Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

フィジー旅行-1「サモアとの比較」

忙しい日々が続き、ブログが手に付きません...。

って、そんなに忙しいかと言うと、もちろん日本ほどじゃなかったり。汗

日本にいる時と比べて、明らかに自分の生産性が下がっています。

何事もゆっくりなサモアの空気に感化されたのか。

...という言い訳です。笑

 

10月はイベント盛りだくさんで、さらに忙しいことが分かっているので。

後回しにせず、フィジー旅行を書きます。

 

...って、覚えてるの?

大丈夫です。

実はフィジー滞在中からドラフト書いてたので。

 

それなのに更新してなかったのは一体...。orz

 

↓長いので目次つけました。

 

はじめに

どうしても内容が、完全なる身内贔屓で「サモア最高」な感も否めず。笑

しかも訪れたのは、ナンディ、ラウトカ、バ、ヤサワ諸島だけのクセに。

フィジーを貶めるつもりはまったくありませんが、感じが悪かったらごめんなさい。

フィジーを愛する人が感じる、その怒りは、ブログやSNSなどでフィジー愛を語って発散させてください。

 

寒い!

噂には聞いていましたが、フィジーは寒いです。

と言っても、あくまでサモアとの比較なので。

日本から行けば十分暖かいです、間違いなく。笑

昼間は海に入れるくらいですが、夜は毛布をかけてもまだ寒く感じました。

体がサモアに慣れすぎなのかもしれません...。

 

気になって調べてみると、緯度にして4度くらい違います。

北半球で同緯度を考えると、バンコクビエンチャンくらいですね。

って、また分かりにくいな。汗

 

日本を並べると、横浜⇔鹿児島くらいのようです。

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と言っても、緯度の低い場所なので、気候の差はもっと小さいはずです。

日本の最南端(沖の鳥島)より、まだ赤道に近いくらいですから。

 

ダルエスサラームアディスアベバの衝撃、再び!

いきなり訳が分からない見出しですが。笑

10年前にタンザニア隊員だった頃、エチオピアに行ったんですが。

空港に降り立った瞬間から、衝撃の連続でした。

あまりの発展ぶりに。

当時はダルエスサラーム(タンザニア最大の街)なんて足元にも及ばないほど、アディスアベバ(エチオピア首都)は発展していたのです。

それと同じ衝撃をアピア→ナンディで味わいました。

 

まず空港が大きくてきれい!

下手な先進国より、よっぽど先進国らしいです。

アピアだって、中国が建てたばかりのピカピカな空港ですが。

規模も細部の作りこみも全っ然違う。

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空港からラウトカ(フィジー第2の都市)へ向かう道路もすごい。

舗装がきれいだし、路肩までちゃんとしてる。

道沿いのマクドナルドやガソリンスタンドも、建物のきれいさが違います。

しかも立派な日本料理店まであります。

↓その名も「大黒」!

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バスもきれいです。

行き先表示がなんとLED!

中~長距離バス内では、映画が流れていたり。

なんと、年内には支払いがICカード化されるとか!

一部のバスにはカードリーダーが設置されていました。

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あ、タクシーもメーター制です。

何もかもサモアと違いすぎて、信じられないくらいです...。

 

そしてサトウキビ畑!

フィジーは砂糖やラム酒で有名ですが、広大な畑が広がっています。

収穫したサトウキビを運ぶ鉄道(林鉄?みたいな)も!

線路なんて、日本ぶりに見ました...。

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ラウトカには真新しいショッピングモールも建っていました。

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中にはフードコートがあって、日本と変わらない印象です。

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映画館もいくつもあるそうで、サモア最大の街アピアですら比較になりません。

おそらく首都スバはもっと発展しているでしょう。

 

人口がサモアの5倍近いだけあって、経済規模が段違いです。

やっぱり数は正義。人口は国力に直結するのかもしれません。

 

美男美女!

フィジーはサモアほど太った人がいません。

たまに横綱レベルがいたら、サモア人だったり(実話)。笑

よく見ると顔つきも若干異なるようです。

表現が難しいですが、私の感覚ではフィジー人のほうが美男美女です。

サモア人は、どっちかと言うと優しい顔つきが多いような。

 

...とか書くと、ちょっと知ってる人からは、

「いくら近くても、そもそもポリネシアメラネシアで違うじゃん!」

なんてツッコまれそうです。

 

が!

ポリネシアメラネシアミクロネシアなんて分類は、先進国の都合であって。

そもそもの人種(由来)としては、南米のイースター島まで同じ流れです。

以前は人種が違うようだ、なんて考えもあったようですが。

今ではDNAや言語など、様々な点から完全に否定されています。

 

だから、という訳ではありませんが。

もしサモア人が痩せたら、見分けがつきません。

そもそも、一人だけを見て、サモア人かフィジー人かを当てられるくらいの差ではありません。

10人くらいの集団を比較すれば、それなりに当てられるかな?くらいです。

まぁどちらの国も、外国人との結婚が多いし。

根本的な差はなく、あくまで「印象が違うかも?」くらいの差です。

 

刺青しない!?

フィジー人に関して一番驚いたのが、刺青をやめてしまっていることです。

サモアでは成人を境に、ほぼ100%の人が刺青をしています。

男女で柄や場所、程度の差こそあれ、みんな伝統的な刺青があります。

日本人でも見るようなファッションタトゥーも入っていたり。

 

が!

フィジーでは、いまや刺青はマイノリティとのこと。

理由を聞いたら「観光客が嫌がるだろ?」なんて、冗談ぽく言っていました。

本当のところは分かりませんが、伝統が失われているのは寂しいですね。

 

オカマちゃん!?

オセアニアではオカマちゃんが多いそうです。

昔から文化としてあるようで、生まれたときから女性として育てられる男性もいるとか。

何度か書いたように、サモアではごく普通に存在し、まったく特別視されません。

ネガティブどころか、「サモアで仕事ができるのはFaafafine(オカマちゃん)」と言い切る隊員もいるくらい。

 

が!

フィジーでは割と白い目で見られているようです。

と言っても、表立って差別するわけでもなさそうですが。

隊員もネガティブな印象を持つ人が多いようです...。

 

そして南国イメージと言えば、耳に花を飾る女性ですが。

もちろんサモアでもよく目にしますが、男性が花を付けていることはありません。

耳に花を飾っている男性はたいていオカマちゃんです。

 

...という感覚は、フィジーでは通用しませんでした。

男性が花を付けているのでオカマちゃんかと思ったら、

「フィジーは男でも耳に花を飾る」

と言われました。

短期間ながら何人か見かけたので、どうも嘘や冗談ではなさそうです。

 

アバ(カバ)は日常?

カバという呼び名のほうが有名でしょうか。

サモアではアバと呼びますが、オセアニアの伝統的な飲み物です。

見た目が泥水で、味もおいしくない、初心者を寄せ付けない飲み物。笑

その正体は、コショウ科の植物の根を乾燥させて粉にし、水に溶いたものですが。

たくさん飲むと、鎮静効果や酩酊感など、ダウナー系の麻薬的な感覚が得られるそうです(私はそこまで飲んだことありません)。

 

サモアでは、(私の知る限り)日常的に飲むものではありません。

儀式の一環という要素が強いためか、マタイ会議など催事に飲むものという印象です。

地方でも、おそらく昼間からガンガン飲むようなものではないと思います。

 

が!

フィジーでは、街中の市場に大量のカバ売り場があり。

片隅では昼間から大勢がカバを飲んでいました!

ちょっとお茶でも一杯、的な気楽さ?

サモアでは考えられません。

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↓市場自体は似た感じ。でも種類が多かった。

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まとめ

いくら近くて、元は同じ文化の人々とは言え。

行ってみたらやっぱり全然違いました。

って、考えてみれば、すぐ近くに隣り合っていても違うのは当たり前で。

たとえば日本と中国、韓国、似てはいても全然違いますよね。

 

どちらが良い・悪いではなく、こういう違いがあるからこそ、色々な国・地域に行くのは楽しいんだな、と改めて。

どこ行ってもマクドナルド、とか、そういうのがなければもっといいんですが。

きっと人も文化も環境も、多様性があるからこそ、世界は美しい! のかと。