サモアの中心でマグロを握る
金曜の夜から今日まで、ほぼずーっと雨(含、バケツひっくり返したスコール)。
雨季だから仕方ないとは言え、せっかく南の島にいるのになぁ...。
今回はこれ↓の続編みたいな内容です。
サモアの学校年度
久しぶりに活動の話。汗
サモアの学校年度は1月スタートです。
大学は2期制で、前期が1~6月、後期が7~12月。
とは言っても、休みが長いのは日本の大学と同じ。
例えば後期は、10月末~11月第1週がテスト勉強期間で休み。
11月第2&3週がテスト、第4週に採点&評価で、今日成績が掲示されました。
学生は来年までお休みです。うらやましい。
教職員は、来年の講義の検討会議など、もちろん仕事です。orz
カンファレンス開催
先週は採点&評価だったので、ただでさえスタッフ大忙しですが。
そんな中、水~金曜、理学部主催のカンファレンスが開催されました。
SPREP(Secretariat of the Pacific Regional Environment Programme)という、JICA派遣の専門家も在籍する機関が共催で、「Science and Technology for Sustainable Development」というテーマです。
NZの複数の大学からゲストを基調講演に招いたり、なかなか本格的(?)。
↓TVのインタビューを受ける学長。それなりに大きなイベントになりました。
こうしたカンファレンスは、大学としては毎年のように行っているそうですが、理学部の主催は初めてだとか。
それにしてもタイミングがね...。
成績評価と併せて、カンファレンスの事前準備、みんなテンパって大混乱でした。
採点ミスや評価ミスが多発してないか心配です...。笑
サモア人の砂糖摂取量
出席者は100人を見込んでいたのですが、その予算表を見ていてびっくり。
休憩時のお茶用にリストアップされた砂糖が...なんとその量、15kg!
え?100人だよね?一人分150g?
3日間でティーブレイクは5回だから...1回当たり30g!?
それって角砂糖だと7~10個、スティックシュガー(大)だと5本くらいの計算。
どう考えても多いだろ!!
...と思うのは日本人だからかもしれません。サモア人は半端なく砂糖入れますから。笑
そりゃ世界一の肥満国になるよなぁ...。
お寿司を作る
カンファレンスで1コマ(15分)何かしゃべって、と頼まれたのですが。
私の専門だと、今回のテーマにぴったりくる話がいまいち浮かばないなぁ...。
と、悩んでいたら「じゃあ、お寿司作って」と。
全然違うじゃん!笑
でもま、正直そっちのほうが得意だったり。
ということで、材料をリストアップして相談。
握り寿司を並べるつもりでしたが、海苔巻きも、とリクエスト。
作るのはいいけど、海苔高いよ??
でも材料はもちろん学部持ちなので、リクエストどおり作ります。
↓支給された材料
写真の日本食材たちは超高価です。
わさびチューブ1本WST11.8(≒530円)とか...。自分じゃ絶対買わない。
肝心の魚は魚市場へ。
市場の横に、マグロの卸売りをしている冷凍倉庫があり。
kg単位の塊ですが、一般にも小売してくれます(14時?15時?には閉まるので注意)。
安くておいしいので、日本人には天国です。
↓キハダマグロ(Yellowfin Tuna)。これで1.3kgくらい。kgあたりWST20(≒900円)。
他、きゅうりと卵と醤油。は、我が家からの持ち出しで。
↓作りに作った、細巻40本と握り50貫。 業者かっ!?(サンド伊達のイメージで)笑
今見ると、やっぱりちょっと汚いな...。
早い段階で時間が足りないことに気づき、とにかくスピード優先で作ってます。汗
サモアには魚の生食文化があるので、お寿司も割と一般的です。
とは言っても、握りはなく、太巻きばっかり。
それもフライドチキンが入ってたり、マヨネーズで和えたサラダロールだったり。
が、今回は私が作る以上、「フツーに日本のお寿司」と決めました。
アボカドは若すぎて苦いくらいだったので使わず、本当に伝統的なお寿司。
細巻きは、マグロの他、卵(すり身こそ入れなかったけど出汁巻)、きゅうり&ガリ。
やや心配でしたが...結果的には大好評でした!
学部長の「Real Japaneseの作った、Truly traditionalでAuthenticなSushi」と、やりすぎな紹介のおかげ?笑
実は、夜の会食には100人も集まらず。
ゲストテーブルが2席(10人くらい?)と、あとは理学部中心に、大学のスタッフだけ。
正直、食べ物も飲み物も余りまくってたんですが。
お寿司は、ちょっと遅れてきたスタッフが「オレ、食べてないのに!!」と文句言うほど、早い段階で完パケでした。嬉
意外にも、卵も、きゅうり&ガリも好評(特にガリが人気)。
↓バックヤード。一番奥がお寿司。スタッフがどんどんつまみ食い。笑
海外生活に持ってきたほうがいいもの-1
海外(特に途上国)では、肉や魚を切る機会が格段に増えます。
日本みたいに、使用目的ごとに色んな切り方で売ってるなんてことは少ないので。
魚は、丸一匹だったり、大きな魚でもフィレ(半身)だったり。
肉も、鶏は一羽とか半身とか。豚・牛はkg単位の塊だったり。
ちなみにタンザニアでは、生きてる鶏を買ってきて、羽むしるところからでした。汗
ま、国・地域によってレベルは異なるとしても。
「日本の包丁」と「砥石」は必須です。
和包丁という意味ではなく、「日本で売ってる包丁」です。
先進国含め、日本以上に「よく切れる刃物が安く」売っている国はまずありません。
そして、日本で売られていれば、どこ産であれ、まぁ品質に間違いないかと。
上のほうの写真のとおり、私はヘンケルス(独)の三徳包丁(3,000円くらい?)ですが。
これくらいの包丁と100均のセラミック砥石で十分です。
今回、半身のマグロからサクを作って、お寿司用に薄切りにするのも包丁!
サモアの包丁ではこうはいきません。
特に自炊する人は、毎日のことなので、絶対に包丁は持ってきたほうがいいです。
砥石もぜひ!日本で研いだことないって人も!
「引くだけで研げる」的なシャープナーとかじゃなくて、昔ながらの砥石。
いざとなれば、はさみでも何でも研げますしね。
シャープナーと違って、ダメになるってことがないですから。
肉や魚を切る前に、サッと研ぐだけでも全然違います。
オススメ。 って言うか、包丁と併せて必須。100均のでいいので。
海外生活に持ってきたほうがいいもの-2
今回のカンファレンス用に、理学部スタッフでユニフォームを作りました。
お揃いの布だけ渡されて、あとは自分で仕立ててもらってね、と。
なので一人一人(特に女性)、デザインが異なります。
「服を仕立てる」というのは、日本だとかなりお金がかかるし、滅多にないことかと。
が、途上国では、むしろ既製服より一般的なことも。
仕立て代も安く、今回のシャツは一着WST40(≒1,800円)でした。これでやや高いくらい
で、問題になるのがサイズ。
毎回採寸するくせに、いまいちピッタリにならないことが多いんですよね。
そこで便利なのが、日本から持ってきた服。
自分にジャストサイズなシャツなりワンピースなりを持っていると話が早い。
仕立て屋に「採寸はいいから、これと同じサイズで」と渡します。
すると、かなりいい感じに仕上がります。
「ヌードサイズから服を作る」のではなく、「服から寸法をコピーできる」ので当たり前ですが。
気候や用途に合わせて、一着ずつでいいので日本の服を持っていると便利です。
...って、自分が増減(主に増)したらダメですけどー。笑