Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

タヒチことFP(フレンチポリネシア)旅行まとめ

晦日

2018年も終わりますが。

私のサモア生活も、なんと残り30日を切ってしまいました。

恐ろしいのは派遣の早かった同期(グァテマラ)はすでに日本にいるという事実。

前回(タンザニア)もそうでしたが、2年なんて本当にあっという間です...。慌

 

日本は寒いですよね。

サモアは暑いんですよ。

南半球だし赤道近いし、当然なんですが。

1月末に帰るのは温度差が大きすぎて身体的にキツいなぁ。汗

しかも黒いし。

最近、(帰国前なので)焼けないように日焼け止め塗ってたんですが。

タヒチ行ったら意味ないじゃん!笑

毎日心行くまで海入ってたしー。

正月ハワイなどの観光焼けとは違った、日常生活で芯から焼けてる感じ。

帰国したら絶対浮くわー。

空港職員やCAさんに外国人扱いされた先輩隊員多数だしなぁ(実話)。笑

 

去年はNZにいたので、サモアの年越しは初めてですが。

キリスト教徒にとってはクリスマスが本番なので、年越しはそれほどでも。

でもお店は今日の午後から、1/1,2と休むところが多いみたい。

ファミリーで特に何をするわけでもないので、日本人で集まって呑みます。笑

皆様もよいお年をお迎えください。

 

年内最終更新なので、タヒチことFP旅行をまとめます。

 

FPの海

フレンチポリネシアったら、海ですよね。

海以外を目的に行く観光客なんてほぼゼロです! よね?笑

当然ながら私も毎日海に入って潜りまくってました。

 

はじめに

日本では「タヒチ」と一口に言いますが。

フレンチポリネシアって、ヨーロッパと同じくらいの広さに点在する島々です。

↓実サイズ比較。黄色い点々がFPの島々。南はローマから、北はヘルシンキ以北!

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で、その大多数の島は環礁を形成しています。

↓例えばティケハウはこんな感じ。

なので、島や環礁ごとに生態系や気候、海の感じもだいぶ変わるかと。

実際、ラグーン側(内側)と外海側でも全然印象が異なりました。

↓ランギロアは世界で2番目に大きい環礁だとか。沖縄本島と実サイズ比較。

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ビーチ

言うまでもなく、めちゃくちゃきれいです。

タヒチ島では海に入りませんでしたが、ランギロアもティケハウも超きれい!

ゴミがないのは、観光地だから?掃除しているのでしょうが...

流れつく海藻とかも全然見当たりません。

ラグーン側だからってこと??

↓昨日と同じ写真ですが。レンズの水滴はご勘弁を。

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サモアとの違いは、島全体がサンゴ礁で囲まれてるわけじゃないってこと。

サンゴ礁は主に環礁の外側。 って、当たり前かも?ですが。

サモアと同様に、サンゴ礁の終わりが急峻なドロップオフになって、波が砕ける感じ。

なので「モアナと伝説の海」で描かれたように、内海と外海がはっきり分かれます。

色も沖に向かうにつれて、明るい水色→波が砕ける白→群青とくっきり。

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環礁の内側(宿のビーチは主にこちら側)は、と言うと。

なだらかに深くなっていくので、エメラルドブルー~群青がきれいなグラデーション。

波もほとんどなく、どこまでも穏やかな海が広がっています。 

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ということで、シュノーケルよりも「ザ・海水浴」を楽しみたければ内側へ。

泳ぎに自信があって、潜ったり魚を見るのがメインなら外側へどうぞ。

↓あ、分かりやすい写真あった。手前がラグーン側。奥が外海(サンゴ礁なし)です。

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あ、そうそう、内側にも外側にも、サメがうようよいます。

沖まで行かなくても、ふつうにビーチや港を回遊してます。

↓Blacktipことツマグロ。2匹背びれが見えますが、左手前にもう1匹。

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ま、人間がエサをあげるからなんですが。 ←個人的には大反対。

まず間違いなく人を襲うことはないのでご安心を。

ご参考↓

 

ダイビング

まずはダイビングの聖地シリーズ、ランギロアですが。

「最高」の一言です。

今まで潜った中で、間違いなく3本の指に入ります。

 ちなみに他2つは、NZのPoor Knights Islandsと、ザンジバルのPemba島

 

外海とラグーンを繋ぐパスで潜るんですが。

TiputaパスとAvatoruパス、両方潜れました!

 Avatoruパスは滅多に行かないらしい。実際、滞在中1回だけでした。

 

毎日3本、同じところで潜ってて飽きないの? ...と、普通の人は思いそうですね。

が!まっっったく飽きることはありません!!

毎日毎回、潮の流れも違うし、出会える生き物も違います。

同じ海とは思えないくらい変わることも。

それが自然との付き合いで楽しいところです!(断言)

 

そして、魚たちが人を全然怖れず、逃げません。

以前餌付けしていたからか、大量のダイバーが訪れるからか...。

 ※去年餌付け禁止になったとか。数年後には状況が変わってるかもしれません。

↓イルカは積極的に遊びに来てくれます。

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↓一緒に泳ぐだけじゃなくて、抱き着いたり掴まって泳いだり。

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↓亀にも、掴まって一緒に泳げたりします。

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↓って言うか、近すぎて怖いよ!笑 ※ゴマモンガラはサンゴを砕くぐらい噛むのが強い。

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↓余りにも目の前をウロウロするから、ちょっとごめんって押しやったり。

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↓コイツも。って、泳いでる野生のナポレオンフィッシュに初めて触ったよ!!

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...って感じで、いろんな生き物が向こうから寄ってきますが。

本当は、基本的に触っちゃダメです。

毒がある生き物もいるから、とか、傷つく/傷つけるかもってのもありますが...

皮膚病や寄生虫をお互いに伝染しあう危険性もあるので。

どうしても触るなら、絶対にダイビンググローブ着用で。

↓例えばコイツ(テングハギ)。とぼけた顔してますが、背びれがヤバいです。

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↓あ、昨日書いた「細~い海底ケーブル」。ナイフでも切れそう。笑

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島を移ってティケハウ。 ...は有名ではありませんが。

↓シーズン外なのにマンタに遭えました!! いい写真なし。残念...。

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それもダイビング前のシュノーケリング中、5mくらいの浅瀬で。

以前、石垣島で遭ったときはビュンビュン泳ぎ回ってましたが、今回はゆ~ったりと。

幻想的と言うか神秘的と言うか。

水族館で見るのとは全く違う神々しさに溢れていました。

↓ダイビング中、マダラトビエイw/コバンザメも!

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↓サメはランギロアにもティケハウにも山ほどいます。それもいろんな種類が。

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↓お休み中の集団に出くわしたり。

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ハンマーヘッドがすぐ横を泳いでいったり!

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↓おなじみウツボもたくさんいますし... 2匹同じ穴って、わりとレアじゃない?笑

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↓同じく、おなじみのイトヒキアジや...

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↓こんなきれいなシャコ貝も!

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↓うまく探すとオコゼや...

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カサゴも。

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↓バラクーダもたくさんいます。

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他、レギュラーの熱帯魚たちはもちろん。

カツオの大群やマグロがビュンビュン泳いでいったり。

写真はソロ&アップで写ってるのを採用してますが、実際には群れです。

↓例えばバラクーダ。

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↓壁かよ!

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↓向こうが全く見えません。

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ということで、魚影の濃さも、種類の豊富さも、まさしく圧巻でした。

大物もたくさんいるし、言うことなし!

ライフワーク的に通う人がいるのも納得です。

 はるか遠くオーストリアから13年連続で来てる老夫婦とか!

私も通いたい!! お金さえあれば...笑

FPは広く、ダイビングスポットも無数にあるしなぁ。

何より、もう一つの聖地=ファカラバに行ってないし!!

絶対に再訪することを心に誓いました。

 

水深・水温・潮流・難易度etc.

以下、ダイビング情報をまとめると...

まず透明度がヤバいです。

50~60mの水底を泳ぐハンマーヘッドがはっきり見えるくらい。

ふつうに50m以上の視界があります。悪い時・場所でも20mとか。

...なので水深感覚がおかしくなります。

全然潜ってないつもりが30m近くまで降りてたり。汗

周囲にウォールなど目印がない場合、ダイコンを見る頻度を上げたほうがいいかも。

 

深く潜っても、水温は28℃とか。

十分温かいですが、基本的にドリフトダイブで、あまり自分で泳ぎません。

身体が冷えやすい人はウェット着用がいいと思います。

私はいつも通り3mmの長袖でした。

でも2.5mmの半袖でも良かったかも。くらい。

 

ダイブポイントは、ほとんどの場合パスの外からエントリー。

で、ラグーンに流れ込む潮に乗って浮上してくるイメージです。

 当然、ラグーン内のほうが水深が浅いので。

日や時間帯によって異なりますが、この潮が強い!

体勢を変えたり、向きを微調整する以外でキックしないくらい。

どれくらいかって言うと...ティケハウの例ですが。

チラチラ映るダイバー、体勢を整える以外のキックしてませんよね。

5mの安全停止中に撮ったんで、これでもかなり弱くなった場所です。

逆に、留まろうと思っても、何かに掴まらないととても留まれません。

流れが激しいところでは岩にしがみついて写真を撮りましたが...

カメラを持つ手が流れで揺らされてブレブレ。汗

それくらい潮がきついところもある、と覚悟を。

 

ということで、基本的に大満足&大絶賛のダイビング in FPでしたが。

初心者にはまったくオススメできません。

イルカと一緒に、一気に潜ってしまったり浮上してしまったり。

イルカはそんなこと気にしてくれませんから。笑

いや、笑い事じゃなく本当に危ないです。

 

私は人数が多いときはベテランチームに入れてもらいましたが。

ビギナーチームだと、イマイチなポイントに潜るかもしれません。

 

そもそもブリーフィングが仏語がメインで、英語はたどたどしいしー。

最低限、機材の面倒を自分で見られるくらいじゃないと。

...って、物価が高い≒客の年齢層が高い≒それなりにベテラン、なので。

そもそも下手な人はほとんどいませんでした。

自分が楽しむためにも、いろんなところで経験を積んでから、がいいと思います。

↓まぁでもこんな海で潜れるなら何でもいいか!笑

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サモアとの比較

すでに書きすぎですが...汗

サモアとの比較をざっくり。

 

タヒチ

サモア語と共通単語が多いです。

乾杯は「マヌイア!」だし。

あるダイブインストラクターの名前は「マヌ・アリィ」だったし。

ただ、「L」じゃなくて「R」。

サモア語はすべてLですが、おそらくタヒチ語はすべてR。

しかも、いわゆるフランス語の「喉を鳴らす」R。

ということで、巻き舌ができない人は、Rを「ガギグゲゴ」で発音するといいかも。

 

料理

旅の豪運を持っている私。笑

ランギロアの宿に、カナダのTV局が取材に来て。

撮影のために伝統料理を作ってました。

↓サンゴを焼いてるけどサモアのウム(石焼き)と基本は同じ。衣装はわざとらしいぞ。笑

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ということで、私もご相伴に与れました!

↓オカ(生魚のココナツミルク和え)とウムで焼いた魚。サフランライスがフランス感!!

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この写真には写ってないけど、ウムで焼いたココナツパンがめちゃおいしかった!

↓生演奏も!でも音楽もサモアと大差ありません。西洋音楽に淘汰されすぎー。涙

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さらに、宿のお父さんの誘いで、タヒチ人の野外パーティーに参戦!

一人で旅すると、こういうことがあるからやめられません。

↓言葉は分からないけど、お酒呑んじゃえば世界共通!オールOK!!笑

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ビールとワインはサモアと共通ですが。

ラムもけっこう呑んでたのが印象的。

サモアはいいラムがないからなぁ。

 

期待してましたが、離島でもふつうの家でした。

サモアみたいにオープンファレなんてなく。

ただ、アホみたいな爆音で音楽かける家とか店がほとんどなかった!

2島とも一周したけど、家2軒、店1軒だけでした。

サモアもこれくらい静かになればいいのに。

 

服装

離島は上裸が基本!笑

半分冗談ですが、でも村内で会う男性は上裸が多かったなぁ。

宿のお父さんとかパンイチだったり。笑

女性は水着に一枚足す感じの人が多かった。

サモアと違って、内陸って概念がないから?笑

↓宿の娘。改めて写真見るとすごいセクシーだな。見えちゃいそう...。汗

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2島とも小さい島なのに、犬が山ほどいました。

でも自転車で通っても見向きもしない。

サモアだったら猛然と吠えて襲いかかってくるのに。

一匹だけ飛びかかってきたけど、ブルテリアだったからな。

警戒心強いから仕方ないかも。

やっぱりサモアの犬&人間関係がおかしいんだよ!

ホント、心から改善したい!!

 

治安

離島はサモア以上にユルユル。

人数が少なすぎて、犯罪とか起きようがないかも。

むしろ悪い観光客に気を付けたほうがいいかも、くらい?

ただ、もしかするとパペーテアピアより治安悪いかも。

根拠はまったくありませんが、たくさん途上国を旅した私の肌感覚的に。

...とは言っても、間違いなく日本の都会よりはいいよね、と。

それくらいですが。笑

 

まとめ

...いい加減そろそろ締めます。

書いても書いても、まだ書くことある感じで終わらないので。汗

 

わずか3島に、トータル2週間滞在しただけですが。

FPは世界中から人が集まるのが心から理解できる国でした。

また行きたいかと聞かれたら、即座にYes!です。もちろん。

 

ただ...年取ってからでいいかな。

物価が高くてお金がかかるから、ってのもありますが...。

途上国って感じがなくて、多少体が動かなくなっても楽しめそうだから。

若いうちは(って、もう40過ぎですが汗)もっと激しいところに行っておきたいな、と。

でも生きてるうちに必ずファカラバで潜る!!!