Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

土曜はごちそうの日

朝からバスに乗ってスティーブンソン博物館へ。
「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」とかを書いた、イギリスの作家。
全然知りませんでしたが、晩年をサモアで過ごしたらしく、大邸宅があって、山にはお墓があるとのこと。
雨季なのでお墓までのトレッキングは断念しましたが、植物園として開放されている庭や邸宅はすごく静かで心地よく、昼寝に最適でした。

 

帰り際に、アピア最大?の教会Immaculate Conception Cathedralへ。
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↑天井穴の中にマタイ(酋長)が描いてあり、サモア独特ですね。

サモアはほとんどが敬虔なクリスチャンで、宗派はメソジスト、カトリック等、色々ですが、日曜は国全体が休みになります。
地方では、お祈りの時間は道路が通行止めになり、歩くことすら禁止されるところもあるとか。
日本人の私たちも、海に遊びに行ったり、ジョギングしたりは、なるべく目立たないよう言われました。
さらに言うと、日曜はアルコールの販売が法律で禁止されています...。

 

じゃ、みんな何をするかと言うと、朝から教会に行って、その後、家族で伝統料理を食べます。
バナナの葉で魚をココナツクリームと一緒に包んだりして、焼いた石を使って土中で蒸す、ウムという料理がわりと有名ですが、生魚も食べます。
オカという料理で、ココナツミルクに、サイコロ状に切った生魚を入れ、玉ねぎや唐辛子のみじん切りと和えたものです。
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↑これは今日、小奇麗なカフェで食べたものなのでオシャレにアレンジされてますが、大体こんな感じです。
左のグレーの物体はタロイモ
料理法によって食感が変わりますが、これは茹でてあったので、サトイモにとても近いです。

 

他にも魚の生食があり、その名もサシミ!
しょうゆに粉わさびを溶いて、マグロをサイコロ状に切ったものを漬け込みます。
マグロのヅケと言えなくもない?
もちろん日本の影響で、最近になってサモア料理になった新入りですが、サモア人も大好きらしいです。

 

*余談ですが、地震が多く、数年前にも津波の大被害を被ったサモアでは「ツナミ」という言葉も知られています。
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...話を元に戻します。
こういった日曜に食べるご馳走を「トオナイ」と言うのですが、なぜか土曜日という単語は「Aso Toonai=トオナイの日」です。
おそらく、日曜は休息の日で働いてはいけないので土曜に作る→つまり、土曜は「ごちそう(を作る)日」なんだと思います。