仕事を辞めずに青年海外協力隊
はてブからメールが来ました。
「Notes in Apiaを開設して半年が経ちました」
おぉ、そうか。
ということは、隊員生活も早6ヶ月。
あっと言う間に、任期(2年)の1/4が過ぎ去ってしまいました。
この半年、何やってたんだって言われると、何も成果が出ていないんですが…。汗
大学での新コース立ち上げに向けて、着々と準備しています!(と言ってしまおう)
言い訳するわけではありませんが、まったく新規の案件はこんなもんです、きっと。
私の場合、求められている活動内容とは、職種からして違っていたし…。
これに対し、継続案件では、活動を引き継ぐ形になるので実情も分かっているし、赴任→即、お仕事!となるのがメリットかと。
何かと前任と比べられてしまう、というデメリットもありますが。
仕事を辞めさせられる?
本題。
青年海外協力隊には、休学している学生や新卒もいますが。
大半は「仕事を辞めて参加する社会人」です。
彼らの中には「仕事も辞めたいし、協力隊にも参加したい!合格したら、いい機会だから辞めちゃえ」的な人もいます。
が、「協力隊に参加したい!たとえ勤め先が許さなくても」という熱い想いで、仕事を辞め(させられ)た人も少なくなく。
実際、「2年もボランティア!?だったら辞めろ!」って会社・機関がほとんどらしいです。
…うーん。
日本におけるボランティアへの理解は、かくも浅いのか…って感じです。
ボランティア経験の有無が人生を左右する欧米とは大違い。
経営者が確認すべきは「帰ってきてからもウチで働きたい?」じゃないでしょうか?
その人が2年後以降、社内において特異な経験をした人材になることは確実な訳で。
人材の多様性は企業の強さに直結するのだから。
「帰ってきても働きたい」と言うなら、手放す意味が分かりません。
正直、個人的には「たかが2年先の未来が見通せないような経営陣なら、そんな会社、辞めて正解」なんて思ってしまいます。汗
もしも協力隊の後も、本当にその会社で働き続けたいのなら。
しっかり調べて&きちんと話せば、理性ある経営者なら休職をOKすると思います。
…少なくとも、試してみる価値はあるかと。
現職参加制度
というのは、社会貢献が企業にとって云々とか理想論ではなく、現実的にお金の話。
JICAが補填を含めた制度を用意しているからです。
仕事を辞めずに参加する(私もそうです)ことを協力隊では「現職参加」と呼びます。
詳しくはJICAのWEBサイト(現職参加について)に任せますが。
おおまかに言うと、「人材を借りてる間、費用を負担しますよ」ってことです。
人件費は、休職中に隊員に支払う額をJICAが肩代わり(上限あり)。
諸経費(管理経費)は、人件費の40%をJICAが企業に支払う。
つまり、企業としては「人が2年いなくなる」以外の損失は、ほぼありません。
例えが非常に悪いですが、我慢して鬱病になって休職されるより、よっぽどいいですよね。笑
しかも、給与(実質JICAが負担)を払えば払うほど諸経費がもらえるので、無給休職より有給休職のほうが得です。
2年後、新しいスキル(少なくとも語学)や、日本では得られない貴重な経験を積んだ人材が戻ってくることを考えれば、企業にとって決して悪い話ではないはずです。
ま、すべての前提が「帰国後も働き続ける」ですが。
それをしっかりアピールして、かつJICAの補填制度もちゃんと説明して。
経営者視点で「損はない、もしくは極小だ」と理解してもらえば。
きっと有給休職が叶うかと思います。
経営者によって、「社会貢献(≒理想論)」を語るべきかは判断が分かれますが。
「損得」は絶対に外せない要素です。
だって相手は経営者ですから。
たいていの場合、直属の上司はただの中間管理職なのでダメかもしれません。
が、その上、またその上、と諦めずに辿ると、きっと理解ある上職に出会えます。
それでも「辞めろ」とか「無給で行け(※この場合、JICAからの補填なし)」とか言うなら、そんな企業は勤め続ける価値がないのでは?
それって多分、「ボランティアなんて遊びだろ?」という浅はかさか、自分ができないことをしようとしている若者に対する、ただの意地悪ですから。
うまくいったら…
「協力隊に参加したいけど、仕事が…」なんて思っているなら、ぜひお試しを。
試すだけならタダですから。笑
が、晴れて有給休職を得た暁には「帰国後もそこで働き続けて」くださいね!
後続のために!!
↓サモアにもハイビスカス。南国気分が上がります。(本文関係なし)
↓白も。沖縄でもレアですよね。