Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

サッカー国代表は応募制!?

サモアのスポーツと言えばラグビー

多分これは誰からも異論なく一番でしょう。

ラグビーW杯でも、そこそこいい成績を残します。

もちろん国代表は大人気で、街の至るところで「GO MANU」と書かれた旗やTシャツ、キャップ、バスなんかを見ます。

「MANU」はサモア語で動物全般を意味する名詞で、ラグビー国代表の愛称です。

「がんばれ野獣」って感じ?

体格的に、サモア人にピッタリのスポーツと言えるかもしれません。

↓大学でも盛んで、グラウンドで時々試合をしています。

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他によく見るのは、バレーボールやネットボール

庭にネットや紐が張ってあって、夕方になると老若男女集まってやってます。

私は未経験ですが、サモア人と一緒にやったことがある人は「アタックが異常に重くて、レシーブが痛い」とか。

たしかにあの丸太のような腕で打ったら、相当速そうです。笑

 

クリケットも人気のようです。

村ステイのとき、家族がTVで見ていたし、小中学校でも練習しているのを見かけます。

日本人にはなじみがなく、私もルールがよく分かりませんが、実は世界的には大人気だったりします。

 

日本でサモア人のスポーツ選手と言えば、K-1(マーク・ハント、マイティー・モー)か相撲(南海龍)でしょうか。

どちらも、筋肉の上に脂肪をまとったサモア人の体格に向いてそうですね。

 

そして世界的な大人気スポーツ、サッカーは?と言うと。

意外にもそんなに人気がありません。

タンザニアでは、各村に必ずひとつは手作りの木製ゴールがあって、大人も子供もサッカーしていましたが...。

アフリカに限らず、ボールひとつで楽しめるサッカーは途上国にも優しいのか、ホントにどこの国に言っても人気の印象があります。

もちろんサモアでもやっている人もいますし、たいていの学校のラグビーゴールは、下部がサッカーゴールにもなる形状になっています。

でも1番どころか、上位に入らないくらいの人気(一説には5~7番目くらいでは?とのこと)です。

 

そんなサッカー、もちろん国代表があって、W杯予選にも出ています。

つい先日、サッカーの指導で来ている協力隊員が予選に同行したそうですが、残念ながら惜敗。

そもそも人口が20万人(国外のサモア人を合わせても40万人)しかいない上、人気がないスポーツのサッカー人口はかなり少なく、非常にレベルが低いそうです。

サッカー隊員曰く「日本の強い高校に負ける」とのこと...。涙

 

さらに、女子ともなるとますます選手がいないため、A代表Facebookで募集したんだとか!

...女子サッカー選手の皆さん、サモア帰化すれば即、A代表スタメンです。

夢がありますね。笑

 

人口40万人と言えば、宮崎市くらいだそうです。

たしかに宮崎市だけで国代表を作れと言われたら...何か一競技に絞っても厳しいですよねぇ。

国内20万人に限れば山口市

母数がそれだけ小さいと、「日本の強い高校に負ける」のも頷けます。

人の数は国力に直結する、という理屈も何だか正当性があるような気がしてきますね。