Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

サバイイ島一周!(後編)

サバイイ島一周の2~3日目です。

前編はこちら。

 

Falealupoの注意点

Falealupoはサモア最西端の村で、舗装道路も通っていません。

つまり辺境。 って、ちょっと大げさですが。笑

なので、近くにあるのは家族経営の小さな売店だけ。

当然、冷えたビールとか望むべくもありません。

しかも、日や時間によっては開いてすらいなかったり。

ということで、街から大きな発泡スチロール箱に飲み物と氷を入れていきました。

 何から何までSV(シニア・ボランティア)のご提供。足を向けて寝られません...。

 

夕食と朝食は宿泊に含まれていますが、よく食べる人には物足りないかも。

なので、おやつ類もたくさん持っていくといいかと。

ちなみに宿泊費はWST70(≒3,150円)でした。

 

雨季ですが、ランチ時にスコールが降っただけで、ラッキーと思っていたら。

夜中、寝始めた頃から豪雨&強風!

シェードを半分下ろさずに寝ていたので、かけていた蚊帳が吹き飛びました...。

そしてスゴい雷!

ドーン!!!という雷鳴で2回ほど叩き起こされました。

かけなおした蚊帳を朝見てみると、中には蚊が。

が、風のせいでロクに飛べず、蚊帳にしがみついていたようで、超弱ってました...。

↓朝には虹が!

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実はこの後、驚愕の事態が判明&発生するのですが...それはまた後日。

 

Alofaaga Blowholes

この日の目的地は、サバイイ最南端?の岬付近にあるブローホール(潮噴き穴)。

Falealupoから南東へ下ります。

 

途中の辺りには、つい数ヶ月前まで隊員が一人活動していましたが...。

あまりの田舎&不便っぷりにびっくり。

景色はきれいだし、きっと村人はいい人ばかりだと思います。

が...普段の生活もさることながら、何かあったらどうするんでしょう?

と思ったら案の定。

JICAとしても、後任を含め協力隊員は、もうこの辺りには派遣しないと決めたとか。

 

目指すブローホールは、Taga村から舗装路を外れたところにあります。

大きな看板があるので見落とすことはないかと。

入場料はWST5(≒230円)。

道沿いのファレにいたお年寄りにお金を払うと、一緒に車に乗ってきました。

 

海岸が溶岩で形成されており、中の空洞に潮が入って、波の力で噴出する仕組み。

SV曰く「今日はあんまりだな」ってことですが、十分見応えある勢い&高さ!

↓おじいちゃんの投げ込んだココナツが噴き上がる!

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サバイイに来たなら、一度は見て損はないかと。オススメです。

 

Afu Aau Waterfall

港に戻るまでの間、少し山に入ったところに滝があります。

大小いくつかの滝があって、滝つぼがプール状になっているとのこと。

写真で見ると、それはそれはきれいで是非行きたかったんですが...。

天気がイマイチ悪くて断念。

晴れていて、滝つぼに光の射す時間帯じゃないと、行く価値半減だそうです。

これは次回の楽しみにとっておきます。

 

他の観光スポット

島を一周する間に、いくつかビーチやホテルに立ち寄りましたが、どこもきれい!

サバイイには、実はまだまだ隠れた良スポットがありそうです。

 って、サモア自体が、観光開発が進んでおらず、有名ではありませんが。笑

これからまだまだ行く気満々なので、訪れたらレポートします。

 

ちなみに、「~Beach fale」はローカル経営で、砂浜に建ってて、基本的に屋根だけ。

「~Resort」とか「~&Spa」なんて名前だと、外国資本の高級ホテル。

「~Hotel」は、外国資本だけど割とリーズナブルなホテル。

って感じでしょうか。

個人的には、せっかくサモアに来たなら、ビーチファレがオススメです!

 

サモアン・タトゥー

サバイイの同期隊員3人の内、2人の誕生日が直近。

ということで、SV宅に同期隊員が勢揃いしてお祝いしました。

なんと、その一人(♂)は会わない内に、サモアの伝統的なタトゥーを入れてました!

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何度か書いているように、サモアには刺青文化があり。

面積の大小はあれど、成人男女のほぼ100%が何らかのタトゥーを入れています。

写真のような伝統的な柄(男女で異なる)が基本です。

が、さらに、最近は(日本人も入れるような)ファッション・タトゥーも入れてたり。

 写真の例だと、足首周りは伝統的。甲のほうにチョロッと伸びてるのはファッション。

 

伝統的な刺青は、正当な彫り師に昔ながらの針と槌で彫ってもらうのが最上だとか。

 代々継がれた、限られた彫り師のファミリーだけが「正当」なんだそう。

 

その柄には、一つ一つの模様に意味があって、見た目だけのデザインではありません。

が!

柄は自分で選ぶことはできず!!

彫り師のインスピレーション一発で決められるんだとか。

って、彫った後で気に入らなかったらどうするんだろう...。

 

また、この隊員は大丈夫だったらしいですが、入れる時より直後のほうが痛いとか。

体に異物を入れることになるので、免疫システムが働いて高熱が出たり。

私は、ちょっとサモアで彫るのは衛生的に不安ですね...。

と言うか、日本で温泉に入れなくなるので絶対に入れません!笑

 ま、現実的には、テープや絆創膏で隠せる程度なら大丈夫らしいとは言え。

 

サモア最初の教会

サモアキリスト教が伝来したのは、サバイイ島のSapapalii村だとか。

以前にもチラッと書きましたが、会衆派教会です。

同期隊員が、その教会の牧師の敷地に住んでいることもあって、日曜の礼拝へ。

 

↓立派!サバイイの教会は割とどこもきれいで大きいですが、最大の部類。

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↓教会の目の前は海。なんて色だ...。

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礼拝後はトオナイ(日曜のご馳走)を頂きました。

さすがは海直近!エビや魚のメニューが豊富でした。

 

↓このエビ、日本で食べたらいくらするんだ...。(←下世話!笑)

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まとめ

以前、フィジーとの比較で、サモアはゆっくりしていると書きましたが。

サバイイ島はさらに輪をかけてゆっくり。

これはきっと「古き佳きサモアの空気感」に近いんだろうな、と。

そういう意味で、サモアの真髄に触れるには、サバイイ島は必訪だと感じました。

 

ウポル島よりも火山島の特徴が色濃く、海岸は断崖だったり溶岩帯だったり。

が!ビーチになっているところは、ものすごくきれいです。

ちなみにこれ↓、SV宅の庭から海を見た写真ですが。

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とんでもない環境じゃないですか?

もし私がこんなところに住んだら、きっと毎日海に入って真っ黒です。

今以上にダメ人間になって、本当に日本に帰れなくなってしまう...。笑

 

サバイイは、サモアに住んでいても、何度も訪れたいと感じる島です!