社会科見学2「Vailimaビール工場」
サモア観光情報、急に思い出し、連続第3弾!
...とうとう開き直りました。笑
昨日はビール工場の見学に行ってきました。
半年前のアピア港の拡張工事見学に続き、2回目の大人の社会科見学です。
サモアにはビール会社が2つあって。
まずはManutagiとTaula(Original,Strong)、Pure Samaを擁するTaula Beverage(↑左2つ)。
2012年にできたばかりで、100%サモア資本の企業だとか。
で、もうひとつはVailimaを造るSamoa Breweries(↑右2つ)。
Pure、Lager、Exportに加え、隊員が開発に協力した幻のNaturalと、4種類あります。
1978年設立の老舗だけあって、サモアではこちらがメジャー。
私も普段はひたすらVailima Pureを愛飲しています。
↓我が家の照明になってるくらい。笑
↓村でもVailimaでした。これはLager。
今回、見学に行ったのも、VailimaのSamoa Breweriesです。
と言っても、観光客がふらっと行っても見学できません(多分)。
おそらく見学申し込みの公式窓口もないんじゃ?
って、この時点で全然「観光情報」じゃないな...。汗
たまたま隊員が、マネージャークラスの一団と知り合いになり。
それも日本人の一部がホテルのバーでTaulaを飲みながらVailimaを腐していたという最悪の出会い。笑
呑みの席で「見学とかできませんか?」からのスタート。
もらった名刺を頼りに連絡してみたら、快く「いいよ!」と。
インド系フィジー人(なんと日本語も!)のマネージャーに案内していただきました。
...そう、どんな環境でもすべては人と人との繋がりなんです!
平日の昼間でありながら、みんな仕事を何とかやりくりして集合しました。
こんなチャンス、滅多にありませんから!
が、残念ながら工場内は撮影禁止(当たり前?)。
まぁ見たところ、企業秘密的なものがあるとは思えず。
むしろ安全のため(撮影に夢中でぶつかったり転んだりを避ける)かと。
そう、Samoa Breweriesはコカコーラのライセンス製造もしているだけあって、ISOを取得していたり、色々しっかりしてます!
無事故稼動をちゃんとカウントしてたり(960日超でした)。
もちろん廃水や廃棄物にも気を使ってて。
いわゆるビール粕は農場に卸してたり(肉質が柔らかくなるヤツですね!)。
我々もまずはビジターセンター?に通されて、安全に関するブリーフィングから。
って、ビジターセンター的なスペースがあるだけでスゴい!驚
さすがはサモアを代表するレベルの企業です。
そもそも見学には「靴と長ズボンが必要」ってことだったんですが。
私、ふだんは常にサンダルと短パン(もしくは腰巻スカート)です...。
日本から着てきたジーパンを初めてサモアで着ました!1年以上ぶり!笑
さらに、蛍光色で反射材が付いたベスト、安全ゴーグル、耳栓を貸してもらい、さらに髪カバーと髭カバー。
さすが食品工場です。
ノースリーブだった女性2人は、工員用のポロシャツをON。
もちろんサモアサイズ(XXL)しかなく、かなりコミカルな感じに。笑
工場内は、さすがに40年経ってるだけあって、かなり老朽化。
開設当初からの濾過器など、設備も衛生面も、日本の工場とは比較になりません。
正直、日本の勤め先の海外工場(中国、インドネシアetc.)と比べても見劣りします。
が!
押さえるべきところは押さえてあって、出荷品質はかなりしっかりしてそうだな、と。
・2交代制で24時間稼動 (その条件で働くサモア人がいるんだ!?驚)
・1シフト3000~3500本が生産できる
・ビールシフトと、ソフトドリンクシフトは総入替 (ライン1つ!大変そう...)
・スタッフは200人以下、工員は100~120人で回してる (1シフト50人超。意外と多い)
etc. etc.、興味深い話をいろいろ聞きながら。
何より「LagarとPureの違いは、最初の糖化液を作るときの温度!そこが味の決め手!一番重要!」など、ビールそのものに関する話もたくさん聞けて、本当に有意義な時間でした。
もちろん「Natural飲んでみたい!また造って!!」と再三お願いするのも忘れず。笑
現状は、麦、ホップはもちろん、瓶、ラベル、化粧箱と、ほぼすべてが輸入ですが。
瓶や紙ものは、早くサモア国内で生産できるようになるといいなぁ。
...えーと。
残念ながら試飲はありませんでした!
ちょっと期待してたんだけどなー。笑