サモア国立博物館
前回に引き続き、サモアの観光情報。
...思い出したかのように。笑
昨日はサモア国立博物館に行ってきました。
↓教科書どおりではないけど、玄関中央&左右対称でザ・コロニアル様式って感じ。
この建物は、ドイツ占領時代に建てられた、サモア人のための学校だったとか。
もう100年以上前です。
サモアに来て1年以上が経ちますが、実は行くのは初めて!
いや、前は何度も通ってますし、敷地内にも来たことがあるのですが。
中を見学したことがありませんでした。汗
ま、観光地って、近くに住んでしまうとなかなか行かないものですよねー。
今回も観光ではなく、博物館で働く同期隊員からの依頼で、お仕事です。
そう、青年海外協力隊には博物館勤務も(稀ですが)あります。
多いのはコンピュータ技術とかかな?
収蔵品のデータベース化とか、その管理手法の指導とか。
が、件の同期隊員は「学芸員」。
まさしく博物館や美術館のエキスパート。
私の「電子工学」にも増して激レアな隊員です。
分野が違いすぎて、滅多に協力できる機会もないので、いいチャンス!
ま、仕事と言っても、彼女が主導する企画展の開催にあたり、使っていない/壊れているプロジェクタとメディアプレイヤーをチェックして、できれば修理してもらえないか、と。
そういう内容です。
...えーと。
「そんなこと、サモア人がやらないの?」って?
おそらく、世界中のどの派遣先でも似たようなものだと思いますが、ボランティアの発言力は非常~~~に小さいです。
本当に絶対、誰がどう考えても修正すべきこと、例えば「これは危ないよ!」とか「非効率的だよ!」なんてことがあったとして。
協力隊員が何をどう言おうと、なかなか変わりません。
多額の予算が必要ならまだしも、ちょっと手を動かせば(例えば1時間の作業で)変えられるようなことでも。
それは「今まで大丈夫だった」とか、効率を追わない、何より面倒くさい、という気質にも大きく依存するんだと思いますが...。
日本だと想像もできないことがまかり通っていたりします。
この博物館も例外ではなく。
昨日は入口のパンフレットが切れていました。
同期隊員曰く「何回言っても切らすんだよなー」と。
サモア人的には、欲しけりゃ言うでしょ?くらいに思ってるんじゃないでしょうか。
そりゃ、パンフレットがなくても問題にはならないですよね。
電気が切れている展示室もあります。
まぁ開館時間の間は薄暗いなりに見えるからいいか、って感じ?
NZ提供の、ムービーが流れるはずのディスプレイが1台動いていないままです。
天吊のプロジェクタが斜めになって不安定なままです。
さらに言うと、キャプションのない展示がいくつもあって、スリットドラムにはコインが入れられていたとか。
年代順に並べたり、展示室ごとにテーマを設けて展示したりetc.、素人の我々ですら思いつくことですが、何の脈絡もなく並んでいたり。
...ま、どれも大問題かって言うと、そうでもない。
プロジェクタは危ないけど、結局今まで落ちてないしー。
「国立博物館でこんなだと、サモアの恥になるよ?」なんて概念もないし。
...同期隊員の苦労が目に見えるようです。涙
万事がこんな感じなので。
新しい企画展でプロジェクタを~、なんて言っても、そりゃ協力してもらえません。
ということで。
自分たちで梯子を借りに行って(貸すくらいはしてくれる笑)。
プロジェクタを外して、事務所でチェック。
幸いなことに、プロジェクタ、メディアプレイヤー、2セットとも問題なし!
念のため電源配線をチェックしたら、壁コンセントのスイッチが壊れてました。
電源が来ないから動かなかっただけで、経費ゼロで解決できそうで何より。
日本だとスイッチ付の壁コンって割と特殊ですが、サモアでは家でも職場でも大多数がスイッチ付です。
結果論かもしれませんが...。
トータルで1時間ちょっとの作業でした。
正直、サモア人がやるより我々がやるほうが断然早いし、仕事も確実なんですよね...。
協力隊員としては、いいのか悪いのか分かりません...。
ジレンマです。
...あ、博物館の開館は、月~金、9:30-16:00です!無料です!
思い出したように観光情報に戻る。笑
↓こんな感じの小さい展示室が5つ。サモアに来たら是非! って感じではない...かも。汗