サモアの二大観光名所
昨日はEaster Mondayで休み。
Good Fridayと併せて、Easterの4連休でした。
4日に亘って街はほぼ完全に機能停止。
キリスト教徒にとっては、クリスマスに次ぐイベントという理解でよさそうです。
日曜のEaster当日は朝5時から礼拝!
...が、私は非クリスチャン。
賛美歌をベッドの中で遠く聞いてました。笑
じゃ、何したかというと。
隊員のお母さんがサモア訪問ということで、アピア隊員を中心に総勢16名?くらいで一緒に海に行きました。
目的地は、サモアに来たらココは絶対!のTo Sua Ocean Trench。
そして、サモアNo.1ビーチと名高いLalomanu Beach。
ボランティア調整員(JICAスタッフ)とレンタカーに分譲していざ出発!
さっそくサモアの洗礼
...と行きたいところですが、車を借りにいった隊員から肩透かしなLINEが。
> レンタカー屋が予定の時間に門が開かない
> 予約したのに車がない
> なんとか車を借りてもバッテリーがなくて修理を始める
さすがサモア。笑
この辺り、隊員は免疫があるので大丈夫ですが、お母さんは笑えなかったのでは...。汗
Easterを甘く見るな
スタートから躓きましたが、結局は予定より45分遅れくらいでスタートできたので、わりと上々です。
まず目指したのはTo Sua Ocean Trench。
以前も書いたように、サモアで検索するとここは間違いなくヒットします。
それくらい有名だし、実際にきれいで、行く価値のある場所です。
が!
幹線道路に立つ看板に「Sorry Closed Today」の文字が...。
そうです。Easterのため休みだったのです。涙
実は、サモアの観光名所の多くは、村経営だったり、個人経営だったりします。
なので、マタイや家長が「閉める!」と決めたら、いつでも閉まります。
To Suaは家族経営らしく、イベント時は閉まっても不思議はない、とのこと。
隊員はまたいつでも行けますが、せっかく来たお母さん、ホント残念...。
サモアNo.1ビーチ
気を取り直して、道のさらに先にあるLalomanu Beachへ。
Trip Advisorなどのビーチランキングで、サモアで唯一ランク入りするビーチです。
ビーチファレ(Taufua Beach fales)も、どのサイトでも高評価で期待が膨らみます。
↓こんな感じ!
サモアに住んでいれば見慣れるかと言ったら、そんなことはありません。
やっぱり泳ぐ&潜る気でビーチに来ると、テンションが全然違います。笑
詳しい隊員曰く、ここは料理や宿泊も含め、コスパが断トツでいいそうです。
実際、ビールなどもアピアのレストランと変わらない値段ですし、日帰りでもトイレやシャワーなどが使えるので(他と比べていませんが)確かにいいところでした。
なんと言っても海!!
これだけきれいだと、ビーチでゆっくりするだけでも十分楽しめます。
注意点は、わりと波が強いこと。
また、遠浅とは言え、エントリーしてすぐ足が付かないくらいの深さ(2~3m)になってしまうので、子供には向いてないかな?と。
サンゴ礁までもちょっと遠い上、行くほど波も強くなるので、フィンがないと厳しいですね。
で、苦労した割には、魚の種類や量は他と変わらないかな...。汗
ただ、そこまで行かなくてもそれなりに楽しめるので、シュノーケラーにもOK。
ま、正直「シュノーケル」という目的には適しませんが。
でも本当~にきれいなビーチなので、「ゆっくりする」「波打ち際で楽しむ」には最高です!
人生初救助!?
そんな訳でちょっと退屈したので、リーフブレイクの先まで行ってみることに。
波が強い上に、ちょうど干潮で水深も浅くて大きなキックができなかったので、かなり苦戦しましたが、波をよく見て、サンゴ礁の谷が水路のようになっているポイントからリーフの外へ!
サモアの海はどこも似ているのか、やっぱり一気に20mくらいの水深に。
大物も結構いる!とテンションが上がりかけたのですが、波が強すぎて危ないなぁ...。
あまり離れるとホントに沖まで流されそうだし。
と思って、10分もしない内に、また頑張って戻りました。
と、バン!と何かが足に。海中じゃなくて海面側。
え?と思ってみると、シーカヤック。
血相を変えたサモア人が「大丈夫かっ!?」と...。
え?全然大丈夫だけど?もしかして助けに来た??
...砕けている波の向こうに人(私)がいたので、慌てて救助に来たらしいです。
「ここで溺れた人もいるんだ。危ないから戻ってくれ」と言われてしまいました。
「分かった。戻るよー」と言った後も、「ホントに大丈夫か?カヤックに乗らなくていいのか?」と何度も聞かれてしまいました。汗
ビーチに戻ると隊員から「超注目されてたよ!今日のLalomanuで一番だね!」なんて言われる始末。
実はサモア人は泳げない人も多いらしく、リーフで砕ける波より沖に出るなんてあり得ないらしい...。
うーん、ちゃんと事前にスタッフと話して、救助してほしいときのサインを決めてから行けばよかったです。
完全に私が悪い。反省。
↓ここも津波でサンゴは一旦全滅。少しずつ回復してる。波が強くてピント合わず。
余談ですが。
私の中のサモアNo.1ビーチは、やっぱり変わらずホームステイ先。
あれを超えるビーチ...今後出会えるのか?笑
日本で協力隊経験は評価されません。
今日はGood Friday。
キリスト教の祝日です。
イースター前後の金曜日と月曜日は祝日で、学校、店やバスなどが軒並み休みです。
日本だとイースターエッグくらいしか馴染みがないかもしれませんが、サモアのようなクリスチャン国家では、けっこう大きなイベントです。
ふだんは土日も開いている、大学の校門も外資系のスーパーも閉まっていたり、いつもの日曜以上に休みモード。
が、サモア隊員的には、帰国する隊員の送別会でした。
「え?また?」なんて思うかもしれませんが、今回はイレギュラー。
通常2年間の任期を短縮して帰国する隊員もいるんです。
しかも、さらにイレギュラーなことに、この隊員は元々バングラデシュ隊員。
そもそもはバングラデシュに派遣されたのですが、赴任して4ヶ月程度で、情勢の悪化により、日本に一時帰国。
その後、情勢の回復が見込めないので、バングラデシュにいた隊員は、サモアを含め、ベリーズやタンザニアなど、地域を問わず世界中に再派遣されるという、割とレアなケースです。
JICAとしては隊員の安全が最優先なので、治安が悪化した際など、一時帰国や任地変更、任国変更が時々起こり得ます。
最近だとバングラデシュの他には、シリア、エチオピア、ジンバブエなどでしょうか。
12年前も、同期のタイ隊員が赴任直前に予定の任地で暴動があって任地変更になったり、タンザニアでも選挙の直前に派遣された隊員が一時、任地変更になったり。
必ずしも派遣国・派遣先で2年間の任期を全うできるとは限らないわけです。
そして、任期の短縮。
協力隊業界?では略して「任短(にんたん)」と言いますが、予定の任期よりも早く帰国することもあります。
これは任国やJICAの事情ではなく、個人の都合や希望によるものです。
家の都合で、
体調不良/ケガ/精神的に病んで、
どうしても任国でうまくいかなくて、etc.
理由は様々ですが、自ら決めて帰国する人もいます。
今回のケースでは、海外の学校に進学するため。
語学の勉強のため早めに渡航したいから、ちょっとだけ任期を短縮して帰国します、と。
...こう書くと、中には「ボランティアと言いながら、日本の税金で行ってるのにけしからん!」なんて人もいるかもしれません。
が。
個人的には、そんなこと言わずに許してよ。むしろ、応援してあげてよ。と思います。
と言うのは、「協力隊経験は日本ではまったくと言っていいほど評価されない」からです。
大事なことなのでもう一度書きます。
「日本では、協力隊経験はまったくと言っていいほど評価されません」
むしろマイナス評価のことのほうが多いかも?くらい。
個人的な感覚では、民間企業をランダムに100社集めたら、99社はゼロ~マイナス評価でしょう。
1社、もしくは2社プラスに評価してくれれば御の字、くらい。
ボランティア活動自体が一般的ではない上、2年間ともなると「仕事もせずにフラフラしてたんでしょ」感が強いようです。
うーん、文化とは言え、日本の価値観の狭さを表すようで何とも...。
私は2回目の協力隊参加ですが、「なんで1回行ったのに、また行くの?」みたいな聞き方を本当にたくさんされました。
協力隊参加を思い出作りとでも思ってるんでしょうか。汗
もちろん休職した会社でも、プラス査定には絶対になりません。
むしろ完全なるマイナス。
出世コースから一度外れた上に、さらにもう一度外れた、遠く遠く離れた存在です。
昇進を望むなら、協力隊なんか参加しちゃダメですよー。笑
...話を戻すと。
新卒だろうと、仕事を辞めて参加だろうと、協力隊員の帰国後は、なかなか思うような職を得ることが難しいのが現実です。
もちろん、手に職がある人が多いので、その技術を買われる、という意味では引く手数多なんですが。
協力隊経験を評価されて、というケースは、非常に少ないように感じます。
JICAとしても、それは十分分かっているので。
帰国隊員の就職については割と丁寧にフォローしており、その数少ない「ボランティア経験を評価する就職先」を斡旋してくれます。
そういう意味では、ただ就職先を探すよりは手厚いのですが。
それにしたって、希望と合致する就職先がそんなにあるはずもなく。
私の周辺では、ボランティア経験とは関係ない職や、経験を評価されたわけではない職に就いた人がほとんどです。
もちろん、協力隊参加をきっかけに、国際協力や途上国支援の方向に舵を切る人もいます。
帰国隊員を訓練所のスタッフなどとして契約する、JOCAなんて組織もあって、その後、各国のJICA事務所で働く(これも契約)なんて道もあります。
進学もそのひとつで、ボランティア経験を基に、開発学や国際経済学などを修めに行ったり。
正直これも日本では盛んとは言い難いので、イギリスなど海外の学校に留学するケースが多いですね。
これらはまさしく「協力隊経験を直接活かせる」ケースなので。
世界や日本のためになる、と思って、ぜひ応援してあげてください。
...あ、また赤裸々シリーズになってしまった。笑
突然ひとりに
サモア人は、机の整理整頓が苦手です。
もちろん得意な人もいるのでしょうが、今のところ職場ではきれいな机を見ていません。
が、今朝見ると、相部屋の先生の机が片付いてました!
これはさっそく褒めないと、と思っていたら。
出勤してくるなり「片付けたのは、今日が最後の日だからなんだ」と。
は?急に何言い出したの??
話を聞くと、奥さんがNZの学校に合格して、向こうで暮らし始めた、と。
で、子供もいるし、自分も移住するとのこと。
子供は11歳、3歳、1歳だそうで、そりゃ奥さん一人じゃ厳しいね。
...プライベートな話は全然しませんでしたが、いろいろ腑に落ちました。
そういえば、ちょっと前「子供が病気だからNZ行ってくる」って言ってたな、とか(※成人した子供が重病なのかと思って深く聞けなかった)。
よく奥さんと電話して「miss you」とか「love you」とか言ってるな、とか(※サモア人の文化?なんて思ってた)。
仕事どうするの?って聞いたら、子供の世話があるから難しい、と。
基本、これまでの蓄えで乗り切るらしい。
NUSの給料は良いし、彼の立場的に考えると、年収450万(円換算)くらいはもらってただろうけど、それにしても。
NZの物価、高いだろうになぁ。
サモア人にとっては、大学や大学院を途切れ途切れに行くのは一般的です。
1年通って、お金貯めて、また1年通って、とか。
先日の卒業式でも、学士や修士、博士以外に、一課程の履修証明の取得だけの学生もたくさんいました。
親に払ってもらって4年連続で通うお金持ちの子もいますが、やっぱり自分のお金で来る学生のほうが真面目です。
...当たり前か。笑
また、奨学金制度も多々あって。
大学教員にも、日本、NZ、OZの政府やNGOから、たくさんの案内があります。
もちろん日本の奨学金と違って、全額返済だったり、利子が付くなんてことはありません(それじゃ奨学金じゃなくて学生ローンだよなぁ)。
今回の場合も、(真っ当な)奨学金なので学費の心配はないそうです。
余談ですが、そういう理由で日本に行ったことのある先生や、日本の大学で学位を取った先生がたくさんいて、日本語であいさつされたりします。
会議室に「温故知新」って貼ってあったり。笑
それにしても、今日まで教えてくれないなんて水臭い!と思ってたら。
理学科の学科長(彼の上司)ですら、昨日まで知らなかったんだとか。
いや、それって逆に問題では!?
と言うか、それでOKなのがすごい。汗
もちろん学部長や教務課は把握してたにしても...。
そんな訳で、今日は軽く送別会。
10時からって言ってたのに、定時には主役すらいなくて。
三々五々集まってきて、始まったのは11時。
これぞサモアン・タイム!
...うん、でもタンザニアン・タイムよりはだいぶ正確だな。笑
↓ランチタイムってことで、パンやパイ、ケーキ類。炭水化物と油脂の塊だー。涙
ということで、明日から一人部屋に。
昨日書いたエアコン問題は、さっそくひとつ解決してしまいました。
ま、次に誰か入ってくるまでの暫定ですが。
でも仲良くしてた人がいなくなるのはやっぱり寂しいなぁ。涙
↓ゴミの話、写真追加&追記しました。
なぜかマックス
青い青い空だよ 白い白い雲だよ
サモアの島 常夏だ~よ~♪
...なんて歌がありますが。
事実、サモアは年間を通して、昼間は30度、夜は24度くらいの常夏。
それも、日本の都会の殺人的な暑さではなく、ちょうどいい感じの夏がずっと続く楽園です。
昼間、日向を歩いたら汗だくですが、木陰にいれば涼しいし、朝晩も軽く運動するにはちょうどいいくらい。
夜も扇風機やクーラーなしで快適に寝られます。
サイクロン(未経験)以外では、風が強いこともなく、逆に無風すぎて暑いなんてこともなく。
たまに降る、予測不能なスコールを除けば、気候的には世界最高の部類に入ると思います。
が、中興国~途上国の常として。
店とか入ると超寒いんですよね...。震
クーラーがあると、なぜかマックスで使いませんか?
温度20度、風量最大がデフォルト。
大学の会議室や教員室も例外ではなく。
体調おかしくなる!ってくらい寒いです。
ちなみにアピアにある映画館は「サモアで一番寒い場所」だとか。笑
でもサモア人は脂肪を蓄えてるからか、それでも暑いらしいです。
なぜかマックスと言えば。
バスでは、ドライバーが自分の携帯やUSBメモリで音楽をかけてますが。
それもたいてい大音量。
長時間乗ってたら、耳をおかしくするレベルです。
ひどいバスに当たると、誇張じゃなく、その日はずっと耳がキーンって鳴ってたりします。
...ロックバンドのライブ並み。
以前、タンザニアでオーディオ機器を店に見に行った時も。
ある機器に興味を示すたびに、店員がすぐに音量をマックスにするんです。
もう耳が痛いレベルの大音量。
バリバリに音が割れて、もちろん音の良し悪しなんて分からない。
で、なんでそんなことするか聞くと、「大きい音量が出るほうがいい機器」という理解だと分かりました。
...うーん、文化の違い?なのか??
何でも大出力で使うのは、ON/OFFの考え方で、中間は使わないってことですよね。
だから、その最大出力が大きいほど良い。
そう考えると間違ってはいない...のかな。
でもよく考えると、日本も昔はそれに近かった気もします。
夏の電車、とにかく寒かったもんなぁ。
今は弱冷房車ができたり、さすが心配りの国。
そういう細かい気遣いができるメンタリティこそが、日本の一番の美点かもしれませんね。
そもそも捨てなければいいのに。
サモアでは、ちゃんとゴミの収集があります。
自宅も隊員ドミトリーも、各家の前にゴミ出しスタンドがあって、週に2回収集に来てくれます。
私の住むエリアではダストビンに数字が振ってあるので、家の場所を説明するのが分かりやすい。笑
火曜と木曜が収集日ですが、朝出したのに、夕方まだ残ってたりして、収集の現場を見たことがありません。
...しかも収集日がバランス悪い。月木か火金にしてくれないかなぁ。
入れるのがちょっと大変なほどスタンドが高いのは犬避けらしい。
野良犬も多いし、放し飼いの飼い犬も多いので。
日本ではゴミ対策と言えばカラスですが...そう言えばサモアで見ない!
鳩もいないし、雀もいないような。
あれ?そんなはずない??
フルーツバードとか、野鳥の類は山ほどいるんですが...。
さらに言うと、ハエも少ない!
...ま、長くなりそうなんで、また別の機会に。汗
ゴミは、燃える/燃えないの区別なしです。
資源ゴミも、以前書いたとおり、リターナブルなのはビール瓶だけ。
それ以外は全部まとめて捨てます。
...集めたゴミはどこに行くんだろ?
でも収集があるのはすばらしいですね。
さすがに家の前まで来てくれるのはアピアだけかな?
村ステイのときは、ゴミ出しスタンドは幹線道路沿いだけだった気がします。
ちなみに10年前のタンザニアでは、学校内にゴミ用の大穴(半径&深さ3~4m)が掘ってあり、いつでも何でも捨てていいことになっていました。
適当に溜まると誰かが燃やしてましたが、村の子供たちが何かいいものが捨てられていないか漁ったりするので、ケガやダイオキシンなどが気になってました...。
サモア人はよく掃除をします。
特に自宅の敷地は、頻繁に草刈りやゴミ拾いをして、かなりきれいにしています。
が!
普段はなぜかゴミをその辺に捨てます。
「どうせ掃除するからいいじゃん」とか言いますが、そもそも捨てなければ掃除も楽、とは思わないんでしょうか?
ゴミがあろうとなかろうと掃除はするから、ってこと??
大学(NUS)構内にも「KEEP NUS CLEAN」なんてポスターや注意書が貼ってありますが。
なぜかゴミ箱は少ししかないんですよね。
そりゃ、その辺に捨てちゃうよー。
NYに遊びに行ったとき、現地人がタバコをポイ捨てする際に「オレがゴミを捨てなかったら、ゴミ拾いの仕事がなくなるだろ?オレがゴミを捨てるおかげで雇用が創出されてる」なんて、けっこう本気で言ってましたが。
それに通じるメンタリティが、世界では散見される気がします。
私のような古い日本人の美意識からは理解不能です...。
(4/13追記)
↓ゴミ箱の有無が問題じゃありませんね...。
サッカー国代表は応募制!?
多分これは誰からも異論なく一番でしょう。
ラグビーW杯でも、そこそこいい成績を残します。
もちろん国代表は大人気で、街の至るところで「GO MANU」と書かれた旗やTシャツ、キャップ、バスなんかを見ます。
「MANU」はサモア語で動物全般を意味する名詞で、ラグビー国代表の愛称です。
「がんばれ野獣」って感じ?
体格的に、サモア人にピッタリのスポーツと言えるかもしれません。
↓大学でも盛んで、グラウンドで時々試合をしています。
他によく見るのは、バレーボールやネットボール。
庭にネットや紐が張ってあって、夕方になると老若男女集まってやってます。
私は未経験ですが、サモア人と一緒にやったことがある人は「アタックが異常に重くて、レシーブが痛い」とか。
たしかにあの丸太のような腕で打ったら、相当速そうです。笑
クリケットも人気のようです。
村ステイのとき、家族がTVで見ていたし、小中学校でも練習しているのを見かけます。
日本人にはなじみがなく、私もルールがよく分かりませんが、実は世界的には大人気だったりします。
日本でサモア人のスポーツ選手と言えば、K-1(マーク・ハント、マイティー・モー)か相撲(南海龍)でしょうか。
どちらも、筋肉の上に脂肪をまとったサモア人の体格に向いてそうですね。
そして世界的な大人気スポーツ、サッカーは?と言うと。
意外にもそんなに人気がありません。
タンザニアでは、各村に必ずひとつは手作りの木製ゴールがあって、大人も子供もサッカーしていましたが...。
アフリカに限らず、ボールひとつで楽しめるサッカーは途上国にも優しいのか、ホントにどこの国に言っても人気の印象があります。
もちろんサモアでもやっている人もいますし、たいていの学校のラグビーゴールは、下部がサッカーゴールにもなる形状になっています。
でも1番どころか、上位に入らないくらいの人気(一説には5~7番目くらいでは?とのこと)です。
そんなサッカー、もちろん国代表があって、W杯予選にも出ています。
つい先日、サッカーの指導で来ている協力隊員が予選に同行したそうですが、残念ながら惜敗。
そもそも人口が20万人(国外のサモア人を合わせても40万人)しかいない上、人気がないスポーツのサッカー人口はかなり少なく、非常にレベルが低いそうです。
サッカー隊員曰く「日本の強い高校に負ける」とのこと...。涙
さらに、女子ともなるとますます選手がいないため、A代表をFacebookで募集したんだとか!
...女子サッカー選手の皆さん、サモアに帰化すれば即、A代表スタメンです。
夢がありますね。笑
人口40万人と言えば、宮崎市くらいだそうです。
たしかに宮崎市だけで国代表を作れと言われたら...何か一競技に絞っても厳しいですよねぇ。
国内20万人に限れば山口市。
母数がそれだけ小さいと、「日本の強い高校に負ける」のも頷けます。
人の数は国力に直結する、という理屈も何だか正当性があるような気がしてきますね。
卒業式 ...でもパンツがない!
昨日はNUS(サモア国立大学)の卒業式でした。
ずーっと降り続いた雨もようやく上がって薄曇りに。
晴れたら晴れたで、体育館の中がサウナ状態になってしまうので、ちょうどいい天気です。
が、延々と雨だったせいで乾いた下着がない。
うーん、困ったぞ。汗
今回の卒業式には、もちろんまだ私の教え子はいません。
が、大学スタッフは全員参加!ということもあり、出席してきました。
サモアの卒業式の服装が分かりませんでしたが、見学くらいのつもりでいたので、ふつうの正装(↓こんな感じ)で。
先生もいつもどおりで安心していたら、式の直前に9割くらいがアカデミックガウンと角帽着用!
...ま、一般来客と一緒に座っておこうかなー、なんて思っていたら、教員席の前列真ん中付近に座らされそうに。
必死で断って後列に逃げました。汗
タンザニアでの卒業式や結婚式・お葬式でもそうでしたが、日本人は目立つポジションを与えられることが多いです。
もしかすると、せっかく来てくれたんだし、という親切心かもしれません。
でもおそらく「外国人がいると箔が付く」みたいな感じが強いように思います。
結婚式でのお祝いの挨拶とか、前フリなしで(しかもスワヒリ語で)突然やらされたこともありました...。
NUSで初めてのPhD授与者が出るためか、いつもそうなのか分かりませんが、かなり盛大です。
卒業生の家族だけではなく、国中と言っていいくらい、色々なところから人が集まっています。
レイの売り子やお菓子・ジュースを売り歩く人が構内に溢れ、車もすごい数。
↓体育館の中だけですごい人。
↓外に出たってすごい人。
↑卒業生もみんなアカデミックガウン。
スクールカラーの紺です。
フードは学部ごとに色が違うみたい。
マフラー?みたいな帯だけの一群も。
足元はやっぱりビーサン。笑
こういうのは国によって異なるのだと思いますが、サモア式は...
・とりあえずみんな同色のアカデミックガウン
・学士と修士は角帽授与(かぶせる真似だけ)の後、自分で持ってきた角帽をかぶる(色は紺とか黒とか)
・学士以下は角帽なし
・PhDはタム(でしたっけ?丸い帽子)
・レイを山ほどかけてる人も
・ガウンの下は自由
という感じでした。
↓角帽授与
式もわりとくだけていて、みんな団扇で扇ぎながらだし、ガムを噛んでいたり。
卒業生は、もらったばかりの学位記!で扇いでたり。
...ま、それだけ暑いんですが。
首席が発表されると大声で歓声が上がったり。
大学の講師(学士)が修士課程にいたりするので、教員席でも歓声が起こったり。
厳かというよりも、楽しげでいい感じです。
ちなみに、来賓席の最前列にはJICAの所長が。
来てから帰る直前まで、ほぼ爆睡。笑
ま、つい2,3日前に赴任したばかりで時差ボケもあったんでしょう。
しかも、式典の95%がサモア語!
そりゃ眠くもなります。
これには私も参りました。
ふだんは授業はもちろん、会議などもすべて英語なので、10日習っただけのサモア語なんて、正直ほとんど分かりません。汗
卒業生代表(PhD)の挨拶が留学生で英語だったので、ちゃんと分かったのはそれくらい。
その学生も最後に「サモア語じゃなくてごめんなさい」的なこと言って、ウケてました。笑
留学生も少ないながらいて、フィジーやトンガなど近隣国はもちろん、中にはトリニダードトバコやイタリアからも!
...だったら英語でいいよなぁ。
何も式典だけサモア語にしなくても。
色々ありましたが、9時から12時まで、かなり時間通りに終わったことに驚きました。
いつものサモアタイムとは大違い。
ちなみにタンザニアでは、30分遅れで始まって、数時間遅れで終わりました。笑
あ、そうそう、肝心の?下着ですが。
ファイタガ(腰巻スカート)の下は履かないこともある、と聞いていたので、初のノーパンスカートでした。
最初こそ不安?所在なさ?も感じましたが、結果としては涼しくて快適でした。
これからも履かなくていいかも。
...オッサンのそんな話、誰も聞きたくねー。笑