村でのステイ先-4 「楽園の傷跡」
3日に亘って書いてきたように、私のステイ先は非常に恵まれていました。
村にいたオランダ人ボランティアにも、「なんていい家庭にホームステイしてるんだ!これ以上のステイ先なんてないよ!!」と言われるくらい。
特に、すぐ海に出られる点は大きく、毎日ひたすら潜ってました。
日本から持っていったウォータープルーフの日焼け止めを塗っていても、一週間で真っ黒。汗
一周歩くのもあっという間の小さな島ですが、人の手がまったく入っておらず、まさしく楽園としか言いようのない、完璧なロケーションと景色。
潜って昼寝して、潜ってご飯食べて、カニ採って潜って、みたいな。
ボランティアであることを忘れて、パーフェクトなリゾートを満喫しました。笑
世界の色々なリゾートに行きましたが、これ以上の環境はなかなかありません。
↓この日も午前中だけで大漁。
食事は、水とタロイモだけ持っていき、獲った魚をそのままいただく。
味付けはもちろん海水!まさしく踊り食い状態。笑
↓食べかけ失礼。
ただ、潜るとよく分かるのが、津波の爪痕。
ウポル島の南岸・東岸は、2009年の津波で壊滅的な被害を受けました。
そうと知ってGoogle Earthを見直すと、海岸線沿いに透けている浅瀬が意味を持って見えてきます。
地震後、かなりの世帯が内陸(幹線道路沿い)に引っ越したそうですが、それもよく分かります。
実際、海沿いを歩くと、空き家や基礎だけ残った家の跡などが多くありました。
当然、海の中にも影響があって。
津波で倒れたり引き抜かれた木々が海底に沈んでいたり。
大量の土砂を被ったサンゴは死滅し、ほぼグレー一色です。
この広大なサンゴ礁が、かつてはどれだけきれいだったか、想像するだけで切なくなります。
何よりも救いなのは、サンゴが復活し始めており、一部は花畑のように色とりどり芽吹いていることです。
魚もたくさんいます(黒いのも魚ですよー)。
10年、20年のスパンで元通りとはいきませんが、このまま人の手に触れることなく、ゆっくり回復してほしいと思いました。
死ぬ前にもう一度見に来たいなぁ。
↓なんと言っても一番の魅力は陽気なサモア人。笑