サモアのバスドライバーは鏡がお好き?
サモアのバスステーションは不親切です。
停留所が行き先ごとに分かれて、番号や表示があったり、なんてことは一切なし。
バスは空いているレーンに入ってきて、適当に乗客が溜まると出て行くだけ。
まぁバスは割とどこでもそうですが、「知らないと乗れない」システムです。笑
一応、近距離と遠距離はエリアが分かれていますが、それにしても。
が、サモア人は優しいので、屋台など周りの人に聞けば「これに乗れ」と教えてくれて、しかもドライバーに「~に行きたいってさ」なんて伝えてくれたりします。
ハード(物)の不足をソフト(人)がカバーするのが、サモアのすばらしさの一つです。
で、最近でこそ慣れてきましたが、初めのうちは戸惑いました。
というのは、バスに書いてある行き先表示がややこしいから。
もちろん終点の地名が書いてあるのですが…
Vaimoso、Vailima、Vaitele等々、「vai」始まりが多すぎ!
「vai」は「水」の意味で、川や湖、池など、ほぼ全部「vai」始まりなのです。
そのおかげで、VaiteleとVaileleみたいな、違いに一瞬気づけない行き先があります。
ついでに「vao=森」なので、VaialaとVaoalaなんて行き先も。
それぞれ全然違う方向なのが、また何とも…。
もうちょっと考えて、行き先エリアごとに色分けとかしてほしいです。
そもそも、「水」と「森」だらけの島なんだから!笑
あと、「fale=建物、~屋」始まりも多いぞ。
教会も病院もお店も、全部「fale~」だからなぁ…。
そして、サモアのバスには、なぜか必ずバックミラーが追加してあります。
↓このバスは3つ。
↓このバスは5連ミラー。
写真がないのが残念ですが、小さいミラーを山ほど付けているバスもあったり。
初めのうちは、中央アジアでよく見る、デコトラならぬデコバスかと思いました。
もちろん外側もこんな感じ↓でデコってます。カラフルな羽のペガサス8匹って。笑
が、よく見ていると、ミラーが大切な役割を果たしていることに気づきました。
ドライバーは、ミラーを見て、乗客の着席を確認しているんです。
というのも、サモアのバスは乗り降りのたびに全員が座るまで発車しないんです!
バックミラーしかないと(もともと後方を見るものなので)、客席全体を見渡せないため、ミラーを増設しているんでした。
乗客の安全を守るという、サモアの良さが垣間見えますね。
…って、その割にはスマホ触ったり電話しながら運転するけどー。汗