Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

みんな知ってる「いぽでぃ」って!?

サバイイ島に向かう船の上で書いています。

多分これが最後のサバイイと思うと感慨深いものがあります。

が、昨夜から今朝にかけて、雷を伴う断続的な豪雨。

さすがの晴れ男も今回はダメか...。選りに選ってラストサバイイで...。

と思っていたら!

家を出るときには雨が止み。

街中のバスターミナルでは晴れ間が。

そして港に着く頃には晴れ!!

↓快晴!とまではいきませんが、十分です。

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サバイイ小旅行については帰ったら書くことにして。

今日はサモア語をネタに少々。

 

旅行者に!頻出単語

何度か書いてますが、サモアは英語でほぼ問題ありません。

特に観光客が行くようなところは、まず間違いなく大丈夫。

が!

それでもやっぱり少しでも現地語を知ってるほうが楽しめるのはどこの国でも同じです。

 

faafetai

「ありがとう」です。

どんな国でも、真っ先に覚えるべき言葉ですね。

サモア語の発音はローマ字読みでOK!

「ふぁーふぇたい」と。

サモア人曰く「日本人はサモア語の発音がいい」そうで。

下手に英語っぽく発音するほうがNGとのこと。

アクセントは基本的に後ろから2音節目です。

faafetaiなら、「た」に強勢。

 

malo

「こんにちは」です。

って言うか、英語の「Hi」に近いな。

誰かと目が合ったとき、店に入ったとき、タクシーに乗ったときetc.

とにかく「まろ!」と元気よく言っておけば間違いない。笑

ついでに男性は、手をくるっと捻って(パチンコの仕草をイメージ)おけば完璧です。

 

tulou

「失礼(ちょっとごめん)」です。

英語の「Excuse me」と言ったほうが分かりやすいですね。

人の前を横切るときなどに言えば、ちょっと“サモア語分かってる感”が味わえます。笑

語源はなんと!英語らしい!!

元の英語表現については後述しますが、予想外すぎて誰も当てられないかと。

 

seki

「いいね!」って感じ?

若者を中心にかなり一般的ですが、スラングなので目上の人には使いません。

年配の方は滅多に使う人いないんじゃないかなぁ。

これ、元はフィジー人が頻発する「set!」だと思います。

フィジーでも「いいね」的に使うようですが...

英語ネイティブがその意味で「set」って言うこと...ないですよね?聞いたことない。

 

で。set→sekiの変遷ですが。

 あ、以下はすべて私の推測です。念のため。

サモア人、「t」とか「d」みたいに無声音?で終わるのが苦手で。

なぜか「i」を後ろにつけて発音することが多いです。

「pot」が「ポッティ」になったり。

ということで、「set」も「seti」に。

 

次に「k」への変遷ですが。

実はサモア語には元々「k」がありません。

 ※外来語を表すために使われます。

が!一部の人は「t」を「k」っぽく発音します。

よく聞くと、単語の頭の「t」はそのまま「t」で。

単語内の「t」が「k」になるようです。

例えば我が村「Toomatagi」は「トォマタギ」が本来の発音。

でも「トォマカギ」と発音する人も一定数います。

一説には方言だと聞きましたが。

こんな狭いサモアで方言って...。笑

もう一説の「若者がカッコつけてkっぽく発音する」ってほうが真実かな?

 

以上、set→seti→sekiでした。

おそらく正解だと思います。自信アリ。

 

↓「set」に関する記述と「tulou」の語源について。衝撃!

 

いぽでぃの謎

サモア語を習い始めて最初に思ったのは「スワヒリ語に似てる!」でした。

もちろん全然関わりのない言語ですが。

ローマ字発音な点や、母音が続かない子音が極端に少ない点、後ろから2音節目にアクセントetc.

綴りと発音が同じ/似てる単語が全然違う意味なので(←当たり前ですが)、最初は苦労しました。

 

で、「t」や「d」で終わるのが苦手で「i」を後ろに付けるのも同じ。

スワヒリ語圏では、さらに!

「i」はどんなときも「い」であって「あい」とは発音しません。

例えば「I say ~」は「い せい ~」と。

 ※もちろんハイソな教育層は別です。

ということで。

iPod」はサモアでは「あいぽでぃ」、

スワヒリ語では「いぽでぃ」です。笑

いや、ホントに!話作ってないですよ!

タンザニア時代、同僚に「日本から”いぽでぃ”買って送ってくれ」って言われて、何それ?と。

?マークが山ほど浮かんだのを覚えてます。

 

サモア語と思いきや、オチは結局スワヒリ語で失礼。汗