Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

途上国生活は太る?痩せる?

※以下、私の個人的な知見によるものです。統計など一切ありません。あしからず。

 

青年海外協力隊は、最貧と言われるような途上国から、もう先進国じゃない?というような中興国まで、さまざまな国に派遣されます。

が、日本から見ると、一般的には「途上国」かと思うので、今日のブログでは荒っぽくひとまとめにしてしまいます。

 

協力隊員は、まず国内訓練で太ります。

早寝早起き&しっかり三食を強制される健康生活な上、語学の勉強がなかなかヘビーなので、運動不足になりがちだからでしょう。

また、談話室などの溜まり場でついついお菓子を食べたり、勉強のストレスからか居室におやつを常備したり。

さらに「毎朝ジョギングするし、多少は食べても…」なんて甘えも生まれます。笑

その結果、程度は様々にしろ、おそらく半数前後は増量します。

が、期間は2ヶ月半くらいなので、絶対値としてはそこまで太らないかな、と。

 

で、任国への派遣後。

逆にほとんどの隊員が痩せます。

国や地域によるところが大きいですが、隊員の7~8割は痩せるように思います。

特に男性は痩せます。

オスのほうが新環境への適応能力が低いのでしょうか?

体調を崩したり、現地食が合わないのは、圧倒的に男性が多い気がします。

女性も痩せるorほぼ維持する人が多いかと。

・食べ物が合わず、食事量が減る。

・歩く距離など、日本より運動量が増える。

あたりが痩せる要因かと思われます。

 

特に癖のある現地食に苦労する隊員は多いようです。

東アフリカだとウガリ(シマとも。トウモロコシやキャッサバの粉をお湯で練る)、

北~西アフリカだとクスクス(麦の粉を粒状に加工)、

エチオピアの悪名高いインジェラ(発酵させるので"雑巾の味"とも。私は好き)、

中東~中央アジアだと羊肉(特に脂身)、

ブータンやタイなどの超辛い料理、

東南アジアを中心にコリアンダー(パクチー)等々、

主食や主菜なのに、ダメな人は全然受け付けない!って感じなので、そりゃ痩せます。

 

が、もちろん、中には太る隊員もいます。

主に女性です。

少数ですが、太る男性もいます(タンザニア時代の私とか。汗)。

その共通点は「自炊」にあるかと思います。

自炊が苦じゃない隊員は、現地食に関係なく、口に合うご飯を作ってしまえるので。

しかも、一人分の量では材料を買えないため、ついつい量を作りがち&食べがち。汗

さらにその上で、途上国によくある高カロリー食品もつまんでしまったり。

 

↓スープ麺。日本人の口に合うのでよく食べてしまいますが…カロリーはラーメン同等かと。

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…なぜなんでしょう。

途上国って、油モノが多くないですか?

揚げパンに砂糖まぶした、ドーナツ的なヤツとか。

カレーパンとかサモサとか春巻きとか。

フライドチキン、フライドポテト、炒飯、焼きそば、etc.etc.

その辺で売ってる食べ物は、みーんな油まみれ。

ご飯にまで油を入れて炊く国も多いですよね。

 

サモア飯の定番チャプスイ。油たっぷり。その上、揚げソーセージをなぜ載せる?

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…が。

食べちゃうんですよ。

体に悪いものはうまいんです。笑

揚げたキャッサバを塩と唐辛子で食べる、なんて、思い出すだけでビール飲める!

サモアでも、タロイモやブレッドフルーツのチップスなんて、最高のつまみです。

 

> 食の適応範囲が広い人、自炊が苦じゃない人

任国で太らないためには鉄の意志が必要ですよ…。orz

 

ちなみに帰国後は…

ほとんどの隊員が太ります。

任国で痩せた分を取り戻すだけならいいのですが、元よりオーバーする人も多々。

…というのは、日本は何でもおいしいんです。

2年離れていると、その辺の何でもないファミレスや居酒屋でも超おいしく感じます。

しかも、たくさんのメニューから選べる喜び!

そりゃ太ります。

帰国直後くらい、2年分を取り返す勢いで食べたいです。

なので、帰国前後は「親が泣くよ!」ってくらいガリガリだった隊員が、久しぶりに会うと誰?ってくらい顔パンパンだったりします。

これホント、隊員OB/OGあるあるです。笑