Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

どうなる!?

ココナツの発芽

サモアの一般家庭にはココナツの木がたくさんあります。

村ステイの家では毎日大量に消費する(食べる以外にも、豚の餌だったり)ので、広大な敷地を手押し車で回って、たくさん拾っていました。

が、ウチの大家ファミリーは落ちた実を拾いません。

そもそもあんまり食べないのかも。

全部庭師が持っていくのかな?

外皮を剥く鉄の棒(こんなの↓)とか見ないしなぁ。

f:id:jptzws:20170503133450j:plain

都会住まいの裕福なサモア人は、生活がNZナイズドされている人も多いです。

 

で、今朝気付いたのですが、庭に落ちた実から芽が!

f:id:jptzws:20170503133534j:plain

ココナツも種なので、当たり前と言えば当たり前ですが...。

発芽を初めて見て、その巨大さにびっくり。

この状態から根が出てきて、とか、今後どうなる?というのが非常に楽しみです。

小学校の頃の観察日記、こういうのだったらちゃんと続けられたと思いませんか?笑

 

活動内容

大学への配属が学期の途中だったので、いきなり授業を持つ訳にもいかず。

今のところ、仕事らしい仕事をしていません...。

が、あくまでボランティアとして仕事をしにきているのです。

本人もたまに忘れかけます。笑

 

で、これまではサモア人の授業を見学したり手伝ったり、会議やセミナーに出席して、状況の把握に努めてきましたが。

ようやく待ちに待った、私の活動内容に関するミーティングがありました。

 

そもそもJICAからは「ロボット工学のコースを立ち上げる」という要請だと聞いていました。

が、実際にはロボット工学はおろか、工学の要素もほぼない、というのが現実だったのは以前書いたとおり

かと言って「だから何もすることがありません」という訳ではありません。もちろん。

「自分のできること」と「配属先が喜ぶこと」の摺り合わせが、協力隊員の大切なテーマです。

 

が、私の専門は電子工学(電子回路や電磁気学)なので、「理学部コンピュータ学科」ではなかなか活かしにくいのが本当のところ。

配属先の一番の問題点・要望は「プログラミング教育」なのですが...。

 

ま、くだくだ書いてもしょうがないので結論を。

学科長や学部アドバイザーを交えて、スタッフと小一時間話した結果。

・新コースの立ち上げ(ロボット組込を題材にC言語の基礎を教える)

イノベーションプロジェクトへの参加(Raspberry Pie、Arduino、ドローンを教育・研究・設備使用につなげる)

太陽電池プロジェクトへの参加(低コストでソーラーパネルを導入し、学内の電気代を下げる)

の3本柱でいこう、と。

 

新コース設立がメインですが、来年度(1月~)立ち上げて、1年教えてバトンタッチ(帰国)するので、サモア人教諭の育成が肝。

 

イノベーションPjは、いずれもほぼ経験がありませんが、メンバーもみんな素人なので、何ができるか楽しく考えながらやれれば、と。

 

太陽電池はさっそく計画を見せてもらって、ブラッシュアップすべく口出し。

これも専門外ですが、計画を見るとメンバーよりは数段知識があるようなので頑張らないと。

 

...うーん、どうなることやら。

若干の不安はありますが、方向が決まると俄然やる気も湧いてくるし、ワクワクしますね。

気負って詰め込みすぎないようにだけ注意して、と。笑

 

で、次のボランティア(私の後任)は、PCインストラクターに変更することに決めました。

Androidアプリの開発経験」「C言語で製品組込の経験」「できればRaspberry Pie、Arduino等の知識がある」人かな。

あと、必要な語学力レベルをBからAに変えよう。

 

こういうことは本来、ボランティア調整員というJICAスタッフの仕事ですが、多ジャンルに亘る協力隊員の職種すべてに精通してはいないので、新規案件の場合は特に隊員からの働きかけが重要だったりします。