Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

続:帰国隊員「あるある」

こんなことを書くのは(しかも毎回のように冒頭に)すごく嫌なんですが。

もうホントに忙しくて、ブログにまで手も気も回りません...。

引っ越して1ヶ月経つのにまだ部屋も荒れ放題だし。

やりたいことはもちろん、やらなきゃいけないことすら完遂できてない気が...。

日本の生活が忙しいのか、たまたま波が来ているのか、自分の処理能力が落ちたのか。

3番目でないことを祈ります。汗

 

先週はシンガポール&マレーシアに弾丸出張→翌日東京出張でした。

引っ越してきてから4週間中、1週間留守にした計算。笑

↓大渋滞のシンガポール⇔マレーシア国境。

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↓もちろんそれなりに楽しんでしまう。笑

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実は職場あいさつの日も、いきなり「月末インド行ける?」って聞かれてたんです。

「もちろん!」と答えましたが...サモア(暑)→日本(寒)→インド(暑)って、体壊しそう。

時差もプラス5時間→マイナス3.5時間だしなぁ。

ま、それでも行く気満々だったんですが。

結局はビザが間に合わなくて行けず。orz

 出張なので観光ビザはNG。

 

さらに昨日!「帰ってきたばっかりで悪いんだけど...来週からまた行ける?」と。

当然これも「もちろん!」と答えましたが。

行き先がアメリカ。

「あ...ごめんなさい。無理です。来週からだと行けません」

というのも。

私、以前イランに遊びに行ってるんですよね...。

ふつうならESTAで観光でも出張でも行けるので、すぐ手続きできますが。

イランへの渡航歴があると、ビザが必要になります。

WEB上で手続きして大使館で面接受けて、をしなきゃならない。

って、社用なので、出張扱いで東京まで行かなきゃいけないし。

ビザ発給までの日数も足りません。

ということで、今回も行けず。残念。orz

 

...って、インドもアメリカも行けてたら、家をほとんど留守にする計算じゃ?笑

海外出張要員、これも割と協力隊員の「帰国あるある」かもしれません。

 

ということで、前回の続きで「帰国あるある」追加です。

 

あるある6:期待しすぎな自分に気づく

途上国では、あまりにも非効率的なことや不衛生なこと、接客などサービスレベルの低さetc.が多くて。

「日本だったら~なのに!」と、ついつい比較してしまいます。

もちろん途上国のほうがいいところもたくさんあるんですが。

そういうときは日本が理想郷のように感じて。笑

 

で、帰国して「いざ日本!」と思うと、けっこう肩透かしなことも多かったり。

例えば...時間に遅れちゃいかん!と会議の時間5分前に会議室に着いたら誰もいなくて。

時間ギリギリ~ちょっと過ぎにわらわらと集まってきて、5分遅れスタート、とか。

 って、あれ?ウチの会社だけですか??笑

 

各種申請をイントラ上で処理してるのに、なぜかそれを印刷した紙も必要だったり!!

 って、あれ?やっぱりウチの会社だけですか??笑

小さい頃、マンガ(コロコロコミックとか笑)で見た「21世紀はこうなる」には遠いよなぁ。

 

新幹線の列の並びを理解せず微妙なところに立って、めちゃ迷惑かけちゃう人とか。

人の流れがあるのに、無理やり逆流しちゃってる人とか。(cf.品川駅のコンコース)

 どっちもちょっと見りゃ分かるじゃん?なんかのチャレンジなの??

 

これは後日改めてブログ1本書けるくらいなんですが...

意外と日本もたいしたことないぞ?と思ったり。

日本や日本人のイメージが、実際よりだいぶ良くなっちゃってるんです、きっと。

単純に期待しすぎー。笑

 

あるある7:大事なときを逃す

前回(2005年)、協力隊に参加した時は、よっぽどのことがないと帰国できませんでした。

相当なケガや病気の治療とか、親族(2親等以内?)の危篤~亡くなったとか。

が、タンザニアにいる頃からだんだん緩くなって。

今は就職の面接とか、兄弟姉妹・友達の結婚式とか、何でも帰れるようになりました。

 

...とは言え。費用はもちろん自分持ち。

任国外旅行先のひとつとして日本がある、という扱いなので、年間20日までです。

 治療など、JICA事務所が認める/指示する帰国は別です、もちろん。

なので、やっぱりそうそう帰れる訳でもありません。

 

ということで、大事なイベントを逃しがち。

前回は友達の結婚式をけっこうな数、欠席する羽目になりました。

適齢期(28~30歳)だったってのもありますが、親友の結婚式まで!涙

 

今回も後輩や部下の結婚式を逃しましたが、それは分かっていたこと。

何と言ってもショックだったのは、偉大な先輩方が亡くなっていたこと。

入社して最初の上司や、隣の職場にいた伝説的なエンジニアとか。

さんざんお世話になったのに、ちゃんとご挨拶もできませんでした。

日本にいたって、どうだった訳でもありませんが...それにしても。

 

やっぱり2年も日本を離れていると、身内に不幸がある方もそれなりにいて。

急遽帰国しなきゃ!なんてことも身近に見聞きします。

すぐ出国しても、日本に着くのは翌日夜、なんて派遣国もザラ。

なんなら任地→国際空港のある街でも1日かかったり。

さらに日本国内でも、地元まではもう1日なんてこともありますよね。

なので、「危篤!」なんて聞いてから、どんなに急いでも4~5日後に帰着、とか。

協力隊への参加には、そういうデメリットもあります。

 

あるある8:浦島太郎

日本に住んでいても、一夜明けたらコンビニができてた!なんてことがありますが。

2年もいなかったら、そりゃ浦島太郎です。笑

ローカルな話で恐縮ですが、若者の街、南堀江はただでさえ入れ替わりが早いので。

オレンジストリートを散歩したら、半分くらい知らない店じゃね?みたいな感覚。

 

あとは友人・知人が年を取っててビックリします。

いや、もちろん自分も同じだけ年を取ってるんですが。

日本で削られながら老いるのと、途上国でのんびり年を経るのは全っ然違う!(断言)

 ま、若い協力隊員たちに囲まれてたからってのも、かなり大きいはず。

弊社は趣味の会社なので、そもそも実年齢より若い人が多いんですが。

そんな中でも私は飛び抜けて若い!(自分で言うか笑 いやでも周りにも言われる)

つーか、みんな老けすぎだよー。

7つ下の後輩が、周りから私より年上だと思われてビックリしたり。

禿げたり太ったり、言いにくい(&もちろん言わない)けど女性もすごい老けてたり。

えー!?そんなに日本ってストレスフルなの?逃げちゃえ逃げちゃえ!と思います。

 

でもなぁ。

たしかに帰国してからはジョギングとかする時間?余裕?もない。

相当強い意志を持ってコントロールしないと。

あれだけ楽しみにしてたボルダリングも、結局まだ行ってないし...。

 「やらなきゃいけないこと」の多さもあれど、私の場合「やりたいこと」が多すぎるって話も。汗

 

...話を戻して。

TVに出てる芸能人とかも浦島太郎です。

全然知らない人がなぜか超偉そうにしゃべってたり。

誰これ?って思いますが、この2年で一気に台頭した人なんだろうなぁ、みたいな。

知ってる人でも、ずいぶんキャラ変してたり(高嶋兄とか!笑)

一発屋芸人は、2年の間に出て&消えてたりするので、みんな知ってるのに自分だけ存在すら知らないなんてことも。

 前回はエドはるみ?とか、しばらくホントに存在も知らなかった。

最近だと途上国にいてもネットニュースとか見られるので、それほどでもないかも?

 

が!

忘れもしない、前回タンザニアからの帰国時。

友人宅でTVを観てて「おぉ、高島彩、年取ったなぁ」って言ったら。

その場にいた全員が一斉に「いや、全然変わってねぇから!!」と。

当時は彼女、めざましテレビに出てたんですよ。

で、みんな毎朝見てるから、変化に気づかないんです。

でも2年ぶりに見たら、そりゃ年取ってるの!!笑

 

あと、「人気の~」「流行の~」は、何であれ、たいてい「?」です。

人気とか流行とかって、その渦中にいてこそ、なんですよね。

外から見ると「え?そんなに人気なの?そんなに良いかぁ?」なんて感じるものです。

意識して、わざとそういうのに踊らされる?乗っていく?のもアリかもしれませんが。

一歩引いて冷静になると、ほとんどの人気や流行の中に真の価値はないものです。

 

...って、あれ?妙に辛口で締めてしまった。汗

ま、これも日本の生活に削られてる悪影響ってことで。笑