サモアのライフライン事情
ライフラインと言えば、主に水、電気、ガスですよね。
とりあえず今回は、交通インフラとか情報インフラは除いて、この3つに絞ります。
サモアの水道
ウポル島はほぼ全域、水道が引かれているそうです。
飲料水を井戸とか川から汲まずに済む、という意味です。
※日本だと想像もできませんが、10年前のタンザニアでは、地域や家によって水道がなかったり、あってもほとんど出なかったりしました。
水道局にシニアボランティアが入っており、水質が最近とてもきれいになったそうです。
あ、でももちろん直接は飲めません。
サモア人(や一部隊員)の中には、飲んでしまう人もいるようですが、お腹が弱い人はやめたほうが無難ですね。汗
しっかり浄水されているとのことで、寄生虫などは心配なさそうです。
実際、色がついたり砂が混ざることはないので、沸かすだけで飲めます。
※国や地域、季節によっては、ろ過してから煮沸が基本だったりします。
ボトルウォーターも、どの売店でもふつうに売っています。
500mlのボトルで1WST(≒45円)くらい。
断水は時々ありますが、対策として、たいていの家には貯水槽があります。
コンクリート造りだったり、プラスチックのタンクを置いていたり。
タンザニアの家では天井裏にプラタンクを設置してあって、乾季で水圧が弱いときは、周りが水を使わない夜中になると(水圧が上がって、天井まで水が上がるので)タンクに水が溜まる音がして、「明日は安心!」などと思ったものです。笑
サモアでは、家の横にあって、貯水槽やタンクを経由した水がポンプで送られることが多いようです。
家の中の蛇口をひねると一瞬タイムラグがあって、急にジャーッと出るので慣れが必要。
最初、何回かびしょ濡れになりました。笑
水圧が低いときも溜まってくれるのでありがたいですが、電気が止まると(ポンプが動かないので)家の中ではチョロチョロとしか出ません。
そのときは貯水槽まで行って、下にある蛇口から汲むことになり、ちょっと不便。
タンザニア式とどっちがいいか...。
どっちもどっちですね。笑
サモアの電気
電気もほぼ全域で利用できるそうです。
品質も安定しており、スパイクノイズで機器が壊れるようなことはなさそうです。
240Vなので、電気ポットのお湯が沸くのが早い!
電圧が高いと危険性は増しますが、少ない電流で大きなエネルギーを送れるので、調理家電などには適してますね。
停電は時々ありますが、頻度は少ないです。
自宅に越してきて4週間、家にいるときに停電したのはまだ2回だけかな?
停電しても、たいてい2時間くらいで戻ってきます。
冷凍庫が霜だらけになるのが痛いですが、まだ夜暗い時間に停電になったことはないので、もしかすると計画停電など、意図した停電なのかもしれません。
電気代は事前払いです。
自宅の電気メーターのシリアル番号を伝え、街にある窓口で好きな額を払います。
トークン番号を書いたレシートをもらえるので、その番号を電気メーターで打ち込みます。
すると、メーターに表示された電力残量が増える、という仕組み。
1kWh≒0.7WST(≒31.5円)なので、日本より割高ですね。
都道府県や契約によりますが、日本は1kWh≒20円くらいかと。
でも事前払いだし、メーターも(停電しないように)結構な頻度で見るので、エコ教育という意味ではいいですね。
サモアのガス
ガスはボンベ供給だけです。
ガス管インフラはないはず。
ガス給湯器は見たことがないので、料理にのみ使っていると思います。
が、隊員の家の多くは(ドミトリーも含め)、電気クッカーです。
ガスコンロがあったら、かなりラッキーだと思います。
私の家は4口+オーブンのガスレンジがあって、本当に助かっています。
特に焼き物、炒め物はガスに限ります!
ガスレンジのつまみ、というか操作法が日本と異なります。
時計回りにひねって点火、までは同じですが、そこが最大火力で、右に回すほど火が小さくなります。
クッカーに点火装置がなく、マッチなどで点ける必要があるため、合理的と言えば合理的。
これまた慣れは必要ですが...。
ただ日本のコンロだと、とろ火にしようとした時、弱くしすぎて消えちゃうことがありますが、サモアでは一番右に回し切るとととろ火になるので、その点では非常に使いやすいです。
ボンベがなくなったら、自分で売店に持っていって交換する必要があります。
そのためか、サイズも小さいのですが、手で持ってくのはちょっと無理だし...タクシーか?
またレポートします。
今日は昼間、汗だくで掃除してるときに停電になったので、こんなブログになりました。笑
サモアの東大
久々に(初めて?)仕事の話。
協力隊では、職種ごとに隊員を募集します。
看護師、歯科衛生士などの医療系、サッカー、柔道などのスポーツ系、野菜栽培、稲作栽培などの農業系etc.、多ジャンルに亘って様々あるので、誰でも何かしら当てはまるものがありそうです。
私の場合は、電子工学。
案件も応募者も少ないレア職種ですが、「手に職系」技術は途上国で人気があります。
タンザニアでもそうでしたが、日本人で電子工学と言うと、すぐ「TVは直せるか?」「冷蔵庫は直せるか?」等、会う人会う人みんな聞いてきます。
あわよくばタダで直してもらおうと。笑
ま、直せるものなら直しますが、最近の電子機器は集積度が高くて、直せないことのほうが多いです。
村ステイ中もTVをバラしましたが、一部が完全に焼損してしまっていて、どうしようもありませんでした。
(余談)
日本の修理業界も、個々の部品を換えるのではなく、基板だとかユニットで交換してしまいます。
そのほうが結局早くて安いというのもありますが、実際ハンダごてで付け外しができなかったりするので。
話を戻して。
私の要請は「サモア唯一の国立大学でロボット工学コースの立ち上げを~」という内容でした。
それって日本で言えば東大じゃないですか!
もちろん東大には至らないまでも、なかなかレベル高そうですよね。
↓サモアの東大!?
...いざ来てみると。
ロボット工学コースなんて立ち上げようがないなぁ...というのが正直な感想。
実は、応募前からちょっと怪しく思っていたんです。
というのも、電子工学にしてもロボット工学にしても、日本だと工学部、もしくは理工学部で扱う内容ですが、サモア大学には理学部しかないんです。
理学部の下にある学科も、理学科、数学科、コンピュータ学科。
で、私の配属先は、理学部コンピュータ学科。
授業内容は、Javaプログラミング、MS Officeの使い方、シスアド基礎etc.という感じ。
えーと...日本の大学とは大きく異なり、まず研究機関ではありません。
そして、教育機関ではあるのですが、学問というよりも職業訓練にかなり近いイメージ。
実際、コースの内容などは、NZなど海外で働く卒業生からの声で決まるそうです。
でもまぁ、これくらいは想定内。
肝心の工学系は?と言うと。
ロボット工学に必要な4つの柱=機械工学、電子工学、制御工学、プログラミング、どれひとつ教えられる人がいません。
「プログラミング」という授業はありますが、Javaのみ。
CやC++を教えられる(知っている)先生はいないんです。
だから私(電子工学)一人が来たところで...というのが本音です。
肝心のニーズも、本当にあるのか非常に疑わしいです。
学科長も「プログラミングの講義を持ってほしいのよねー」なんて言ってるし。汗
じゃ、どこから「ロボット工学」なんて話が出たか。
私の大学が主催で、ロボコン的なことを去年、一昨年、開催したそうです。
ただ、ウチの学生は参加せず、他校が参加したのですが...。
ロボコンって言っても、NHK的なヤツを想像してはいけません。
スターターキットみたいな、ちょっと改造もできますよ、くらいのロボットを買ってきて。
プログラムも、命令ユニットをつないで各数値を決めるだけ、みたいなソフトで組んで。
しかも操作はリモコンで!
...それってロボットじゃなくてラジコンでは。汗
正直、ここでも電子工学の出る幕はありません。
そんな中、割と電子工学に近そうな「コンピュータ・ハードウェア」という講義があると言うので、とりあえず見学すると。
週に2回2時間ずつのはずが、この2週間は
小テスト前の復習(1時間足らず)
小テストの準備ができていないから休講
小テスト
なんだかよく分からないけど休講
と、ほぼ稼動していない状態。
うーん、サモアの東大がこれでいいのか?
後期からこの講義の続編を持つことになりそうですが...。
講義の内容も、各講師たちがかなり自由に決めているそうなので、非常に悩ましいです。
むしろ小学校や中学校のほうが、文科省や教委から指導要領的なものが発行されていて、「×年生の△学期は○○と~~を教える」ということが一応なり決まっているので、まだちゃんとしている気がします。
実際、タンザニアの技術セカンダリ(高専みたいな学校)で電磁気学を教えてた時のほうが、周りもよっぽどしっかりしてたぞ、と。
生活はかなり楽しいですが、仕事的にはなかなか前途多難なスタートです。笑
↓今日も客船が!またCunard。ホントよく来る。(バス窓から)
犬好きの憂鬱
サモアの家には、たいてい犬がいます。
もちろん飼っていない家もありますが、飼っている場合はまず間違いなく複数飼っています。
ちなみに、私の家のオーナーは2世帯で7匹飼っています。
日本では犬を家族として扱いますが、サモアでは大きく異なります。
タンザニアでもそうでしたが、あくまで「犬は家畜」です。
飼い犬でも平気で蹴ったり石を投げたりします(ホントに殺しかねない勢いで)。
肉にして食べるわけではないので、最低限の餌しか与えません。
もちろん体を洗ってあげたりもしません。
(中には、そうでない家もあるかもしれませんが、おそらくごく少数です)
なので、たいていの犬は(飼い犬でも野犬でも)痩せて&汚れて&お腹を空かせています。
以前「サモアは犬による咬傷事例がとても多く、隊員の半分は咬まれるらしい」と書きましたが。
その際も書いたとおり、危険なのは野犬よりも飼い犬です。
多分、野犬は後ろ盾?もないし、お腹が空いているし、常に石を投げられて追い払われているので、人を襲うという概念がない気がします。
通りの向こうから野犬が来ても、目線を下げてスッと道端に寄ったり、横道に曲がっていったりします。
飼い犬の場合は、柵の向こうでワンワン吠えたり、柵がない場合は吠えながら飛び出してきたり。
で、大学の校門から私の家まで、約700mは犬通り。
先輩隊員が「あそこの家は歩いていけない!絶対タクシー!」と言うくらい、山ほど犬がいます。
が、毎日通っていると、だんだんお互いに覚えてきます。
最初は威嚇していた犬も、少しずつ距離を縮めて、頭をなでられるまでになったり。
怯えて逃げていた犬も、安心して寝たままになったり。
多分どの犬も人が怖いだけなので、少しずつ無害なことを理解させると、少なくとも敵意は向けてきません。
↓向かいの犬。怖がりちゃん。
↓目も合わせてくれない...。
ところが。
ど~~~うしても慣れない犬がいるんです。
父母と子犬3匹の家族。
遭遇するたびに、遠くからでもワンワン吠えながら向かってきます(家に柵がなく、放し飼い)。
1匹ならかわいいものですが、5匹一斉に来ると(子犬と言っても、それなりに大きいので)、犬好きな私でもちょっと恐怖です。
囲まれてしまうと後ろは守りようがないので...。
初めの内はゆっくりなだめながら通っていたのですが、日が経つにつれ、向こうもだんだん距離を詰めてきます。
尻尾を振っているし、牙をむき出していないし、全体の感じからも襲うつもりはないのでしょうが...。
それでもかなりの勢いで吠えかかってくる犬が5匹。
やっぱり万が一を考えると、迂闊なことはできません。
サモア人のように石を投げたり(拾う振りだけでも)すれば逃げることは分かっているのですが、できれば良い関係を築きたいし。
毎日、どうしたものか考えていたのですが。
ある日、飼い主の男の子と話していても、私に対して吠えてきて。
「あ、やっぱりこれは敵意じゃないぞ」なんて思っていたら、その子が「うるさい!」と一喝して大きな石をブン!と。汗
それから数日、向こうから距離をとるようになりました。
ところが、最近また吠えながら向かってきます。
よーく観察すると、母犬がリーダーでした。
どの組み合わせでも、母犬がいない時は父犬も子犬も「吠えるけど、向かってこない」感じ。
母犬は一匹の時も、真っ先に吠えながら飛びかかってくる。
うーん、犬の世界も「母は強し」なんですね。笑
「彼女が一匹で、しかも時間があって相手ができる時」が来るのを待って仲良くなるしかないでしょうか。
いいアイディアがあったら、ぜひ教えてください。
↓暑い日中は日陰で昼寝。今回の写真は全部大学~家の間です。
Samoa Walker
サモア人は歩くことが嫌いです。
もう本当にびっくりするくらい、ほんのわずかな距離でも車に乗ります。
例えば、私の家から大学までの間に小学校があるのですが、200mくらい手前の家から車通勤する人がいます。
初めは「今日は荷物が多いのかな?」なんて思っていたのですが、荷物とか関係なく毎日でした。
同様に、家からバス停までの200mくらい、旦那さんと息子を車で送っている奥さんもいます。
大学でも、先生が授業のために違う建屋に行くだけで車に乗ったります。
日本だったら、歩行に不自由な人でもない限り100%歩く(と言うか車に乗るなんて考えもしない)距離なのに。
あ、マイカーとは限らず、バスやタクシーも同様です。
村でのホームステイでも、毎朝バンのタクシーが学校に行く子供たちを乗せてました。
日曜の教会にも(同じ村内なのに)、タクシーで来る人が多かったです。
大学の生徒はバス通学が多いですが、家族が送り迎えする子も山ほどいます。
先生はほぼ間違いなく車通勤です(マイカーかタクシー)。
で、それが理由かどうかは知りませんが、バスもタクシーも非常に安いです。
バスはアピア市内(表現が適切じゃないかも)だったら、どこでも1回1~1.5WST(≒45~68円)で乗れます。
タクシーは(メーター制ではないので経験則ですが)、700m/1WST(≒45円)くらい。
換金レートではなく、サモア人感覚だと1WST=100円くらいだと思いますが、それでもかなり安いですよね。
ほとんどのバスは18時くらいには終わってしまいますし、土曜午後や日曜には走っていません。
そのためか、タクシースタンドが各村に1つくらいは必ずあって、基本的にいつでも誰かがいます。
...だから太るんじゃないの~?笑
昼間は暑くて、ちょっと歩くと汗が吹き出るから、気持ちは分かるけど。
少しは歩こうぜー。
なんて思ってました。
が!
隊員によっては「職場の人は結構な距離を歩いて通勤してる。みんな、お金ないから」と言ってたり。
私の家がお金持ちエリアに位置することや、職場も大学で、周りにお金持ちが多いから勘違いしているのかもしれません。
それにしても街中を歩いている人、滅多に見ないんですが...。汗
ともあれ。
首都アピアでも、朝と夕方は混むにしても、渋滞には至りません。
信号がない交差点での右折など、譲り合いの精神が強いことが影響しているのだと思います。
また、タクシーが安くて、スタンドがそこかしこにあって、しかもシェアしたり、というのは便利だしエコだし、いいことですね。
日本のように狭い土地に人口が集中している所こそ、見習いたいシステムです。
↓特に雨の日は送り迎えも多くなります。ロータリーにどんどん車が入ってきます。ふだんは校門までのバスも構内まで入ってくれます。
協力隊員のイメージと現実
「アフリカで井戸掘るの?」
協力隊に参加すると言うと、こんな反応が返ってきます。(実話)笑
まぁこれは極端な例としても。
一般的なイメージとしては...
電気も水もない場所で
家と呼ぶにはためらわれるような小屋で寝起きして
真っ黒に日焼けしながら
黒人と一緒に屋外で仕事する
という感じでしょうか。
もしかすると、協力隊に参加しよう!という人が初めに持つイメージも、大差ないのかもしれません。
サモアから帰国する先輩隊員を送り出して、すごく印象的だったのは「サモアなんて考えてもいなかった。本当はアフリカに行きたかった。」と口々に言っていたことです。
帰国隊員だけではなく、私が話を聞いた中で「サモアが第一希望!」という隊員は皆無。
もちろん「だからイヤだった」という人もいませんでしたが。
やっぱり一番人気は「アフリカ」でした。
でも...アフリカって広いですよね。
地中海沿い、東・西、内陸、サブサハラ、国・地方によって文化も経済状況も言語も、大きく異なります。
日中韓のように古くから影響を与え合って似ている国はありますが、「アジア」と一口に言って、例えば日本とタジキスタンを一緒にされたら、「いや、多分だいぶ違いますけど」って思いますよね?笑
で。
「協力隊」でイメージされるのは、おそらくサブサハラ(まさにタンザニアとか)。
本当に貧困なエリアで、水資源や農業に従事している図だと思いますが。
前回の2005~07年も、2017年現在も、そんな隊員はほぼゼロです。
もちろんアフリカへの派遣人数は最大ですが、同様に中南米やアジアにも多く派遣されています。
中には、中国、フィリピン、インドネシア等、途上国とは言えない中進~中興国もあります。
しかも(昨日書いたように)首都に派遣されることが多いので、地方出身者にとっては、地元より派遣先のほうがよっぽど都会!なんてことも多々あります。
いやサブサハラだって、ナイロビ、ダルエスサラーム、ヨハネスブルグ、アディスアベバなど、どこも大都会ですね。
余談ですが、12年前の話。
同期隊員がマニラに派遣直後、腸チフスで入院したので、お見舞いメールすると即レスでした。
どういうことか尋ねたら「病院に無線LANが飛んでる」と!
その当時は日本でもそんな病院、ほぼなかったのに...。
最近は、電気・水などのインフラが(止まることはあっても)ないエリアに派遣されることは多分ないかと。
家も、防犯上の理由でJICAが認める住居でないとNGなので、かなりしっかりしています。
治安が悪いエリアは警備員がついたり、中南米を中心にホームステイだったり。
そして職種も、農業やインフラ業は減り、今は教育系が中心です。
もちろん、木に黒板を打ちつけて青空授業!なんて学校は幻想です。
程度の差こそあれ、校舎があって、黒板と机・いすがあって、制服を着た生徒たちを教えます。
特にPC系の派遣も多く、エアコンが効いた教室にずらっとPCが並んで、という図も珍しくありません。
物資も、たいていは近くの先進国から輸入されてくるので、(高いにしろ)存在してます。
マクドナルド、SUBWAY、Levi's、NIKEなど、グローバリゼーションを肌で感じます。
↓アピアのスーパー。
...だからなんなんだ。
えーと。
協力隊員は、想像されているより多分ずっと便利で豊かな環境で生活・仕事しています。
不便はあっても、日本の生活よりよっぽど低ストレスに感じる隊員のほうが多いかと思います。
なので...
>協力隊への参加を考える人
勝手なイメージで立ち止まらず、思い立ったが吉日。さっそく応募してみてください。
合格してから悩めばいいんです。笑
アフリカでも、どこでも楽しめます、きっと。
>周りに隊員や関係者がいる人
「変わってる人」扱いせず、優しい気持ちで付き合ってください。笑
首都隊員
JICA事務所や大使館は、どの国もおそらく間違いなく首都にあります。
※厳密には、タンザニアのように首都(ドドマ)ではなく、旧首都(ダルエスサラーム)だったりしますが、実質的な最大の都市という意味で「首都」と呼んでしまいます。
そして、協力隊員も首都に派遣される数が圧倒的に多いです。
おそらく首都隊員が全体の25%を下回る国はないのでは?
中には(特殊ですが)ほぼ100%首都隊員という国もあるようです。
首都はたいてい水や電気があって、買い物に困らず、いざという時もJICA事務所や病院が近くにあるし、助け合える隊員もたくさんいます。
一方、治安が悪いことが多く、日本人社会の付き合いが多かったり、都会的過ぎて伝統文化が味わえなかったり。
...ということで、一概に首都隊員が望ましいか、というと難しいところです。
↓JICA事務所と大使館がある商業施設。人いっぱい。
私はタンザニア時代、首都からバスで12~14時間の地方都市で、隊員1~4人で活動していました。
それなりに不便も不安もありましたが、むしろ逆にそれを楽しめた感があります。
もちろん首都隊員をうらやましく思う瞬間もありましたが、アフリカに来てまで日本人社会の付き合いに巻き込まれたり、タンザニアらしさが薄いところなど、自分は首都じゃなくてよかった!と感じることのほうが多かった気がします。
で、サモア。
例外ではなく、私も含めて半分以上が首都隊員です。
「日本人アパート」と呼ばれるくらいの人数が同じ敷地に住んでいたり、2~3人が同じところに住んでいたり。
安心・便利と思うか、協力隊っぽくない!と感じるか、本当に人それぞれでしょう。
付き合いという点でも、例えば先週は
水:カフェでBBQ
木:日本人アパートで物品シェア会
金:シニアボランティア宅でパーティー
土:テニス
日:隊員ドミトリーでBBQ
と、先輩隊員の帰国タイミングということもあって、私の知っているだけでも超盛りだくさん。
...こんな首都での生活を、元地方隊員の私は今どう思うか?
本当に正直に言って、「どっちもありだなー」です。笑
ほぼすべての道路が舗装された街中は、店が多く、バスもたくさん走り、日本の地方都市よりよっぽど活気があって栄えています。
サモアらしいところは、人と気候くらい?かもしれません。
水も電気もほぼ止まることなく安定しているし、職場はエアコンも効いて、PCも使えて。
いわゆる一般的イメージの「協力隊らしさ」は皆無かと。
↓マックもあるし。笑
それはそれでOK!って言い切っちゃうと嘘になります。
でも状況がどうあれ、大事なのは楽しむことだよな、と。
日本人社会の付き合いだって、強制されるわけでもないし。
上に書いたイベントも、もちろん全部参加したわけではありませんが、参加したらしたで楽しいんですよね。
多分、協力隊員や海外移住者(転勤含む)に一番向いている資質は「何でも楽しんでしまえる性格」なんじゃないでしょうか。
日本と違う、事前のイメージや理想と違うetc.、そんなのは当たり前なので。
郷に入っては何とやら。
柳のように柔軟に行きたいな、と思います。
...ということで、昨日は呑みすぎたのでサボりました。笑
サモアの命綱
昨日、職場の窓から見えるくらいの大きな客船が港に停まっていました。
街に出ると、年配の白人がたくさん。
「P&O Cruises」と書いてあり、イギリスの船らしいです。
思い返すと、サモアに赴任して約1ヶ月半で、QE号、ピースボート、今回で計3隻。
村でのホームステイ中など、気づいていないこともあり得るので、結構な数の客船が来るようです。
が!
いずれも滞在はごく短時間。
今回も昼前に着いて、18時には出航でした。
...うーん、そんなにサモアって見どころない?
と思いましたが。
ほぼすべての輸入品がアピア港から入ってくるので、客船を長い間停泊させる訳にはいかないんです。
アピア港以外にタンカーレベルの大きな船を停められる港はない上、アピア港自体もそれほど大きくないので、大型客船1隻停まると、もう貨物船は停まれません。
ということで、「停まりたくても停まれない」が真実です。きっと。
サモアで輸入が止まったら、本当にあっという間にみんなが困ります。
何か災害でもあってアピア港が機能しなくなったらどうするんだろう?
...そんな訳で、アピア港、拡張工事が行われています。
日本のODAで。
桟橋が今の2.5倍?3倍?になるそうです。
近いうちに大型重機が設営されるそうなので、そうなったら見物に行ってきたいと思います。
↓出航。サモア人も海水浴します。