Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

フィジーで語学留学について考えた

フィジーには日本人がたくさんいました。

特にナンディとラウトカ。

今回の旅行まで知りませんでしたが、日本企業が経営する語学学校があるんだとか。

 

フィジーに語学留学? 何語?? と思ったら。

英語だそうです。

 

たしかにフィジーの公用語は英語ですが...。

正直言って、フィジー人もインド系の人も、英語めちゃくちゃでした。

言ってることは大体分かるし、こちらが言うことも通じます。

でも発音とか文法とか、勉強になるかと言われると...。

少なくとも、ネイティブが話す英語を聞き取れるようになるとは思えないし。

ネイティブがよく使う表現が身に付くとも思えません。

実際、リゾートで仲良くなったイギリス人も「フィジー人、何言ってるか分からない時あるよね?」って言ってたり。

 

もちろん空港やホテルなど、きれいな英語を話す人もいました。

でも、それはたいていどこの国でもそうですよね...。

 

そもそも、フィジー人どうしはフィジー語です。

インド系どうしはヒンドゥー語だし。

 

何かを身に付けるとき、「少しずつ継続したほうが効果的」なことと

「短期間でも、どっぷり浸かるほうが効果的」なことに分けるとしたら。

前者はスポーツとか楽器とかが代表格でしょうか。

筋肉の増強とシナプスの発達には、どうしても時間がかかります。

 

語学の学習は、圧倒的に後者だと言われています。

「毎日1時間300日」より、「10時間30日」のほうが身に付く、と。

青年海外協力隊の事前訓練でも、授業はもちろん、日常会話から学習言語にするよう指導されるためか、わずか60日程度ですが、みんな驚くほどのスピードで話せるようになっていきます。

 

...と考えると。

効率の点だけで言えば、語学留学は「ネイティブ」の国に行くほうが断然いいです。

できればホームステイ。

さらに言うと、日本人だけでつるまないこと。

例えばロンドンに留学しても、日本語ばかり話していたら意味が薄れますよね。

24時間、その言語に完全に浸かれること、それこそが語学留学の良さだと思うんです。

じゃなかったら「駅前留学」でいいわけで。

 

その点、前述の語学学校の生徒は、ほぼ100%日本人らしく。

見かける日本人たちも、日本人どうしでつるんで、日本語でしゃべってました。

英語より日本語のほうが多くしゃべってるんじゃ...。

滞在先は知りませんが、ホームステイでもフィジー人だしなぁ。

 

とは言え、当然ながら、求めるものやレベルは人によって異なります。

英語を話すこと自体のハードルを下げたい!というような人にはいいかもしれません。

フィジーの人たちはオープンで明るい性格ですし。

そもそも彼らの英語がアレなので、こちらも安心してブロークンな英語で話せます。笑

 

が!

気を付けたいのは、「最初に浸かった英語は後を引く」点です。

私はアイルランドで初めて英語に「浸かり」ました。

期間はわずか1ヶ月だけですが、それでどうも完全にイギリス英語になったようです。

しばらく全然自覚していませんでしたが、英米人から「日本人には珍しくイギリス英語だ」とよく言われるので分かりました。

その後、イギリス人の先生から「アメリカ英語とイギリス英語、どちらでもいいけど、混ぜて話していると聞く側は気になる」と言われたので、それからはイギリス英語を覚えるよう意識しています。

 

余談ですが、ネイティブにとっては、どこで習ったか結構いい確率で分かるそうです。

英/米/フィリピン/OZ等、国はもちろん、ロンドンとかスコットランドとか地域まで。

私はもしかするとダブリン訛があって珍しがられてたのかも?

 

...ということで、留学先は慎重に決めたほうがいいかもしれません。

もちろん、フィジーに限った話ではなく。

 

まぁ暖かい南の島で、ゆっくり&のんびりリゾート気分で、って点では最高です。笑

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ただ、「本気で英語を勉強する」って目的にはそぐわないかと。

最長でも2,3ヶ月で十分かなぁ。

 

今日の内容は、

> そもそも「正しい英語」なんてないんですよ。

なんて書いた、以前のブログ↓とちょっと矛盾してますが。

目的に対して手段が色々ある内、効率的なのはこれだと思いますよ、という提案。

ただそれだけです。

求めるものは効率じゃない!とか、目的自体が違うことはよくあるので。

そういう方は笑って読み飛ばしてください。