Jazz Fes in サモア!
昨日はジャズフェスに行ってきました。
サモアに来てから初の音楽イベントなので、それはそれは楽しみにしていました。
なので、朝からあいにくの雨でしたが、気分は上々です。
ウポル島を縦断する道路(その名もCross Island Road。そのまんま!)を半分近くまで上がった高台です。
晴れていればきっとすごく眺めが良いのでしょうが、山の上なのですっかり霧...。
ま、音楽を聴くのに、眺望は関係ありません!
会場に着いてみると、こじんまりしたスペースですが、お客さんでぎっしり。
一部立ち見が出るくらい盛況です。
着いた時にはもう前説?が始まっていたのですが。
これが長い長い。
関係各所への謝辞はしょうがないにしろ、「ジャズとは」とか語り始め。
いや、講釈を聞きに来たわけじゃないんだけど...と、ちょっと不安に。
相当しゃべって、ようやく演者を呼び入れたと思ったら、まずは学校の生徒さん。
偶然ですが、ホームステイに行った村のすぐ近くに、NZの援助で設立されたアートスクールがあり。
まずはそこの音楽課の生徒さんたちが前座で演奏しました(ガットギター、ウクレレ、チェロ)。
出来は...ま、学生さんなので...という感じ。汗
その後は、スクールの先生をバックに、女性ボーカルや男性ボーカルが出演しました。
編成は、だいたいギター(ガット/鉄弦)2,3本、コントラバス、カホンという感じ。
サモアの高級リゾートに出演している人だったりするので、さすがに上手いです。
↓特に彼女が素晴らしかった...。
が、正直言って、とてもガッカリしました。
あまりネガなことは書きたくないのですが...。
まず、「ジャズ」でも「フェス」でもありませんでした。
スクールの先生2人が出ずっぱりで、ゲストが何人か入れ替わるんですが、いかんせん内輪ウケ感が否めない。
それでも「カントリーミュージックの夕べ」って名前だったら許せましたが...。笑
そしてしゃべりすぎ。
音楽を聴きに来ているのに、半分以上は先生の語りで、ステージ上で演者も飽きちゃってたくらい。
カチンと来たのは、打楽器なめすぎ。
カホンは手が空いた人が叩く形式でしたが、素人が叩くなら、ないほうがマシ。
完全に音楽の邪魔でした。
カラオケのタンバリンじゃないんだから...。
一番頭に来たのは、音楽を聴く姿勢がないこと。
会場の後ろから2列目に座っていたのですが、一番後ろにたまたま演者の一人が。
こいつがギターを抱えたまま、空ピックしたり、小さい音でチューニングしたり、ホントに耳障り。
バラードの時など、何度か「頼むからやめてくれ」と注意しましたが、何がいけないのか理解してない様子。
映画館で隣が飲み食いする音じゃないですが、こういうのって「音量の大小」じゃなくて、「音質」なんですよね、きっと。
外で雨がザーッと降ろうと気にならないけど、ギターの空ピックは音が小さくたってダメだろ!?と。
そういうことがサモア人には(ミュージシャンですら)感じられないようです。
会場全体に、音楽空間を作る意識が非常に薄く、個人的に「入り込めない感」が強くありました。
...今思えば、私の期待が高すぎたのは否めません。
実際にはそれほど悪いイベントではなかったかと。汗
西洋音楽という、元々存在しない文化が根付くまでには、やっぱりそれなりに時間がかかる訳で。
芽吹き始めていることこそを楽しまなきゃいけませんね。
個人的には、ジャズでもカントリーでもいいですが、生徒たちが本当にやりたい音楽をやったらいいのにな、と思います。
先生たちのカラーが強すぎて、「押し付け援助」的な臭いを感じてしまったのが、すべての元凶かもしれません...。