サモア出国まで 荒&粗まとめ
帰国から早10日余。
サモアを出る前もそうでしたが、日本に着いてからも超!慌ただしい日々です...。
が、この間、何人かの方から「ブログ、ちゃんと続けてね!」と激励いただき。汗
更新をサボっている間にも、アクセスしていただいている方もいらっしゃいます。
このニッチなニーズしか満たさないブログに対し、本当にありがたい限りです。
せっかくなので、書き残しているネタを消化するまでは続けたいと思います。
細々と?かもしれませんが。笑
ということで、遅ればせながら今回はサモア出国までを荒く&粗くまとめます。
先日の「ただただ呑む」の続きから...。
長ーーーくて写真がありませんが、よかったら。
※この間、人の顔が写ってる写真ばっかりなので。
- 出国7日前:ラストとことん会
- 出国6日前:帰国報告会→送別会
- 出国5日前:賀詞交換会→男呑み
- 出国4日前:ダウン...
- 出国3日前:本当のラストダイブ!
- 出国2日前:Whatever
- 出国前日:最後の晩餐
- 出国当日:涙はこっそり
出国7日前:ラストとことん会
結局、最後まで月イチペースを守って開催された「とことん会」。
当初のコンセプトの「とことん呑む」はいつのまにか薄まり。
すっかり「とことん美食」になりました。笑
そこで原点回帰すべく、今回のテーマは「とことん突き出し」になり。
各自が自慢のつまみ&肴を持ち寄りました。
結果...やっぱり「美食会」でした!笑
みんなの創意工夫で、サモアで手に入る食材をとにかくおいしく!
「え?こんなのどこで買ったの?」なんて驚きがあったり。
料理のアイディアを共有したりする、本当にいい機会でした。
もちろんみんなと仲良くなれるし。
毎回毎回、とにかく食べ物がおいしくて、ついつい食べ&呑みすぎましたが。
最後もまたおいしかったーーー!!!
...のはいいんですが。
参加していた、私を含め帰国隊員4人。
誰も翌日の報告会資料ができてない!!汗
しかも私は連日寝てなくてフラフラ。
「ちょっとでいいから寝かせて」と言ったんですが、30分足らずで起こされ。
結局いつもと変わらず、最後まで起きて朝5時まで呑んでましたー。
命削りすぎ...。orz
あ、そういえば、一本残していたタヒチワイン!
ロゼは残念でしたが...白はめちゃくちゃおいしかったです!!
梅酒!?ってくらいフルーティーで、みんなにも好評でした。
買うならこっち!です。
↓写真右がおいしい白。左は残念なロゼ。
出国6日前:帰国報告会→送別会
それでも朝は来る。
ということで、この日は午後イチからJICA事務所で最終報告会です。
2,3時間寝た後、午前中に頑張ってなんとか資料は作りましたが...。
当然のようにアルコールが残ってるだけではなく。
ドミトリーの極寒クーラーで、完全に喉&鼻をやられて風邪っぴき。orz
同期のひとりに至っては、一旦寝たのに朝6時に起きて、また呑み始めたらしく。
直前にトイレで吐いてから発表に臨む始末。笑
が!そんな状況下でも、それぞれが自分らしい「いい発表」をするのが我が同期。
って、自業自得で「そんな状況」なんですが。笑
感極まって涙する子もいれば、もらい泣きする子もいたり。
苦楽を共にした同期の発表には、やっぱりいつも以上に感慨深いものがありました。
スタッフからは「会場が酒臭かったよね?」なんて言われてしまいましたが。
「気のせいです!」と断言。
...どう考えても無理があるよなぁ。笑
発表後はサモア支所長と個人面談。
と言っても、つい2ヶ月ほど前に赴任したばかりなので、特に何とも。なんて。笑
歴代支所長、みなさんそうでしたが、今回の方も非常に気さくでフレンドリーな方。
私は立場的にも気を遣っていただいて、スタッフに混ぜてもらって一緒に呑んだり。
ごく短期間でしたが、本当にお世話になりました。
そう、JICAスタッフの任期も2~3年なので、隊員任期中に変わったりしますが。
この2年のサモアの支所長は変わりすぎ!でした。
繋ぎで短期に来た方も含めて、4人目。
これほど変わる例も珍しいと思います。
もちろんサモアに問題があったとかではなく、偶然です...。
その後はいよいよ送別会。
が、会が進む中でも、全然自分のこととは思えず、実感のないままで。
自分が主役のパートもある送別ムービーを不思議な気持ちで眺め。
みんなの前に立たされるまで、まるで他人事のように感じていました。
記念品はいつも、帰国隊員それぞれに縁の深い?隊員から渡されるのですが。
そこで大好きな子から渡されて、ハグした瞬間!
急に「あ、ホントに最後なんだ!」と現実感が襲ってきて。
いきなりどうしようもなく寂しくて切ない気持ちでいっぱいになりました。
最後のあいさつも(多分無意識に考えるのを拒否していて)準備していなかったのですが。
その場で言葉を絞り出す中で、どんどん「最後感」は大きくなり。
危うく泣きそうになりました。
小汚いオッサンの涙なんてまったく需要ありませんから!ホント、気を付けないと。笑
体調は悪化する一方でしたが、二次会にも顔を出して。
でも最初の一杯以外は水とニウ(=ココナッツジュース)のみ!
なぜなら翌日も大切なイベントがあったから。
出国5日前:賀詞交換会→男呑み
去年も書きましたが、「ガシコウカンカイ」。
音で聞くと、何それ?って感じですが、文字で見ると「賀詞交換会」。
なんとなく「あ、新年会?」って感じですよね。笑
去年まではサモア日本人会と日本大使館の共催でしたが、今年は大使館主催。
ということで、去年に増して硬めです。
で、それがなぜ「大切なイベント」かと言うと。
これのリベンジをしよう!と目論んだからです。
あのときは一人欠けてしまったので...。涙
が!そこはお硬い上にお硬い、大使館のこと。
最初に打診したときは「日本国歌はともかく、サモア国歌はNG」でした!
曰く「在留邦人のイベントで、その国の国歌を歌うなんて前例がない」と。
いや、最初は「硬すぎない!?」と思いましたが、よく考えると確かにそうで。
これがサモアのポップソングなら問題ないんです、きっと。
でも国歌となると話が別です。
大使館という公式な立場で他国の国歌を軽々しく扱えない、というのは理解できる話。
...とは言え。
そこをサラリーマン生活で培った交渉術で何とかするのがオッサンの役目です!笑
大使は日本に一時帰国中だったので、直訴は控えましたが...
書記官?参事?役職は分かりませんが、実務担当に熱いメッセージを送って。
大使館職員にも「絶対無理だと思います」と言われる状況から、何とか大使に打診していただくところまで持っていき。
なんと!両国国歌の歌唱OKの回答を頂きました!!涙
...いや、自分でも何でそこまでこだわったんだろ?とも思いますが。
天皇誕生日レセプションに向けて、5人でかなり練習したんです。
最初は「大丈夫か、これ?」ってレベルから、練習の度に良くなっていって。
本番直前には「あ、これアカペラでいけるじゃん!」ってとこまで。
なのに、一人欠けてしまって。
それも欠席した本人がめちゃくちゃ責任感が強い子で、ずーっと気にしていて。
だから帰国する前に、できれば大使もいる公式のイベントでリベンジしなきゃ!と。
迎えた、賀詞交換会での歌唱本番。
君が代の斉唱も好評を頂きましたが。
その後に歌った、サモア国歌。
私の隣に前回欠席したアルトの子がいることだけでも嬉しかったんですが。
歌い終わった後の拍手とどよめきが忘れられません。
会場の音響(深いリバーブと適度なディレイ)にも助けられたとは言え。
練習でもそうそう出ない、なかなかの出来栄え!
何より5人揃って初めて人前で発表した喜び!!
帰国前の変なテンションとも相まって、ステージから降りてメンバーとハグした瞬間、またも泣きそうに...。汗
↓ようやく5人揃ったー!! ボカし足りない?笑
そんな賀詞交換会の後、もちろん体調は悪いままですが、男呑みです。
そもそも青年海外協力隊は近年ずっと女性のほうが多いんですが。
最近のサモア隊員も女性が多い中、久しぶりに新隊員2人とも男だったので。
これは最後に「男だけの呑み会」をやらないと!と。
訴求力の低い企画なので、おそらく最初で最後の機会だろうな、とは思いましたが。笑
が!
蓋を開けてみれば、隊員だけでなく、ODAプロジェクトで来ている邦人も加わって。
総勢20名弱?の日本人男性が集まってくれました。
私も一仕事終えたので、アルコール解禁!です。
後は野となれ山となれ、と。笑
呑むだけじゃなくて、汗だくでキャッチボールしたり。
もちろん女性がいたらできない話もしたり。
男って、いつまでたってもガキのまんまだな、と。
でもそれこそが男の醍醐味!
最高の時間でした。
出国4日前:ダウン...
翌日曜日。
そもそも最後にファミリーとゆっくり過ごそうと決めてたんですが。
朝から体調激悪です。
って、そりゃそうだよなぁ。汗
次の日からも外せない予定がギッシリなので、ひたすら寝てました。
と言っても、自分でコントロールできるレベルではなく。
たまにトイレなどで目が覚める他は、本当に泥のように眠るだけ。
眠ると言うか...半分以上意識を失ってました。
うん、呑みすぎ&眠らなすぎの日々が続きすぎー。orz
って、この時点で荷作りも部屋の掃除もまったく始めていないのは秘密です。汗
出国3日前:本当のラストダイブ!
月曜朝、熱も下がって、何とか動ける!
となれば、来客を放っておく訳にはいきません!!
トンガで仲良くなった日本人と一緒に、今度こそラストダイブです。
先日のラストダイブでは足を痛めて潜れなかった子も一緒にリベンジダイブ。
今回はAqua Samoaで、ずーっと潜りたかったポイント、Wiko's wardrobeへ!
が...やっぱりシーズンオフです。
残念ながら透明度は低く、一本目は視界10mくらい。
魚影etc.も、直前のタヒチとは比べようもない感じ...。
二本目も、ひどいときは5mくらいで、ほぼ何も見えず。
近くに亀がいても、シルエットクイズ状態。涙
それでも最後に潜れてよかった!
雨季なのに晴れただけでも御の字だし。
何より、いい思い出ができました!!
結局サモアでは...通算12本?かな??
って、少な!!
2年住んだのに、2週間行っただけのタヒチより断然少ない。汗
もちろんタンザニアより沖縄よりも少ない。
もっと潜れたなー、とも思いますが、シュノーケリングでも十分楽しいからなぁ。
潜りたいところは潜れたし、満足してます。
翌日は家の退去。
まったく手付かずの家ですが、ダイビング後に慌てて片付け始め...。
これ、ホントに帰国できるのかよ...。orz
出国2日前:Whatever
この日は朝から表敬訪問。
って、ホントは日本大使館→財務省と、連続で行けるはずだったんですが。
財務省の都合で急遽時間変更。
朝と夕方、2回に分けて街に降りることになり、片付け中の私にはいい迷惑です。
しかも!
なんと急に、街と大学の間の道にある橋の拡幅工事の調査が入って、通行止め!
タクシーで向かったはいいのですが、大混乱&大渋滞!です。慌
「何時から用事?」と、ふだんは時間なんて気にしないサモア人も気を遣ってくれて。
ドライバーの機転で、ぐるっと大きく遠回り。
結果的に、ギリギリ時間通りに到着できました!!
いやー、なじみのタクシースタンドのなじみのドライバーでよかった。
ふだんから仲良くなっておくもんです。笑
もちろんチップははずみました!
表敬訪問後は、一旦家に帰って、ひたすら片付け&掃除です。
当然汗だくなので、裸で腰にラバラバ(サモアの薄い布)一枚の恰好。
誰も見てないし、見てもファミリーだし。
何よりサモアの村の中なら、これが正装!です。笑
夕方には、今度は日本大使館へ!
タクシーもかなり早めに手配します。
大使に先日のお礼をしつつ、見知った館員の方々にもごあいさつ。
うーん...ホントに最後なんだよなぁ...。
帰国の実感には波があって、全然帰る気がしない時もあれば、最後!って感じる時も。
家に帰り、最後の荷造り&片付け。
ずいぶん遅くなってしまいましたが、何とか17時には終え。
大家ことファミリーのママにあいさつに行きました。
この時は感傷的になんて、まったくなってなかったし、そんな気もなかったんですが。
大家と話していたら、もう抑えようもなく涙が止まらなくなり。
年甲斐もなく、大号泣してしまいました...。
犬たちとの別れは覚悟していたのですが。
ファミリーは文字通り家族になっていたんです。
こんな遠く離れた南の島に家族ができたことがうれしくて。
本当に温かい言葉をたくさんかけてもらって。
血の繋がりとか言葉とか国籍とか関係なく、人ってこんなに繋がれるんだな、と。
Oasisの至高の名曲「Whatever」の最後のリフレインに
Whatever you do, whatever you say, yeah I know it's all right
って歌詞がありますが。
そんなことを恋人でも家族でもない人から心から言ってもらったのなんて初めてで。
あぁ、ここに本当に心を許せる、安心できる人たちがいるんだな、と。
それってめちゃくちゃ幸せなこと。
この人たちと出会えた、それだけでも協力隊に来た意味があった!と思えました。
寂しい涙じゃなくて、幸せすぎの涙。
家を引き払って、荷物を抱えて隊員ドミトリーへ。
なじみのタクシースタンドからバンを出してもらいました。
家も村も大学も、何なら通る道も、すべてが最後だなんて信じられません。
実感のないままドミトリーでご飯作って、泊まってた同期や他の隊員と呑む。
出国前日:最後の晩餐
隊員ドミトリーは、我々と入れ替わりに来る新隊員のために大掃除。
が!
そんな中に、昨日私が大量の引継ぎ物品を持ち込んでしまいました...。
でも家電などの大物は、先に引き継ぐ人を決めていたので、あとは食品など。
基本的に大掃除に来た隊員で分けてもらっちゃいました。
で、みんなが大掃除する中、私は、と言うと。
荷物の割り振りに四苦八苦。
預入荷物は23kgに、手荷物は7kgに収める必要があります。
2年前にも書きましたが、規定サイズを超えるとめちゃ高い金額を取られるので。
規定に収まらないなら、荷物を1つ足して、事前申請&前払いするほうがお得です。
ちなみに今回はNZで一泊するので、預入荷物もオークランドで一旦返されます...。
翌朝乗り継ぎなんだから、預っておいてくれればいいのにー。
NZは持込制限も厳しい(蜂蜜NGとか)ので、乗り継ぎ時は要注意。
そして!最後の晩餐は、おなじみPaddles!!
何かの節目には必ず来ている気がします。笑
お値段もなかなかですが、雰囲気や味が他ではありえない!ので。
料理も相変わらずおいしかったし、ワインも一人一本以上空けてご満悦。
至極のひとときでした。
...って、また「あぁ、ホントに帰るんだなぁ...」なんて。寂
ドミトリーに戻ってからもさらに呑んで、またも終わらない夜...。
出国当日:涙はこっそり
雨季ですが、朝から嘘のように晴れて。
やっぱりウチの隊次は晴れだよね、なんて。
ドミトリーには旅行会社のバンが迎えに来てくれます。
が、他の隊員とはそこでお別れ、とは行かず。
みんな別のバンタクシーで空港まで来てくれました。
...って、これ苦手なんです。
見送るのも見送られるのも。
だってめちゃくちゃ切なくなるじゃないですか!
だからこれまでも、どんなに大好きな、仲がいい人でも、一度も空港まで行かず。
前日夜などにこっそり個別にお別れをしてきました。
タンザニア時代、自分が帰るときには「見送り来ないで」って言ったほど。
いや、結局その時もみんな来てくれちゃったんですが。困嬉涙
サモアの学校スケジュール的に、小中学校は休み期間。
ってことで、教育隊員が多いサモアでは、かなりの人数が暇してて。
さらにそれだけじゃなく、トンガで仲良くなった子や留学生、サモア人まで!
総勢20人以上が見送りに来てくれました。
でもホント苦手なんです...。
もちろん気持ちはすごくうれしいんですが。
ということで、ランチ食べるって名目でこっそり少人数で抜けたり。
端のほうでひっそりして、さっさとゲートを抜けてしまおうと画策してたんですが。
当たり前ですが、仲のいい隊員に限って向こうから来てくれちゃうんです。
いや、お前とお別れしたくないから逃げてんだよ、こっちは!涙
↓あーぁ、ついに乗る飛行機が来ちゃった。
勝手に「こんな弟/妹がほしかったなー」なんて思ったりしてましたが。
よく考えると、ほとんどみんな10歳以上離れてたりするので、ずいぶん図々しい。汗
実際は「年の離れたいとこ」とか「親戚の子」くらいなんですよねー。
それでも全然年の差を感じさせず付き合ってくれて。
お別れの時に泣いてもらえるなんて、ホントいい子たちです。
日本社会で出会っていたら、ありえなかった関係性なわけで。
「人との出会い」、これは間違いなく協力隊参加で得られる最大の収穫です。
もう言葉も出ないし、いたたまれない気持ちになって、真っ先にゲート内へ。
と、同じようなことを感じたのか、同期のひとりも早めに。
思えば、一番よく一緒にご飯食べたり呑んだりしたなぁ。
と、出国審査を終えて搭乗口に向かう間に号泣し始めた!
バカ!おい、泣くなよ!!もらっちゃうから!!!
...オッサンは誰も見ていないところで、こっそり涙を拭いましたとさ。
↓搭乗直前に最後のManutagi。苦いよ、苦い。涙
↓日本に帰るなんて信じられない!
2年、長いようであっという間です。
以前、誰かが「騙されてるかのように早い」なんて言ってましたが。
まさしくその通り。
それだけ楽しかったってことの証明な訳で。
とてもとてもとても幸せな時間でした。
協力隊生活で出会ったすべての人に心から感謝。