紙幣はどこで印刷される?
紙幣の印刷は、日本だったら国立印刷局です(ちなみに硬貨は造幣局)。
アメリカでもスイスでもオーストラリアでも、自国の通貨は国内で印刷します。
でも途上国ってどうしてるんでしょう?
12年前に初めてタンザニアに行った時、紙幣の印刷の精巧さ、偽造防止技術の高さに驚いたのを覚えています。
と言うか、ユーロ紙幣にそっくりで、「こんな技術があるなら援助なんていらないんじゃ!?」なんて思いました。
でもよく考えてみると、どこの国に行っても(日本の紙幣ほどではないにしろ)、ちゃんとした紙幣が使われてますよね。
そんな技術をどの国もが持っているはずはありませんが...。
↓ちなみにサモアの紙幣はこんな感じ。
ゾウやライオン、キリンにバッファローなんかがデザインされたタンザニアの紙幣と違って、絵柄は面白くないです。笑
でも透かしもホログラムも凹凸印刷?もあって、偽造なんて全然できなさそう。
...って、これも各部がユーロ紙幣とそっくり!
もしかして同じところで印刷してるんじゃ?
あっさり答えを書いてしまうと、De La Rue社製です。
イギリスの会社で、世界中の紙幣を印刷しています。
なんと100ヶ国以上の紙幣を製造しているんだとか。
サモアもタンザニアもこの会社に紙幣の製造を委託してるんですね。
こんなこと、以前は想像もしていませんでしたが、改めて考えてみると当然かもしれません。
経済規模が小さな途上国では、紙幣の流通量自体が少ないでしょうし、偽造防止の製造技術を先進国から買ってオリジナルの紙幣を作るより、専門の会社に委託しちゃうほうがよっぽど早くて安くて安全な気がします。
ということで、世界の紙幣をよく見ると、たいていの国で同じ技術が使われています。
日本を含め、自国で印刷している国は、高い技術の表れってことですね。
...それにしても、この会社への支払いはどうするんでしょう?
「1億WST分を印刷して、そっから100万WST取っといて」みたいな?笑
紙幣を印刷する会社ということは、自分の報酬分もいくらでも刷れてしまうってことですよね。
もちろん、そんなわけはありませんが、想像するとちょっと面白くないですか?
話は変わって。
サモアでは紙幣も貨幣も2や20があります。
おそらく、2や20、200がある国のほうが多いですよね。
でもなぜ日本では2000円札が馴染まなかったんでしょう?
個人的には特に反対ではありませんでしたが、世間ではすごい拒否反応があったのを記憶しています。
もはや見ることも超レアですが...みんなそんなに嫌いですか?笑