Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

サモア国立大学の実情

今日のニュース。

中国へのODA終了へ 大国への援助に疑問 今後は「対等」に | NHKニュース

...。

いくらなんでも、ようやく過ぎない?

10年前、いや20年前のニュースでも驚かないですけどー。

 

本題。

遊んだり呑んだりの記事ばかり続いたんで、久々に職場の話を。

って、もちろん相変わらず遊んで呑んで、の毎日なんですが。

 土曜呑んで、日曜海行って、今日はこれから呑み会だしー。笑

 

私の職場(活動先)は、NUSこと、サモア国立大学(National Univ. of Samoa)です。

国にひとつしかない大学なので、「サモアの東大」と言っても過言じゃありませんが...

はたしてその実態は?

 正確には、フィジーの大学USP(Univ. of the South Pacific)の分校サモアにあります。

 

NUSのネット事情

長いことブログの更新頻度が落ちてますが。汗

書くことがない訳でも、書くのに飽きた訳でもありません。

いや、ホントに。笑

NUSのネットが激重で、仕事もブログもできないってのが真実です。

仕事で使ってるならともかく、YouTubeとかFaceBookのせいで重いからなぁ...。

「ネットが重すぎ!」って文句を言われたICTチームが一度アクセスブロックして。

そのときはかなり快適になったんですが。

「実験のビデオを見たりするのにYouTubeは必要!」とか何とか文句が出たらしく。

結局、元の状態に逆戻り...。

もっともらしいこと言うけど、実際はみんな映画とかドラマ、MVなんかを見てます。

固定IPにして、特定のPCしかアクセスできなくすればいいのに。

 

...え?お前もブログなんて家で書け!って?

そりゃそうだ。笑

前はね、家で書いてたんですが。

最近のデータプラン、安くなったのはいいんですがテザリングNGなんですよ。

スマホで長い文章、書く気になりませんよね...。

BTキーボードも持ってますが。どうもなぁ。汗

 

ちょっと脱線して最近のサモアのネット事情について。

 

ついでにサモアのネット事情(2018年10月版)

赴任当初、ネット事情について書きましたが、大きくは変わってません。

DigicelとBlueskyの2社が鎬を削ってます。

ずいぶん前ですが、Digicelに続き、Blueskyも4G始めたり。

片方が安いプランを出すともう片方も追随する感じで、消費者的には好ましい状況。

その時々やシチュエーションで、どっちが得かコロコロ変わるので...

やっぱりデュアルSIMのスマホがオススメです。

 協力隊員的には、多分どこの派遣国もそうじゃないかなぁ。12年前のタンザニアもそんな感じでした。

 

ちなみに、Blueskyのこれまでのデータプランがこちら↓

f:id:jptzws:20181023104741j:plain

って、これなら4000MB/$45(≒2,000円)プラン一択じゃないですか?

ま、そもそもはプロモーションで安くなって→そのまま定着なので、まだ理解可能。

 

で、これ↓がちょっと前に始まった、その名もSuper Data Planですが。

f:id:jptzws:20181023104952j:plain

ちょ...!今までの値段なんだったの!?余裕の半額以下!!

しかも2GB/$7(≒300円)だけ突出してお得な値付け。

ここに誘導してるとしか思えない。

つーか、ちゃんと計算してプラン作ってる??笑

 

あまりにも安くなったので、このプランだと速度制限とかあるのかと思いきや。

ふつうに4Gで使えてるみたい。

でもテザリングはできなかった。

って、そういう諸条件がどこにも書いてない!

WEBサイトにはSuper Data Planのことすら載ってないし!!怒

...いや、「怒」って書いたけど、全然怒ってません。

そんなんでイチイチ感情を動かしてたら、途上国じゃ生きづらいことこの上ない。笑

 

スタッフの勤務状況

NUSの話に戻って。

教員以外のスタッフ(庶務とか警備とか)は、8時-17時で割ときっちり。

というのも、彼らは時間給なので。

でも中抜けとか、遅刻&早退、無断欠勤なんかは頻発。

ま、日本なら働けないレベルではあります。笑

 

それでも「割ときっちり」と書いたのは、教員がひどすぎるから。

講義が遅れて始まる/早く終わるのは、本当に日常。

ほぼ100%と言ってもいいくらいなんじゃ?

サモア人の講義で、時間通りに始まって終わるのを経験したことがありません。

それに慣れきった生徒たちなので、開始時間通りに集まってもこないし...。

 

って言うか、それ以前に休講がめちゃくちゃ多い。

先日のWhite Sundayとか、イベント前はほぼ確実に休講になるし。

もちろん真面目な教員も中にはいますが。

感覚的には、全体の30-40%は休講って感じ。

 

いや、一応ルールはあるんです。

授業開始時間の×分以内に教室に入って授業を始めなきゃいけない、とか、

授業時間の×%以上は講義を行わなきゃいけない、とか。

もちろん講義のコマ数についても。

が!

チェック機構も罰則もないんですよ。

そりゃ守らんよねー。呆

 

しかも!

そんな教員たちが

サモアの公立校(小中高)は先生が平気で休んだりしてダメだ!

だからオレ/私は、自分の子どもは私立校に通わせてる」

とか言うわけ!!

どの口が言ってるんだ!?

ならお前もちゃんと授業しろーーー!!!怒

...いや、「怒」って書いたけど(以下同文)

 

講義内容のレベル

ちゃんと講義を聴いたことがあるのは理学部だけですが。

テストとか見ると、私の専門外の数学とか化学でも、半分は解けそうって印象。

専門外な上、20年ぶりくらいに、しかも英語で見て、そんな感じなので...。

もちろん4年生の専門教科だと、ハイレベルな内容も扱うんだろうけど。

ま、正直、日本の大学とは比較にならないレベルと言っていいんじゃないかなぁ。

 

教員のレベルからも推して知るべしって感じです。

例えば、こんなエピソード。

理学部では、教員が数人のチーム組んで調査研究するんですが。

その計画書のプレビューに呼ばれて、チェック&コメントしてくれ、と。

 

タイトル「サモアの水道水における総トリハロメタン量の季節変動調査」。

うん、内容はいいと思う。

でも...これって誰も調べてないの?

サモアの水道って、日本の援助が入ってて、沖縄の水道局からたくさん来てるけど?

日本の水質基準に総トリハロメタン量って入ってるはずだよ?

それとも第三者機関としてチェックするってのが趣旨?

って聞いたら。

「うーん、分かんない。でもサモアの水質基準には入ってないんだよね」

いやいやいやいや!それ電話一本、メール一通で確認できる話だし!!

そもそもそこ押さえてなくて、何を調査するの?と。

例えば、今の検査手法だと~という問題が考えられるから、とかさ。

趣旨が変わってくるじゃん!!

 

もうひとつ「海水中の溶存無機炭素(DIC)二酸化炭素分圧(pCO2)の調査」。

海水のpH計ったり、これも内容はいいと思う。

でもサンプルする場所が...なんとSavaia。

以前書きましたが、めちゃ真水が湧き出してて、汽水域みたいになってるとこです。

そんなとこで採水してDICとかpCO2計測しても「海水中の」って言えるの?

場所のチョイス、本当に適切なの?

って聞いたら。

「岸から十分離れたところで採水するから大丈夫!」と。

えーと...その根拠とか基準なんて...ないよね?

「十分」って言うけど、何をもって「十分」なのー?

全っ然科学的じゃねぇ~~~。笑

 

って、以上は「学部長」と「学科長」の調査プロジェクトですよ...。

 

いや、みんな、人間的にはすごくいい人たちなんですけどね。ホントに。うーん...。

↓いかにも南国!って感じのキャンパスもいい感じ。

f:id:jptzws:20181023130212j:image