Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

とうとうやられた...。

私の家は、家主の娘夫婦の家と同じ建物です。

もちろん内部では通じておらず、玄関・勝手口はそれぞれ別です。

敷地は金網で囲まれていますが、隣に住む家主の敷地との間にだけは通路があって。

その通路は常に開放されているので、道路まで出ずに行き来できます。

ピンのある銀色の屋根から、次の赤い屋根の半分くらいが我が家。

北側半分が家主の娘夫婦宅。

さらに北側にある逆L字の緑屋根が家主宅。

こうやって見ると、やっぱりこの2つの敷地だけ庭が広いです(家から道路までのエリア)。

 

ちなみに、南側に隣接した大きな敷地がマタイ(酋長)の家。

村の一番奥まったところに最大の敷地を持つあたり、マタイの地位を感じますね。

 

家主は4匹、娘夫婦は3匹の犬を飼っていて、計7匹が敷地内を自由に移動できます。

が、基本的にはそれぞれの敷地にいるので、娘夫婦の3匹はとても私に懐いています。

まぁ内2匹は初日から人懐こかったし、残る1匹も、3ヶ月も経てばさすがに慣れます。

最近は、家に帰ると3匹でゲートまで迎えに来てくれたり、とてもかわいいです。

私が昼間いるときは、我が家のテラスで涼んでることも多いし。

さっきも私が鍋のフタを落として「ガラガラ~~ン」と大きな音がしたら。

こりゃ一大事!と慌てて駆けつけて、隣の敷地に向かってワンワン吠えてました。

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すまん...犯人はオレだ。笑

 

先日も同じように、帰ると3匹がゲートまで迎えに来て。

足元にじゃれつかれながら家に向かうと、家主宅のお手伝いさんが庭仕事中。

で、そこに家主の犬も一匹。

このとき、家主の犬がこっちの敷地に来るのは珍しいな、とは思いました。

が、特に気にすることもなく、お手伝いさんにあいさつ&ちょっと立ち話...

というタイミングでいきなり!

襲いかかってきました...。驚

 

全然警戒していなかったので、不用意に近づきすぎたのかもしれません。

うなるなど、威嚇することなく、本当に突然です。

たまたまダボっとした長めの短パンを履いていたのと、ギリギリで身をかわしたので、幸いにも咬まれることはなく、ちょっと牙が当たって2cmほど皮がめくれただけで済みました。

が...短パンは裂けちゃった。orz

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家主の犬は、毎日のように会うわけではありませんが、家主宅にはちょこちょこ行くし、もちろん家主側の敷地に入っても吠えたりしないので、安心しきっていました。

でも、この犬にとっては、私は見知らぬ人のままだった?

それとも自分のテリトリーじゃないところで遭遇したからテンパった?

家主は「あの子はすごいヤキモチ焼きで、他の犬をかわいがってると私にも怒ってくるのよ」なんて言ってましたが。

...それにしては、攻撃的すぎない?

 

犬好き・犬慣れを自認していましたが、人生で初めて傷を負わされた犬が、まさか身内とは...。涙

それなりにショックが大きいです。

 

日本の飼い犬は、ほとんどの場合、人を攻撃しません。

というのも、人を怖がってないから。

日本では誰も犬に石を投げたり、蹴ったりしないですよね?

だから例えば、公園で初めて会う犬でも、簡単に頭とかお腹を触らせてくれます。

そもそも警戒心の強い犬種は人気がないというのもあります。

 

が!

サモアの犬は、基本的に人を怖がっています。

日常的に石を投げられたり、蹴られたりしてますから。

なので、信頼関係を築くまで、相当時間がかかります。

我が敷地の3匹も、いまだに1匹だけは、頭を撫でようとすると一瞬ビクッとします...。

私が叩かないことは理解しつつも、これまでの経験から、本能的・反射的に怯えてしまうんだと思います。

 

早くサモアの犬が、家畜ではなく、ペット・家族として扱われますように。

 

 

...家主には、さしあたって敷地間の通路を基本クローズにするよう依頼しました。汗