現。

ラグビーW杯のオセアニア地区予選を観に行きました!

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相手はフィジー。

格上なので嫌な予感しかしませんが、勝てば本戦出場、負ければ敗退の大事な一戦です。

絶対に負けられない戦いがそこにはある!

 

場所は、職場からもナイター照明が見えるApia Park。

 

↓ちゃんとしたチケット!さすが国際試合。

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↓入場&もぎりもしっかりしてます。サモアらしくなーい。笑

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↓ゴール裏は、屋根なし芝生の自由席。

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↓試合前の整列では、伝統的な腰巻スタイルも!

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この後、サモアチームのハカ(闘いの舞踊)があったのですが、席の移動中でスタンドの間から見る羽目に。涙

もちろん撮影できず...。

が、生で観ると映像とは比べ物にならない迫力があって、超カッコよかったです。

...次回はしっかり見&撮りたいと思います。汗

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私たちのチケットは2番目に安いWST20(≒\900)でしたが、屋根付ベンチ席で、ゴールライン間近。

正面客席よりグラウンドが近く、タックルのときなど体が当たる音がすごい!

迫力満点で見ごたえ十分でした。

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前半は取ったら取り返す好ゲームで、16-14で勝ち越して折り返しました。

が...ハーフタイムから霧雨が降り始め。

しかも風下側になったサモアは、なんと後半は完封され、ダブルスコア以上の16-38と完敗...。orz

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が、サモア唯一のトライがまさに目の前で決まったし、後半はフィジーのトライを間近で何度も(涙)観られたので、非常にテンションが上がりました。

 

...ま、実はサモアって、日本よりもランキング下なんですよね、今。

素人目にも、フィジーは体格も動きも全然違って、スピード、パワー、テクニック、どの点でも勝てないよなぁ、という感じでした。

 

ここまで写真を見て...

ラグビーが国民的スポーツ?

天王山の一戦なのに、スタンド、ガラガラじゃん!」

と思われるかもしれません。

 

が、全体で多分3000人くらいは入っています。

国内人口が20万人なので、1.5%が観に来ている計算。

単純計算ですが、日本で考えると180万人です!笑

そんなビッグイベントありませんよね。

 

ちなみに「MANU SAMOA」というのは、「侍JAPAN」的なサモアチームの愛称です。

「MANU」は動物一般を指す単語なので、「野獣サモア」って感じでしょうか。

サモアの街を歩けば、至るところに「GO MANU」が見られます。

旗やTシャツ、帽子などはもちろん、店や車、バスに描かれていたり。

フィジーの応援は「Go Fiji!」でしたが、サモアは「Go Manu!」と叫んでいました。

誰も「Go Samoa!」とは言わないので、それだけ定着しているんでしょう。

 

残念ながら、2019年の日本大会にサモアは出られません。

...まだプレーオフもあるのか?

いずれにしても、また代表戦があれば、ぜひ応援しにいきたいと思います!

Go Manu!!

世界一の肥満国サモアで考える、太らない方法

昨日のブログ(途上国生活は太る?痩せる?)から、今日はさらにもう一歩。

 

「肥満率」の定義によるのか、数字は様々ですが、サモアは肥満率世界一だとか。

たしかに、成人したサモア人は、ほぼ全員たっぷりしてます。

...平たく言うと太ってます。

それも日本で言う「デブ」の概念をはるかに超える、横綱サイズ。

 

なんでそうなるの?

逆説的に、どうすればそうならないの?

というのが今日のお題です。

 

「遺伝子のせい」って話もあるんですが、それを言うと終わっちゃいます。笑

でもまぁ、この記事↑にも、「サモア人の肥満率の高さは、遺伝子のせいもありますが、環境や食生活、ライフスタイルの変化が大きい」と書いてあるので、その辺りを考察したいと思います。

 

基礎代謝≒筋肉量

サモア人は男性も女性も非常にパワフルです。

日本人と比較して、筋肉量が少ないなんてことは絶対ないでしょう。

体重もあるし、基礎代謝量が低いことはないように思います。

 

余談ですが、「中年太りの原因は基礎代謝量の低下」と真しやかに言われます。

が、私は「活動代謝量が減っているのに、食べる量は変わらないor増えるから」という説を支持しています。

実際、20代と40代の基礎代謝量の平均値を比べても、男女共に一日100kcalも変わりません(↓参考)。

100kcalって、餃子2個とか缶ビール1本分ですよ?

もちろん、筋肉量(≒基礎代謝量)を増やすと痩せやすくなるのは事実ですが。

100kcal/日の低下が、加齢による肥満の主原因って言われても、どうもピンときません。

 

ということで、サモア人の肥満も、基礎代謝量は大きな要因ではないと考えます。

 

活動代謝量≒運動量

これは...サモア人に超当てはまります。笑

未成年は太っていないのに、成人前後から急に太るのは、まさにこれが原因では?

以前も書いた通り、サモア人は歩くのが極端に嫌いです。

大学の構内を200~300m移動するにも車に乗ったり(ホントに!)。

家から職場、買い物、教会etc.、どこに行くにもタクシーを呼んだり。

バスも、経路内であれば基本どこでも乗り降りできるので、わずか100mの間に3回停まったりします(ちょっと歩けば、まとめて乗り降りできるのに!)。

 

最近はサモアでも、富裕層や知識層を中心に「健康のためにダイエット」というムーブメントが生まれています。

が、ジムの行き帰りはタクシーとか、サッカーした後に呑んじゃうとか。

私も日本ではボルダリングの後、呑んじゃったりするので、他人のこと言えませんが...。汗

 

ちなみにサモアの協力隊員に太っている人はいません。

そりゃサモア人と比べれば誰でも痩せて見えるよ...って意味ではなく。笑

「隊員は痩せる」というセオリー通り、ホントに太っていません。

その理由はおそらく運動量です。

 

サモア隊員は、運動好きな人が多いんですよね。

まず、日本でも超人気がありますが、ジョギングする人が多い。

6人で108km?をリレーするマラソンでは、JICAチームが連勝しているとか。

また、テニスが流行っていて、毎週末のように集まっています。

中には「テニス隊員」と呼ばれるほどハマっている人も。

 

実は私もジョギングする気満々で赴任したのですが...。

自宅の周りの犬が危険すぎて、全然走れていません。orz

その代わりと言っては何ですが、週に最低一度は10kmくらい歩いています。

って、街の中心部まで徒歩で買い物に行くだけです。笑

が、「歩く」というのは、意外とバカにできません。

走るより、ケガなどのリスクは低いし、続けるのが楽なので距離&時間も稼げて、実はジョギングよりカロリーを消費しやすかったりします。

 

まとめると...サモア人の肥満は運動不足が一因!

太らない・痩せるのが目的なら、ジョギングよりウォーキングがおすすめ。

LSD(ロング・スロー・ディスタンス)で、体を守ってカロリーを消費しましょう。

 

摂取カロリー=食生活

わざわざ最後に書きましたが。

古今東西・老若男女、太る・痩せるの最大要因は「食」です。

当たり前ですよね。

身も蓋もありませんが、デブは食ってるんです。

周りにいる「痩せない~」とか言ってる人、なんだかんだ言って食べてますよね?笑

 

サモア人も食べすぎです。

日本人の2~3倍は平気で食べてる印象。

が、「痩せたいなら食べるな!」だと、それで終わってしまうので。

肥満要因の代表格「油脂」「炭水化物」「糖分」と、見過ごされがちな「塩分」について書いてみます。

 

油脂

昨日も書きましたが、サモアは油ものが多い!

何でも揚げちゃう・炒めちゃう。

だから自炊するなら、揚げず焼く&炒めず蒸す・茹でる。

どうしても揚げ物なら、油をスプレーしてオーブン焼き、とか。

蒸したり茹でて油分が足りないなら、ドレッシングを(もちろん自家製で)。

揚げたり炒めたりよりは摂取カロリーが低いし、満足度もそれほど下がらないかと。

 

炭水化物

サモア人は炭水化物摂りすぎー。

と言うか、途上国や、先進国でも貧困層はその傾向が強いですね。

特に小麦粉食品を大量に食べている気がします。

と言うのは、さっと手に入って、手軽に食べられるものが小麦粉食品だから。

 

で、私が日本で一時期試してみたのが、小麦粉フリー生活。

ちょっと前に流行ったグルテンフリーダイエットが目的ではなく。

小麦粉食品を避けてみたら、摂取カロリーが減るんじゃない?と。

実際、想像してみると、ちょっと小腹が空いてコンビニとか行ったら、パンとかお菓子とか、たいてい小麦粉食品ですよね。

これを「小麦粉なし縛り」にすると、おにぎりとかナッツとかヨーグルトとか、比較的健康的な選択肢になるからです。

 

私の場合、小麦粉フリーで、枝豆、納豆、豆腐など、豆製品の消費が増えました。

前述のヨーグルトやナッツも含めて、炭水化物からタンパク質にシフト。

ついでに含まれる脂肪分も、かなり健康的に変わります。

 

しばらく試して、小麦粉を完全にゼロにはしなくなりました。

が、かなり効果があったと感じるのでオススメです。

ちなみに、小麦粉を再開した後も、100%全粒粉にしてました(日本では)。

パンでもパスタでも、100%全粒粉のほうが麦の味がして、おいしく感じます。

市販の全粒粉パンは半分も含まれていないので、自分で作るのが手間ですが、焼きたての魅力を思えば。

ま、日本ならホームベーカリーに材料を突っ込むだけですし。笑

餃子はかなり手間ですが、全粒粉の皮の餃子は、皮が主役級になっておいしいです。

 

ついでに言うと、お米も玄米。

実家が昔から玄米食だったせいもあって、私にとって白米は、柔らかすぎて味も香りも弱く感じます。

必然的によく噛むので、ダイエットにはぴったりかと。

サモアでもアメリカ産玄米が買えます。ちょっと高いですが(2kgでWST10≒\450)。

 

糖分

サモア人は甘いものも超好きです。

紅茶でもコーヒーでも、すでに甘いミロにすら!砂糖をガバガバ入れます。

そして、日本でもそうですが、太ってる人って炭酸飲料が好きじゃないですか?

サモア人も、コーラやファンタ的な飲み物を大量に消費します。

シュガーグレイズの揚げパンを齧りながら、甘い飲み物とかありえませんよね...。

「糖は麻薬作用と依存性がある」というのは有名ですが。

まさしくこれです。

 

私は甘い飲み物が好きではないので、まず滅多に飲まないのですが...。

スタバの甘いヤツとか、コーラとか、超大量の砂糖が入っていることを忘れずに。

 

が!

甘いものは私も好きです。

やめられません。止まりません。笑

じゃ、何をどうやって食べるか。

甘みをダイレクトに感じられるものがオススメです。

前述の小麦粉フリーとも重なりますが、チョコクッキーやチョコケーキではなく、純粋にチョコレートを食べる、とか。

例えばホットケーキなら、生地に砂糖を入れず、焼いた後にバターシュガーやシナモンシュガーに。

舌に直接砂糖が乗るからか、砂糖の量は断然少ないのに、体が感じる甘みは、むしろ増します。

アイスクリームも、少量で満足感が高いですよねー。大好きです。

 

砂糖自体も、黒糖や三温糖甜菜糖のほうが、味があっておいしいです。

ハチミツも少量で満足度が高いし、より健康的ですよね。

 

あとは...好みの問題もありますが、洋菓子より和菓子。

私が和菓子党だから主張するわけじゃありませんが、洋菓子より断然低カロリー。

基本的に豆が主体なので、炭水化物→タンパク質シフトも望めます。

 

塩分 

ダイエットで塩分ってあまり聞かない気がしますが。

個人的にはすごく重要だと考えています。

↓参考

が、サモアでは当てはまらないかも?

日本では、外食はしょっぱいから好きではないのですが、サモアでは外食も(サモア人の)手料理も、しょっぱく感じることはあまりないです。

...ということで、ここでは塩分について詳しく書きませんが、どうしても痩せない!なんてとき、意外と見落とされがちかと。

 

食のまとめ

振り返ると、ハンバーガーとポテトとコーラとか、超ヤバいですよね。

炭水化物、油脂、糖分、塩分、4大肥満要素の結晶体です。汗

ラーメン&炒飯とか、ラーメン&餃子も。

食べちゃうけど。:p

...ま、昨日も書いたとおり、体に悪いものはうまいんです!笑

でも、満足度を下げずに健康的に変える方法はあるので。

色々工夫できたら、と。

 

 

...以上、非常に長々書きましたが。

サモアにいると、それだけ太る恐怖がある、とご理解いただければ。

なんたって「世界一の肥満国」ですから。汗

途上国生活は太る?痩せる?

※以下、私の個人的な知見によるものです。統計など一切ありません。あしからず。

 

青年海外協力隊は、最貧と言われるような途上国から、もう先進国じゃない?というような中興国まで、さまざまな国に派遣されます。

が、日本から見ると、一般的には「途上国」かと思うので、今日のブログでは荒っぽくひとまとめにしてしまいます。

 

協力隊員は、まず国内訓練で太ります。

早寝早起き&しっかり三食を強制される健康生活な上、語学の勉強がなかなかヘビーなので、運動不足になりがちだからでしょう。

また、談話室などの溜まり場でついついお菓子を食べたり、勉強のストレスからか居室におやつを常備したり。

さらに「毎朝ジョギングするし、多少は食べても…」なんて甘えも生まれます。笑

その結果、程度は様々にしろ、おそらく半数前後は増量します。

が、期間は2ヶ月半くらいなので、絶対値としてはそこまで太らないかな、と。

 

で、任国への派遣後。

逆にほとんどの隊員が痩せます。

国や地域によるところが大きいですが、隊員の7~8割は痩せるように思います。

特に男性は痩せます。

オスのほうが新環境への適応能力が低いのでしょうか?

体調を崩したり、現地食が合わないのは、圧倒的に男性が多い気がします。

女性も痩せるorほぼ維持する人が多いかと。

・食べ物が合わず、食事量が減る。

・歩く距離など、日本より運動量が増える。

あたりが痩せる要因かと思われます。

 

特に癖のある現地食に苦労する隊員は多いようです。

東アフリカだとウガリ(シマとも。トウモロコシやキャッサバの粉をお湯で練る)、

北~西アフリカだとクスクス(麦の粉を粒状に加工)、

エチオピアの悪名高いインジェラ(発酵させるので"雑巾の味"とも。私は好き)、

中東~中央アジアだと羊肉(特に脂身)、

ブータンやタイなどの超辛い料理、

東南アジアを中心にコリアンダー(パクチー)等々、

主食や主菜なのに、ダメな人は全然受け付けない!って感じなので、そりゃ痩せます。

 

が、もちろん、中には太る隊員もいます。

主に女性です。

少数ですが、太る男性もいます(タンザニア時代の私とか。汗)。

その共通点は「自炊」にあるかと思います。

自炊が苦じゃない隊員は、現地食に関係なく、口に合うご飯を作ってしまえるので。

しかも、一人分の量では材料を買えないため、ついつい量を作りがち&食べがち。汗

さらにその上で、途上国によくある高カロリー食品もつまんでしまったり。

 

↓スープ麺。日本人の口に合うのでよく食べてしまいますが…カロリーはラーメン同等かと。

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…なぜなんでしょう。

途上国って、油モノが多くないですか?

揚げパンに砂糖まぶした、ドーナツ的なヤツとか。

カレーパンとかサモサとか春巻きとか。

フライドチキン、フライドポテト、炒飯、焼きそば、etc.etc.

その辺で売ってる食べ物は、みーんな油まみれ。

ご飯にまで油を入れて炊く国も多いですよね。

 

サモア飯の定番チャプスイ。油たっぷり。その上、揚げソーセージをなぜ載せる?

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…が。

食べちゃうんですよ。

体に悪いものはうまいんです。笑

揚げたキャッサバを塩と唐辛子で食べる、なんて、思い出すだけでビール飲める!

サモアでも、タロイモやブレッドフルーツのチップスなんて、最高のつまみです。

 

> 食の適応範囲が広い人、自炊が苦じゃない人

任国で太らないためには鉄の意志が必要ですよ…。orz

 

ちなみに帰国後は…

ほとんどの隊員が太ります。

任国で痩せた分を取り戻すだけならいいのですが、元よりオーバーする人も多々。

…というのは、日本は何でもおいしいんです。

2年離れていると、その辺の何でもないファミレスや居酒屋でも超おいしく感じます。

しかも、たくさんのメニューから選べる喜び!

そりゃ太ります。

帰国直後くらい、2年分を取り返す勢いで食べたいです。

なので、帰国前後は「親が泣くよ!」ってくらいガリガリだった隊員が、久しぶりに会うと誰?ってくらい顔パンパンだったりします。

これホント、隊員OB/OGあるあるです。笑

リアル「南の島のハメハメハ大王」生活

以下、昨日書いたものですが、自宅のネット環境が調子悪く、上げられず...。

これも南の島リアル?汗

 

===ここから===

 

前回書いた全体スタッフ会議以降、構内で声をかけられることが増えました。

今朝は校門にいる守衛から
「Good morning, Mr. Vailima! (私が好きだと言ったビールの銘柄)」
と言われました。

えーと...それはちょっと違う。笑

冗談好きでオープンなサモア人の気質がよく出てますね。

 

まだ後期は開講していませんが、前期の成績が掲示してあったり、授業料の払い込みだったりで、生徒の姿をポロポロ見かけます。

昨日は、理学部に通う、SV(シニアボランティア)の娘さんが部屋に来ました。

どうしたのかと思ったら、「理学部の成績、どこに貼ってありますか?」と。

いやいや、1階のロビーに掲示板が並んでるじゃない?

が、行ってみると、なぜか掲示板が1,2枚なくなってる!

↓つい数日前まで、確かにこの奥に並んで理学部の成績もあったのに...。

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で、誰かに聞こうと理学部スタッフルームに行ったら、鍵が。

中には個室も大部屋もあるのに、誰もいないのかよ...。

私の居室の並び(学部長や学科長、上級講師の個室)を訪ねるも、誰もおらず。

会議でもないのに理学部スタッフ(約40名)全滅でした。

平日の昼、授業がないとは言え、ふつうの勤務日なんですけどー。汗

「雨が降ったらお休み」どころか、「いい天気だからお休み」くらいの勢いです。

 

成績は、多分どこかで掲示板が足りなくなったから、「1,2枚いいでしょ」的なノリで一時的に持っていってしまったんでしょう。

日本人の感覚ではあり得ないし、万が一持っていくとしても、貼ってある掲示物を残った掲示板の裏に移しかえたりしますよね。

が、サモア人は気にしません。

さらに言ってしまうと、成績を見に来た生徒(サモア人)も気にしません。笑

一緒にいたサモア人の子は「じゃ、また来まーす」と帰っていきました。

SVの娘さんも、かなり逞しくなって帰国することでしょう...。

 

サモアは割と一事が万事、こんな感じです。

17時に閉まる店は16:30には閉店しかけてるし。

土曜日は13時までの店も、12時過ぎにはもう入れなかったり。

 

大学でも、13時からの会議、13時に行くと私一人です。

部屋で10分待ってると1,2人来て。

20~25分遅れスタートがデフォルトかな?という感じ。

先日は、ある先生の原稿チェックということで集合がかかったのですが。

時間通りに行くと誰もいない(これは日常)。

10分待っても誰も来ない(たまにある)ので、一旦自室に戻り。

さらに10分後にスタッフルームを覗くと、件の先生が原稿を印刷してる(おいおい)。

じゃ、まだだな、と思って、また自室に戻る。

が、スタッフルームから人が移動する音が聞こえないぞ?

...と思ってたら、20分後、先生が原稿のコピーを一部持ってきて
「誰も来ないからチェックしてもらっていい?何かあったらメールして」
だって。

それでいいのか...。orz

 

青年海外協力隊は、(ボランティアなので当然かもしれませんが)真面目でやる気に満ちた人が多いので、こういう現地のノリに我慢できずイライラしちゃったり、自分だけ頑張っちゃって空回りしたりします。

が、変えようとして変わるものではないので。

自分も一緒になってのんびりしてしまうのが一番かもしれません。

焦ってもいいことないですから。

 

...なんて南の島に染まってると、帰国して日本の生活に戻れるのか不安だったり。笑

 

↓学食の新?メニュー、ドライカレー(本文関係なし)。

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学食にしてはちょっと高めのWST6(≒\270)。

いつもWST5だけ持って買いに行くので、前に遭遇したときは買えなかった。

とにかく量が多い!

でもおいしいから食べちゃう。

ヤバいぞ、摂取カロリー。汗