Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

ロボコン!サモアで!?

昨日は土曜ですが、休日出勤しました。

私の勤める大学でロボコンが開催されたからです。

そう、にわかに信じがたいですが、サモアでロボット・コンペティションです。

NHKがやってるのはロボット・コンテストかな?

ま、中身は一緒です。

規模は天地ですが。笑

 

そもそも、私が派遣された案件の要請は「ロボット工学コースの立ち上げ」。

実際は全然違ったのは以前書きましたが、これが根源であることは間違いありません。

 

JICA「ボランティアいらんかえ~」

大学「最近ロボコンとかやってるんですよ。ゆくゆくは大学でもロボット工学とか」

JICA「それ、いいじゃないですか!隊員入れましょう」

 

いや、ここまで単純ではないと信じたいですが。

工学部もなく、工学の講師も授業もない大学に、電子工学の隊員をひとり入れたら「ロボット工学コースが立ち上げられる」なんて、誰がどう夢見たら可能だと思うんでしょう?

まさに絵空事です。orz

 

…話を戻して。笑

大学が主催していますが、参加するのはアピア近郊のCollege4校。

ややこしいのですが、サモアで「College」と言うと、大学ではなく中高です。

Primary Schoolが、日本で言う年長から中1までの8年。

Collegeが、中2から高3までの5年(合ってるかな?たしかそんな感じ)

要はCollegeではなく、Secondary Schoolと呼ぶべき学校ですね。

 

中高4校に加えて、特別参加の小学校1校。

って、小学生がロボットなんて作れるの!?

もちろん、そりゃ無理です。

中高生だって無理です。笑

 

VEX RoboticsというNZの企業が提供する、学習用キットを組んだものです。

「ロボット」と個人的には呼びたくありませんが、要はラジコンです。

NHKロボコンもそうだったかな?

コントローラで操作して課題にチャレンジする、と。

 ※PCでプログラムを組み、自律動作も可能なので、本来の「ロボット」としても使えます。

小学校は先生が中心でしたが、中高はしっかり生徒が組んだものを持参。

f:id:jptzws:20170806134339j:plain

 

が、さすがはサモア

10時スタートのはずが、10時から集まり始め(いつものこと)。

それからゲームフィールドを作り始める↓(予め作っとこうよ!)。

f:id:jptzws:20170806134303j:plain

なんだかんだで、始まったのは11:30(もともとの終了予定時刻)。

対戦用フィールドですが、一機で時間制限の得点式に変更(これは好判断)。

一校ずつ始めるも、予想外のことが起こるたびに、次々ルールが変わる(後攻有利)。

重量バランスを考えていないので、ロボットが転んだり倒れたりが頻発。

もちろん強度も考えず、手が取れたり支えごと落ちたり↓(嵌め込み式キットなので)。

f:id:jptzws:20170806133906j:plain

結局、「もう一回」とか「フィールドで調整させて」とか、グダグダな空気に。

得点も最初しか書いておらず、どこが何点で優勝なんてのは一切なし。

終わりも、いつのまにか一校、また一校と帰っていく、ユル~い展開でした。笑

 

でも各校いろいろなロボットがあり。

生徒たちが、かなり真剣&夢中になっているのを感じました。

NHKロボコンで言えば、最初の地区予選?校内予選?それ以下かもしれませんが。

いいプレイにはみんなが拍手して、惜しいプレイはみんなが悔しがり。

「争う」とか「勝負」なんて空気が全然なかった点がサモアらしくて好きです。

今回は前段階にほとんど絡めませんでしたが、来年はぜひ企画から!と思いました。

 

サモア人が食べるのを後回しにするなんて!!笑

f:id:jptzws:20170806134233j:plain