日曜は聖なる日
宗派はカソリック、プロテスタント、メソジスト、モルモン等、色々なようです。
元々あったはずの土着宗教はどこに行ってしまったのか、今のところ見かけません。
もちろん、布や刺青の模様、思考様式の基礎などには息づいているのだと思いますが...。
村でも朝から教会に行きました。
たいていは村にひとつ教会があって、そこに集まるようです。
つまり村全体が同じ宗派。
例外もあって、宗派が異なる家は、隣村の教会に行ったりもします。
多分、どこの教会も日曜のドレスコードは白。
ふだんはカラフルなサモア人も、日曜は上下とも白です。
ただ、そこまで厳密ではなく、中には白でない人もいます(もちろんお洒落着ではある)。
私も白の上下を持っていませんでしたが、OKとのこと。
厳密じゃないと言えば、集合も適当です。
子供たちは朝8時から行ってましたが、大人は9時過ぎから三々五々来る感じ。
中には、最後の30分くらいしか参加しない人も。
でもこの辺りは村や宗派によって違うかもしれません。
家に帰るとトオナイ(日曜のごちそう)です。
ウム料理と呼ばれる蒸し焼きがメイン。
↑ココナツの皮などで石をガンガン焼く。
↑バナナの皮で包んだ肉や魚、タロイモやパンの実を焼いた石で囲んで蒸し焼きに。
遠赤外線の蒸し焼きなので、どれもおいしいです。
タロイモも、ふだんの茹でたもの(サトイモに近い)よりホクホクして、また違ったおいしさに。
特にパルサミ!(写真では鍋に入って真ん中)
タロイモの若葉を玉ねぎと一緒にココナツミルクで蒸し焼きにするのですが、とても気に入りました。
しいて言えばグラタンに近いかな?
言葉では説明できないので、ぜひ食べに来てください。笑
盛大なお昼の後は、のーんびり。
何と言っても「安息日」ですから。
ただ、ちょっと村の中を散歩に出かけるときもドレスアップするのにはビックリ。
ふだんは全然服装に構わない(ように見える)人も、日曜は特別でした。
で、夕方も教会。
でも朝ほどは集まらない印象(これも村・宗派によるかも)。
トオナイの準備で朝行かなかった人が行ったり。
ということで、まさにオフの日。
店やバスを含め、ほとんどすべての業種がお休みです。
一部タクシーは営業してる(教会の行き帰りとか)ので、もちろん全員が休みって訳ではないんでしょうが...。
ちなみに、日曜は「Aso Sa」=聖なる日。
教会は「falesa」=「fale+sa」=聖なる建物。
サモア語の名詞はこういう連結語が多いので、割と覚えやすいかもしれません。
教員の現職参加&ビール瓶
教員の現職参加
昨日は一部の先輩隊員の送別会でした。
教員で現職参加した隊員は、学校の年度に合わせて派遣されます。
日本で3月いっぱいまで働いて、2年後の4月から復職する、ということです。
通常の隊員は「任国での活動期間が丸2年」ありますが、現職教員の場合は「休職する期間が丸2年」なので、国内の事前訓練や派遣前準備の分、3ヶ月ほど活動期間が短くなってしまいます。
ただでさえ短く感じる活動期間なのに3ヶ月も短くなる上、任国の学校年度と派遣期間が一致することはまずありません。
サモアの場合は1月スタートなので、7月に赴任してもサモア語研修などがあって、後期の開始には間に合わず、本格的に活動できるのは次年度からでしょう。
もちろん帰国年度も授業をメインで持つことはできないだろうし、実質1年の活動とも言えます。
これ、何とかならないんでしょうか。
...かと言って、帰国するタイミングがずれたら復職しづらいし。
逆に、現職教員は丸3年の休職なんてどうでしょう?
ただでさえ各教育委員会が出したがらないのに、もっと難しくなりますかね。笑
ビール
サモアのビールは瓶です。
飲みに行けばドラフトの店もありますが、基本は瓶。
大瓶750ml(約6.5WST≒300円)、小瓶355ml(約3.5WST≒160円)だったかな?
缶は...おそらく輸入ビールだけかと。
で、瓶はリターナブルです。
たしか1本当たり40c(セネ:1WST=100c)のデポジットが含まれていて、瓶を返すと返金されます。
タンザニアもそうでした。
30年くらい前までは日本もそうでしたよね(って、今も瓶は返せる?)。
缶よりエコな気がしますが、配送や洗浄なんかを考慮すると、トータルではアルミ缶のほうがエコなんでしょうか?
...ま、一消費者としては面倒だし重いし、というのは否めませんが。笑
で、私の住んでいるToomatagiというエリアには、ビールを売っている店がありません!
と言っても40世帯くらいで、小さい個人商店が4つだけですが。
↑イメージ。
(サモアでは、家の敷地に店を出し、奥さんが手の空いた時間に店を開けるケースが多いような)
なので、買うのは街でよくても、瓶を返せません。溜まる一方...。
昨日の送別会のときに先輩隊員に相談したら
「そこ、アルコールNGな地域じゃない?そういうとこあるよ!?」と脅され。笑
「タクシーで出かけるときに持っていくしかないね」と。
やっぱりそうか...。汗
サモアの土曜日
以前、「土曜日はごちそうを作る日」と書きましたが。
そのための買い物の日、とも言えます。
が、店もバスも昼前後で終わってしまうので、午前中は戦争です。
スーパーや市場、銀行、携帯ショップなどは、いつもの3倍増くらいの人が集まります。
...なのに、バスの本数は半分以下に。涙
サモア人は自家用車やタクシーを使うことが多いからかと。
しかも、大学と街を往復するバスは、土日は当然走っていません。
(ま、バス通りまで500mほど余計に歩けばいいんですが)
ということで、今日はしっかりスニーカーを履いて(いつもはサンダル)、街まで歩きました。
街まで5km弱の下り坂ですが、とにかく暑い!
日本の真夏ほどではないにしろ、午前中でも30℃超です。
おかげで汗だくになりました。
が、もちろん収穫も。
なんと大学の校門前の店がビールを売っていました!
灯台下暗しとはよく言ったものです。一安心。
...が、これで毎日飲む生活が確約されてしまったとも言えます。笑
そして市場や街中で、異常な数の日本人が!
明らかにJICAや大使館の関係者ではありません。
(全然慣れてないし、きれいなカッコしてる)
で、思い出してみると、今日はピースボートが寄港してるんでした。
昨日、酔っ払った耳で聞いたのですっかり忘れてましたが、突然たくさんの日本人を見てビックリしました。
村の土曜日
ステイ先でも同様の土曜日でしたが、買い物と炊事はママたち、おばあちゃんが洗濯とアイロン、男は畑仕事&ごちそう準備、子供たちは洗濯物干しやゴミ拾いなど、役割分担がきっちりできてました。
↓とてもよく働く娘たち
日曜日は休息日(キリスト教徒)なので、土曜に一家総出で一週間分の家事を片付ける!という印象。
メリハリがあっていいですね。
自分の生活にも取り入れたいかも。
モアナと伝説の海
本題の前に
ちょっとだけ昨日の続き。
今朝起きると、寝室に一回り小さいムカデ(死骸)が。
前の晩に、床と壁の隙間に殺虫剤を吹いといてよかった...。
Morteinの黒缶!
これがないとね。
たしかタンザニアでも同じ銘柄使ってたような。
また2年間お世話になります。
本題。
モアナと伝説の海
日本だと今日公開みたいですね。
サモアでは一足先に公開され、かつ上映が終わっちゃってます。
(多分、映画館はアピアにひとつだけ)
南太平洋が舞台ということで、サモア人は大好き!
ステイ先で家族と一緒に何度も見てました(おそらく違法コピー。汗)。
サモアにも取材に来たらしく、職場の大学のスタッフ(サモア研究センター)もエンドロールに出てきます。
ということで、サモアの文化も色々と反映されています。
「これは~って言い伝えが基で」とか「マタイが刺青してないなんてありえない!」等々、サモア人の解説を聞きながら見るのは、また違う面白さがありました。
日本だと全部日本語に吹替かもしれませんが、歌はぜひオリジナルで聴きたいところ。
正確にはトケラウ語らしいですが、この辺りの国々の言語は非常に近いので、サモア語っぽい響きが楽しめます。
そもそもMoanaって「青」とか「深海」って意味ですし。
登場人物の名前も、マウイはポリネシアの神様、タマトアは「勇者」って意味だったり。
ディズニーはストレートですね。
そう言えば、ライオンキングの「シンバ」も、スワヒリ語で「ライオン」です。
そのままじゃん!笑
映画としては、まったくもって子供向けですが、南太平洋の独特の空気感が出ていて楽しめるかと。
↓村ではカヌーで無人島にも。リアル・モアナ状態。笑
咬まれた!
村の生活を書こうと思いましたが、早くも一旦中断。
サモアの恐怖1 犬
サモアで注意することと言ったら、何よりもまず「犬」です。
犯罪にはほぼ遭遇しません。
最近、女性への暴行事件があったそうですが、日本以上に犯罪に遭う確率は低いです。
車も歩行者に優しい(日本より数段!)ので、交通事故に遭うのも日本より少なさそうです。
が、犬による咬傷事例はめちゃくちゃ多いそうです。
サモア隊員の半数以上?が一度は咬まれるとか。
野犬もいますが、危険なのはむしろ飼い犬です。
縄張り意識が非常に強く、家の前を通っただけで吠えながら飛びかかってきます。
しかも一匹だけ飼っていることは稀で、たいてい複数(3~4匹)いるので、かなり迫力があります。
中型犬ですし、まともに戦ったら絶対に勝てません。
↓ステイ先の犬。もちろんいい子。
昼間は暑いので、まず襲ってきませんが、涼しい日没~日出とその前後1,2時間は活動的。
ちょうどジョギングしたい時間と重なる上、走ると追いかける習性があるので、ジョガーには鬼門ですね。
そりゃ咬まれたら相当痛い訳で。
咬まれたくないですよね。
ちなみに私の住むエリアは、約40世帯に対して、犬40匹以上はいるんじゃない?という過密地域。
そりゃ咬まれるよねー。
...と思いきや。
実は今回咬まれたのは犬ではありません。
ここまで引っ張っておいて。笑
犬好きで飼っていた私は、多少なり扱いに慣れている(つもり)のが、奏功しているのかもしれません。
サモアの恐怖2 虫
犬の次に注意と言ったら、「虫」です。
代表格は「蚊」です。
日本だと、刺されても痒いだけ、というイメージかと思いますが。
「世界で一番ヒトを殺す生物は蚊」と言われます。
アフリカや東南アジアなど熱帯地方では、マラリアなどの重篤な病気を媒介する、危険な虫なのです。
マラリアほど生命に危険はありませんが、ワクチンや予防薬、直接の治療薬がない分、感染したくないですね。
一方、マラリアには最近よい予防薬が開発され、隊員がかかることは格段に減ったそうです。
10年前のタンザニアでは、帰国直前にかかったり、何度もかかる「マラリア無双隊員」もいましたが。笑
※ちなみに、アフリカで最もヒトを殺す「動物」はカバだそうです。
異常な縄張り意識の強さと、見かけによらないハイスピード(走る・泳ぐ)&攻撃性があるのです。
...そして、他に咬む虫と言えばアレです。
昨日の夜中2時前くらいに、左足の膝裏あたりにチクッと刺すような痛みを感じて飛び起きました。
見ると、12cmくらいのムカデが!
そう、咬まれたのはムカデなんです。
...実は、この家に越してくる前日、アースレッドを焚いて。
翌日入ってみると、ベッドの下に15cmくらいの死骸があったんですよ。
だから可能性としては十分にあったんですが。
これまで一度も咬まれたことがなかったので、夜ベッドに入ってくるなんて想像もしてませんでした。
タンザニアでもそんなことなかったし!
...が、調べてみると日本でも結構あるみたいですね。
そしてサモアでも頻発らしいです。
同僚に「昨日の夜、虫に刺されてさー」と言ったら、即「ムカデか?よくあるぞ、気をつけろ」と言われました。
咬まれた直後はたいしたことありませんが、徐々に痛くなるんですね。
調べると「熱いシャワーで温めろ」とあったので、流水で洗ってから、熱湯を入れたコップで温めました。
そのおかげか、夜の内は、それなりに腫れてジンジンした痛みがありましたが。
朝には腫れが引いて、皮膚が引っ張られるような痛みだけになりました。
今はもう大丈夫です。
が、ハチと同じで、アナフィラキシーショックがあるそうなので、2回目に気をつけないと...。
とりあえず蚊帳の裾を全周、ベッドとマットの間にしっかり挟みこみました。
でもしばらくは安眠できないなー。orz
よい対策があったら、ぜひ!教えてください!!
ま、こんなことでもないと、「centipede」なんて単語覚えなかった、と若干でも前向きに。汗
サモアの家・家族
今日から少しずつ、村でのホームステイを振り返ってみます。
が、私の滞在した家は、歴史あるマタイの家族で、言うなれば地元の名刹のため、平均からは大きく外れています。
なるべく、この家ならではのことと、この村やサモアで普通なことを明確にするようにしますが、一応ご留意ください。
家族
サモアでは、大家族で住むのがふつうです。
住む島が違う(ウポルorサバイイ、外国)のでもない限り、みんな集まって暮らします。
おそらく通常は祖父母が一組で、その息子・娘夫婦が何組かと、その孫たちのようです。
子供は非常に多く、若夫婦でも4人くらいはふつう。
8人とかでも全然おかしくない感じです。
学校を終えると海外(主にNZ)で働くケースが多く、そこで結婚して住みつくことも多いようです。
なので、子供はたくさんいても、サモアで祖父母と一緒に住むのは数組の息子・娘夫婦・その子供たちとか。
シングルマザーも多いようで、孫たちはみんなでまとめて面倒を見ます。
誰が誰の子供で、誰と誰が兄弟姉妹etc.、誰も気にしていない印象です。
帰省したり、短期の出稼ぎに出たり、遠縁の親戚が来たりで人の出入りが非常に多く、居住者数が一定しないのも割とふつうのようです。
家
サモアの家は「ファレ」と呼ばれます。
この単語自体は「建物」という意味なので、建物は何でもファレなんですが...。
ファレの特徴は「屋根と柱だけで、壁がない」ことです。
もちろん、壁で囲まれたエリアがあったり、全部壁で囲まれている家もありますが、サモアの伝統的な家は、壁なしのオープンファレです。
ホントに壁なしのところにベッドや家具が置いてあるので、雨風どうするの?と思ったら。
テント地のロールカーテンが上から下ろせるようになっています。
が、よほどの雨風でない限り、多少濡れるのは気にせず、そのままです。
...南国感がすごい。笑
が、TVなど電化製品の傷みの早さは相当かと思います。
外に置いてあるのと、まったく変わらないので...。
敷地内にはいくつかのファレがあり、それぞれ会議、煮炊き、食事、寝るなど、使い分けます。
私の行った家はマタイなので、マタイ会議用の立派なファレがありました。
が、月イチくらいしか使わないので、普段は雨の日の物干し場になっていたり。
煮炊き・食事は、家畜(豚や鶏、犬)が入らないよう、壁があったり、オープンファレでも網で囲ってあったり。
野菜の皮や余った食材などは、地面に放っておけば家畜が食べるか生分解されるので合理的です。
中でもココナツは、搾りかすは家畜が食べ、剥いた皮は炊きつけに、葉の部分もカゴを編んだり、乾いたものを燃料にしたり、捨てるところがありません。
寝る用のファレは、一応夫婦ごとに分かれていますが、適当にどこでもゴロ寝してしまいます。
ベッドが人数分あるわけではなく、ココナツの葉で編んだマット(要はゴザです。フカフカ感ゼロ)を敷けば、そこが寝床という感じ。
床はコンクリ打ちっぱなしか、その上にカーペットを敷いただけなので、(試してみましたが)硬くて寝られたもんじゃありませんでした。汗
開放感はすごいですが、蚊もまたすごい。
私は蚊帳を吊って室内のベッドで寝てました...。弱
↓夜はこんな感じ。
...で、これらのことは、実は首都アピアでも基本的に変わりません。
防犯とかプライベートとか、気にしなくていい文化と言うか。
一応、生垣(もちろん金網のところも)で敷地は明確だし。
犬を複数匹飼っていることが多いので、それが防犯。
まぁそもそも泥棒が(ほぼ)いないのでしょう。
後日書きますが、家族や村(コミュニティ)の結びつきが強く、かつ人口が少ないことが影響しているかと。
青年海外協力隊(の募集案件)の真実
職場2日目。
特に進展はなく、JICAに提出する最初の報告書を書き始めたりしてます。
↓選挙。学生組合的なものがあるらしい。
あ、学科長(女性)には昨日の帰り際に会えましたが、特にプラン等はなく、何をするか等々、これから一緒に考えようか、という感じ。
私の案件の募集要項には、「ロボット工学の基礎・導入部を指導できる人材を必要としている」なんて書いてありましたが。
「ロボット工学?うーん、私よく知らないんだけど。そういうコースもできたらいいわよねー。ま、それはそれとして、何やってもらおうかしら。ウチの学科だけで働くんでいいのかしら?何が専門?うーん、電気回路かぁ。プログラミングは教えられない?」みたいな。
...私は2回目の協力隊だし、募集要項の内容とかけ離れている現状に凹んだりしませんが。
勢い込んで途上国に来た、ボランティアスピリッツに燃える若者には、ちょっと辛いかもしません。
ということで、本題。
青年海外協力隊(の募集案件)の真実
なんてタイトルにすると大げさだし、隊員経験者なら(多分)誰でも知っていることですが。
青年海外協力隊の募集案件のほとんどは、「派遣先からの自発的な要請ではない」んです。
一般的なイメージとしては、途上国の自治体や機関、学校などから「JICAさん、~で困ってるんです。助けてもらえませんか?」なんて要請があって、それにJICAが応えて日本でボランティアを募集する、というように思われているかと。
が、現実には、JICA側が「こんな事業やってるんですが、ボランティア要りませんか~?」と各省庁・自治体などに声をかけ回って、案件をかき集めてくる、というほうが圧倒的に多いし、真実に近いイメージと思います。
(もちろん、かき集めた案件を精査していますが、国や時代によっては実績(≒派遣人数)優先だったりもするようです)
さらに、そうやって案件をかき集めてから、実際に人を募集→応募→試験→訓練→派遣まで、どんなに早くても1年半はかかってしまいます。
例えば、今回の私の場合、案件が公開された最初の募集で応募→合格してますが、派遣先の要請から実際の派遣まで2年経ってます。
だから派遣先に行っても、
・ボランティアが来ることを知らない
・研修生の受入と勘違い
・そもそもJICAって何?
なんてことはザラです。
ま、責任者が変わってたりもしますし。
ひどい場合は初日から、「仕事?好きなことやれば。それよりお前を受け入れることで、日本からいくらもらえるの?」なんて言われる隊員も。
※この隊員は、さらに「え?金、もらえねーの?じゃ、帰っていいよ。別にお前自身は要らんし。」とまで言われたそうです。
新隊員の多くが夢想するであろう、「おぉ、待ちに待った日本からのボランティアがようやく来てくれた!ありがとう!助かるよ!一緒に頑張ってくれ!」なんてことは、99%ありません。
もしかすると、かなりレアなラッキーケースとして、そんな案件もあるかもしれません。ってレベル。
援助慣れした国だと、「JICAさんには辺境の小学校の先生をお願いしたいんだよねー。ウチの国の人間、誰も行きたがらないからさぁ」とか。
実際、そういう国では、辺境の学校は先進国からのボランティアで回っていたりして、都市部の学校より授業レベルが高いなんて皮肉な状況もあったりします。
...こういう事実、すごく大切だと思うんですが、誰も教えてくれません。
だから、理想が高く、やる気に燃えていればいるほど、この現実とのギャップにより、早々に心が折れてしまうことがあります。
...それってJICAにも責任がありますよね。
せめて国内の事前訓練あたりでちゃんと伝えればいいのに。
じゃ、どうする?
でも「求められていないから力になれません・やる気が出ません」というのはちょっとね、と個人的には思います。
まぁ元々ボランティアなので、イヤならやめて帰国すればいいのですが。
青年海外協力隊は、あくまで日本の税金で活動してるわけで。
募集~派遣に至るまでだけで、(少なく見積もっても)一人あたり1,000万くらいはかかってるわけです。
さらに活動1年につき1,000万くらい?
(諸経費いろいろを考えると、そんなに外れてないかな、と考えますがいかがでしょう?)
あ、税金を使ってるんだから甘えるな、と言いたい訳ではなく(それも若干あるけど)。
「求められているかどうかに関わらず、自分のできることを見つけて、少しでも何かを積む」のがボランティアなのかな、と。
実際、ほとんどの隊員は、そうやって活動しているんだと思います。
「何かを残してやるぞ!」「結果を出すんだ!!」という勢いも大切なんでしょうが、「肩の力を抜いて楽しみながら、できることをする」くらいの隊員のほうが結果的に「いい活動」をしているように感じます。
...最後はなんか自分の現状に対する言い訳になってる気もしますが。笑
WS loves NZ
ずいぶんサボってしまった...。汗
言い訳
えーと、8日間のVillage stayの後、自宅に引越。
ようやく今日から職場に通い始めました。
ということで、村からアピアに戻ってから毎日バタバタでした...。
村の生活や新居のこと、これから少しずつ書こうと思います。
が!
問題なのは、自宅では携帯の電波が弱く、ネットが異常に重いこと。
Skypeでのビデオ通話はもちろん、LINE通話も途切れ途切れで会話にならず。
ニュースを見ようにも、見出し一覧すらダウンロードできたりできなかったり。
屋根の上にWiFiアンテナが設置してあるようなので、これで何とかできないか画策中。
ということで、これは職場(大学)で書いてます。
ま、最初は仕事もないし。
って言うか、いまだに上司(学科長)に会えてないし。
サモア流に則って、何事もゆっくりのんびりやります。笑
以前書いたとおり、職場は個室(2人部屋)だし、エアコンが効いてて快適です。
アカウントをもらえばネットも使えるし(今はスマホで自前)。
コーヒー・紅茶も飲めるし、詰所には冷蔵庫もあって言うことなし。
ホントに青年海外協力隊か!?って思われそう。
サモアは外食が意外に高く、庶民的な店でもWST8~10(≒360~450円)します。
これ、現地人の金銭感覚では、おそらく800~1,000円くらい。
が、大学は学食もあるし、校門のそばに露店があるので安いです。
↓今日のランチ。露店で買ったチキンカレーWST3(≒135円)。レモンジュース付。
↓ついでに通勤ルート。車が溜まってるところが校門。海が見えて気持ちいい。
本題
大学の勤務時間は8-17時(もちろん建前です)なので、8時に行きますが。
サマータイム中で日の出が遅いので、ほぼ夜明けと同時くらいに家を出ます。
たとえば今日は日出7:30/日没19:49です。
え?サマータイム要らなくない?と思いますよねー。
ま、これはNZに倣っていると思われます。
NZとの結びつきは想像以上です。
・体感的な日付を合わせるために、日付変更線を変えた!(2011年12月30日が存在しなかった)
※アメリカ領サモアは元のままなので、東西サモアで実質1日ずれている。
・同じく2011年、車線を右側通行から左側通行へ変更!
・2017年、ポンド・ヤード法から、メートル法に完全切替!
等々。
いずれも割と最近の出来事ですが。
日本でやろうとしたら大パニックですよね...。
追記
日本ではニュースになっていないかもしれませんが、大洋州で地震が頻発しています。
3/2 M4.5 トンガ周辺
3/4 M6.3 ソロモン諸島周辺
3/6 M6.5 パプアニューギニア周辺
サモアでも2009年、津波による大被害がありました(Village stay先で痛感しました)。
数日前、東北でも大きな地震があったそうですが、日々の備えが肝要ですね...。