ここは豊田市?
以前もチラッと書きましたが、サモアは2009年に車の進行方向を反対にしました。
右側通行を左側通行(日本と同じ)に変更したんです。
...って、言葉で書くとあっさりしてますが、実行するのはものすごく大変そうです。
日本みたいに信号や標識、高速道路などのインフラが発達していると、不可能にも思えますよね。
幸い当時のサモアは(ま、今もですが...)、そんなに交通インフラが発展していなかったため、実行に移せたんだと思います。
が。
それにしても。
ある日、走る方向が変わるなんて一大事です。
もちろん、かなり反対の声も大きく、その前後は騒然としていたそうです。
切り替え当日とその翌日は臨時の休日になって、警官が総出で交通整理したんだとか。
バスも降り口が右側についていたので、しばらくは乗り降りが危なくてしょうがなかった、と。
お酒も切り替えから数日は販売禁止になったそうです。
...って、飲酒運転OKなの!?
そっちのほうが問題では。笑
で、今。
サモアは日本車天国です。
右ハンドルになったことで値段も格段に安くなったそうで、09年を境に自動車の数自体が急増しているとか。
NZやOZに出稼ぎに行ったサモア人が、車を買って帰ってきたり。
※サモア人は、国内在住者と同じくらいの人数が海外で出稼ぎしています。
そのほとんどがNZかOZ(いずれも左側通行・右ハンドル)。
そりゃアメリカから輸入するより、NZからのほうが断然近いし安いですよね。
日本車がたくさん入るようになって、その品質の良さに驚き、当時は反対していた人たちも「オレ達はなんてアホだったんだ」と気付いたとか。
燃費が良くて、メンテが少なくていい上、壊れにくくて、パーツも手に入るし、新品のパーツが壊れてるなんてこともない、とはサモア人の弁。
日本人にとっては割と当たり前ですが、アメ車、ロシア車、中国車なんかと比べると、きっとその通りなんだろうなぁ、と。
日本車、と言っても、圧倒的に多いのはやっぱりトヨタ。
タンザニアもそうでしたが、ホントに世界中で強いですね。
サモアを走る車の8割以上はトヨタ、と言っても過言ではないのでは?
日本よりトヨタ率が高いことは間違いないかと(特定の市町村を除く。笑)。
次いで、ホンダ、日産かな?
スバル、三菱、スズキはたまに見るくらい。
日本の中古車は、世界中の(左側通行の)国に来てるんですよね。
エアロごてごてのヤン車とか、「~商店」とか書いてある車とか、タンザニアでもよく見ました。笑
左ハンドル時代の名残で多いのがヒュンダイ。日産の次くらい。
フォードとか起亜なんかもたまーに見ますが、「どんどん減ってるよ。もう誰も買わない」とのこと。
車を始め、いろいろな日本製品の品質の高さのおかげで、海外で日本人は尊敬(まではいかなくても、一目置くくらいは)されるんですよね。
製造業の一部に噛んでいる人間としては、非常に誇らしい気持ちになります。
ちなみに、最近日本人が車のことで聞かれる第一位は「カーナビの表示が意味分かんない。英語にできない?」かと。
隊員はみんな聞かれるみたいです。笑
でも残念ながら、ほとんどのカーナビは英語表示なんて存在しないんですよね。
ま、各国で法律が違うから、ナビは国内仕様と割り切っているんでしょう。
日本在住の外国人はどうしてるんでしょうね?
↓分かりにくいですが、ほとんど全部日本車。2重の虹と共に。