Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

断酒してみた。その効果は?

日常的にお酒を飲むようになってから約20年、初めて断酒してみました。

その効果たるや、いかに!?

ということで書いてみます。

 

はじめに

前回の協力隊でタンザニアに行った頃から、「less but better」に目覚めました。

物がないし不便なのに、日本人より幸せそう」と感じたことが、おそらく発端で。

そもそもはディーター・ラムスが提唱した、工業デザインの話ですが。

「より少なく、でも、より良く。つまり、本質的な部分に集中する」というコンセプトは、ちょっと前に流行ったミニマリストやシンプル・ライフに通じるものがあります。

 

「何が足りないんだろう?」から「何が余計なんだろう?」への、考え方の転換。

それで、アフリカから帰国した後、家にTVがない生活になったり。

「衝動買い」するくらいなら「衝動捨て」したり。

食も、グルテンフリーを試してみたり、化学調味料(ほぼ)フリーになったりしました。

 

が!

色々試す中、それでもやめなかったのが飲酒習慣。

世のお酒好きと同じく、「呑めねぇなら死んだほうがマシだ!」とばかり。笑

まぁ、お酒はやめられないし、やめたくもないですよねー。

 

サモアでこんなの作っちゃうくらい(ビールの空き瓶)。笑

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断酒のきっかけ

それでもなぜ断酒を試みたのか?

 

...いや、単純に歯が痛くなったんですよ。

それで歯科医(日本人)から「痛むうちはお酒やめといたほうがいいよ」と言われ。

実際、冷たいものや熱いもの(特に液体)を口に含むと痛かったので。

 

そう、実害があったから試しにやめてみただけです。

ある日突然、自分で「よし断酒しよう」なんて思えません!

まぁ、いい機会だと思って、ちゃんと断酒してみたのは我ながら偉い。笑

 

断酒前の酒量

じゃ、やめてみる前はどれだけ呑んでたのか。

もちろん時期によって違いますが、ほぼ毎日呑んでました。

なので、1回あたりの量はなるべく控えようと...。

 

断酒の直前は、最低ビール大1本(サモアは750ml)。

なるべく2本目は開けないようにしてましたが...

ま、つい開けちゃいますよねー。笑

2本目を開けなくても、ワインとか、ラムをロックで、とか。

 

日本では最低缶ビール500ml×2本。

まぁ、たいていは3本目も行ってたか。汗

もしくは、ウィスキーとか自家製梅酒とかブランデーとか...。

 

ビールが好きなんです。

ごくごく呑めるし、飲み過ぎるには量が必要だから。笑

あ、もちろん味など、純粋に飲み物として好きなんですが。

 

飲み会だと量も種類も制限なし。

気にしちゃうと楽しくないので。

でも一応、ルールとしては「翌日は(飲み会が続かない限り)休肝日」です。

 

協力隊の国内訓練では平日呑めないので、土日はたんまり呑んでました。

時には昼・夜、ダブルヘッダー

平日5日も休肝日だから、週末くらいは、と。

...完全にダメな酒飲みの典型ですね。汗

 

断酒で期待される効果

「断酒 効果」なんて検索すると、すごい夢物語みたいな内容が出てきますよね。

曰く、

 1.脂肪肝解消

 2.がん予防

 3.睡眠改善

 4.肌色・肌つや改善

 5.気分や効率の向上

 6.飲酒量減少(断酒後)

 7.食事量減少

 8.体重減少

 9.お金が貯まる

とか。

で、「実際、私もそうでした!」的な体験談もたくさん出てきます。

「人生変わります!」...って、ホントかよー。悪い方向に、じゃないの?笑

 

まぁ何事も、自分で試せるなら、体験してみるのが一番です!

 

断酒してみた期間

と言っても、今回の歯痛はたいしたことがないと分かってしまったので。

全然呑まなかったのは、歯の痛みが強かった、9月初から3週間だけです。

その後は、送別会などのイベント時だけ呑んで、自宅では呑まない期間が5週間。

 ま、9月後半~10月はイベントだらけだったので、均すと週2回弱、呑んでましたが。:p

断酒3週間、減酒5週間(日常的な飲酒なし)というトライアルでした。

 

実感した変化

前置きが長くなりましたが。

いよいよ、「何か変わった?」という話です。

期待される効果の項目ごとにいきましょう。

 

1.脂肪肝解消

2.がん予防

 いや、いきなりですが、これは体感できる内容じゃありませんね。汗

 ま、おそらく(と言うか、間違いなく)肉体的に健康になったとは思います...。

 

3.睡眠改善

 パッと寝られて、バシッと起きられます。

 って、呑んでる期間もそうだからなぁ...。

 元々寝つきも寝起きもいいので、明確な変化は感じませんでした。

 むしろ、明け方とかトイレに起きるのは、ビール飲まなくても変わらないのか、と。

 

4.肌色・肌つや改善

 これもなぁ...。

 オッサンの肌色・肌つやなんてどうでもよくないですか?笑

 特に感じませんでした。

 呑んでも呑まなくても、よく寝た日は調子いい気がするし。逆もまた真。

 

5.気分や効率の向上

 うーん...。

 そもそも楽観的&前向きで、嫌なことは忘れる性質なんで。

 明確な変化はありません。

 強いて言えば、一人呑みでごくたまーになる、イライラしやすい状態はなかった!

 ...当たり前か。汗

 

6.飲酒量減少(断酒後)

 これはある!!!

 今は自宅での飲酒を再開してますが。

 とりあえずビール小瓶(330ml)1本でやめられてます。

 ま、もう1本飲みたくならないわけではありません。笑

 いつまで続くやら。

 

7.食事量減少

8.体重減少

 そうかなー?これは全然。

 「呑むと食べちゃう」って人は感じる効果かもしれませんが。

 私はむしろ口寂しくなったり、甘いもの食べたりした気がします。

 体重も...イベント続きだったこともあり、やや増な気が。orz

 

9.お金が貯まる

 そりゃそうだ。当たり前。

 サモアのビールは750mlがWST7弱(≒300円)。

 週に10本として月1.2万円強なので、サモアの金銭感覚的にも結構な額です。

 

その他の効果

 呑んだ翌日どうこうは皆無でしたが。

 呑んだ後、寝るときまでが大きいかな、と。

 

 ちょっとでも呑んじゃうと、ギターとかパンデイロとか練習になりませんが。

 でもお腹空かせて帰ってくるし、夕食には晩酌が必要。笑

 つまり、呑むと楽器の練習が疎かになります。

 呑まないと、食事の後でも練習できるのが利点でした。

 

 もちろん、楽器の練習だけではなく、細かい作業やちょっと大事な仕事とか。

 そういうことができたり、面倒な家事も後回しにしなくなるのが良かったかな、と。

 

 ただ、こんな研究↓もあるので、飲酒は悪いことばかりじゃありません!

 

日常的な飲酒、再び

正直、断酒した効果は、事前の期待には程遠かったなー、というのが実感です。

が、毎日呑まなくても、想像したより全然辛くなかった!のも事実。

もっと幸せ感がスポイルされると思ってましたが、そうでもなく。

意外と、呑まなくてもあまり変わらず、特に不満もなく生活できました。

 

が!

今はまた毎日呑んでます。

実は、歯の痛みが引いたら「自宅呑み再開はManutagiで!」と決めてたんですが。

 ※サモアのビールの1つ。一番好き。

ちょうど歯の痛み(=断酒)と同時期に、巷間から姿を消したんです。

生産調整なのか、工場のトラブルなのか、とにかくどこに行っても売っていない!

そのため、自宅呑みを再開したくてもできない、というのが真相だったんです。笑

 

10月末にようやくManutagiが再販され、晴れて自宅呑みも解禁、と。

Manutagiは小瓶(330ml)しかないので、量の調整にもちょうどいい!

味は...ホップの青臭いような香りと苦味が強め。

なので、個人的に「サモアプレモル」と呼んでます。笑

サモアンビールの中では一番ドイツっぽいかな。(と勝手に思ってます)

↓先日帰国されたJICAスタッフに頂いた、プレモル永ちゃんジョッキ。量もぴったり。

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結論

お酒は控えれば控えただけ、おそらく間違いなく、体の健康にはいいんでしょう。

ちょっと前までは、日にグラス一杯のワインくらいがむしろ健康、なんて話でしたが。

最近は、 こんな研究↓もありますから。 

ただ、「健康のためなら死んでもいい」なんて生き方はごめんです。笑

やっぱり好きなことは、多少体に悪くても楽しみたいですよね。

もちろん適度に。

 

今回、断酒してみて、得られた効果は意外とありませんでした。

同時に、やめる辛さも全然ありませんでした。

多分、もっと大量に飲んでる人だと、効果も辛さも倍増するんでしょうが。

 

結果、分かったのは、「オレ、もっと呑んでいいんだ!」ということ。笑

...ではなく!

(いや、それも若干ありますが)

「実はちょっと呑みすぎてたのかも」です。

わずかな期間、断酒しただけで、酒量が減ったので。

 

呑もうと思えば全然呑めますし、もうちょっと呑みたいな、とは感じますが。

「ま、いっか、やめとくか」と、苦もなく思うになりました。

つまり、日常的な飲酒のせいで、満足するのに必要な量が増えてたんじゃないか?と。

 

厚労省の指針だと、アルコール依存症は...

【原因】

 長期間の飲み過ぎ。依存症になるまでの期間は男性20年以上、女性10年以上

【予防】

 依存症発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は、壮年男性で1日ビール500ml

 一週間に1,2日は飲まないなどを推奨

らしいですが。

私、バッチリ当てはまっちゃってました。汗

 

呑み続けて依存症とかになる前に、断酒して酒量をリセットできればいいですね。

たまーに、ちょっとだけ、でいいから。笑

 

ともあれ。

丈夫な肝臓をくれた、我が一族のDNAに感謝!!! ←どんな締めだ、おい。笑

実の両親とほとんど暮らしていない、我が大家

何度か書きましたが、ウチの大家は資産家です。

ま、お金持ちだから、人に貸せる家を持っているのでしょうが...。笑

なので、今回の内容はサモアの中でもちょっと特殊かもしれません。

 

 ...って、おそらく私はサモア隊員の中でも、だいぶ特殊な環境にいます。

 ホームステイ先は大マタイだったし。

 勤め先が大学だから、ほぼ英語だけで生活してて、日本語を話せる人もいるくらいだし。

 

本題。

昨日、大家と話していて

「そういや、もうすぐ誕生日って聞いたよ?」

「もう先週末に終わっちゃったわよ」

「ウソー!ごめん、知らなかった!!遅れちゃったけど誕生日おめでとう」

「いいのよ。実は私、誕生日が2つあるの。エリザベス女王みたいでしょ?」

と。

 

まず、エリザベス女王

2つ誕生日があるのをご存知でしょうか?

4月が本当の誕生日で、日本でもニュースになったりしますが。

お祝いイベント(パレードとか)は6月。

ホントに生まれたのは4月ですが、「外でイベントするには寒いよねー」ってことで!

公式誕生日は6月なんだとか。

お堅いイメージがあるイギリスですが、なんとも柔軟なエピソードですね。笑

 

で、我が大家。

実はツバル生まれなんだとか。

が、両親はサモアの学校に行かせたくて、小学校に入る前に叔母さんに預けた、と。

そのタイミングで住民登録的な処理をしたんだけど、この叔母さんが大家の誕生日を忘れてしまったため、適当に決めて書類に書いちゃったらしい。

 

後々、自分の登録情報が誤っていることに気付くも、訂正しようとしたら虚偽記載で叔母さんが捕まるんじゃないかと思って、できなかった、と。

 ホントかよ?って感じですが、子供らしい、かわいい話。笑

 

「今は叔母も亡くなったから、訂正できるんだけどね」と笑いつつ。

「でも便利だからそのままにしてるの」と。

大家の家族は、なぜか同じ時期に集中して生まれたらしく、毎年その期間は毎週のように誕生日パーティーがあるから、偽の誕生日のほうがズレていて都合がいいらしい。

...って、いかにも大家族で住むサモアっぽい話です。笑

 

ちなみに、ご両親はツバルに住んだままだったので、ずーっと会えず。

 当時は船便しかなく、超時間がかかるため、クリスマスにも来なかったとか。

大学もNZに行って、そのままNZで結婚したから、実の両親と一緒に住んだのは、わずか3年!(彼女の記憶では)とのこと。

 

ちょっと日本では考えにくい話ですが。

サモアでは、親戚宅に子供を預けるのは非常~によくある話です。

一族の結びつきが絶対とも言える文化なので、誰が誰の子供とか、全然気にしません。

一番多いのは、通学のためにアピアにいる家族に預ける、かな?

あ、出稼ぎも多いですね。

片親、もしくは両親が出稼ぎ中に、実家や兄弟・姉妹宅に預けていくケース。

 

ま、子供だけじゃなく、大人も親戚宅を自由に出入りします。

ホームステイ中も、しょっちゅう人が増減するので、どこまでが家族か分かりませんでした。

 

そして、お金を稼げる人(家族)が一族を養うのが基本。

「自分のお金」という考え方はあまりなく、稼いだお金はファミリーに入れる、と。

「富める者が貧しい者を」という、イスラムのザカート(喜捨)とはまた違って。

一族(血縁)をとても大切にする文化です。

 

じゃあ血縁外に冷たいかと言うと、まったくそんなことはなく。

「一族」の次は「村」です。

私も、大家を含め、村の人々にものすごく親切にしてもらっています。

あ、もちろん村外でも、サモア人は基本的にみんな優しいですが。

 

日本の都会生活では経験したことのない結びつき。

タンザニアの奥地に住んでいた時と比べても、圧倒的に温かい関係性。

そんなサモアに来て、少し人間関係について考え方が変わったように感じます。

 

あ...なんか取っ散らかった話になってしまった。汗

 

↓一旦ピンクになった時計台、ちゃんと塗りなおされてた! でもうっすらピンク。笑

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実習レストラン2 ~ディナー編~

以前、ランチに行ったAPTCの実習レストランですが。

今回はディナー営業もしていたので、ディナーに行ってきました。

 

かいつまんで経緯を書くと...

  派遣先のサモア国立大学に併設された、OZの職業訓練校=APTC。

  その中の観光学科が時々、構内にあるレストランで実習営業。

  実は大人気らしくて予約も取りにくく、先日初めてランチへ。

  と、雰囲気も味もコスパ抜群!

  必ずまた来ると誓ったのでした。笑

 

結論から書いてしまうとですね、今回も大満足でした。

次も、って言うか、営業するたび毎回行く!ってくらい。

 

今回は3コースのアラカルトでWST45(≒2,000円)。

メニューはこちら↓。 って読めるかな...。

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GFはグルテンフリー、LFは乳糖フリー、Vはベジタリアン対応。

このメニューにはありませんが、ビーガンメニューもあるとか。

日本でもじわじわ認知され始めた、くらいかと思いますが、さすがはOZの学校です。

 

暗くて手ブレした写真たちの言い訳をするわけじゃありませんが。汗

ディナーということで、照明をグッと落として、制服もモノトーンでシックに。

この実習のために、ビールのドラフトサーバまで入れてます。

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調度も夜向けに、やや落ち着いた感じ。

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私が食べたのは、悩みに悩んで...

前菜:海老のサラダ。マンゴーソースがおいしい!

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メイン:サーロインステーキ。ポテトがわさび風味!リアル「わさビーフ」!!笑

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デザート:チーズケーキ。生のイチゴ(もちろん輸入)はサモアでは超高級品です。

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今回は、なんと調理も生徒たちということでした!

が、味は変わらず、と言うか先日のランチよりおいしかった!!

 

アルコール類の値段を見るとほぼ原価同然なので、利益度外視ですね。

...って、レストラン自体が構内の施設だし、何より実習なので。

当たり前と言えば当たり前ですが。

ドラフトのグラスビールで始めて、7人でワイン2本空けて、一人WST50強(≒2,300円)。

外食が高いサモアで、これだけおいしいものを食べて、味も雰囲気も良くてこの値段。

最高です。

 

ただ、サーロインの焼き方を聞かれなかったので「レアで」と言ったら通じず。

「ん?小さい肉がいいの?」みたいな。笑

「いやいや、degree of grillingの話」とか「how much to roast」とか説明してもダメ。

「rare, medium, well-doneとかあるじゃん?」なんて言っても、ハテナ顔。

こりゃ、そもそも「肉の焼き方」って概念がないぞ、と。汗

実習なので、こっちも頑張ったんですが、最終的には先生が呼ばれ...。

もちろん先生が来たら一瞬で解決。

その後、隅のほうで教えてもらっていたので、残る営業は大丈夫でしょう。;-)

 

また、一本目のワインを注いで回ってくれたんですが、それぞれの量が全然違う。

グラスに線も入ってるのに!

...というのもご愛嬌。

ボトルの持ち方や注ぎ方など、未熟な点もたくさんですが、サモア人特有の人の良さ&笑顔で、何となく許せてしまいます。笑

 でも食事の後のアンケートには、ちゃんと書いておきました。実習なので。

 

昨日も満席でしたが、我々の他は白人ばっかり。

オープンしてからディナー営業は2日目だったので、OZの先生やそのゲストたちかと。

サモア感があるんだかないんだか不思議な空間でしたが、非常においしくて楽しくて、大満喫の実習レストランでした。

次も行く!

朝食にも興味出てきた!!

常夏風邪

サモアの島 常夏だ~よ~♪

なんて歌にもあるとおり、サモアは年間を通して暑いです。

と言っても30度そこそこなので、木陰に入れば涼しいし、快適なレベルの暑さです。

乾季も実は名ばかりで、日本の梅雨と同じくらいの降水量があって。

日本の冬やタンザニアの内陸部のように空気が乾くなんてこともありません。

 

...って書くと、風邪なんて存在しなさそうですが。

今回は見事に風邪ひきました。

「夏風邪は馬鹿がひく」なんて言いますが、「常夏風邪」は大馬鹿でしょうか。 汗

 ※元々の意味は「愚鈍な者は、冬にひいた風邪を夏になってから罹ったことに気付く」だとか。

 

ちなみに前回のデング疑惑は、実はインフルエンザだった可能性が高いらしいです。

体調が悪い隊員が何人か送別会にいて、その後あっという間に広がりましたが。

病院に行った複数の人がインフルと診断されたそうです。

確かに症状的には同じだったし、抗生剤が効かなかったのも腑に落ちますね。

 

ともあれ。

今回は、原因は明らかなんです。

いわゆるエアコン風邪。

...って、全然途上国っぽくないですね。笑

 

大学がテスト期間を控えて、会議など打ち合わせが多かったのですが。

最近ちょっと油断していて、上着を持っていませんでした。

自分のオフィスは相変わらず一人なので、自由に空調をコントロールできますが、会議室はそうはいきません。

なるべく風が直接あたらないところへ座るのですが、それでも温度が低い!寒い!!

サモアの皆様は、肉(脂肪?)という分厚い上着を着ていらっしゃるので...。笑

そして空気も乾燥します。

 

ちょっと喉がイガイガする!ヤバい!!とは思ったものの。

暴飲暴食期間の後だったので、弱ってたんでしょう。

あっという間に喉がパンパンに腫れて、熱がガツンと出ました。orz

幸い、すぐ微熱になりましたが、 喉の腫れと全身の倦怠感が長引き。

日本から持ってきていた、非常用のアクエリアスと蜂蜜飴が大活躍しました。

 

> 途上国に滞在する人

アクエリアスでもポカリスエットでも何でも構いませんが、スポーツドリンクの粉末を持ってると 、こういう時とても便利です。

協力隊員は「経口保水液の作り方 」なんて訓練所で習いますが、体調崩したときに、そんなの作ってられませんよー。笑

非常用にいくつか、オススメです。

 

また、「喉には蜂蜜がいい」というのは、もはやWHOも認める民間療法ですが。

私のオススメは、蜂蜜そのものよりも蜂蜜飴です。

長い時間、口の中に留まるためか、効果が格段に高いように感じます。

中でも、蜂蜜だけで作った扇雀庵本舗の「はちみつ100%のキャンデー」!

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日本にいるときから、家に常備していました。超オススメ。

どこのスーパーでもコンビニでも、たいてい置いてると思います。

 ...って、大阪だけ?いや、駒ヶ根でも買ったな。ベルシャイン(笑)で売ってた。

 

ついでに書くと、体温計ももちろん必須です(JICAにも言われます)。

10秒計とか、パッと測れてバックライトが点くやつがいいですね。

 

あ、あと、何度か書きましたが、アセトアミノフェン系の解熱剤。

飲み慣れてるからって適当な薬を飲むと、マラリアやデングだった時、超悪化します。

 

 

今回、寝込むのに合わせるかのように、毎日スコールが降り始め。

「雨が降ったらお休みで~」を実現したかのような先週でした。笑

地震!

熱出して4日寝てました。

サモアに来てから、寝込むのは2回目。

ちょっと弱すぎだな...。orz

 

本題。

2009年の津波に何度か触れているように、サモアでは地震があります。

来てからの9ヶ月間にも、何度か体感する揺れがありました。

フィジーやトンガ辺りでもよく揺れているようです。

 

中でも、土曜の23時に来た地震は、これまでで最大の揺れでした。

「震度」というのは日本独自の指針らしいですが、私が感じたのは4弱くらい?

家中がガタガタ鳴り、窓もブルブル。

外の木々もザワザワ揺れ、怯えた犬たちがワンキャン。

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P波とS波の間隔があったので、震源は遠そう、と思ったものの、結構長く揺れました。

その後も朝までしつこく余震があって、ちょっと不安でした。

↓余震がズラリ。

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...まぁベッドルームには落ちてくるようなものもないし。

家が倒壊するなんてことはないだろうと思って、寝ちゃいました。笑

 

が、そうやって冗談が言えるのも、家が高台にあるから。

サモア隊員の中には、ホントに波打ち際に住んでいる隊員もいて。

これだけ大きな地震だと津波の可能性があるので、即、避難です。

今回は幸いにも津波はなく、大きな被害もなかったようですが...。

いつ来るか分からないので怖いですね。

 

太平洋津波警報センターのデータでは、M6.9だとか。

震源が大海原の真ん中とは言え、大地震の一歩手前でしたね...。

それなのに、「地震!?ビンゴに夢中で誰も気付かなかったわよ!」なんてママもいて。

さすが何事にも動じないサモア人です。笑

 

我が家にはTVもラジオもないのですが、今回心強かったのはスマホアプリ。

サモア気象局に派遣されている先輩隊員(コンピューター技術)が作ったアプリで。

AndroidiOSもあります。

↓その名も「Samoa Weather」。上の画像2枚もそうです。

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地震発生後、わずか数分で地震情報が配信されました。

警報が発令された際はアラートも鳴るそうです。

このアプリがあれば、震源や規模がすぐに分かり、津波もある程度は判断できます。

 

潮汐や月齢が分かるため、シュノーケリングのタイミングなど、日頃から愛用していましたが、今回も非常~に助かりました。

サモアに滞在中は必須のアプリです!

オススメ!!

 

ただ一点、天気予報の精度がアレですが...。

それは気象局の予報チームのせいであって、アプリのせいではありません。

ま、サモアは基本晴れ。雨の可能性はいつでもある、と思っとけば間違いありません。笑

 

↓巻いた状態で出てくるバナナの若葉。どの株も巻き方向は同じ。不思議!(本文無関係)

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ポル○レフ状態

先週の水曜日。

ATMの前で立ちすくむ私は、後ろに並んだ人に説明していました。

 

い...いや... 体験したというよりは まったく理解を超えていたのだが.........

あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれはATMにカードを入れたと思ったら いつのまにか回収されていたッ」

 ...分かる人だけ分かってください。笑

 

サモア隊員は派遣された直後に銀行口座を作ります。

活動費は米ドル建てでそこに振り込まれ、現地通貨(サモアン・タラ)で引き出します。

なので隊員はみんなキャッシュカードを持っています。

ATMは数多くはありませんが、サバイイ島にもあったり、便利です。

 なぜかサモア人はカードを持たず、通帳や小切手帳を握り締めて窓口に並びます。謎です。

 

アピア本店のATM。PINKTOBERなので、ピンクにラッピング。柄がサモアっぽい!

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派遣国や時代によっては、銀行口座を作れなかったり、作っても信頼性がなかったりで、小切手帳で支給するケースもあります。

10年前のタンザニアがそうで、ダルエスサラームの一店舗でしか換金できず、ものすごく!不便でした。

活動費は、3ヶ月分が一度に支給されるのですが、地方隊員は店に行くだけでそれなりの時間とお金がかかります。

当然、何度も行く訳にはいかないため、まとめて換金します。

大都市は治安も良くないし、大金を自分の任地まで抱えて帰るし、自宅に置くことにもなるので、それはそれはとてもリスキーでした...。

 

話を冒頭に戻すと。

その日は暑かったんです。

買い物したいし、電気代もチャージしよう、と思って、お金を下ろそうとしました。

スーパーの店先にあるATMにカードを入れ、暗証番号を入れ...

と、突然!

画面が真っ暗になり、Windows7 Professionalの起動画面に。

 おいおい、銀行のシステムなのにいまだに7かよ。脆弱性があるんじゃなかったっけ?

暑すぎて、中のPCもおかしくなったのか!?

ということで、画面を睨みつつ10分弱。

一旦、銀行システムが立ち上がるも、「システムクローズ。使えません」的なエラー。

それでもその場を離れるわけにはいきません。

万が一、離れている間にカードが返却されたら...。

 

さらに待つこと数分。

ようやく、いつもの「Welcome」画面に。

...って、おい!オレのキャッシュカードはよー??

 

後ろに並んだオッサンがそれを見て「試していいか?」と。

で、オッサンが自分のカードを入れると...

何事もなかったかのように動いてるーーー!!!

そ、その前にまずオレのカードを返してくれ...。涙

 

銀行が開いている時間でもなく、仕方がないので、その日は帰りました。

が、考えました。

いきなり銀行に行っても、どうせその場で解決できず二度手間になる!

まずはWEBから質問してみよう、と。

 

調べると、なんとANZ銀行サモア支社専用の問い合わせ窓口があります。

で、経緯を書いて、「返却か、時間かかるなら再発行してくれない?」と。

 

すると、翌日には返事が来ました!

サモアにしては素晴らしすぎるレスポンス!!

と思ったら。

サモア本店の窓口1,2へどうぞ」

...何の意味もないじゃん。orz

 

仕方なく金曜に銀行に行ったら。

珍しく、列は短くて、15分くらいで窓口にたどり着きました。

で、経緯を話したら、カードが100枚は入ってるだろうという箱をドン!と。

アルファベット順に束ねてある中から探し始めました。

 

が、その中にはなく、「いつ?」「2日前の水曜日だよ」。

すると、さらに奥から同じような箱がドン!

って、どんだけみんなカード吸い込まれてるんだ...。

 

結局、その中にもなく、「まだ回収されてないねー」と。

再発行はNGとのことで、待つしかありません。

「もう一回来なきゃいけないの?」と、分かっていながら聞いてみたら。

「電話番号置いてけば、回収されたら連絡する」と。

...うん、やっぱり、もう一回取りには来なきゃだよね。笑

 

週末は、送別会や食事会があって、入用なのに!

が、若干の余裕を持って、下ろしにいったおかげで助かりました。汗

日本以上に、ある程度の現金を常に持っておく必要がありますね。

 

で、明けた月曜朝。

なんと8時過ぎ(=業務開始直後)に「回収したよ」と電話が。

ちゃんと電話してくれるとは半信半疑だったので、ビックリです。

意外とこういうとこ、ちゃんとしてます。笑

 

結局、取りに行ったのは火曜日。

窓口でIDチェックの後、無事戻ってきました。

暗証番号も一旦新しくされるあたり、さすがOZ&NZの銀行です。

 

~今回の教訓~

ある程度の現金は常に手元に。

カードが返ってこないときは3営業日後くらいに本店へ。

クレジットカードは入れちゃダメ、絶対。怖すぎ。

 

↓PINKTOBERで、もう一枚。時計台もピンクに塗装! ...って、塗っちゃうんだ!?

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別れの季節≒暴飲暴食の季節

先週の金曜日は、先輩隊員の報告会でした。

青年海外協力隊では、2年の任期中に報告書を5回提出します。

そのうち、活動1年時点と帰国前の2回は、JICA事務所で報告会を行います。

やり方は国によって異なりますが、サモアではスクリーンを使ったプレゼン形式で、発表のない隊員も自由に出席できます。

 

今回は、中間報告1人、最終報告4人でした。

 その隊次の人数によるので、どちらかだけで10名を超える時もあります。

ふだんは仕事について、そこまで深く話すこともないので、とても良い機会です。

 そもそも、その人がどんな職場でどんな活動を行っているか。

 どんな社会的背景があって、何が問題になっているか。

 うまくいったこと、裏目に出たこと、~すればよかった...。

等々、日頃の雑談では滅多に聞くことのない内容が、今回もたくさん聞けました。

その中で、聞いている側からも新しいアイディアが出たり、深い共感が得られたり。

隊員どうしの活動がつながることもあったりして、非常に有意義な時間です。

成功や失敗のモデルケースが多々得られるので、新隊員ほど役立つかもしれません。

 

タンザニアは、所長or副所長、担当調整員+αだけで、机上で行う事務的な会でした。

今思えば、お互いに特に実りがなく、さほど意義のない時間だったな、と。

是非どの派遣国も、サモア風の発表形式を採用してほしいと思います。

その国の広さや交通事情で、隊員が参加できるかどうかはともかくとして...。汗

うまく行かず、一人で悩んで任短してしまうケースなどは、きっと減るかと思います。

 

次回は、私の隊次が中間発表。

これまで、すばらしい発表ばかり聞いているので、どうしよう?って感じですが。汗

赤裸々に話して、みんなからアイディアや激励?をもらうのが一番かな、と。

とりあえず、お叱りは受けないように祈る...。笑

 

金曜はそのまま帰国隊員4名の送別会でしたが。

さらに、JICAスタッフ1名もちょっと遅れて帰国します。

ということで、土曜はお宅に招いていただいて食事会でした。

この方は3年半と異例の長さで、支所長の代理も務めていたくらいなので、いなくなるとサモア支所には大打撃。

隊員の遊びや飲み会にも、気さくに参加される方だったので、隊員にも大打撃...。

以上5名は皆アピアにいたので、急にごっそりいなくなってしまう寂しさがあります。

本来、10月末に来てもいいはずの2017-2次隊は、サモア派遣ゼロ。

寂しさにますます拍車がかかります。涙

 

...それにしても、リゾートやら宴会やらがずーっと続いて、飲み&食べすぎ。

酔っ払った後は運動もサボるし、悪循環。

明らかにお腹周りに肉が...。orz

サモア人体型まっしぐら!?

 

↓全然関係ありませんが、大学のロッカー。なぜこの並び?しかも12書き忘れてるし!

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