フィジー旅行-3「ビーチリゾート+α」
メキシコでは地震が続き、バリでは噴火が懸念され、北朝鮮は相変わらず大暴れ。
サモアにいると平和ボケしてしまいますが、日々安心して生活できるのは本当にありがたいことです。
今日はフィジー旅行ネタ、第3弾。
いよいよリゾートの話! ...と、他ちょっとだけ。
フィジーのネット事情
最近また、大学のネットが絶望的に遅く、よく途切れるので使い物になりません。
自分のスマホでテザリングしても、途切れないだけマシですが、やっぱり遅め。orz
フィジーはどうだったかと言うと。
まず安い!
フィジーも従量制ですが、ざっくりサモアの半額という印象。
で、速い!
動画を見たりするのも、あまりストレスを感じませんでした。
安定していれば言うことなしですが...残念ながら、ちょいちょい途切れてました。
サイズが大きいものをリジュームなしで落とすのは厳しいかもしれません。
ま、最近はどこでもネット環境がぐんぐん良くなっているので。
サモアもフィジーも、きっと近いうちに快適になるでしょう。
...と信じたい。笑
フィジーの水
Fiji Waterと言えば、ハイビスカスのボトルでおなじみ!
アメリカのセレブがSNSで持ち上げて、絶大な人気が出ましたが。
もちろんフィジーでは、ふつうにどこでも買えます。
しかも、他ブランドと同じか、ちょっと高いくらいで。
ま、味が飛びぬけておいしいなんてことはなく。
美容効果についても疑問です。笑
が、安売りの水を買ったら、オエッとなる味だった...なんてことは避けられます。
ちなみに、このフィジー・ウォーターの水源、実はそもそもJICAが掘ったものだとか!
初耳でしたが、水関係で派遣されたSVが言っていたので間違いないはずです。
元々は鉱物資源を狙って掘った→外れだったけど、水源として良かった、と。
それをアメリカの某巨大企業が買い上げ→セレブを使って宣伝?→超有名になって今に至る、らしいです。
う~ん、やっぱり国際協力って難しいですね...。
ちなみに、水道水は飲めません。
場所によって差があると思いますが、日本人にとって煮沸は必須かと。
バの隊員宅は水がひどく、ろ過→煮沸が必要でした。
それでも味はまずい...。
後述しますが、離島の水道水は薄い塩味でした。笑
途上国の海際では、よくある話ですね。
フィジーのビール
フィジー産は4種類(多分)。
Fiji Premium, Bitter, Goldと
亀のマークがかわいいVonu。
どれもやや癖があって、慣れが必要かな、と。
日本人の舌にはGoldです! ...と独断で言ってみる。笑
ビールはサモアの圧勝ですね。
これまた個人的見解で断言。笑
滞在したリゾート
フィジーのビーチリゾートと言えば、ビチレブ島西部の島~ヤサワ諸島でしょう。
ナンディ空港から近いこともあり、世界中から人々が押し寄せます。
まぁフィジーはたくさんの島々から成るので、もっときれいなところも絶対あるはず。
でも観光客にとっては、アクセスの良さは大きいですよね。
私もご多分に漏れず、ヤサワ諸島に行きました。笑
が、なるべくローカルなところがいいな、と。
先進国経営の、いかにもなビーチリゾートだと、世界中どこに行っても変わりません。
同様の理由から、日本人だらけの場所も避けます。
フィジーに限らず、どこに行くときも気をつけています。
お金を途上国に直接落とす、という意味でも、協力隊としては考えたいところです。
ま、そのほうが安いって話もあります(むしろそれが重要?笑)。
そんな私が選んだのは、タベワ島にあるCoralview Island Resort。
もうWEBサイトからして、ローカルな匂いがぷんぷんします。笑
ドミトリー形式でも、ふつうにロッジを借りても、ヤサワでは激安かと。
島までの船も、宿泊者は片道70FJDと格安。
費用の点では文句の付けようがありません。
行ってみると、狙い通りフィジー人が経営するアットホームなホテル。
日本人はおらず、イギリス人、アメリカ人、イタリア人たちと楽しく過ごしました。
泊まったロッジは一番海側。
ベッドの脇の窓から目の前の海が眺められ、絶好のロケーション!
室内も広くて清潔で、冷蔵庫がやや壊れかけ(イマイチ冷えない)でしたが、問題なし。
なんとシャワーも温水です(が、太陽熱温水器なので、曇ると冷たい)。
水道水は、口に含むと塩味を感じるくらいでしたが...。
飲料水は食事エリアに給水器(しかも冷たい)があるので、これまた問題ありません。
電気もソーラーパネルがあるので、22時までの制限付きですが安定してます。
食事は16FJD~と若干高めですが、離島だしリゾートだし、許容範囲内です。
と言うか、他のリゾートと比べれば、これまた激安です。
何よりおいしかったし。
ホテルの裏手から、丘へのハイキングルートがあり、登ると島を一望できます。
20分もかからず登れて、絶景が楽しめるのでオススメです。
スニーカー&長ズボンの上、たっぷり虫除けしておくのがポイント。
タベワ島へのアクセス
ラウトカからCoralview Island Resort経営のボート(Tavewa seabus)が出ています。
案内には「Lautoka port」とありますが、実際には「Lautoka wharf」なので注意。
また、ホテルから事前予約と称してクレジットカード情報を要求されましたが。
いざ乗ろうとしたら「支払いは現金のみ」と断られました。
満員になることは絶対になさそうだし、予約は不要かと。
※50人乗りなのに、行きも帰りも10人くらいでした。
帰りも「現金持ってないからカードで払いたい!」とホテルで言っておきましたが。
カードリーダーの調子が悪く、到着ギリギリで支払いできたくらいだったので。
往復分の140FJDは現金を用意しておくほうが無難です。
外洋にしては、揺れが全然ないほうですが。
何せ時間が長い(4~4.5時間)ので、酔い止めを飲んでおくといいかもしれません。
直射日光も強いので、船内の前方一列を占領して、寝ていくといいかと。
物資の運搬も兼ねていて、途中の島々でボートが来て荷物を受け取っていきます。
タベワ島へも同じように、直前でボートに乗り移って上陸!
タベワ島の海
タベワ島には、いわゆるリゾート感のあるビーチはありません。
ホテルの目の前はサンゴ礁&岩場を切り拓いて作った人口ビーチがちょっとだけだし。
裏手のビーチも干潟です。
が!
シュノーケリングはたまりません!
フェリーから島までのボート水路を出ると、そこはサンゴ礁!
超大量の熱帯魚の他、養殖しているシャコ貝、タコも見ました。
私は遭えませんでしたが、エイや亀もいるとか。
そうそう、ナポレオンフィッシュもいました!
↓気持ち悪いほどの群れ
↓岩場に隠れたタコ
↓シャコ貝は天然モノも。クマノミも何種類か
ホテルでは、洞窟シュノーケリングや魚の餌付けの他、カヤックの貸出、村ツアーもやっているので、参加するのも楽しそうです。
ダイビングは、向かいの島の高級リゾート、Blue Lagoonに行く必要があります。
ボートで10分くらい?見える距離を送迎してくれます。
Blue Lagoonに頼むと40FJDでしたが、Tavewaに頼めばきっと20~30FJDだったな。
...と後から。笑
Blue Lagoonはさすがのきれいさ!
エアコンが効いていたり、いかにも高級リゾートです。
でも前述の通り、「フィジー感」は特にありません。
良くも悪くも、世界のどこのビーチリゾートとも大差ない感じ...。
ダイビングポイントは多いですが、どこも島から近いので、船酔いは心配無用。
1本目と2本目の間は島に戻るし。
2日で4本潜りましたが、中でも「Chapel」というポイントのシャークダイブは圧巻!
エントリーポイントが鮫の回遊ルートのようで、次々に違う鮫が泳いできます。
柱状に形成されたサンゴも回廊のようで面白く、オススメのポイントです。
...というか、鮫でも見に行かないと、ダイビングの意義は薄いかも。
この辺りはシュノーケリングで十分色々見られるので。笑
水温が24~26度とサモアよりは低め。
私には寒かったので、初めての2重ウェットスーツ(長袖の上に半袖)。
よく見たらダイブマスター(フィジー人)も2重に着てました。笑
まとめ
フィジー旅行、とても満喫しました!
特に、ヤサワ諸島の海は素晴らしく、毎日ずっと海に入ってたくらい。
が。
一度は行きたい国ですが、再訪したいかと言われると微妙。
特に「これだ!」と感じるものに、私が出会えなかっただけかもしれませんが。
良いところもたくさんありましたが...。
治安の心配とゴミゴミ感、忙しない感じが大洋州っぽくないと言うか。
どうしてもサモアと比べてしまうので、開発や発展で、大切な何かを失っているように感じてしまいました。
やっぱり住めば都なので、サモアに着いた途端、何だかホッとしました。
夜中、家に着いたらGの死骸が3つと、15cm超のムカデが出迎えたことには目をつぶります...。笑
フィジー旅行-2「協力隊員inフィジー」
サマータイム到来!
ということで、サモアでは今夜2時がなくなります。
って、常夏の島でサマータイムって何だよ...って感じですが。笑
以前も書いたように、感覚と1時間ずれた日々を楽しみたいと思います。
昨日に続いてフィジー旅行について。
フィジーでも、たくさんの青年海外協力隊が活動していますが。
同期隊員7人中、なんと5人も集まってくれました!
内3人は片道4時間以上もかけて泊まりで!!
ホント、持つべきものは良い同期です。涙
今日はそんな彼らの話や、家や活動先を見て感じた印象を。
発展の裏側
昨日は散々フィジーの発展っぷりを書きましたが。
経済の発展は、必ずしも良いことばかりではありません。
ほとんどの場合、貧富の差の拡大を伴います。
そして、貧富の差の大きさは、犯罪の増加を意味します。
フィジーも例外ではないようで、サモアでは滅多に見ないような立派な家もあれば、これまたサモアでは見ない、バラックのようなボロ家もあります。
立派な家は、金網と鉄条網で囲われ、すべての窓にグリル(鉄格子)が...。
隊員の家も必ずグリル付だとか。
やっぱり治安は良くないようで、実際に同期の一人は、自宅の門を入ろうとしたところを襲われ、バッグをひったくられたそうです。怖
ちなみにサモアでは、グリルが付いている家はほとんどありません。
また、工事車両がひっきりなしに通り、いろんな場所に資材が積んであったり。
オセアニアの島々で唯一と言っていいくらい工業も盛んなので、工場も多々見かけます。
それらのせいか、湿度が高いのに埃っぽくて、中国が想起されるほど...。
ゴミが散乱するエリアも時々見かけます。
国際協力と言うと、途上国の発展が主たる目的ですが。
サモアとフィジーを比較すると、「望ましい発展」というのは本当に難しいなぁと考えてしまいます。
インド人の影響
そんな経済の発展は、インド人によってもたらされたそうです。
そもそもはイギリス人がサトウキビ畑で働かせるために奴隷を連れてきたとか。
実際、フィジーの半分弱はインド系の人たちです。
ヒンドゥー教やイスラム教の寺院が珍しくないし、スーパーには大量のスパイス!
どこでも安くておいしいカレーが食べられるのはうらやましい。笑
↓大好きなビリヤニ!
↓カレーもおいしかった!!
↓高級インディアン・スイーツ店も。
当然、隊員の職場でもインド人は少なくないとか。
公用語は英語ですが、フィジー人はフィジー語、インド人はヒンディー語を主に話します。
なのでフィジー隊員は、事前訓練で英語、赴任後にフィジー語とヒンディー語を一週間ずつ習うそうです。
私はタンザニアでスワヒリ語、サモアでサモア語を2週間習いましたが、2言語を一週間ずつなんて、まったく身に付く気がしません...。
しかも、(元が奴隷階級だから?)インドのヒンディー語とは結構違うらしく。
フィジアン・ヒンディー語のテキストじゃないと使えないとか...。
また、フィジー人とインド人は目に見えて仲が悪いわけでもないようですが。
日本人は間に入る形になってしまうので、職場では挨拶ひとつから気を使うそうです。
英語だけで押し通す隊員もいれば、3ヶ国語で挨拶する隊員も。
仕事中はともかく、昼休みなどは完全にフィジー人とインド人が分かれてグループになるそうで、日替わりでお昼を一緒に食べたり。
いずれにしても、どちらにも与しない中立の立場が肝要だとか。
毎日のことなので、気を使うのもなかなか大変そうです。
インド in フィジー
中でも、隊員宅に一泊させてもらった「バ」という街は特に小インドです。
市役所で働く同期隊員の同僚は、100%インド系だとか!
街並もオセアニア感はまったくなく、完全に小インド。
リトルニューデリーとか言っても過言じゃない感じ。
その代わりと言ってはなんですが、お店の数も半端ない!
サモアと違って、乾麺や炭酸飲料などの小食料品店ばっかりなんてことはなく。
電気屋、服屋、車用品店、菓子店などなど、色んな店がギッシリ。
首都から遠いですが、生活に困るなんてことはまったくなさそうです。
↓いかにも!なインド服店。
フィジーの海
我々日本人にとっては、フィジーと言えばビーチ!というイメージです。
が!
フィジー隊員にとっては、海は日常ではないとか。
サモアは、島がサンゴ礁に囲まれているので、たいていの隊員にとっては、ちょっと行けばシュノーケリングとかできる環境ですが...。
フィジー隊員の多くが活動する、首都スバや国際空港のあるナンディ、第2の街ラウトカのあるビチレブ島には、きれいなビーチがほとんどないそうで、ちょっとその辺でシュノーケリング、なんてわけにはいかないとか。
同期隊員はもう半年以上いるのに「まだ2回しか水着着てない」なんて言ってたり。
「海に行く」というのは、「わざわざリゾート地に行く」という感覚のようです。
フィジー隊員の生活
はっきり正直に書いてしまうと...全般的に楽しくなさそうです。汗
実際「なんか楽しくない」と言い切ってしまう隊員も。
もちろん、時期や派遣先、活動内容なども大きく影響するんだと思いますが。
「途上国と感じないくらい、すでに発展している」
「しかもガンガン働いているのはインド人」
「かと言って伝統を守っているフィジー人も少ない」
点から、「協力隊=自分なんて必要?」と感じてしまいそうです。
「発展して何でも手に入る・便利」
なのは協力隊員にとって、いい面ばかりではないようですが...。
そりゃ贅沢だよ!笑
「フィジー人とインド系のバランスを取る必要がある」
「治安がそんなに良くない」
点なども、日常的なことだけに、結構なストレスでしょう。
割り切って余暇を楽しもうにも
「期待していたビーチリゾート感が薄い」
というのもあるかもしれません。
もちろん、見るからにエンジョイしている隊員もいたので、大きく個人依存する話ではありますが。
協力隊員として活動するには、難しい国のひとつなのかもしれません。
見聞きした私は...サモアで良かったと心から思ってしまいました。笑
...ちょっと重めな内容になってしまいました。
次回はいよいよ!明るく楽しいリゾートについて書こうと思います。
フィジー旅行-1「サモアとの比較」
忙しい日々が続き、ブログが手に付きません...。
って、そんなに忙しいかと言うと、もちろん日本ほどじゃなかったり。汗
日本にいる時と比べて、明らかに自分の生産性が下がっています。
何事もゆっくりなサモアの空気に感化されたのか。
...という言い訳です。笑
10月はイベント盛りだくさんで、さらに忙しいことが分かっているので。
後回しにせず、フィジー旅行を書きます。
...って、覚えてるの?
大丈夫です。
実はフィジー滞在中からドラフト書いてたので。
それなのに更新してなかったのは一体...。orz
↓長いので目次つけました。
はじめに
どうしても内容が、完全なる身内贔屓で「サモア最高」な感も否めず。笑
しかも訪れたのは、ナンディ、ラウトカ、バ、ヤサワ諸島だけのクセに。
フィジーを貶めるつもりはまったくありませんが、感じが悪かったらごめんなさい。
フィジーを愛する人が感じる、その怒りは、ブログやSNSなどでフィジー愛を語って発散させてください。
寒い!
噂には聞いていましたが、フィジーは寒いです。
と言っても、あくまでサモアとの比較なので。
日本から行けば十分暖かいです、間違いなく。笑
昼間は海に入れるくらいですが、夜は毛布をかけてもまだ寒く感じました。
体がサモアに慣れすぎなのかもしれません...。
気になって調べてみると、緯度にして4度くらい違います。
北半球で同緯度を考えると、バンコクとビエンチャンくらいですね。
って、また分かりにくいな。汗
日本を並べると、横浜⇔鹿児島くらいのようです。
と言っても、緯度の低い場所なので、気候の差はもっと小さいはずです。
日本の最南端(沖の鳥島)より、まだ赤道に近いくらいですから。
ダルエスサラーム→アディスアベバの衝撃、再び!
いきなり訳が分からない見出しですが。笑
10年前にタンザニア隊員だった頃、エチオピアに行ったんですが。
空港に降り立った瞬間から、衝撃の連続でした。
あまりの発展ぶりに。
当時はダルエスサラーム(タンザニア最大の街)なんて足元にも及ばないほど、アディスアベバ(エチオピア首都)は発展していたのです。
それと同じ衝撃をアピア→ナンディで味わいました。
まず空港が大きくてきれい!
下手な先進国より、よっぽど先進国らしいです。
アピアだって、中国が建てたばかりのピカピカな空港ですが。
規模も細部の作りこみも全っ然違う。
空港からラウトカ(フィジー第2の都市)へ向かう道路もすごい。
舗装がきれいだし、路肩までちゃんとしてる。
道沿いのマクドナルドやガソリンスタンドも、建物のきれいさが違います。
しかも立派な日本料理店まであります。
↓その名も「大黒」!
バスもきれいです。
行き先表示がなんとLED!
中~長距離バス内では、映画が流れていたり。
なんと、年内には支払いがICカード化されるとか!
一部のバスにはカードリーダーが設置されていました。
あ、タクシーもメーター制です。
何もかもサモアと違いすぎて、信じられないくらいです...。
そしてサトウキビ畑!
フィジーは砂糖やラム酒で有名ですが、広大な畑が広がっています。
収穫したサトウキビを運ぶ鉄道(林鉄?みたいな)も!
線路なんて、日本ぶりに見ました...。
ラウトカには真新しいショッピングモールも建っていました。
中にはフードコートがあって、日本と変わらない印象です。
映画館もいくつもあるそうで、サモア最大の街アピアですら比較になりません。
おそらく首都スバはもっと発展しているでしょう。
人口がサモアの5倍近いだけあって、経済規模が段違いです。
やっぱり数は正義。人口は国力に直結するのかもしれません。
美男美女!
フィジーはサモアほど太った人がいません。
よく見ると顔つきも若干異なるようです。
表現が難しいですが、私の感覚ではフィジー人のほうが美男美女です。
サモア人は、どっちかと言うと優しい顔つきが多いような。
...とか書くと、ちょっと知ってる人からは、
「いくら近くても、そもそもポリネシアとメラネシアで違うじゃん!」
なんてツッコまれそうです。
が!
ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアなんて分類は、先進国の都合であって。
そもそもの人種(由来)としては、南米のイースター島まで同じ流れです。
以前は人種が違うようだ、なんて考えもあったようですが。
今ではDNAや言語など、様々な点から完全に否定されています。
だから、という訳ではありませんが。
もしサモア人が痩せたら、見分けがつきません。
そもそも、一人だけを見て、サモア人かフィジー人かを当てられるくらいの差ではありません。
10人くらいの集団を比較すれば、それなりに当てられるかな?くらいです。
まぁどちらの国も、外国人との結婚が多いし。
根本的な差はなく、あくまで「印象が違うかも?」くらいの差です。
刺青しない!?
フィジー人に関して一番驚いたのが、刺青をやめてしまっていることです。
サモアでは成人を境に、ほぼ100%の人が刺青をしています。
男女で柄や場所、程度の差こそあれ、みんな伝統的な刺青があります。
日本人でも見るようなファッションタトゥーも入っていたり。
が!
フィジーでは、いまや刺青はマイノリティとのこと。
理由を聞いたら「観光客が嫌がるだろ?」なんて、冗談ぽく言っていました。
本当のところは分かりませんが、伝統が失われているのは寂しいですね。
オカマちゃん!?
オセアニアではオカマちゃんが多いそうです。
昔から文化としてあるようで、生まれたときから女性として育てられる男性もいるとか。
何度か書いたように、サモアではごく普通に存在し、まったく特別視されません。
ネガティブどころか、「サモアで仕事ができるのはFaafafine(オカマちゃん)」と言い切る隊員もいるくらい。
が!
フィジーでは割と白い目で見られているようです。
と言っても、表立って差別するわけでもなさそうですが。
隊員もネガティブな印象を持つ人が多いようです...。
そして南国イメージと言えば、耳に花を飾る女性ですが。
もちろんサモアでもよく目にしますが、男性が花を付けていることはありません。
耳に花を飾っている男性はたいていオカマちゃんです。
...という感覚は、フィジーでは通用しませんでした。
男性が花を付けているのでオカマちゃんかと思ったら、
「フィジーは男でも耳に花を飾る」
と言われました。
短期間ながら何人か見かけたので、どうも嘘や冗談ではなさそうです。
アバ(カバ)は日常?
カバという呼び名のほうが有名でしょうか。
サモアではアバと呼びますが、オセアニアの伝統的な飲み物です。
見た目が泥水で、味もおいしくない、初心者を寄せ付けない飲み物。笑
その正体は、コショウ科の植物の根を乾燥させて粉にし、水に溶いたものですが。
たくさん飲むと、鎮静効果や酩酊感など、ダウナー系の麻薬的な感覚が得られるそうです(私はそこまで飲んだことありません)。
サモアでは、(私の知る限り)日常的に飲むものではありません。
儀式の一環という要素が強いためか、マタイ会議など催事に飲むものという印象です。
地方でも、おそらく昼間からガンガン飲むようなものではないと思います。
が!
フィジーでは、街中の市場に大量のカバ売り場があり。
片隅では昼間から大勢がカバを飲んでいました!
ちょっとお茶でも一杯、的な気楽さ?
サモアでは考えられません。
↓市場自体は似た感じ。でも種類が多かった。
まとめ
いくら近くて、元は同じ文化の人々とは言え。
行ってみたらやっぱり全然違いました。
って、考えてみれば、すぐ近くに隣り合っていても違うのは当たり前で。
たとえば日本と中国、韓国、似てはいても全然違いますよね。
どちらが良い・悪いではなく、こういう違いがあるからこそ、色々な国・地域に行くのは楽しいんだな、と改めて。
どこ行ってもマクドナルド、とか、そういうのがなければもっといいんですが。
きっと人も文化も環境も、多様性があるからこそ、世界は美しい! のかと。
実習レストラン
サモアに戻って、早半月...。
今さら感が漂ってますが、フィジー旅行を書かねば。汗
...とその前に。
全然関係ない、今日の出来事。笑
サモア国立大学には、APTC(Australia-Pacific Technical College)という、OZの職業訓練校?が併設されています。
自動車整備やコンピュータ等、色々なコースがあり、社会人も夜間講義に参加したり。
そんなAPTCには、ホテル業や飲食業などを学ぶ、観光学科があり。
時々、構内にあるレストランが、実習の場として3,4週間だけオープンします。
以前オープンし、行こうとした際は、なんと予約が一杯!
実は大人気と聞いたので、今回は告知があった直後に参加者を募って、即予約!
その甲斐あって初訪店できました。
※やっぱり満席でした。
前回は、朝、昼、晩とあったのですが、今回はランチのみ。
日によって、ビュッフェとアラカルトが変わります。
今日はビュッフェでしたが、WST25(≒1,125円)と、なかなかいいお値段です。
が!
中に入ってビックリ。
テーブルには一流レストラン並(←サモアでは)の調度が設えられ。
制服で揃えたスタッフ(=生徒)がズラリ。 ※ビーサンはサモアでは正装です。笑
↓初々しい。今日は学長ご一行も来てたし。
「これは期待できるんじゃ!?」と、みんなテンションが上がります。
ビュッフェの内容は...
自家製パン2種(ケシ、ゴマ)
クリームスープ
サラダ2種(野菜、マカロニ)
ベイクドポテト、茹でタロイモ
蒸した白身魚、ローストチキン、ビーフラザニア、ベーコンのキッシュ
パウンドケーキ2種(フルーツ、チョコ)、フルーツ色々
でした。
どれもおいしくて大満足!
特にラザニアやキッシュなんて、サモアじゃ滅多に見ません。
ケーキも、海外でありがちな”甘すぎ!”なんてことなく、いい感じ。
「これ、常時営業してほしいよね」なんて言い合うほど楽しめました。
が、帰り際に一人が確認したところ。
料理は先生(OZ人)が作っている
生徒は店内の給仕のみ
とのこと。
えー、そうなのー!?
そりゃおいしいわ!
なんてオチだ。笑
...ま、でも次も必ず行きます。
おいしかったし、コスパ良すぎなので。
次はディナーでコースとか食べたいな、と。
たまの贅沢でした。
9月上旬の荒まとめ
色々忙しくて、ブログが手につきません...。
歯痛で引っ張ってしまったので、今回は9月上旬を荒っぽくまとめます。笑
フィジー旅行はいつ書くんだ...。汗
サモアの医療費
先日の歯科診療では、初診料WST40、レントゲンWST10×2と激安でしたが。
聞いてみると、サモア人だったら初診料はWST10!とのこと。
レントゲン2枚撮っても、合計WST30(≒1,350円)です。
そして、15歳未満と65歳以上は医療費が無料です。
日本と違って、保険が利くわけでもないのに...と思ったら。
日本人医師曰く「高いから治療に来ない、というほうが怖い」から、と。
人口が少なく、土地も狭いので、伝染病などが蔓延すると本当に危険そうです。
昔は、村ごと焼いてしまう、なんてこともあったとか...。怖
サモア周回駅伝
ウポル島半周104kmを24区間に分け、6人のリレーで走るというマラソンです。
JICAチームは初回から参加しており、去年は優勝!
↓地元紙にも記事が載るくらいです(写真は去年のメンバー)。
実はサモアに来る前から話を聞いていて、ちょっと出たいと思っていたのですが。
全然走っていないこともあり、今回は断念。
前日夜からの歯痛もあったので、結果としては正解でした。笑
今年はJICAで3チーム出場し、オープン2位、ミックス3位と惜敗だったようです。
この日は歯が痛すぎて、応援も打ち上げも行けず...。orz
ジョギング習慣を復活させて、来年こそは出ようかな。
...と思ったり思わなかったり。汗
Miss Samoa
一週間に亘る Teuila Festivalの締めはミスコン。
今年のミスサモアは、サバイイ島の女性に決まったとか。
サモアはウポル島に人口のほとんどが集中しているので、結構レアなんじゃないかと。
...それにしてもアレですね。
こういうミスコンって、どうも「一般的に見てキレイ」って人が勝たないような。笑
サモアには、Miss Fa'afafineってイベントもあります。
以前チラッと書きましたが、Fa'afafineってのはオカマちゃんのことです。
↓こちらも一般的な美的感覚とはちょっと違うようで...。笑
歯痛で引きこもっていたので、Teuila Festivalも一日も見ず...。涙
メキシコ地震
体感しなくても、トンガやPNGなど近隣国でも発生していて、割と身近です。
が、これまで被害はもちろん、津波の危険性も報じられていませんでした。
でも今回のメキシコ地震は規模が違いました。
ここサモアでも、JICAから津波への注意喚起の連絡があり、実際に50~60cmの津波が確認されたとか。
幸いにも私は高台に住んでいますが、任地によっては、浜辺と呼んでいいくらい、海の近くに住んでいる隊員もいて、他人事ではありません。
↓津波は1m以下でも十分危険です。震災以降、周知されたとは思いますが、念のため。
祭!イベント! でも歯が...。
今週、サモアではTeuila Festivalというイベントが開かれています。
Missサモアコンテストやダンスコンテスト、警察のマーチングetc.一週間に亘って様々なイベントが行われる、サモアではかなり盛大なお祭りです。
フィジーで知り合ったドイツ人カップルがサモアに来ていて、私も誘ってくれました。
でも歯が...。orz
そして、今日は私の勤める大学のオープンキャンパスでした。
朝から山ほど車が乗りつけ、中高生を中心にたくさんのゲストが集まりました。
↓ふだんはガランとした中庭もこの通り。
我が理学部は、ドローンを飛ばすデモンストレーションをしたり、顕微鏡で細胞を見られる展示や電磁気の実験を見せたり。
...ま、特に力を入れた事前準備もなく、非常に簡素な仕上がり。
見に来たJICAスタッフに「理学部、手を抜きすぎじゃない?」と言われるほど。笑
↓それでもこんなに集客が!
本来は、私も色々手伝ったり見て回ったりするところです。
でも歯が...。orz
ということで、ようやく今日、待ちに待った診察の日です!
予約は14時ですが、受付に30分くらいかかると言われていたので、早めに行きます。
今までは外から眺めるだけだった国立病院に初めて入ります。
↓元々は日本の援助で建てた病院。老朽化したので、数年前に中国が再建したらしい。
いざ受付に行くも、誰もいない!
昼休みか?笑
でも13時過ぎてるし、奥のドアは開いてるぞ??
玄関にいた守衛に確認したら、奥から人を呼んでくれたので、午後一番の受付に。
あっという間に受付終了。
↓受付は坂の一番上側。初診はここで患者番号をもらう。次回からはパスしてOK。
↓歯科はピカピカの建物ではなく、受付を出て右の奥に建つ、古~い建屋の2F。
患者番号が登録されているので、歯科の受付もあっという間。
ちょっと早く来すぎたけど、待合室はクーラーがほどよく効いてるので問題なし。
TVでは、なんと日本のドラマ「DOCTORS」のCMが。
結局、ほとんど待つことなく、13:30くらいには診察室へ。
日本人会で見慣れた先生ですが、今日は後光が差して見えます!神様!!
海外で何度か病院にかかりましたが、やっぱり日本人医師は安心感が段違いです。
日本では、ズラッと治療イスが並び、流れるように次から次に患者を診るスタイルが多いかと思いますが。
ここでは先生の個室に治療イスが1つだけ。
VIPが行く歯医者か!?ってくらい、ゆっくり丁寧に診ていただきました。
...結果。
腫れてもいないし、膿んでもいない。
レントゲンで診たり、触診(?歯をコツコツ叩いたり)や問診から判断して...
親不知が干渉している部分が、一時的に痛くなっただけでしょう、と。
体調が悪いときなんかに、ちょっとしたことで歯が痛くなるのと同じようです。
私くらいの年齢だと、これから歯が成長したり動いて悪化していくのも考えにくいし。
問題の親不知は、抜くにはリスクがある位置だ、と。
だから、「全然治らない!ずっと痛い!」とか「痛みが2,3週間おきにぶり返す」とかじゃない限り、帰国まで様子見たら?と。
だんだん良くなってる気がしてたのは、気のせいじゃなかったようで。笑
専門の医師にちゃんと診てもらって、とても安心しました。
気になるお値段は...
なんとWST60(≒2,700円)!
内訳は、診察40+レントゲン10×2。
保険が利くわけでもないのに、超安くないですか!?
...って、日本の医療が異常に高いのか、サモアが異常に安いのか。
明日たまたま日本人会の理事会なので、カラクリを聞いてみたいと思います。
協力隊員は歯が命
ピンチです...。
フィジー旅行のことを書くのが飛ぶほど。
金曜の夜、干しぶどうを食べていたら、ちょっと硬いところ(茎?)があって、ガリッ。
...と、歯に激痛が!!涙
そう、歯痛は日本でも堪りませんが、途上国では最悪です。
というのも、まともな治療が期待できないから。
病気については、JICAがフォローしてくれたり、結構なんとかなるんです。
例えば、
狂犬病→発生国には必ずワクチンがある。発症したら日本だろうと助からない。
マラリア→最近は良い予防薬が。罹っても治療薬を服用すれば、まず死なない。
デング熱・ジカ熱→辛いけど、JICAのフォローもあるし、死ぬことはない。
等々。
本当に深刻なときは、ヘリで緊急搬送とかしてくれますしね。
が!
歯は深刻です。
そもそも自己治癒しませんし。
治さずに我慢できるものでもありません。
さすがにボランティア派遣国で、歯科がゼロって国はないと思いますが。
ほとんどの国では「治療=抜く」です。orz
しかも、そんな治療?ですら、ごく一部の大都市でしか受けられません。
10年前のタンザニアでは、JICA事務所の目の前のホテルに歯科があり、たしか北欧人の歯科医がいました。
でも日本レベルの治療は望むべくもなく。
かつ、任地が遠い隊員が多かったので、治療の度にバスで片道12時間とか。
飛行機移動の隊員とか、どうするんだろう?って感じでした。
実際、当時は気軽に帰国できなかったので、何人か治療していましたが...。
帰国してから治療しなおしたり、本当に大変そうでした。
なので協力隊員は、派遣前に歯を治すことが超!重要です。
もちろん私も検診&治療に通いました。
タンザニア前は、JICAの指示で親不知を抜き(そういや以前のブログは抜歯スタートでした笑)。
※歯科医には「抜かなくていい」と言われるくらいの位置&向きでしたが...
今回のサモア前も、根管治療のため通院していた歯科で「海外に2年行くから徹底的に!」とお願いして診てもらいました。
...でも、多分ここがダメ歯科だったんでしょうねー。
根管治療が専門のはずなのに、治療後2ヶ月も経たずに建てた歯が外れ。
「2年は何とか保つようにお願い!!」と懇願したにも関わらず、またすぐ外れ。
不安を抱えたまま事前訓練に入ったら、訓練期間中にまた外れました。怒
結局、駒ヶ根訓練所の近くの歯科に診てもらったところ、「もう抜くしかないね」と。
入れ歯?ブリッジ?インプラント?なんて時間はなかったので、今は空いてます。
...ま、そんなんでも、日本にいる間でよかったと思うしかありません。涙
で、今。
問題の歯は、ふつうにしていれば何ともありませんが。
熱いもの・冷たいものを口に含むと、沁みるように痛みます。
デンタルミラーで見ると、外見に虫歯はなさそうだし、痛みは日を追うごとに軽くなっている気もしますが...。
実は「硬いもの噛む→激痛」にはトラウマがあり。
そもそも、前述の根管治療してた歯がまったく同じ状況で。
銀歯の下で虫歯が進行していて、痛みが出たころには手遅れってヤツでした。
調べてみると、これって割とよくあるパターンらしいですね。
だから、それも考慮してチェックお願いしたのになぁ。
おそらく今回も同じパターンでは?と。怖
サモアの歯科事情は、以前ちらっと書きましたが
国内人口20万人に対し、歯科医は15人
診療所はウポル島のみ、4箇所
なんてレベルです。
これじゃ「治療=抜く」だね...。
と思いきや!
なんとサモアには日本人の歯科医がいるのです!!
地獄に仏とは、まさにこのことです。
「JICAで派遣される→その後、派遣国に戻って就職」は意外とよくある話で。
この方は、もう何年もサモアで働いていらっしゃいます。
長く滞在されているので、当然、日本人会の重鎮です。
私も日本人会の理事をしているので、親しくさせて頂いていて、多大なる安心感!
初めて「日本人会やっててよかった」と思いました。笑
診療の予約は木曜日。
初めて国立病院に行きます。
どうなることやら...。
↓タコの足にそっくりなサンゴ(本文関係なし)。