Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

梅雨入りの気配にサモアの雨を想う

​5月は気候がいいですね。

暑すぎず寒すぎず、天気も良くて。

春~初夏のいいところだけが凝縮した月。

って言うか、一年で一番いい季節なんじゃ?

...なんて思うのは、自分の生まれ月だからでしょうか?笑

 

とか思ったせいか、先週も今週も週初めは雨スタートでした。汗

先週は屋久島に記録的な大雨をもたらした前線が移動してきたからですが...

今週は嫌な感じに湿度が高く、シトシト雨でした。

そろそろ梅雨入りか?鬱

 

サモアで雨が降ったら

特に先週は朝から結構な雨で、会社に行くのが嫌になりました。

出社してそう言ったら、「スコールとか慣れてるんじゃないの?」と。

うん、たしかに。

日本で言う豪雨なんて、サモアの雨季では割と日常でした。

湿度も体感的には常時100%!って感じ(言い過ぎ笑)だったし。

 

が!

サモアでの雨は日本みたいに憂欝になりません。

なぜなら...

 1)雨降ってるから休むor小降りになってから通勤。が通じる。笑

 2)どうしても行かなきゃってときでも、誰かが車に乗せてくれる。

 3)そもそも濡れたって短パン&ビーサンだから気にならない。

からです。

ホントです。

 

1は言わずもがな。

雨が強い日は、教員も生徒も明らかに大学構内から減りました。

リアル「南の島のハメハメハ大王」の世界です。

 

2は、私の家と勤め先の位置が良かった、というのもありますが。

 ※私の村は一本道の突き当たりで、出ていく途中に大学の正門がある。

サモア人はどんなに近くても車で移動したがるし、底抜けに優しい性質でもあります。

 

3も大きいですね。

大統領に会う時ですらビーサンでOKですから。

短パンで行って腰巻スカートを巻けばいいので、濡れるのなんて気にならない。

最悪、短パンを脱いでスカート巻いててもバレないし。 

 

日本の通勤も短パン&ビーサンって訳にいかないですかね?笑

会社に着いてから着替えればよさそうな気もしますが...

通勤中のケガも労災になっちゃうのでビーサンはNGっぽいですね。

でもビーチシューズとかストラップで留められるサンダルとかならOKか!?

...ま、そもそもスニーカーにTシャツ&ジーパンで通勤してますがー。笑

 

サモアの乾季

上に「嫌な感じに湿度が高く」なんて書きましたが。

鼻&のど的にだけは、この湿度は歓迎です。

実は、サモアに慣れ切った体のせいか、帰国以来ずっと乾燥に悩まされていて。

体調を崩すまでいかなくても、起き抜けにのどや鼻の奥が痛かったり。

日本の春先って、こんなに乾燥してましたっけ?

実際、身の周りでも風邪をひいてる/ひいた人多数です。

...って、乾燥の極致だったアフリカの高地にはもう住めない体です。orz

 

そんな今、サモアは「乾季」で。

現役隊員から「乾季のはずなのに天気が崩れることが多い」とか

「洗濯物が乾かない」とかメッセージが来ました。

が、騙されちゃいけない!

サモアに「乾季」なんてないんです。

「雨季」に対して、便宜上「乾季」と呼んでるだけで。

実際には梅雨時の日本と変わらないくらいの降水量があります。

 って、これ何度か書きましたね。笑

湿度も同様で、とある女性隊員は「年中、美顔器の中に住んでる」と。笑

なんてポジティブ!ホント好き!!

 って、これも書いたな。笑

 

ということで、サモアにあるのは「大雨季」と「小雨季」だけ!

 

帰国後の楽しみ

以下、余談ですが。

先々週末、また一つ年を取りました。

偶然にもサモア関西会と同じ日だったので、お祝いしていただきました。

って、本来は帰国隊員のお帰り会だったんですが。

↓焼肉!おいしくて食べ過ぎたー!!笑

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で、いろんな話をする中でビックリしたのが。

派遣期間が重なっていたサモア隊員OGが、なんと4人も女子大生に!

それもみんな30代で!!

仕事を続けながらだったり色々ですが、なんとまぁ。

やりたいことを見据え、人生を軽やかに変えていけるのは本当に素晴らしいです。

 

シニアでサモアに来られていた方が、次は南米に派遣が決まったりetc.

そんな話が他にもたくさんあって、とても刺激になりました。

協力隊員はOB・OGになっても、みんなキラキラ輝いてます。

これも以前も書いたかもしれませんが...

過去の思い出話もさることながら、今やこれからの話、それも夢物語じゃなくて、実現する夢の話ばかりがバンバン出てくるのが協力隊員呑み会の楽しさ。

愚痴とか他人の噂話とかネガティブな要素はほとんどなく、本当に好きです。

やっぱり協力隊に参加(それも2回)して良かった!と、またも心から思いました。

 

帰国後の楽しみ2

帰国してマイナスな点もありますが、プラスな点ももちろんたくさん。

その一つが娯楽の多さ!

たまたま誕生日前日から山下達郎竹内まりやのシアターライブが再上映!!

ということで、超~久しぶりに映画館に行きました。

それも両日ともに超いい席が取れたので。

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まりやさんは予想通りの年齢層で、私と同世代以上のお客さんばかりでしたが。

隣に座ってた女性を始め、号泣&すすり泣くお客さん多数でした。

いやホント、あれはファンじゃなくても感動するわ。超良かった!

 

達郎は意外にも!若い子もいました。

映像中でも、EZO Rockでギャルっぽい20代の女の子が号泣してたり。

よく見るとたくさんの若い子が目を真っ赤にしてて。

そりゃ夏の野外Liveで「さよなら夏の日」聴いたら泣くよなぁ。

でもホント、彼らがいるなら日本の音楽シーンも安泰だな、と思いました。笑

 

さらに!

その前週に発売された達郎のライブ。

フェスティバルホール当たったーーー!!!涙

なんとも神がかった誕生日近辺でした。

 

ついでに言うと、会社で受けた健康診断はいつも通りオールAで。

帰国後初の歯科検診でも「プラークコントロール完璧です!」と褒められ。

運動能力、体内年齢ともに20代後半の数値を叩き出し。誇

うん、やっぱり年を取るのは嫌じゃない。

って言うか、むしろポジティブに捉えてます。

...今のところ。笑

 

会社でも後輩が「いつもお世話になってるんで」ってプレゼントをくれたり。

この年で家族以外から祝っていただけるなんて...

ありがたいやら気恥ずかしいやら。汗

 

前回のタンザニアでは29,30歳を迎えたんですが。

当時、テーマソングのように心に響いていたのが「イージュー☆ライダー」。

カレンダーも目的地も
テレビもましてやビデオなんて
いりませんノンノン僕ら
退屈ならそれもまたグー
名曲をテープに吹き込んで
あの向こうのもっと向こうへ

まぁもう今聴いても震えるほどの名曲なわけですが。

これを作った時の民生さんが30歳。

  ま、タイトル自体「イージーライダー」と「30ライダー」をかけてる通り。

同じ年頃だった私に響いたのは、当然っちゃ当然でした。

 

サモアで41,42歳を迎えた私に一番響いてた/響いてる曲は...「人生の扉」。

春がまた来るたび ひとつ年を重ね
目に映る景色も少しずつ変わるよ
陽気にはしゃいでた幼い日は遠く
気がつけば五十路を越えた私がいる
信じられない速さで時は過ぎ去ると知ってしまったら
どんな小さなことも覚えていたいと心が言ったよ

なんなんだ、この曲は...。

まりやさんに名曲数あれど、これ以上ってあるのか?

と、初めて聴いた時から心に刺さりまくり。

前述のシアターライブでも、もうホント号泣でした。

私的ライフタイムベストを挙げるなら、必ず選ぶ一曲です。

 

...って、これはまりやさんが50超えて書いた曲。

まだちょっと私には早いはずなんですけどー。笑

 

それにしても、あえてドライに弾く難波さんが最高に素晴らしい。

ロックな難波さんももちろん好きだけど、こういうの弾くと誰よりも上手いよなぁ。