Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

協力隊員は歯が命

ピンチです...。

フィジー旅行のことを書くのが飛ぶほど。

 

 金曜の夜、干しぶどうを食べていたら、ちょっと硬いところ(茎?)があって、ガリッ。

...と、歯に激痛が!!涙

 

そう、歯痛は日本でも堪りませんが、途上国では最悪です。

というのも、まともな治療が期待できないから。

病気については、JICAがフォローしてくれたり、結構なんとかなるんです。

例えば、

 狂犬病→発生国には必ずワクチンがある。発症したら日本だろうと助からない。

 マラリア→最近は良い予防薬が。罹っても治療薬を服用すれば、まず死なない。

 デング熱・ジカ熱→辛いけど、JICAのフォローもあるし、死ぬことはない。

等々。

本当に深刻なときは、ヘリで緊急搬送とかしてくれますしね。

 

が!

歯は深刻です。

そもそも自己治癒しませんし。

治さずに我慢できるものでもありません。

さすがにボランティア派遣国で、歯科がゼロって国はないと思いますが。

ほとんどの国では「治療=抜く」です。orz

しかも、そんな治療?ですら、ごく一部の大都市でしか受けられません。

 

10年前のタンザニアでは、JICA事務所の目の前のホテルに歯科があり、たしか北欧人の歯科医がいました。

でも日本レベルの治療は望むべくもなく。

かつ、任地が遠い隊員が多かったので、治療の度にバスで片道12時間とか。

飛行機移動の隊員とか、どうするんだろう?って感じでした。

実際、当時は気軽に帰国できなかったので、何人か治療していましたが...。

帰国してから治療しなおしたり、本当に大変そうでした。

 

なので協力隊員は、派遣前に歯を治すことが超!重要です。

もちろん私も検診&治療に通いました。

タンザニア前は、JICAの指示で親不知を抜き(そういや以前のブログは抜歯スタートでした笑)

 ※歯科医には「抜かなくていい」と言われるくらいの位置&向きでしたが...

今回のサモア前も、根管治療のため通院していた歯科で「海外に2年行くから徹底的に!」とお願いして診てもらいました。

 

...でも、多分ここがダメ歯科だったんでしょうねー。

根管治療が専門のはずなのに、治療後2ヶ月も経たずに建てた歯が外れ。

「2年は何とか保つようにお願い!!」と懇願したにも関わらず、またすぐ外れ。

不安を抱えたまま事前訓練に入ったら、訓練期間中にまた外れました。怒

 

結局、駒ヶ根訓練所の近くの歯科に診てもらったところ、「もう抜くしかないね」と。

入れ歯?ブリッジ?インプラント?なんて時間はなかったので、今は空いてます。

...ま、そんなんでも、日本にいる間でよかったと思うしかありません。涙

 

で、今。

問題の歯は、ふつうにしていれば何ともありませんが。

熱いもの・冷たいものを口に含むと、沁みるように痛みます。

デンタルミラーで見ると、外見に虫歯はなさそうだし、痛みは日を追うごとに軽くなっている気もしますが...。

 

実は「硬いもの噛む→激痛」にはトラウマがあり。

そもそも、前述の根管治療してた歯がまったく同じ状況で。

銀歯の下で虫歯が進行していて、痛みが出たころには手遅れってヤツでした。

調べてみると、これって割とよくあるパターンらしいですね。

だから、それも考慮してチェックお願いしたのになぁ。

おそらく今回も同じパターンでは?と。怖

 

サモアの歯科事情は、以前ちらっと書きました

 国内人口20万人に対し、歯科医は15人

 診療所はウポル島のみ、4箇所

なんてレベルです。

これじゃ「治療=抜く」だね...。

 

と思いきや!

なんとサモアには日本人の歯科医がいるのです!!

地獄に仏とは、まさにこのことです。

 

「JICAで派遣される→その後、派遣国に戻って就職」は意外とよくある話で。

この方は、もう何年もサモアで働いていらっしゃいます。

長く滞在されているので、当然、日本人会の重鎮です。

私も日本人会の理事をしているので、親しくさせて頂いていて、多大なる安心感!

初めて「日本人会やっててよかった」と思いました。笑

 

診療の予約は木曜日。

初めて国立病院に行きます。

どうなることやら...。

 

↓タコの足にそっくりなサンゴ(本文関係なし)。

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