協力隊員と音楽 ~演奏編~
先週末、隊員が2人ギターを持ってウチに遊びにきました。
3人でギターを抱えてテーブルを囲み、昼間からビールを呑む。
まさに至福の時間でした!
一人は学生時代からギターを弾いてたそうですが、もう一人はサモアに来てから。
そう、協力隊の期間中に何か楽器をマスターしようって人、意外と多いです。
その気で日本から楽器を持ってくる人もいれば、現地で思い立って手に入れる人も。
隊員生活は日本より自由になる時間が圧倒的に多いから、ということもありますが...
途上国はそれだけ娯楽が少ないってことでもあります。笑
私も、この2年はパンデイロを練習しよう!と、日本から持ってきました。
協力隊生活での音楽仲間
協力隊には「音楽」という職種もあり、まさしくプロの人もいます。
派遣国・任地に音楽隊員がいたら、一緒に演奏したり習ったりできるかもしれません。
もちろん音楽隊員でなくとも、ギターが弾けたり歌がうまい人が、どの国にも何人かはいるかと。
前回の協力隊、NTC(二本松訓練所)では音楽隊員2人とピアノトリオを組んでいました。
他に音楽サークルも作って、みんなでCD(なんと16曲も収録!)を作ったり。
自主企画の文化祭ではトリを任せてもらって、すごい盛り上がってくれました。
タンザニアでは(地方隊員だったので)任地には一緒に演奏する人はいませんでしたが。
KOICA(韓国版JICA)の友達にギターやドラムを教えたり。
ダルエスサラームに上がった際は、歌がうまい後輩隊員とライブしたりしてました。
他、マーケットで太鼓を売っていたタンザニア人たちとセッションしたり。
イベントだと思ってすごい人が集まってきて。白人観光客にビデオ撮られたり。笑
任地のドラムチームに混ぜてもらったり。
プロのステージに上げてもらって一緒に演奏したりもしました。
今回のKTC(駒ヶ根訓練所)には、音楽室はありませんでしたが。
ステージのあるホールで音を出していいことになっていて。
語学の先生も含めて打楽器サークルをやったり、文化祭用に音楽隊を作ったり。
気も音楽の趣味も合うヤツと毎晩2人だけで延々セッションしたり。
ホントにあまりにも毎日やってるから、だんだん他の人が寄り付かなくなった。笑
同じく文化祭では、打楽器サークルでオープニング、音楽隊でトリをやらせてもらって。
フィナーレのプロデュースまで任せてもらって、全部で8曲もやっちゃったり。
かなりの腕前の人から初心者までいましたが、楽器をやりたい!って人は多いので、全曲どれもそれなりにユニットとして成立しました。
文化祭とは別に、アコースティックライブもして。
女性ボーカル3人をギター2人で伴奏。
「せっかくだから歌いたい」って人も意外と多いのです。笑
サモアでも、何度か書いているように同期の歌姫とイベントで演奏したり。
誰かの家やドミトリーで呑むときなどに演奏する機会もけっこうあります。
隊員の中には派遣国でデビューして、チャート1位を取っちゃうような人もいます!
訓練所で楽器は?
NTCではホールにグランドピアノがありました。
が、これは許可を取らないと勝手に弾いちゃダメだったかな?
他に簡易防音の音楽室?があって、電子ピアノがありました。
ピアノトリオのときは、そこに電子ドラム(3点セット)を繋いで音出して。
エレキベースはたしか小さいアンプを使ってました。
※電子ドラムやベース、アンプはNTCの備品ではなく、我々が持ち込んだ私物です。
あと自由に使える備品?としては、太鼓がありました。
ジャンベ的な形ですが、もっと小さい東アフリカのドラム。
備品以外では、ギターを持ってきてる人が何人かいました。
...あ、あと口琴(マウスハープ)!
「売れると思って大量に仕入れたけど全然売れなくて困ってる」って隊員がいて。
NTCで売ったら、みんなが買って大流行してました。笑
↓こんなのです。咥えて、口の中でビヨンビヨン共鳴させる楽器。
KTCでは...ホールにグランドピアノとアップライトが2台。
ボロボロのアコギが2本とガットギターが1本あったかな?
打楽器がいくつかあって、ボンゴ、シェイカー、タンバリン、ジャンベ。
あと手作りのカホン。
私が持ち込んだのは、エレキギター&アンプ、エレキベース、カホン、パンデイロ。
…やりすぎ?笑
NTCの経験から、音楽やれる!というのが分かっていたので十分楽しめるように。
他にも、アコギやエレキベース、パンデイロなんかを持ってきた隊員がいました。
訓練所は共同生活なので、音を出していい場所・時間に注意する必要がありますが。
やろうと思えば、かなり充実した音楽生活を送ることができます。
何より、仲間が得やすい点は特筆モノです。
派遣国で楽器は?
国にもよると思いますが...途上国で買おうとすると高いです。
今まで色んな途上国を旅した経験から言うと、どの国も一番栄えてる街ならギターやキーボードなどは手に入るかと。
前に「日本メーカーを買え!」って書きましたが、ヤマハはよく見ます。
ただ、値段は日本の2~3倍が相場かな?って感じ。
弦やピックなどの消耗品、カポやチューナーなどの小物も、とにかく高いです。
が!
じゃあ日本から持ってくるかって言うと...楽器って結構かさばりますよね。
楽器を持っていくくらいなら、他のものを持っていきたい!って思うかも?笑
しかも途上国は荷扱いが荒いので、折れたり割れたりのリスク(紛失も!)があります。
持って帰るときもお金かかるし...。
ということで、よっぽど手に入りにくい楽器か、こだわりがない限り、派遣国で買うほうがいいかな?と思います。
タンザニアではエレキを買って、ティンガティンガを描いてもらいました。
値段は日本の倍以上しましたが、世界に一本だけのギターになったので大満足です。
帰国後、カスタムし倒して、しばらくメインギターでした。
今でも弾いてるし、自慢の逸品です。
サモアには、パンデイロ(小さくて軽い)とエレキギター&アンプを持ってきました。
エレキギターは大きいですが、ボルトオンならネックとボディをバラせます。
ちゃんとスーツケースに(ギリギリですが)入るので、破損リスクは最小です。
アンプはヤマハのTHR5を。
これも小さいのでスーツケースに入ります。
サイズの割に結構な爆音が出せるし、ヘッドフォン端子も付いてるし。
それなりにギターの音も作りこめる上、USBスピーカーとしても優秀です。
まるで協力隊生活のために作られたかのようなアンプ!笑
お薦めです。
あと交換用の弦をたくさん。
↓こだわりは捨て、とにかく長持ち!を目的に防錆弦のElixir。エレキもアコギも。
チューナーやカポ、ピックなんかも持ってきましたが...
盲点だったのは、チューナー用のボタン電池!
その辺じゃ売ってなくて、ようやく探し出したら1個700円!
そりゃいくらなんでも高すぎだよ...。orz
そして、音楽が好きで楽器やってる/やりたいなんて言うと。
帰国する隊員が置いていく楽器などが集まってきます。笑
隊員の中には、ボディの小さいトラベルギターや、ウクレレ、ポケットトランペットなんかを持っていく人もいますが。
「絶対これじゃないと!」という訳でなければ、派遣国で入手するのもアリかと。
Thank you for the music
ホント、音楽のおかげで派遣国の人とも隊員とも仲良くなれている気がします。
もちろん余暇の過ごし方も、とても!充実します。
世界のどこに行っても楽しく暮らせそうだなと思えるのも音楽があるから。
逆に、音楽/楽器がなければ何のために生きてるの?って人生なので...汗
心から音楽に感謝!!!
「Thank you for the music」と言えば。
世の中に同名の曲は数あれど…やっぱりbonobosでしょう。
メンバーチェンジの都度、音楽性が変わってますが。
この曲は「いかにもダブ!」って時代で。
王道コード進行(IV - V - VIm - I)の名曲。
とにかくもう、めちゃくちゃ好き。
ずーーーっと聴いてたい。
このループの上でずーーーっとソロ弾いてたい。
↓リアレンジして再発したバージョン。演奏がいい!
街のざわめきだって 楽隊みたいなもんさ
夜の闇にだって ずいぶん待ってもらったんだ
すべてをつなぐメロディーと ただ歩いてたいよ
Thank you for the music
My music fly up
空を仰いで 言葉があふれでた
風に伝わって 君をよぶのさ
Thank you thank you for the music
三単現の[s]?それを言っちゃヤボってもんです。笑
あ、オリジナルのほうが好きって人も多いかな?どっちも素晴らしい!
オリジナルはこちら↓(途中まで)。オッサンが変なダンスしてるのは気にせず。笑