サモア人の「人が変わる」とき
帰国後、会社では「84は丸くなった」なんて色んな所で言われてるらしい。
それに対する、後輩のコメント↓
「いや、僕はお試し期間って言うか、きっとまだ様子見てるだけだって言ってます」
...さぁどっちかな。笑
でもまぁタンザニア&サモアの計4年は、多少なり自分を変えてるかもね、と。
あ、いや、むしろ派遣前の国内訓練(計半年弱)のほうが影響してるかも?
隊員たちは、みんな本当にウソみたいにポジティヴで才能に溢れてたから。
彼ら・彼女らとの共同生活は、今思い返しても自分に好影響だったと感じます。
と、今日はそんな前置きとは全然関係ない内容です。
はじめに
痛ましい事故が続いてますね...。
先日の事故↓については、まず保育士さんを手放しに褒め称えたい。
「考えるより先に体が動く」なんて言いますが。
とっさの事態で、こんな映画みたいなことが実際にできるなんて。
普段からよっぽどシミュレーション的な準備をしておかないと、多分こうはいかない。
自分なら、たとえ我が子であっても、その瞬間は何が起こっているか知覚しないまま、ただ呆然と見てるだけ、なんてことになりそう。
ただ...この保育士さんの行動は素晴らしかったけど、生きてて本当によかった。
園児の代わりに保育士が犠牲になるべき、なんてのは絶対に間違ってるから。
これを当たり前にしちゃいけない。
何かあった時、これを引き合いに出すモンペがいませんように。
そして、年配者の事故。
ずーーーーーっと社会問題なのに、何の対策も打ててない。
これ↓とか、番組見ずに記事読んだだけでも、本当にいたたまれない気持ちになる。
日本って本当に先進国なのか?毒
あとはプリウスね。
年寄りがプリウスを好きなのか、プリウス自体に問題があるのか。
おそらく真実は、(割合はともかく)その両方にあるんだと思いますが。
ホント、いい加減にしないと。
でも、ただ年寄りから免許を取り上げればいいとは思いません。
それでQOLが大幅に下がる人がたくさんいるだろうし。
そこをフォローできるほど、行政や公共交通(特に地方)が整ってるとは言えないから。
...じゃ、どうする?
「**歳以上になったらMT限定」なんてどうでしょう?
事故の原因はアクセルとブレーキの踏み間違いがほとんどのように思うので。
それってATだから起こり得るんですよね。
MTならクラッチ切るから、間違えて踏んでも加速は絶対しない。
当の年寄りたちも、まさかダメとは言うまい。
だって、そもそも「運転に自信がある」んだから。
ATじゃないと運転できないくらいなら、それこそ「じゃあもう運転やめましょうか」ってなりますよね。
悪意ありすぎ?笑
自家用車の9割以上がATなんて、世界でも日本だけとか言われますが。
便利になったようで、実は危険性は増してます。
ブレーキを緩めただけで進んじゃうのも追突の要因になってますし。
小さな子供でも運転できちゃうくらいの簡単さ。
...はっきり言えば、アホでも注意散漫でも運転できちゃう。
だからドライバー全体の運転レベルで見れば、MTだけだった時代より著しく下がってるはず。
...いや、冗談じゃなく、本気で思ってます。
年寄りに限らず「ATを禁止したら日本の交通事故は半分以下になる」と。
しかも他の数多の交通安全施策に金かけるより、比較にならないくらい高コスパ!
...ま、実現はまず不可能で、オッサンの妄想にすぎませんがー。笑
でも絶対真実。自信あるぞ。
サモアの車事情
すぐ上に「9割AT車なんて日本だけ」なんて書いてますが。
おそらくサモアも9割以上がAT。
自家用車のAT率は、下手すると日本以上。
今はほぼすべてが日本からの輸入車だし。
そもそも自動車学校的な機関がないから、MTを運転できる人なんて激レアじゃ?
↓miniminiの人も、まさかサモアに売られるとは想像もしてない。笑
よく見ると「アピア」って書いてある。アピア行きの輸出に載せろってことだろうな。っつーか、消せよ!笑
サモアの免許って、勝手に運転の練習して(もちろん公道で)。
役所に申請に行くと、簡単なチェックがあって、即発行だとか。
お金さえあれば。
大学(勤め先)の学科長が「乗ってく?」って言うから、ありがたく乗せてもらったら。
運転が超危うくて、「え、大丈夫?体調悪い??」とか聞いたら「今練習中なの」と。
で、どういうことかと思って話を聞いたら、上述の内容でした。
いやいやいやいや、こんなドライバーの車に乗って死にたくねー。怖
でも前回派遣のタンザニアでも(そんな話はしませんでしたが)、きっと大差ない。
って言うか、むしろ日本が特殊ですよね。
自動車学校があって、学科試験があって、何年かおきに更新、みたいなシステムが整ってるのは。
そんな日本ですら、年寄りの能力を測り切れてないんですから。毒
↓タンザニアは元イギリス統治国なので右ハンドル。そうなると日本の中古車ばっかりに。
我が街で走ってた乗り合いバス。何度乗ったことか。
人が変わるとき
サモアでもタンザニアでも、普段はとてもゆっくり&ゆったりです。
どっちの国でも、急いだり焦ったりなんて、ほとんど見たことない。
特にタンザニアは「polepole(ポレポレ)=ゆっくり」文化があり。
何でもポレポレでいいじゃない?ってノリ。
どれくらいかって言うと、走ってると頭おかしくなったと思われるくらい。笑
が!そんな彼ら(サモアもタンザニアも)が人が変わるときがあります。
...もう分かりますね。
そう、「車を運転してるとき」です。
普段は、こっちがイライラするくらい、すべてがゆっくりなのに。
ハンドルを握ると、なぜかスピードを出したがる。
急ぐ理由なんて、まったくないのに。
で、無理に追い抜こうとしたり、舌打ちとか明らかにイライラしたり。
タクシーのドライバーに「急がないからゆっくり行こ?」なんて、何度言ったことか。
↓タンザニアではこんな事故を数回見ました。まっすぐの道なのになぁ。居眠り?
日本でも、割と似たようなもんじゃないですか?
私が今住んでる街は超車社会で。
一世帯に複数の車があるのが当たり前って感じ。
当然、朝晩や休日は基本的に渋滞します。
慢性的に渋滞してて、渋滞するのが分かってるのに...みんなイライラしてます。
それで、ちょっと空くだけでクラクション鳴らしたり、他の車に譲らなかったり、空いてるところではすごいスピード出したり。
ホント馬鹿みたい。
...って、言葉悪いですが。汗
乗って不幸になるなら乗らなきゃいいのに。
そもそも自家用車ってコスト高くないですか?
事故に遭うだけじゃなく、自分も起こすかもしれないリスクも高いし。
ま、車じゃないと通えない職場とか、乗りたくて乗ってる訳じゃない人もいるんでしょうが。
本当に必要か?とか、払ってるお金の分、自分を幸せにしてるか?って、真剣に検討すると、意外とそうじゃなかったりするはず。
絶対毎日必要なのならともかく、遠出はレンタカー、近くは公共交通/タクシーで十分です。
私の場合、試算すると毎回タクシーとしても、そっちのほうが安上がりでした。
何より低リスクだし。
「身の丈」が大事なんじゃない?
そんな私は、帰国して車を買わない選択をしました。
いや、実は車大好きなので、超悩みましたが。
今は買わない選択が正しかったと、心から思ってます。
具体的には、駅からも会社からも徒歩10~15分くらいのところに住んで。
通勤は徒歩、休日の移動は自転車です。
って、自転車も大好きなので、超いい自転車を買いました。
一般的には、自転車にはあり得ないくらいの額ですが、車を買う&維持することを思えば。笑
で、良かったと思うのは、まず全然イライラしない。
渋滞でイライラしてる皆さんの横をスイスイっと。笑
強風の街でもあるんで、向かい風とかマジで前に進みませんが。
それでも自分の脚力のせいだからイライラはしない。
むしろ、負けるかー!とかって楽しんでます。
もちろん楽しんで運動できるのも、自転車の利点のひとつ。
...そう、多分一番違うのは、自力か他力かってことなのかと。
バイクだと渋滞はあんまり気にならないけど、でも多分理由なく急いだり、バカみたいに飛ばしたりする。
自転車は自分の力だけだから、飛ばしても知れてます。
つまり「身の丈」に合ってると、幸せなんじゃない?と。
人間の能力を簡単に超えちゃってるようなものって、ホントはすごく怖いもの。
でも車とかって、すぐ日常って言うか、当たり前になっちゃう。
だから、速く快適に移動できるのが、さも当然になる。
で、もっともっと、って。
よく考えれば渋滞でもイライラすることなんてないのに。
そもそもその選択をしたのは自分だしね。
便利になるのは、もちろんいいことですが。
多分、生物として人間には限界があって。
元々の能力をあんまり超えちゃってるようなものは、気をつけないと自分を却って不幸にしかねない。
事故を起こす、とかだけじゃなくて。
精神的にちゃんと処理できないって言うか、コントロールできないって言うか。
...段々何書いてるのか分からなくなってきましたが。
とりあえず「身の丈」で生きるのが幸せじゃん?と。
迷ったら「身の丈」に戻っとけ。笑
そんな私が昔はS2000なんて、明らかに身の丈を遥かに超える車に乗ってたのは秘密です。
さらに今乗ってる自転車も、超身の丈以上だ!汗