サモア小話いろいろ
またしばらくサボってしまった...。汗
大学で立ち上げを計画している新コースの書類締切が近く、かつ遊びの計画も色々で、最近は割と忙しくしています。
先週の金曜日は、先輩隊員の中間報告会でした。
報告書は任期2年の間に5回提出しますが、報告会は赴任1年後と帰国前の2回です。
って、こんなことばかり書いている気がしますが、年に4隊が入れ替わり(赴任&帰国)、それぞれが年に一度報告会をするので、歓送迎会と報告会を併せて、イベントが年10回前後ある計算です(報告会と送別会が同日だったりするので)。
これらは協力隊員にとっては一大イベントなので、どうしてもブログにも書くことになります。笑
今回の報告会は、SV(シニアボランティア)を含めて8名の大所帯。
最近の協力隊のトレンド通り、内6名が教育系(小学校教諭・理数科教師)です。
朝から密な話をガッツリ聞けました。
↓歯科隊員はデンタルモデルも使って発表。
男子の出席率が低い!?
サモアでは男女で比べると、男子の出席率が明らかに低いそうです。
途上国では「女に教育は必要ない!」という思想からか、女子の出席率が低いことがほとんどですが...。
サモアでは何が違うんでしょう?
たしかに私の働くNUS(サモア国立大学)でも、生徒も教員も60%以上が女性という感じですし、官公庁でもトップを含め、過半数は女性という印象です。
発表した隊員曰く「男の子は畑仕事に駆り出されるから学校に来ない」とのこと。
ホームステイした村を思い返しても、男性は畑仕事で、街に仕事に出るのは女性であることが多かったような。
確証は持てませんが、男性はマタイ(酋長)会議もあるし、畑と村のことは男、街での現金収入は女性という住み分けは意外と真実かもしれません。
大雨の翌日、欠席が増える!?
ある隊員の学校では、大雨の翌日は欠席が増えるそうです。
というのは、ウポル島はかなり水道が敷設されているのですが、その村では川が生活水なんだとか。
で、大雨が降ると、色んなところから流れ込むからか、水が悪くなってお腹を壊す、とのこと。
タンザニアでは普段から水が汚く、村でも煮沸が一般的でしたが...。
サモアはなまじ普段は水がきれいなだけに生じる状況でしょうか。
まさしく「雨が降ったらお休みで~♪」ですね。笑
...ちなみに、サモアの水道水はかなりきれいだし、消毒もされています。念のため。
教育制度とドロップ率
サモアの義務教育はPrimary School(小学校)だけで、日本で言う年長から中1までの8年です。
その上はCollege(中高等学校)と呼ばれ、5年です。
が、その5年間で75%はドロップアウトしてしまうとのこと。
さらに、Collegeを卒業しても、そのうちの約1/4しか大学には進学しないそうです。
前述の通り、男子は現金収入がある畑仕事のほうが手っ取り早いという判断なのかも?
また、高等教育を受けたからと言って、いい仕事に就けるわけではないのかもしれません...。
椅子より床!?
日本だったら、教室では床より椅子に座りたいですよね?
が、サモアの子達は床に座りたがるそうです。
ノートを取ったり、どう考えても椅子&机のほうがやりやすそうですが...。
なんで??
なんと、算数のとき数えるために「足の指も使いやすいから」床に座りたいんだとか。
裸足にサンダル履きがフォーマルな、南国ならではのエピソードですね。笑
サモア人の歯事情
サモアの国内人口20万人に対し、歯科医はわずか15人だとか!
診療所にいたっては、ウポル島のみ、4箇所しかないそうです。
いくらなんでも少なすぎでは?
日本では歯科&歯科医が余りすぎて過当競争だって言うのに...。
しかも地方では歯磨き習慣自体がないことも多く、来院時にはすでにかなり重症だとか。
発表隊員曰く「日本ではまず見られない、重度の症例ばかりが見られる」とのこと。
で、途上国ではよくあることですが、歯科治療は基本「抜く」だけです。
抜いて入れ歯。
お金持ちは金歯を入れますが、高価なので、抜いたままの人も山ほど見かけます。
また、歯科が一番混むのは月曜だとか。
これも「なんで!?」って感じですが...。
正解は、金曜の夜、呑んでケンカして殴られて折れるから。
サモア人は普段は超温厚ですが、呑むとタガが外れる人が多いです(プラスにもマイナスにも)。
...って、土日は休みだから、折れても2日放置なのかよ~。orz
取りとめもなく書き連ねてしまいましたが。
こういう逸話?をたくさん聞けるのも、報告会の楽しみの一つです。笑