Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

Bahai→Vavau→Saletogaツアー

タイトルが意味不明かと思いますが。笑

昨日は帰国間近のSV(シニアボランティア)ファミリーにお誘いいただき、タイトルどおりのツアーに便乗させてもらいました!

盛り沢山な一日だったので、記事も長いです。ご覚悟あれ。

 いつもだろ!?ってツッコミはいりませんよー。笑

 

Bahai

まずはBahai House of Worship。

サモアでは通称Bahai Churchですが、教会と呼ぶべきなのか寺院と呼ぶべきなのか。

バハイ教という宗教の聖堂です。

不勉強な私は、サモアに来るまでバハイ教の名すら聞いたことありませんでした。汗

 

が。

Wikipediaなどで調べる限り、だいぶ現代に即した宗教だなぁ、と。

 -あらゆる偏見の形の除去

 -相手を改宗させる目的での布教活動は禁止

 -男女平等

 -暴力革命の否定

 -科学と宗教の調和

等々、わりと新しいだけあって、かなり先進的で、理解しやすい感じです。

ま、入信しようとかはまっっったく思いませんが。

 だって何より、アルコールがダメだって言うしさー。笑

 

そんなバハイ教は、基本的に集団礼拝を行わず聖堂を持たない!

ので世界に9つしか聖堂がないとか(3つって聞いてたんですが、もっとあった笑)

で、その内のひとつがなんとサモアに!

...って、なんでやねん!!

なんてベタなツッコミが出てしまうほど、なぜサモアなのか分かりませんが。笑

とにかく、超希少な聖堂のひとつがサモアにある、と。

島を縦断する道路沿いにあるので、何度も通ったし、目を引く建物でもあるのですが。

行ったことはありませんでした(そんなんばっかり汗)

 ...なんか宗教って、どんな教えであれ、ちょっと距離を取りたくないですか?

が、今回はせっかく誘っていただいたし、そんな激レアな経験を逃す手はありません。

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ということで、日曜の礼拝に。

バハイ教の礼拝が日曜って情報は見つかりませんが...

もしかしてサモア(ほとんどキリスト教徒なので、日曜に教会に行く習慣がある)に合わせた?

だいぶ自由で開放的な宗教のようなので、それくらい柔軟なのかもしれません。

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人種や信教にも寛容との話通り、服装なども自由。

 私なんて、上はラッシュガード、下は海パンという...(さすがにサングラスは外しました)。恥

礼拝者はサモア人だけでなく、白人も目立ちました。

と言っても、我々を除いて全部で30人くらいでしたが。

聖堂の広さに対してガラガラです。

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Wikipedia通り、聖職者的な立場で前に立つ人はおらず。

信徒が順番に前に出て、経典を読んだり歌を歌ったり(サモア語だったり英語だったり)

幼い少女が歌ったのは、なんと「雪山賛歌」!

原曲は19世紀のアメリカ歌謡ですが、同じく19世紀設立のバハイ教が聖歌として採用?

それって当時のイラン人としては、めちゃ革新的で、かなりロックな感じがします。

 本当にそうならちょっと惚れるぞ。笑

それともホントに何でもありな宗教ということなのかもしれません。

 

で、最後に一曲みんなで聖歌を歌って終了。

もちろんキリスト教の聖歌ではなく(多分)、聞いたことがない曲でした。

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聖堂内部は、教会や寺院と言うには装飾がほぼなく、見た目は超シンプル。

周囲の壁に、英語&サモア語で書かれた経典の一説が掲げてあるくらい。

前には花だけで十字架や像の類がないのは、偶像崇拝禁止のイスラムの影響?

他に「一週間が土曜スタート」もイスラムですよね。

成り立ちからして、色んな宗教のミックス感があります。

 

ここで一番驚いたのは、聖堂のリバーブ感。

ものすごい長~く深~く響くんです。

キリスト教の教会もリバーブ感ありますが、もう全然比較にならないくらい。

ま、建物の形状的にも響きそうですが、どう聞いても最低4.5~5秒以上は響いてます。

アーリーリフレクション(初期反射)が遅いのと、HPF(低域をカットするフィルタ)が効いてるので、音の頭は抜けるんです。

が!

その後、何言ってるかがギリギリ分かるか分からないかくらい、すごく深いリバーブ。

キラキラした高域の残響が次々に頭上から降ってくる。

 

あぁもう!自分の表現力のなさが歯痒い!!

それくらい特異な音響空間でした。

日本の勤め先に、サンプリングしに来させたいくらい。

ここは会社として絶対データを持っといていい!

ここでギター弾いてみたいなー。

超スローなアルペジオ主体のバラードとか合いそう。

...とまぁ、音楽&音響好きな私がおかしくなるくらい、不思議な音空間でした。汗

こういう音響、どこの宗教の聖堂でもあるってことは効果的なんだろうなぁ。

 実際、オレ、やられてるもん。笑

 

サモア滞在が日曜日に重なるなら、一度は行っていいかもしれません。

世界でも滅多にできない経験であることは間違いありません。

 

Vavau

Vavauと聞いて「鯨!」「トンガ!」と思うのは、大洋州の関係者かダイバーだけ。笑

ここで言うVavauはサモアの村の名前です。

SVの奥様が、友達の外国人に「サモアNo.1ビーチは?」と聞いたら、「Vavau」だと。

それで帰国前にぜひ!と、行くことにしたとのこと。

 

バハイ聖堂の後、Cross Island Roadを南へ。

場所は、サモア最大の観光地To Sua Ocean Trenchのもうちょっと奥。

LotofagaとVavauのちょうど村境に入口があります(赤い村看板が目印)。

チェーンがかかっていますが、ゲートの左の家からママが出てきて開けてくれます。

車1台WST20(≒900円)。

バスで行ったら...タダかなぁ、やっぱり。でもオススメはしません。笑

ボコボコになった舗装路を降りて行き、右手の一番奥まで行くとそこには!

「静謐」なんて単語を使いたくなるくらい美しく、小さな入り江がありました。

個人的にはポルコ・ロッソの隠れ家っぽいな、と。

 ...「紅の豚」好きなんです。笑

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↓左手のビーチもきれい! ...が、ここでは用なし。

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12時くらいに我々が着いたときは他に誰もおらず。

すごく雰囲気のある空間でした。

日本だったら「パワースポット」とか呼ばれてるかも。笑

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潮的には満潮と干潮のちょうど真ん中から満ちてくるタイミングでした。

シュノーケリング的には残念ながらイマイチ。

湾や小島の内側は非常に浅く、海水浴にはいいんですが、魚影は薄く。

しかも湧水が混ざるので、時々冷たかったり、ユラユラして見にくかったり。

湾外はサンゴ礁ですが、この辺りは津波にやられているので、かなり死んでいます。

新しいサンゴがポツポツと出てきていて、それなりにきれいですが...

水深が浅いのでケルプもすごいです。

また、浅い上に潮が強いので、下手に泳ぐと叩きつけられて怪我します...。

 

着いた場所から湾外の右手に、さらに「秘密のプライベートビーチ!」って空間が。

ここは輪をかけてきれいで超オススメなんですが。

潮が強く、しっかりフィンキックできない人は戻ってくるのにかなり苦労するかと。

浅いのでいざとなれば立てますが、それでも歩くのが難しいほど強烈な潮です。

海や泳ぎに慣れていない人は絶対に行っちゃダメです。

 ま、だからこそ秘密のプライベート感が強いんですが...。しばらく独り占めしました。笑

 

ということで。

ここは湾内の雰囲気と海水浴を楽しむところ!

シュノーケリングには向きません。

が!

行く価値は十二分にあります。

特に平日の昼間など、他の観光客が来ない時を狙うと最高だと思います。

 

あ、元々はビーチファレがあったそうですが、津波以降は何もありません。

屋根がいくつかあるだけなので、飲み物、食べ物、敷物持参で。

もちろんシャワーも真水プールもありません。

 

↓Emperor angelfish(タテジマキンチャクダイ)の幼魚らしい。きれい。

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Saletoga

Vavauの後、シャワーも浴びたいし、軽く食べたい!ということで。

帰り道にあるSaletoga Sands Resort and Spaに寄りました。

ウポル島の南側は高級リゾートホテルが点在しており、そのひとつです。

比較的新しいだけあって、建物・設備などがきれいです。

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↑ホワイトバランスおかしい...。orz

そして白人ばっかり!

海もめちゃくちゃきれいなんですが、なぜか誰も入っておらず、みーんなプールに。

 せっかく超きれいなビーチがあるのに、なんでわざわざ塩素に浸かるんだー??

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そしてレストラン。

来たことがある夫婦が「Sushiは絶対頼んじゃダメ!」と。

「日本人として、これをSushiとして提供しないでほしい」とまで言ったとか。笑

ま、海外のお寿司はイケてないのが多いですよねー。

そもそも日本の米じゃないとおいしく作れない!(実感と共に)

 

今回我々が頼んだメニューは、ふつうにおいしかったんですが(けっこう高いけど...)

「アボカドボウルに入れたエビとアボカドのサラダ」を頼んで出てきたのが、ただのエビサラダ。

「頼んだものと違うんじゃない?」と言ったところ。

ウェイトレスと厨房がちょっと揉めた後...

剥かれたアボカド半分がドンッ!と出てきました。

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で、「Enjoy Samoan way!笑」と。

ま、たしかにこれがサモアンスタイルですが。笑

高級リゾートとは思えないぞ...。

 

が、頼んだスムージーがイマイチなのを察して向こうから交換してくれたり。

失点ばかりではないことを強調しておきます。一応。笑

 

ウポル島南部はレストラン的な店はなく、食事はリゾートホテル利用しかありません。

その点、ここは食事をするだけでプールやシャワー利用がOKになるのがいいですね。

しかも子供もOKです。

意外にも、サモアでも子供NGなリゾートホテルがあるんです!

その辺はサモア云々ではなく、オーナー(もちろん外国人)のポリシー次第。汗

 

おなじみの遠浅ビーチが本当にきれいだったので、ぜひ一度は!ってホテルでした。

料金を調べてみたら、4ツ星&あの雰囲気にしてはリーズナブル。 ...かも。笑

 

↓たまたまちょっと曇って、あんまりきれいに見えませんが。汗

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