ヤ○ダ電機 L*VIアピア
先週の木曜から始まったサモア語研修は、金曜(海洋訓練)、土日を挟んで2日目。
...ですが、すでに40歳の衰えた脳には、とても覚えきれない量の情報。涙
サモア語のような学習者が少ない言語は、当然ながら教科書の類がほとんどありません。
JICAからは、Peace Corp.(アメリカのボランティア組織)が作った英語版、昔の隊員が作った日本語版の2冊の資料が提供されました。
が、残念ながらいずれも、体系立てて整理してまとまった文法書と言うより、会話集にちらっと文法解説が付いている、という体裁です。
教えてくれる先生も、「まずはとにかく覚えろ」という、途上国でありがちなスタイルで、しかも英語があまり達者ではなく...。
いやいや!
こういった言語でテキストがあって、現地の先生に教えてもらえることだけで感謝するべきですね。
先生の人柄もすごくいいし。
何より、この5時間×10日の語学研修を過ぎたら、もうこんなに一生懸命サモア語を勉強する機会はないので。
前向きに取り組みます!!
ということで、良質な辞書を求めて行ったのがこの店↓
SSAB=Samoa Stationery And Booksの略らしいですが、看板にもあるとおり、電化製品を中心に何でも売っています。
店名の文具や本はもちろん、家電、家具等々、広大な店内に色々なものが並ぶ様子は、外見も含めて「ヤ○ダ電機」のようだな、と。
勝手に「L*VIアピア」と呼んでいます。笑
無事、いい辞書も買えたので(カードもOK)、帰りにソフトクリーム(2WST≒90)。
ここはおいしいので、ほぼ通るたびに食べてしまってます(3回目)。
肥満率で世界3位?のサモア人のようにならないように注意しないと...。
サモアの中心でカツオを叩く
日曜の早朝は、魚市場が盛況です。
って、昨日の話(日曜は休息日で国全体が休む)と矛盾しますが...。
サモア人はどう整合性をつけているのか分かりません。
日が昇る前はセーフなんでしょうか?
日曜のごちそうを作るためには活きのいい魚が必須なので、必要悪と言えなくもなさそうです。
そんなわけで、4:30に起きて魚市場へ。
サマータイム中で日の出は7時過ぎなので、もちろんまだ真っ暗ですが、普段は閑散としている魚市場に人だかりが!
大小色とりどりの魚の他、カニやロブスター、イカ、シャコ貝etc.が並んでいます。
↑沖縄の魚市場みたい。
そして何よりうれしいのは、マグロやカツオ!
↑サイズ比較のために入れた手が、むしろ遠近法的におかしくしちゃってますが、これだけの大きさのカツオが40~50WST(≒¥1,800~2,250)。激安です。
ちょっと舞い上がって、60cm超のカツオ(20WST≒900)と鯛の仲間3匹(15WST≒75)を購入してしまいました。汗
料理が好きとは言え、さすがにカツオを捌くのは初体験。
包丁をよく砥いだおかげで、何とか(初めてにしては)きれいに5枚におろせました。
頭と腹身、中骨部分はオーブンで焼いて、サクの部分はタタキに。
夜は同期6人と、たまたまいた先輩隊員とで、カツオパーティーしました。
一人300円足らずでお腹いっぱいになりました。幸せ。
生姜やニンニクはもちろん、醤油やワサビ、米酢、海苔なんかも(高いけど)手に入るので、海鮮の点では和食が恋しくなることはなさそうです。
土曜はごちそうの日
朝からバスに乗ってスティーブンソン博物館へ。
「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」とかを書いた、イギリスの作家。
全然知りませんでしたが、晩年をサモアで過ごしたらしく、大邸宅があって、山にはお墓があるとのこと。
雨季なのでお墓までのトレッキングは断念しましたが、植物園として開放されている庭や邸宅はすごく静かで心地よく、昼寝に最適でした。
帰り際に、アピア最大?の教会Immaculate Conception Cathedralへ。
↑天井穴の中にマタイ(酋長)が描いてあり、サモア独特ですね。
サモアはほとんどが敬虔なクリスチャンで、宗派はメソジスト、カトリック等、色々ですが、日曜は国全体が休みになります。
地方では、お祈りの時間は道路が通行止めになり、歩くことすら禁止されるところもあるとか。
日本人の私たちも、海に遊びに行ったり、ジョギングしたりは、なるべく目立たないよう言われました。
さらに言うと、日曜はアルコールの販売が法律で禁止されています...。
じゃ、みんな何をするかと言うと、朝から教会に行って、その後、家族で伝統料理を食べます。
バナナの葉で魚をココナツクリームと一緒に包んだりして、焼いた石を使って土中で蒸す、ウムという料理がわりと有名ですが、生魚も食べます。
オカという料理で、ココナツミルクに、サイコロ状に切った生魚を入れ、玉ねぎや唐辛子のみじん切りと和えたものです。
↑これは今日、小奇麗なカフェで食べたものなのでオシャレにアレンジされてますが、大体こんな感じです。
左のグレーの物体はタロイモ。
料理法によって食感が変わりますが、これは茹でてあったので、サトイモにとても近いです。
他にも魚の生食があり、その名もサシミ!
しょうゆに粉わさびを溶いて、マグロをサイコロ状に切ったものを漬け込みます。
マグロのヅケと言えなくもない?
もちろん日本の影響で、最近になってサモア料理になった新入りですが、サモア人も大好きらしいです。
*余談ですが、地震が多く、数年前にも津波の大被害を被ったサモアでは「ツナミ」という言葉も知られています。
...話を元に戻します。
こういった日曜に食べるご馳走を「トオナイ」と言うのですが、なぜか土曜日という単語は「Aso Toonai=トオナイの日」です。
おそらく、日曜は休息の日で働いてはいけないので土曜に作る→つまり、土曜は「ごちそう(を作る)日」なんだと思います。
初海!
今日は研修の一環で海洋訓練でした。
と言っても、訓練とは名ばかりのレジャータイムでしたが、どの国でもある訳ではなく。
スタッフ曰く、大洋州の一部でしか行っていないのでは?とのこと。
まずはダイブショップで、海の危険生物や刺されたときの対処法、離岸流への対応、日焼けの危険性etc.を座学講習。
次に近くのホテルのプールで、泳ぎのチェック、フィンキックやシュノーケリング練習など。
(私はダイバーなので、適当に遊んでてって感じ。笑)
そしてお昼を食べた後、ようやく海へ!
いつもはボートで沖合いまで出るらしいですが、雨季で風&波が強いこともありビーチエントリー。
場所はアピアの街中からすぐのPalolo Deep Marine Reserve。
入場料5WST(≒¥225)で、東屋も使えます。
あいにくの曇り空&波も風もあった上、スコールにも降られましたが、遠浅のサンゴ礁なので初心者にもやさしい、いいところでした!
特にレアな生物は見ませんでしたが、数はたくさん!
エントリーした瞬間から見られます。
自分が住むことになる家からも近いので、これから何度も来ることになりそう。
ダイブショップ(Aqua Samoa)も、10ダイブ・機材付きで1,300WST(≒¥58,500)と良心的なので、きっとこれからお世話になるでしょう。
...って、遊びの話ばかりですが、もちろんサモア語もちゃんと勉強してます。汗
Manuia le aso!
オカマちゃんの膝の上
サモアのバスはTOYOTAのトラックとか、日本メーカーの車がほとんど。
ネパールやブータン辺りで見かけたトラックと同じかな?(雨季なので曇り空)
車内には木の2人掛けベンチが2列並んでます。
混んでくると、子供はもちろん、大人でも膝の上に乗せて仲良く座ります。
身内に限った話ではなく、見知らぬ人でも関係なく。
ただ、多くの場合、同性どうしのように思います。
これはタンザニアを含めて、意外とあるあるかもしれません。
サモアは、性別の点では割とおおらかなようです(今のところ、何事も、ですが笑)。
たとえば学校で男の子はラグビー、女の子はネットボール、というような場合でも、希望すれば好きなほうに参加できるとのこと。
そして性別のおおらかさを象徴するように、オカマちゃんが多い!
大洋州では一般的らしいですが、なかなか新鮮な体験。
日本と違うのは、産まれたときから女性として育てられるケースが多いこと。
だからなのか、ふつうに社会に溶け込んでいます。
珍しくもないし、ジロジロ見たり、非難的な雰囲気は全然感じません。
人によって程度は違うようで、「常に女性」な人もいれば、「男性として仕事して、アフター5は女性」とか、「外見は男だけど中身は女性」とか。
トイレや更衣室も、完全に女性もいれば、その時々で変える人もいるとか。
じゃ、バスではどうするか。
オカマちゃんの膝にはオカマちゃん、ではなく、女性や子供を乗せるケースが多いそうです。
そりゃそうだ。
が!
オカマちゃんの好みのタイプが立っていると、膝に乗っておいでと手招きされるとか。
体験したらレポートします。笑
7日目:ネット接続!
出発翌日の夜遅くに到着して、携帯(ガラケー)を貸与されましたが、今朝ようやく自分のスマホ(もちろんSIMフリー)でネットに接続できました。
技術屋なので、けっして苦手な訳ではないのですが...。
サモアでは土曜午後と日曜が休みだったり、諸々のトラブルで遅くなりました。
そして今日は雨期なのに、朝から断水でした。
諸々これからはなるべく毎日詳細を書きたいと思いますが、まずは「サモアはネットの費用が非常~に高い!」と言わせてください(涙)
10年前のタンザニアより高いです。
※1$=1WST=45円
が、サモア自体は楽園です!
常夏、ビーチ、南国フルーツetc.いいところがたくさんある上、何より人がいい!
みんな超社交的で明るくて、しかも優しい。
こんなに人が親切なのは、今までイランくらい?
...分かりにくい例えばかりだ(汗)
明日からはサモア語研修が始まります。
首都では英語でまったく問題ありませんが、やっぱり現地語のほうが生活は楽しいので、身に付けたいと思います!