Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

Japanse man in Apia

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↑最近ハマっている空芯菜(本文関係なし)。

炒めはもちろん、湯がいてナムルにしてもおいしい。しかもこの量で2.5WST(≒113円)!

 

日本人会

どこの国でも、たいてい何人かは日本人が住んでいて。

「日本人会」なるものが組織されていることが多いかと思います。

アメリカ、中国、韓国etc. 在住邦人が多いと、複数の日本人会がある国も。

が、アフリカや大洋州など日本人の馴染みが薄い国では、住んでいる日本人は大半がJICA関係者だったり。笑

 

サモアも例外ではなく、JICAのボランティア、スタッフ、その家族だけで半数を超えます。

あとは大使館関係者、移住者(サモア人と結婚したり)、日系企業関係者。

いずれも少数です。

さらに、唯一の在サモア企業であるヤザキが年内で撤退してしまうので、さらに減ってしまいます...。

あとはアピア港の拡張工事(日本の援助)のために来た建設会社がありますが、あくまで一時的ですし、日本人社員は短期で入れ替わり立ち代わり、になりそうです。

 

...と、そんな情報を仕入れたのは、昨日がその日本人会の役員会だったからです。

サモアの日本人会の一大勢力であるJICAからは、隊員・スタッフ合わせて4名が役員、支所長が顧問として参加していて。

私はサモアに来るなり強制的に、日本人会役員(理事?)を仰せつかったのです。

ホントはそういうのすごく苦手ですが。笑

 

まぁ「日本人会」なんて言っても、宴会や懇親会(スポーツとか見学会とか)をやりましょう、という集まりです。

もちろん元々は、緊急時の連絡などを大使館が中心となって云々みたいな意義があるのでしょうが...。

 

サモアの場合、その大使館も今年の1月にできたばかりです。

JICAと同じ商業施設の中にある一角で、日本人スタッフは数人という、本当にコンパクトな大使館。

役員会は大使館に集まったのですが、新しく赴任されたばかりの青木大使も顔を出してくださいました。

 

ヨイショするわけじゃないですが、やっぱり大使ともなると、非常に色々なことを経験されているし、人を接待することにも慣れているのか、話が面白い方が多いです。

大使館を立ち上げた、前大使の渋田さん(偶然にも元ザンジバル隊員)も、10年前のタンザニア大使もそうでした。

「一筋縄じゃいかないぞ」という感じが共通しているのも、世界で色んな人に揉まれた結果でしょうか。笑

ホント、協力隊に参加しないとまず会わなかった人たちとの出会いは、とても楽しいです。

 

今日は朝から晴れたのも束の間、昼過ぎから急に掻き曇って、また豪雨。

これも昨日聞いたのですが、バヌアツ付近にサイクロンが停滞しているとか何とか。

今年の雨季は2ヶ月くらい延びそうだ、なんて声もあるそうです。

...洗濯物が乾かないし、色んなものがカビて大変なんですけどー。涙

 

サモアで暇つぶし

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↑今日も学食ランチ(本文関係なし)。

カボチャ、パパイヤ、玉ねぎ、鶏肉の炒め。4WST(≒180円)。

タイ料理などでおなじみの甘くないパパイヤですが、サモアではカボチャに近い甘みがあっておいしいです。

 

雨季は終わったのに、最近ちょっと雨が多いです。

サモアの民家の屋根はたいていトタン葺きなので、スコールが降るとザーッという音がものすごくて。

音楽を聴いたりムービーを見るのは、ヘッドフォンにせざるを得ないくらい。

 

そして雨は色々なトラブルの原因になりますが、特に途上国では電気が停まることが多いです。

タンザニアでは、雨季は雨が降って停電、乾季はダムの水が減っちゃって停電。じゃ、いつ電気あるんだよ!?なんて任地もありました。

サモアも大雨だと、停電したり不安定になることが多いです。

今日は、生活圏の停電はありませんでしたが、学内のネットもスマホのネットも両方が激重だったので、おそらくサモア全体のバックボーン周辺でトラブルがあったようです。

 

ようやく活動内容が決まったので、資料を作ったり、準備のために色々調べ物をしたいところですが、待ち時間が長すぎて仕事になりません...。汗

そんな時は、どうしても気分が乗らないと言うか、集中力が続きませんよね。

で、ついつい眺めてしまうのが...クモの捕食。笑

 

サモアの建物ではルーバー窓(こんなの↓)が主流です。

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防犯的には弱いですが、風が入ってとても涼しいです。

村などではこれだけなので虫が入り放題!

でもアピアではたいてい外側に網が付いていて、虫が入らないようになっています。

 

自宅も大学の居室も網付きなのですが、大学ではエアコンを使うので、基本的に窓は閉めきり。

すると、窓と網の間がちょうどいいサイズなのか、クモが巣を張ります。

と言っても、片面ガラス、片面は網なので、巣にかかる虫なんて入ってこないよなぁ。

(そもそもクモもどうやって入ったんだ...)

 

...ということで、時々部屋にハエなどが出ると、窓の近くに止まった時に、窓を開けて誘い込んでやります。

空気が流れるからか、暖かいからか、かなりの確率で外に出ようとして窓の向こうに行きます。

で、しばらく経つと、クモの巣にぶつかって絡まって...。

 

詳しく書いたり、写真を載せたりは自制しますが。笑

今日は2匹のクモにハエを1匹ずつ献上。

椅子に座ると、ちょうどいい高さで繰り広げられるんです、捕獲&食事タイムが。

クモの種類によるのかと思いますが、食べるんじゃなくて、体液を吸う感じだ!とか。

終わった後は、ちゃんと巣から外して(落として)、糸をきれいに直すんだ!とか。

頭で分かっていても、日本ではあまり目の前でじっくり見ることがないので、実際に見るのは非常に興味深いです。

 

ビーチではヤドカリの殻を外させて、また付けるのを眺めたり、理系オヤジはロクなもんじゃありませんね。笑

ま、時間がゆっくり流れる&虫が多い、南国ならではの暇つぶしでした。

どうなる!?

ココナツの発芽

サモアの一般家庭にはココナツの木がたくさんあります。

村ステイの家では毎日大量に消費する(食べる以外にも、豚の餌だったり)ので、広大な敷地を手押し車で回って、たくさん拾っていました。

が、ウチの大家ファミリーは落ちた実を拾いません。

そもそもあんまり食べないのかも。

全部庭師が持っていくのかな?

外皮を剥く鉄の棒(こんなの↓)とか見ないしなぁ。

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都会住まいの裕福なサモア人は、生活がNZナイズドされている人も多いです。

 

で、今朝気付いたのですが、庭に落ちた実から芽が!

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ココナツも種なので、当たり前と言えば当たり前ですが...。

発芽を初めて見て、その巨大さにびっくり。

この状態から根が出てきて、とか、今後どうなる?というのが非常に楽しみです。

小学校の頃の観察日記、こういうのだったらちゃんと続けられたと思いませんか?笑

 

活動内容

大学への配属が学期の途中だったので、いきなり授業を持つ訳にもいかず。

今のところ、仕事らしい仕事をしていません...。

が、あくまでボランティアとして仕事をしにきているのです。

本人もたまに忘れかけます。笑

 

で、これまではサモア人の授業を見学したり手伝ったり、会議やセミナーに出席して、状況の把握に努めてきましたが。

ようやく待ちに待った、私の活動内容に関するミーティングがありました。

 

そもそもJICAからは「ロボット工学のコースを立ち上げる」という要請だと聞いていました。

が、実際にはロボット工学はおろか、工学の要素もほぼない、というのが現実だったのは以前書いたとおり

かと言って「だから何もすることがありません」という訳ではありません。もちろん。

「自分のできること」と「配属先が喜ぶこと」の摺り合わせが、協力隊員の大切なテーマです。

 

が、私の専門は電子工学(電子回路や電磁気学)なので、「理学部コンピュータ学科」ではなかなか活かしにくいのが本当のところ。

配属先の一番の問題点・要望は「プログラミング教育」なのですが...。

 

ま、くだくだ書いてもしょうがないので結論を。

学科長や学部アドバイザーを交えて、スタッフと小一時間話した結果。

・新コースの立ち上げ(ロボット組込を題材にC言語の基礎を教える)

イノベーションプロジェクトへの参加(Raspberry Pie、Arduino、ドローンを教育・研究・設備使用につなげる)

太陽電池プロジェクトへの参加(低コストでソーラーパネルを導入し、学内の電気代を下げる)

の3本柱でいこう、と。

 

新コース設立がメインですが、来年度(1月~)立ち上げて、1年教えてバトンタッチ(帰国)するので、サモア人教諭の育成が肝。

 

イノベーションPjは、いずれもほぼ経験がありませんが、メンバーもみんな素人なので、何ができるか楽しく考えながらやれれば、と。

 

太陽電池はさっそく計画を見せてもらって、ブラッシュアップすべく口出し。

これも専門外ですが、計画を見るとメンバーよりは数段知識があるようなので頑張らないと。

 

...うーん、どうなることやら。

若干の不安はありますが、方向が決まると俄然やる気も湧いてくるし、ワクワクしますね。

気負って詰め込みすぎないようにだけ注意して、と。笑

 

で、次のボランティア(私の後任)は、PCインストラクターに変更することに決めました。

Androidアプリの開発経験」「C言語で製品組込の経験」「できればRaspberry Pie、Arduino等の知識がある」人かな。

あと、必要な語学力レベルをBからAに変えよう。

 

こういうことは本来、ボランティア調整員というJICAスタッフの仕事ですが、多ジャンルに亘る協力隊員の職種すべてに精通してはいないので、新規案件の場合は特に隊員からの働きかけが重要だったりします。

Jazz Fes in サモア!

昨日はジャズフェスに行ってきました。

サモアに来てから初の音楽イベントなので、それはそれは楽しみにしていました。

なので、朝からあいにくの雨でしたが、気分は上々です。

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場所はTiapapata Art Centre

ウポル島を縦断する道路(その名もCross Island Road。そのまんま!)を半分近くまで上がった高台です。

晴れていればきっとすごく眺めが良いのでしょうが、山の上なのですっかり霧...。

ま、音楽を聴くのに、眺望は関係ありません!

 

会場に着いてみると、こじんまりしたスペースですが、お客さんでぎっしり。

一部立ち見が出るくらい盛況です。

 

着いた時にはもう前説?が始まっていたのですが。

これが長い長い。

関係各所への謝辞はしょうがないにしろ、「ジャズとは」とか語り始め。

いや、講釈を聞きに来たわけじゃないんだけど...と、ちょっと不安に。

 

相当しゃべって、ようやく演者を呼び入れたと思ったら、まずは学校の生徒さん。

偶然ですが、ホームステイに行った村のすぐ近くに、NZの援助で設立されたアートスクールがあり。

まずはそこの音楽課の生徒さんたちが前座で演奏しました(ガットギター、ウクレレ、チェロ)。

出来は...ま、学生さんなので...という感じ。汗

 

その後は、スクールの先生をバックに、女性ボーカルや男性ボーカルが出演しました。

編成は、だいたいギター(ガット/鉄弦)2,3本、コントラバスカホンという感じ。

サモアの高級リゾートに出演している人だったりするので、さすがに上手いです。

 

↓特に彼女が素晴らしかった...。

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が、正直言って、とてもガッカリしました。

あまりネガなことは書きたくないのですが...。

 

まず、「ジャズ」でも「フェス」でもありませんでした。

スクールの先生2人が出ずっぱりで、ゲストが何人か入れ替わるんですが、いかんせん内輪ウケ感が否めない。

それでも「カントリーミュージックの夕べ」って名前だったら許せましたが...。笑

 

そしてしゃべりすぎ。

音楽を聴きに来ているのに、半分以上は先生の語りで、ステージ上で演者も飽きちゃってたくらい。

 

カチンと来たのは、打楽器なめすぎ。

カホンは手が空いた人が叩く形式でしたが、素人が叩くなら、ないほうがマシ。

完全に音楽の邪魔でした。

カラオケのタンバリンじゃないんだから...。

 

一番頭に来たのは、音楽を聴く姿勢がないこと。

会場の後ろから2列目に座っていたのですが、一番後ろにたまたま演者の一人が。

こいつがギターを抱えたまま、空ピックしたり、小さい音でチューニングしたり、ホントに耳障り。

バラードの時など、何度か「頼むからやめてくれ」と注意しましたが、何がいけないのか理解してない様子。

映画館で隣が飲み食いする音じゃないですが、こういうのって「音量の大小」じゃなくて、「音質」なんですよね、きっと。

外で雨がザーッと降ろうと気にならないけど、ギターの空ピックは音が小さくたってダメだろ!?と。

そういうことがサモア人には(ミュージシャンですら)感じられないようです。

会場全体に、音楽空間を作る意識が非常に薄く、個人的に「入り込めない感」が強くありました。

 

...今思えば、私の期待が高すぎたのは否めません。

実際にはそれほど悪いイベントではなかったかと。汗

西洋音楽という、元々存在しない文化が根付くまでには、やっぱりそれなりに時間がかかる訳で。

芽吹き始めていることこそを楽しまなきゃいけませんね。

 

個人的には、ジャズでもカントリーでもいいですが、生徒たちが本当にやりたい音楽をやったらいいのにな、と思います。

先生たちのカラーが強すぎて、「押し付け援助」的な臭いを感じてしまったのが、すべての元凶かもしれません...。

「学ぶ」とは?

物理の先生の息子さんが亡くなって忌引き。

ということで、穴埋めをする先生のヘルプをしました。

 

教養課程の基礎物理。

勝手に授業を進めるわけにもいかないので小テスト。

人数が多いので、試験官としてのアシストでした。

 

↓若いから細い子も多い。笑

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1コマ60分なのですが、テストは5問のみ。

教科書・ノートの参照が自由で、電卓もOK。

しかも4択。

 

...え?それって簡単すぎない?

せめて選択式じゃなくて記述式にしない?

 

↓ちなみに内容も超簡単。

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サモア人の先生曰く「教科書・ノートを見ないと全然解けないからテストとして成立しない。手計算も苦手で間違いばかり。選択式なのは、採点するのが楽だから」。

しかも小テストだけじゃなくて、中間テストや期末テストも同様なんだとか。

 

教科書やノート、電卓をシェアするので、当然のように答えもシェアしちゃったり。

隣の答案を写して、みんなで間違ってる例も多数。

先生は「サモア流だよねー」なんて笑ってましたが...。

 

うーん...何からツッコんでいいやら。汗

 

何でも他の国と比べちゃいけませんが。

タンザニアで教えていた技術中学(日本で言う高専かな?)では、持ち込みも電卓もNGだし、記述式テストが多かったです。

私のテストは毎回そうでしたし、他の先生もたいていそうでした。

カンニングなんて滅多にないし、もしバレたら木の枝でお尻を叩かれる上、割と深刻な問題になりました。

 

最近の日本の大学はどうなんでしょう?

カンニングはもちろんNGとして、教科書・ノートとか電卓はOKだったり??

 

たしかに実際の社会を考えると、PCや常時ネット接続が当たり前な世の中なので、調べようと思えばいつでも調べられるし、自分で計算する必要もありません。

我が身を振り返っても、回路設計とか、資料作るとか、英語で何か書くとか、全部PCとかネットに頼ってますね。

ちょっと調べたり、確認したり、素材探したりはもちろん、簡単なミス校正もしてくれます。

「大切なのは自分の頭で考えることだけ」と言ってしまえばそうなのですが。

そういうこと言い出すと、極論して、語学とか歴史とか学ぶ必要なくなっちゃうよなぁ...。

 

そもそも、大学で学ぶ意義って何でしょう?

日本だと専門的な知識や経験を得ることだと思いますが、サモアでは先進的/専門的な研究をしている訳でもなく。

大半は、edXとかフリーの教育素材で自習しようと思えばできることのような気もします。

むしろそっちのほうがクオリティ高かったり...。笑

 

ちょっと極端な例ですが、このように「派遣国の人が何を求めているか」と「協力隊員が何を提供したいか」は、割と一致しません。

これが協力隊員にとって、大きなテーマになることが多いように感じます。

 

ひとまず私は「中間テスト・期末テストでは持込も電卓もNG」と事前に告知しておきたいと思います。

どうやって履修・取得しようと、大学での1単位の重さは国際的に同じですからね...。

あまり国際標準から乖離した単位はあげられません。

協力隊に参加する醍醐味

昨夜、新隊員がサモアに着きました。

今年の1月に来た私たちにとっては、初めての後輩隊員です。

時期によって色々ですが、最近は年間に4隊次あって、3ヶ月ごとに隊員が出入りします。

 

 

3ヶ月...。

すっかりサモアに馴染んでしまったので、もっと経っている気もするし、あっと言う間だった気もします。

でも日本での訓練(駒ヶ根での合宿生活)が遥か遠い昔のようですが、実はまだ半年足らず。

時間の感じ方は不思議ですね。

 

...話を戻して。

年間4隊次あって、任期が2年なので、トータル8隊次が滞在している計算です。

そのたびに歓迎会や送別会をするので、大きい国や交通の便が悪い国は大変です。

タンザニア時代はJICA事務所から800km離れた街に赴任していたので、とてもすべての会には参加できませんでした(当時は年間3隊次でしたが)。

今は首都隊員なので、なるべく出席するように考えています。

 

ちなみに日本→サモアは、実質的にNZ(オークランド)経由しかありません。

しかも乗り継ぎが長いんです。

私たちのときも7時間待ちでした。

が、昼間だし、微妙な長さなので、ホテルに行って寝るわけにもいかず。

 

サモア着は21時前。

入国手続きして、アピアまで行くとなると、どう頑張っても22時。

隊員ドミトリーで迎えましたが、明らかに疲れてる...。かわいそうに。

空港まで迎えに行ったりする調整員も、仕事とは言え、夜遅くまで大変です。

中には13時着なんて便の日(曜日によって異なる?)もあるので、そういう便を選べばいいのに。

でも派遣までは日本のJICA事務所がコントロールするので、現地のJICA事務所にはどうしようもありません。

 

特にサモアは、長期滞在するために「犯罪経歴証明書」が必要です。

この発行に日本で時間がかかるため、他の派遣国に比べて2週間~1ヶ月以上遅く派遣されます。

そのため、遅いなりに少しでも早い日に、という意識がはたらくのか、到着時間は考慮されないようです。

あまり贅沢は言えませんが...もうちょっと考えてくれても。

 

ともあれ。

そんな訳で、2人の新しい隊員を迎えました。

協力隊に参加する醍醐味のひとつは、日本で生活していたら滅多に出会えない人たち(隊員)と出会えることです。

これまでも、日本語教師、栄養士、農業土木、水産開発etc. それまでまったく接点のなかった人たちと知り合えました。

今回の2人も、公衆衛生・水泳という、どちらも割とレアな職種の方々なので、色々と未知の刺激を得られたら、と思います。

 

まぁ「出会うことがレアな職種だから貴重」なのではなく。

「協力隊員として出会う人たち自体が貴重な存在」なんです。

協力隊員になる道を選ぶ、そんな人たちはやっぱり皆どこか尊敬できるところがあって、短い期間でもすごく深い関係が築けたりします。

協力隊に参加することで築けた人間関係、これはホントに人生の宝と言っても過言ではありません。

それを求めて、というのも、参加2回目の理由のひとつだったり。

 

↓愛すべき訓練所の同期たち&語学の先生・スタッフ(これだけ小さくすれば掲載OKかな?)

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ヤラセ!? イッテQ in サモア

つい先日のイッテQはサモアが舞台だったとか。

以下、web記事を読んだだけで実際に番組を見ていないので、あまり勝手なことは言えません。

事実誤認だったらごめんなさい。

でも、記事を読む限りでは、ヤラセ臭がします。

 

※以下、番組のネタバレあります。

 

ヤラセでしょ?

番組では、バスで座っているイモトさんの膝に、太ったおじさんがいきなり座ったらしいですが...。

人の膝の上に座ること自体は日常的ですが、「勝手に」「異性の」膝に座るなんて信じられません。

 

まず、私の知る限り、基本的に男性は男性、女性は女性の膝の上です。

異性の場合は、たいてい家族やカップル・友人、子供です。

あまりにも混んできたら男女を気にしませんが、それでも異性の他人はレアです。

しかも、ふつうは男性の上に女性です(もちろん子供は除く)。

 

...あ、Fa'afafine(オカマちゃん)は女性扱いです。念のため。

↓参考

 

また、「勝手に座る」ってこともありません。

むしろ、たいていは座っている人が「ここにおいで」的に合図して「座らせてくれる」形です。

逆に「座らせてよ」って言ってくるケースもあります。

が、その際も、子供や年配の人、自分よりサイズが小さい人が座っていたら、自分が椅子に座って、座っていた人を膝の上に乗せることが多いです。

 

なので、イモトさんのケースを、本当に起こる感じに変換すると...

 1.太ったオバさんが「私も座らせて」的に声をかけてくる

 2.イモトさんを一旦立たせて、自分が座る

 3.イモトさんを自分の膝の上に座らせる

こうなるはずです。

↑「オバさん」が「おじさん」のケースも起こり得ます。が、レアです。

 

太ったおじさんが見知らぬ日本人(しかも女性)の膝の上にいきなり座る、なんて、いくらなんでもあり得ません。

それくらいで「ヤラセ」と言ってしまったら、番組を制作する側には厳しすぎるかもしれませんが、話を面白くするために演出してるな、と。

 

サモア人曰く

...と、書いていて、ちょっと不安になったので、一応サモア人に確認しました。

「バスで人の膝の上に座るじゃん?異性の膝に断りもなく座るなんてことある?」

「めちゃくちゃレア。ふつうは声かける。でも田舎とかだと起こるかもね」

 

さらに聞いてみました。

「日本人女性の膝に、サモア人のオッサンがいきなり座ったんだって。信じられる?」

「そんなのあり得ない。日本の女の子でしょ?絶対声かけるし、普通はその子を膝に乗せる」

だって。

ほら、やっぱり。

 

結論

番組を見ていないので何ともですが。

「イモトさんの膝に、サモア人男性が断りもなく座った」のであれば、ですよ。

 

ヤラセです。

 

...言葉がキツすぎるかな?

絶っっっ対に起こり得ない、とは言いません。

でも限りなく黒に近いグレーです。

ほぼ間違いなく演出です。

 

きっとカメラに映らないところで、「あの子の上に座って。断りなしで構わないから」くらい言ってるでしょう。

サモア人は明るくてノリが良くて優しい人が多いので、それくらいは仕込みなしでも余裕でやってくれるはずです。

 

でも、サモア人の名誉のために書いておくと、

「一声かけるor合図する」

「自分のほうが大きいなら、自分が座って、座っていた人を膝に乗せる」

「いきなり女性の膝には座らない」

というのが普通です。 

万が一座ったとしても、こんな顔(リンクは日テレ公式)してたら、絶対降りるか替わってくれます。

誤解なきよう。

 

面白さを求めるのは理解できますが、特に視聴率の高い番組なので、誰かを貶めるような表現は避けてほしいです...。

 

天罰

To Sua Ocean Trenchに行ったら、濁って全然きれいじゃなかったらしいですね。

これも周りのサモア人に聞くと、そんなこと滅多にないそうです。

...天罰が下ったんじゃないのー?笑

 

↓私が行ったときは超きれいでした。一度は行きたい、おすすめスポットです。

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↓参考