Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

less but better

昨日も「買えない!」って書いたし、停電や断水、日曜はバスも店も休み!なんて書きました。

実際、サモアでの生活は日本より圧倒的に不便です。

それはもう比べようもないくらい。

きっとこれからも愚痴ったりします。笑

 

が!

日々触れる幸福感はサモアの圧勝です。

これはタンザニアでも同じでした。

 

モノはないし、不便、なのに幸せ。

逆に日本は、モノがあふれて、便利、なのにあんまり幸せじゃない。

 

自分が幸せか否か、ではなくて、「周りから感じる幸福度」という意味です。

サモア人もタンザニア人も、なんか毎日楽しそうで。それが基本。

もちろん日本にも楽しそうな人はいるけど、比較的少ないから目立つ感じ。

単純に、笑顔の比率が違うというか(ま、文化の違いでもありますが)。

 

超辛口なこと書いちゃうと、行列のできる店の前でカップルが並んでるとして。

2人ともなんかちょっと仏頂面で、それぞれスマホで別のことしてたり。

ホントはすごい幸せ&楽しいことをしてるはずなのに、まっっったく楽しそうじゃないし、むしろ不幸そう。

それって時間もお金もエネルギーももったいなくない?と。

 

物資やエネルギーを大量に消費しつつ、そこから得られる幸せ感が少ない日本人。

それが本当だとしたら、すごいコスパ悪いですよね。

 

...もちろん個人的な感覚なので、絶対論で語るつもりは全然ありません。汗

でも、沖縄の離島とか、日本でも田舎に行くと同じようなことを感じたりしませんか?

モノが少なかったり、不便だったりするはずなのに、都会の人より幸せそう。

 

私はアフリカ以前、何かがうまくいかない時、怒りや苛立ち、ネガティブな感情を持った時、「何が足りないんだろう?」と考えがちでしたが。

本当は「何が余計なんだろう?」と自問するべきかも、と変わりました。

 

その結果、帰国してからTVが家にない生活になって、自由に使える時間が格段に増えたり。

(欲しくなったら買おうと思っていたら、買わないまま2回目の協力隊に。笑)

 

...もちろん常にうまく働くとは言いませんが、私にとっては非常に大切な方向転換でした。

ちょっと前から「ミニマリスト」とか聞くようになりましたが、本当に必要なものって意外と少ないですよね。

ストレス解消に「衝動買い」するくらいなら「衝動捨て」するほうが、心の健康に効果的かもしれません。

 

まだサモア生活2ヶ月なので、あんまり断定的なことは言えませんが、サモア人が何でも楽しい方向に処理しようとするのは非常に心強いし、参考になります。

 

...あ、タイトルはディーター・ラムスです。
世の中のデザインも、ここ10年くらい機能美が流行ってますね。

 

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アピアで便利の象徴たるマークと遭遇。よく見ると7/24。

日本のセブンイレブンと名前を交換したほうが、お互いに実態に近いかと。笑