Notes in Apia

常夏の島サモアで暮らす、青年海外協力隊員の覚え書き

天皇誕生日レセプション

先週の金曜は、大学のカンファレンスの後、Tanoa Tusitala Hotelへ。

ここはApia市内でも指折りの高級ホテルで、元々は日本企業の経営だったとか。

何年か前に譲渡してしまったそうですが、さすがに施設などはすごくきれいです。

 

そこでなんと!

日本大使館主催の「天皇誕生日レセプション」に出席しました!

...って、今頃?12月じゃなくて?と思いますよね。

が、本来の12月23日は(特にキリスト教圏では)、ゲストにとってタイミング悪すぎ...。

ということで、各国の日本大使館では、早めにイベントを行うのが通例だとか。

エリザベス女王の誕生日と似たシステムですね。笑

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当然、各国の在サモア大使や領事などのお偉いさんが集う、超フォーマルな会です。

...そんな場に、なぜ私が??

もちろん青年海外協力隊員みんながご招待いただけるはずはありません。

それは...日本人会の理事をしてるから!

ただそれだけです。笑

ボランティアからの理事は3人いるのですが、内ひとりは不在で欠席。

もうひとりはSV(シニア・ボランティア)。

ということで、協力隊員は私だけ...。

って、場違い感、すごくないですか?汗

 

小心者の私は一人で会場に向かわず、出席するJICAスタッフに同行。

弱すぎ?

いやいや、一人で行ったら、とても居たたまれない空間でした!

そもそも立食パーティー自体がダメですよね...。

あれが得意な日本人っているんでしょうか?

 得意だったら、それはそれで、なんか胡散臭い...笑

 

もちろん服装もフォーマル。

といっても、 ドレスコードは「Pacific Formal」なので。

開襟の半袖シャツ(アロハOK)、巻きスカート、ビーサン ←これでホントに正装です。

毎度のことながら、この点はずいぶん気楽です。

 

大使とサモア首相の挨拶&乾杯に始まり、鏡割りも!

↓鏡割りに使われた日本酒の樽。日本から空輸だよなぁ、きっと。

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※初め、縮こまっていた私は、全然写真を撮れていません...汗

 

食事も、和食とまではいきませんが日本風。

↓マグロの姿造り?

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↓海苔巻き

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めちゃきれいに巻けてる!

と思ったら、寿司屋経験のある大使館スタッフ作だとか。道理で!

 大きい大使館は専属の料理人を帯同していますが、サモアはできたばかりの小さな大使館なので...

 

飲み物も、獺祭や鳥海など人気どころの純米大吟醸がずらり。

梅酒もあったり、我々日本人は大喜びで堪能しました。嬉

ゲストはやっぱりワインやビールを飲む人が多かったようですが...。

 

飲み食いになってしまえば、こっちのもの。笑

久しぶりの日本酒も食事もおいしく頂きました!

 

それにしても、会場の出入りは顔パスでした。

ボディチェックや金属探知機なんかも一切なし。

ま、私たちは数少ない日本人どうしですから、まだ分かりますが、他のゲストも。

国賓にそんなことしたら国際問題?

でも新聞やTVなどのメディア関係者もいたし。

そもそも、トイレ(外)のほうから誰でも入れる環境でした。

これ、国によっては、銃を構えた人がドアの外にいても全然おかしくありません。

下手すると会場内にも。

が、サモアの場合は、首相ですらSPなしでフランクな感じ。笑

 

こういうときに、サモアは本当に平和な国だなぁ、と思います。

銀行でも、素手のガードマンが出入口にいたりいなかったりだし。

日本の基準で考えると当然かもしれませんが、世界基準だと銃器携帯のガードマンとか金属グリルでがっちりガードのほうが一般的かと。

 

帰り際も、さすが一流ホテル。

エントランスにタクシーがいなかったのですが、スタッフがサッと走りより。

「タクシーか?呼んでくるから座って待ってて」と。

 ...いや、これも日本なら当たり前ですが、サモアでこれが実現するホテルはすごいんです!笑

 

行く前と会場に入った直後はビビリ倒しましたが、非常に楽しい&おいしい会でした。

来年も是非お呼ばれされたい!

楽しみです。

サモアの中心でマグロを握る

金曜の夜から今日まで、ほぼずーっと雨(含、バケツひっくり返したスコール)。

雨季だから仕方ないとは言え、せっかく南の島にいるのになぁ...。

 

今回はこれ↓の続編みたいな内容です。

 

サモアの学校年度

久しぶりに活動の話。汗

サモアの学校年度は1月スタートです。

大学は2期制で、前期が1~6月、後期が7~12月。

とは言っても、休みが長いのは日本の大学と同じ。

例えば後期は、10月末~11月第1週がテスト勉強期間で休み。

11月第2&3週がテスト、第4週に採点&評価で、今日成績が掲示されました。

学生は来年までお休みです。うらやましい。

教職員は、来年の講義の検討会議など、もちろん仕事です。orz

 

カンファレンス開催

先週は採点&評価だったので、ただでさえスタッフ大忙しですが。

そんな中、水~金曜、理学部主催のカンファレンスが開催されました。

SPREP(Secretariat of the Pacific Regional Environment Programme)という、JICA派遣の専門家も在籍する機関が共催で、「Science and Technology for Sustainable Development」というテーマです。

NZの複数の大学からゲストを基調講演に招いたり、なかなか本格的(?)。

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↓TVのインタビューを受ける学長。それなりに大きなイベントになりました。

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こうしたカンファレンスは、大学としては毎年のように行っているそうですが、理学部の主催は初めてだとか。

それにしてもタイミングがね...。

成績評価と併せて、カンファレンスの事前準備、みんなテンパって大混乱でした。

採点ミスや評価ミスが多発してないか心配です...。笑

 

サモア人の砂糖摂取量

出席者は100人を見込んでいたのですが、その予算表を見ていてびっくり。

休憩時のお茶用にリストアップされた砂糖が...なんとその量、15kg!

え?100人だよね?一人分150g?

3日間でティーブレイクは5回だから...1回当たり30g!?

それって角砂糖だと7~10個、スティックシュガー(大)だと5本くらいの計算。

どう考えても多いだろ!!

 ...と思うのは日本人だからかもしれません。サモア人は半端なく砂糖入れますから。笑

そりゃ世界一の肥満国になるよなぁ...。

 

お寿司を作る

カンファレンスで1コマ(15分)何かしゃべって、と頼まれたのですが。

私の専門だと、今回のテーマにぴったりくる話がいまいち浮かばないなぁ...。

と、悩んでいたら「じゃあ、お寿司作って」と。

全然違うじゃん!笑

でもま、正直そっちのほうが得意だったり。

 

ということで、材料をリストアップして相談。

握り寿司を並べるつもりでしたが、海苔巻きも、とリクエスト。

作るのはいいけど、海苔高いよ??

でも材料はもちろん学部持ちなので、リクエストどおり作ります。

↓支給された材料

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写真の日本食材たちは超高価です。

わさびチューブ1本WST11.8(≒530円)とか...。自分じゃ絶対買わない。

 

肝心の魚は魚市場へ。

市場の横に、マグロの卸売りをしている冷凍倉庫があり。

kg単位の塊ですが、一般にも小売してくれます(14時?15時?には閉まるので注意)。

安くておいしいので、日本人には天国です。

キハダマグロ(Yellowfin Tuna)。これで1.3kgくらい。kgあたりWST20(≒900円)。

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他、きゅうりと卵と醤油。は、我が家からの持ち出しで。

 

↓作りに作った、細巻40本と握り50貫。 業者かっ!?(サンド伊達のイメージで)笑

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今見ると、やっぱりちょっと汚いな...。

早い段階で時間が足りないことに気づき、とにかくスピード優先で作ってます。汗

 

サモアには魚の生食文化があるので、お寿司も割と一般的です。

とは言っても、握りはなく、太巻きばっかり。

それもフライドチキンが入ってたり、マヨネーズで和えたサラダロールだったり。

が、今回は私が作る以上、「フツーに日本のお寿司」と決めました。

アボカドは若すぎて苦いくらいだったので使わず、本当に伝統的なお寿司。

細巻きは、マグロの他、卵(すり身こそ入れなかったけど出汁巻)、きゅうり&ガリ。

 

やや心配でしたが...結果的には大好評でした!

学部長の「Real Japaneseの作った、Truly traditionalでAuthenticなSushi」と、やりすぎな紹介のおかげ?笑

実は、夜の会食には100人も集まらず。

ゲストテーブルが2席(10人くらい?)と、あとは理学部中心に、大学のスタッフだけ。

正直、食べ物も飲み物も余りまくってたんですが。

お寿司は、ちょっと遅れてきたスタッフが「オレ、食べてないのに!!」と文句言うほど、早い段階で完パケでした。嬉

意外にも、卵も、きゅうり&ガリも好評(特にガリが人気)。

↓バックヤード。一番奥がお寿司。スタッフがどんどんつまみ食い。笑

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海外生活に持ってきたほうがいいもの-1

海外(特に途上国)では、肉や魚を切る機会が格段に増えます。 

日本みたいに、使用目的ごとに色んな切り方で売ってるなんてことは少ないので。

魚は、丸一匹だったり、大きな魚でもフィレ(半身)だったり。

肉も、鶏は一羽とか半身とか。豚・牛はkg単位の塊だったり。

 ちなみにタンザニアでは、生きてる鶏を買ってきて、羽むしるところからでした。汗

 

ま、国・地域によってレベルは異なるとしても。

「日本の包丁」と「砥石」は必須です。

和包丁という意味ではなく、「日本で売ってる包丁」です。

先進国含め、日本以上に「よく切れる刃物が安く」売っている国はまずありません。

そして、日本で売られていれば、どこ産であれ、まぁ品質に間違いないかと。

上のほうの写真のとおり、私はヘンケルス(独)の三徳包丁(3,000円くらい?)ですが。

これくらいの包丁と100均のセラミック砥石で十分です。

 

今回、半身のマグロからサクを作って、お寿司用に薄切りにするのも包丁!

サモアの包丁ではこうはいきません。

特に自炊する人は、毎日のことなので、絶対に包丁は持ってきたほうがいいです。

 

砥石もぜひ!日本で研いだことないって人も!

「引くだけで研げる」的なシャープナーとかじゃなくて、昔ながらの砥石。

いざとなれば、はさみでも何でも研げますしね。

シャープナーと違って、ダメになるってことがないですから。

肉や魚を切る前に、サッと研ぐだけでも全然違います。

オススメ。 って言うか、包丁と併せて必須。100均のでいいので。

 

海外生活に持ってきたほうがいいもの-2

今回のカンファレンス用に、理学部スタッフでユニフォームを作りました。

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お揃いの布だけ渡されて、あとは自分で仕立ててもらってね、と。

 なので一人一人(特に女性)、デザインが異なります。

 

「服を仕立てる」というのは、日本だとかなりお金がかかるし、滅多にないことかと。

が、途上国では、むしろ既製服より一般的なことも。

仕立て代も安く、今回のシャツは一着WST40(≒1,800円)でした。これでやや高いくらい

 

で、問題になるのがサイズ。

毎回採寸するくせに、いまいちピッタリにならないことが多いんですよね。

そこで便利なのが、日本から持ってきた服。

自分にジャストサイズなシャツなりワンピースなりを持っていると話が早い。

仕立て屋に「採寸はいいから、これと同じサイズで」と渡します。

すると、かなりいい感じに仕上がります。

 「ヌードサイズから服を作る」のではなく、「服から寸法をコピーできる」ので当たり前ですが。

 

気候や用途に合わせて、一着ずつでいいので日本の服を持っていると便利です。

...って、自分が増減(主に増)したらダメですけどー。笑

サバイイ島一周!(後編)

サバイイ島一周の2~3日目です。

前編はこちら。

 

Falealupoの注意点

Falealupoはサモア最西端の村で、舗装道路も通っていません。

つまり辺境。 って、ちょっと大げさですが。笑

なので、近くにあるのは家族経営の小さな売店だけ。

当然、冷えたビールとか望むべくもありません。

しかも、日や時間によっては開いてすらいなかったり。

ということで、街から大きな発泡スチロール箱に飲み物と氷を入れていきました。

 何から何までSV(シニア・ボランティア)のご提供。足を向けて寝られません...。

 

夕食と朝食は宿泊に含まれていますが、よく食べる人には物足りないかも。

なので、おやつ類もたくさん持っていくといいかと。

ちなみに宿泊費はWST70(≒3,150円)でした。

 

雨季ですが、ランチ時にスコールが降っただけで、ラッキーと思っていたら。

夜中、寝始めた頃から豪雨&強風!

シェードを半分下ろさずに寝ていたので、かけていた蚊帳が吹き飛びました...。

そしてスゴい雷!

ドーン!!!という雷鳴で2回ほど叩き起こされました。

かけなおした蚊帳を朝見てみると、中には蚊が。

が、風のせいでロクに飛べず、蚊帳にしがみついていたようで、超弱ってました...。

↓朝には虹が!

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実はこの後、驚愕の事態が判明&発生するのですが...それはまた後日。

 

Alofaaga Blowholes

この日の目的地は、サバイイ最南端?の岬付近にあるブローホール(潮噴き穴)。

Falealupoから南東へ下ります。

 

途中の辺りには、つい数ヶ月前まで隊員が一人活動していましたが...。

あまりの田舎&不便っぷりにびっくり。

景色はきれいだし、きっと村人はいい人ばかりだと思います。

が...普段の生活もさることながら、何かあったらどうするんでしょう?

と思ったら案の定。

JICAとしても、後任を含め協力隊員は、もうこの辺りには派遣しないと決めたとか。

 

目指すブローホールは、Taga村から舗装路を外れたところにあります。

大きな看板があるので見落とすことはないかと。

入場料はWST5(≒230円)。

道沿いのファレにいたお年寄りにお金を払うと、一緒に車に乗ってきました。

 

海岸が溶岩で形成されており、中の空洞に潮が入って、波の力で噴出する仕組み。

SV曰く「今日はあんまりだな」ってことですが、十分見応えある勢い&高さ!

↓おじいちゃんの投げ込んだココナツが噴き上がる!

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サバイイに来たなら、一度は見て損はないかと。オススメです。

 

Afu Aau Waterfall

港に戻るまでの間、少し山に入ったところに滝があります。

大小いくつかの滝があって、滝つぼがプール状になっているとのこと。

写真で見ると、それはそれはきれいで是非行きたかったんですが...。

天気がイマイチ悪くて断念。

晴れていて、滝つぼに光の射す時間帯じゃないと、行く価値半減だそうです。

これは次回の楽しみにとっておきます。

 

他の観光スポット

島を一周する間に、いくつかビーチやホテルに立ち寄りましたが、どこもきれい!

サバイイには、実はまだまだ隠れた良スポットがありそうです。

 って、サモア自体が、観光開発が進んでおらず、有名ではありませんが。笑

これからまだまだ行く気満々なので、訪れたらレポートします。

 

ちなみに、「~Beach fale」はローカル経営で、砂浜に建ってて、基本的に屋根だけ。

「~Resort」とか「~&Spa」なんて名前だと、外国資本の高級ホテル。

「~Hotel」は、外国資本だけど割とリーズナブルなホテル。

って感じでしょうか。

個人的には、せっかくサモアに来たなら、ビーチファレがオススメです!

 

サモアン・タトゥー

サバイイの同期隊員3人の内、2人の誕生日が直近。

ということで、SV宅に同期隊員が勢揃いしてお祝いしました。

なんと、その一人(♂)は会わない内に、サモアの伝統的なタトゥーを入れてました!

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何度か書いているように、サモアには刺青文化があり。

面積の大小はあれど、成人男女のほぼ100%が何らかのタトゥーを入れています。

写真のような伝統的な柄(男女で異なる)が基本です。

が、さらに、最近は(日本人も入れるような)ファッション・タトゥーも入れてたり。

 写真の例だと、足首周りは伝統的。甲のほうにチョロッと伸びてるのはファッション。

 

伝統的な刺青は、正当な彫り師に昔ながらの針と槌で彫ってもらうのが最上だとか。

 代々継がれた、限られた彫り師のファミリーだけが「正当」なんだそう。

 

その柄には、一つ一つの模様に意味があって、見た目だけのデザインではありません。

が!

柄は自分で選ぶことはできず!!

彫り師のインスピレーション一発で決められるんだとか。

って、彫った後で気に入らなかったらどうするんだろう...。

 

また、この隊員は大丈夫だったらしいですが、入れる時より直後のほうが痛いとか。

体に異物を入れることになるので、免疫システムが働いて高熱が出たり。

私は、ちょっとサモアで彫るのは衛生的に不安ですね...。

と言うか、日本で温泉に入れなくなるので絶対に入れません!笑

 ま、現実的には、テープや絆創膏で隠せる程度なら大丈夫らしいとは言え。

 

サモア最初の教会

サモアキリスト教が伝来したのは、サバイイ島のSapapalii村だとか。

以前にもチラッと書きましたが、会衆派教会です。

同期隊員が、その教会の牧師の敷地に住んでいることもあって、日曜の礼拝へ。

 

↓立派!サバイイの教会は割とどこもきれいで大きいですが、最大の部類。

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↓教会の目の前は海。なんて色だ...。

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礼拝後はトオナイ(日曜のご馳走)を頂きました。

さすがは海直近!エビや魚のメニューが豊富でした。

 

↓このエビ、日本で食べたらいくらするんだ...。(←下世話!笑)

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まとめ

以前、フィジーとの比較で、サモアはゆっくりしていると書きましたが。

サバイイ島はさらに輪をかけてゆっくり。

これはきっと「古き佳きサモアの空気感」に近いんだろうな、と。

そういう意味で、サモアの真髄に触れるには、サバイイ島は必訪だと感じました。

 

ウポル島よりも火山島の特徴が色濃く、海岸は断崖だったり溶岩帯だったり。

が!ビーチになっているところは、ものすごくきれいです。

ちなみにこれ↓、SV宅の庭から海を見た写真ですが。

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とんでもない環境じゃないですか?

もし私がこんなところに住んだら、きっと毎日海に入って真っ黒です。

今以上にダメ人間になって、本当に日本に帰れなくなってしまう...。笑

 

サバイイは、サモアに住んでいても、何度も訪れたいと感じる島です!

サバイイ島一周!(前編)

先週末はサバイイ島に行ってきました。

つい先月、来サモア9ヶ月目にして、ようやく初上陸したくせに、もう2回目。

ま、何事もタイミングってありますよね。

 

しかも今回は、サバイイ唯一のSV(シニア・ボランティア)のご好意により、島一周!

駆け足でしたが、主要な観光スポットをほぼすべて楽しむことができました。

 

 

金曜朝のフェリー

サバイイには金曜8時のフェリーで向かいました。

つまり、出航の2時間前=6時のバス。

自宅を5:30くらいに出発なわけで...当然真っ暗です。

が、アピアではタクシーが24時間呼べるので非常に便利ですね。

 

港までのバスは一台しかなかったのにガラガラ。

多分、月・土以外は朝イチに混むことはないかと。

もちろんフェリー自体も空いてました。

 

サバイイのレンタカー

港にはSVがレンタカーで迎えに来てくれました。

サバイイ島は交通機関がイマイチなので、観光にはレンタカーが一番かも。

バスは基本的にフェリーの発着に合わせてしか走らないし。

タクシーも捕まえにくいし、朝晩は営業していないとのこと。

 

ちなみに、今回のレンタカーはVOXY

30時間WST200(≒9,000円)だったそうですが、これは特別。

獣医であるSVが、オーナーの犬を去勢した関係で割り引いてくれたんだとか。笑

 

聞いてみたら、通常はPassoが24時間でWST120(≒5,400円)とのこと。

ホテルを通じて借りる(観光客価格)よりは安そうです。

↓港から歩いて行けますよー。一応、宣伝。笑

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Lava field

島を反時計回りに、一路北へ。

前回行ったLano Beachを超え、島の最北端近くのSaleaula。

Salealuaの手前は約100年前の噴火で生じた、真っ黒な溶岩地帯が広がっています。

その景色だけでも中々ですが、教会の廃墟と乙女の墓が見所です。

メインロード沿いにある入り口で入場料WST5(≒220円)を払います。

例によって、その土地を持つ家族の経営で、ママと小さな子が案内してくれました。

 

正直、全然期待していませんでしたが...

LMS(=London Missionary Society) church ruinは見る価値アリ!!

石壁に絡みつくように木が生えており、「サモアアンコール・ワット」と命名したくなるくらい、雰囲気がありました。

↓流れ込んだ溶岩がそのまま残っています。

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Virgin's graveは...まぁ時間があれば。笑

溶岩が、なぜか乙女のお墓を避けて流れた、という伝説らしいです。

↓たしかに空洞にはなってる。

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さらに奥まで散歩すると、波打ち際まで行けます。

ここの海と砂州の景色はかなりきれいなので、晴れていれば迷わずGoです。

 

サバイイ北部のランチ

サバイイ島の北部は、港から遠く、かなりアクセスが悪いです。

言ってしまえば「田舎」です。

が!ビーチが超きれいなので、外資系のリゾートが複数あって。

なんとピッツェリア(Leilina's pizzeria)まで!!

噂だけは聞いていたので、ぜひ食べたいと思っていたのですが...なんとお休み!

タイミング悪いな...。orz

 

でも、道を挟んでリゾートホテルが2軒もあります。

気を取り直して、車をピザ屋に置いたまま、いざリゾートへ!

「夕陽」を意味するLe Lagotoと、Savaii Lagoon。

前者のほうが高級だそうですが、今回は後者へ。笑

 

いや、Savaii Lagoonも十分きれいで、ビーチ隣接のテラスで最高のランチでした。

↓ランチ時のみ、ちょっとスコール。雨季だけど、他は全然降られず。

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↓Tuna pancakeだったかな?おいしかった!

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車に戻ると、ピザ店内に人影が...。

聞いてみると、これから営業するから準備だとか。

いやいやランチには遅すぎ(すでに13時過ぎ)だよー!!涙

 

サモア最西端の村

今回のメインの目的地はサバイイの秘境(笑)、Falealupoです。

島を一周するメインロードが避けて通る村。

ダート道を9kmほど行かないと、目指すビーチファレにはたどり着けません。

サモアタイムゾーンを変えるまで、「世界で一番最後の夕陽」が見える村でした。

 

が、そこに至るまでにも観光スポットが!

何と言っても行きたかったのが、Falealupo canopy walk。

林保護区内にある、木と木を結ぶ吊り橋だとか。

そりゃ行ってみたいですよねー。

入口でWST20(≒900円)取られますが、他の2つの観光スポットも含んでます。

 

森の中の小道を抜けて、見えてきたのは鉄塔の螺旋階段。

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かなり揺れますが、サモア人を支えるってことは日本人なら絶対大丈夫!笑

登りきると、10mほどの高さに吊り橋があります。

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一度に2人まで、と言われ、ここも揺れますが、サモア人を...(以下同文)笑

 

渡った先の木がスゴい!

宮崎アニメに出てきそうな巨大な木に絡みつくように螺旋階段があって。

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一番上まで登ると、森の上を見渡す絶景!!
しばらく眺め続けてしまうくらい、素晴らしい景色でした。

本当にオススメのスポットです! ※高所恐怖症の人を除く

 

入場料WST20の内のもうひとつが、Moso's Footprint。

吊り橋から、ダートをしばらく奥に行った民家の庭にあります。

神話に出てくる巨人の足跡で、右足はサモアに、左足はフィジーにある、と。

が...それにしては小さすぎない??笑

溶岩の流れの偶然でできた足跡っぽい形、というだけで。

正直、道沿いになかったら、見る価値はまったくないです。

札幌時計台以上のガッカリ観光スポットに認定。笑

 

入場料の残るひとつは、House of rock。

ロックの殿堂ですよ。

その名に相応しいのはRolling Stonesでしょうか。 なんて。

その正体は、溶岩でできた空洞です。

前述のVirgin's graveと同じく、偶然できた空間。

興味がある人は「lava tube」で調べるといいかもしれません。

これも、わざわざ見に行くほどではないかなぁ。汗

 樹上の景色、Moso's FootprintとHouse of rockはあえて写真なし。:p

 

Falealupo beach fale

ようやく辿りついた、最果てのビーチファレ。

が!それに値するだけのビーチがそこにはありました。

嘘みたいに真っ白な砂浜と青い海!

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しかも全然人がいない!(そりゃそうだ)

さらに、魚影は若干薄いものの、エントリー直後からサンゴ礁

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波がやや強いことを除けば、ほぼパーフェクトなビーチです。

個人的に、サモア暫定1位のビーチかもしれません。

↓元「世界最後の夕陽」。笑

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断酒してみた。その効果は?

日常的にお酒を飲むようになってから約20年、初めて断酒してみました。

その効果たるや、いかに!?

ということで書いてみます。

 

はじめに

前回の協力隊でタンザニアに行った頃から、「less but better」に目覚めました。

物がないし不便なのに、日本人より幸せそう」と感じたことが、おそらく発端で。

そもそもはディーター・ラムスが提唱した、工業デザインの話ですが。

「より少なく、でも、より良く。つまり、本質的な部分に集中する」というコンセプトは、ちょっと前に流行ったミニマリストやシンプル・ライフに通じるものがあります。

 

「何が足りないんだろう?」から「何が余計なんだろう?」への、考え方の転換。

それで、アフリカから帰国した後、家にTVがない生活になったり。

「衝動買い」するくらいなら「衝動捨て」したり。

食も、グルテンフリーを試してみたり、化学調味料(ほぼ)フリーになったりしました。

 

が!

色々試す中、それでもやめなかったのが飲酒習慣。

世のお酒好きと同じく、「呑めねぇなら死んだほうがマシだ!」とばかり。笑

まぁ、お酒はやめられないし、やめたくもないですよねー。

 

サモアでこんなの作っちゃうくらい(ビールの空き瓶)。笑

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断酒のきっかけ

それでもなぜ断酒を試みたのか?

 

...いや、単純に歯が痛くなったんですよ。

それで歯科医(日本人)から「痛むうちはお酒やめといたほうがいいよ」と言われ。

実際、冷たいものや熱いもの(特に液体)を口に含むと痛かったので。

 

そう、実害があったから試しにやめてみただけです。

ある日突然、自分で「よし断酒しよう」なんて思えません!

まぁ、いい機会だと思って、ちゃんと断酒してみたのは我ながら偉い。笑

 

断酒前の酒量

じゃ、やめてみる前はどれだけ呑んでたのか。

もちろん時期によって違いますが、ほぼ毎日呑んでました。

なので、1回あたりの量はなるべく控えようと...。

 

断酒の直前は、最低ビール大1本(サモアは750ml)。

なるべく2本目は開けないようにしてましたが...

ま、つい開けちゃいますよねー。笑

2本目を開けなくても、ワインとか、ラムをロックで、とか。

 

日本では最低缶ビール500ml×2本。

まぁ、たいていは3本目も行ってたか。汗

もしくは、ウィスキーとか自家製梅酒とかブランデーとか...。

 

ビールが好きなんです。

ごくごく呑めるし、飲み過ぎるには量が必要だから。笑

あ、もちろん味など、純粋に飲み物として好きなんですが。

 

飲み会だと量も種類も制限なし。

気にしちゃうと楽しくないので。

でも一応、ルールとしては「翌日は(飲み会が続かない限り)休肝日」です。

 

協力隊の国内訓練では平日呑めないので、土日はたんまり呑んでました。

時には昼・夜、ダブルヘッダー

平日5日も休肝日だから、週末くらいは、と。

...完全にダメな酒飲みの典型ですね。汗

 

断酒で期待される効果

「断酒 効果」なんて検索すると、すごい夢物語みたいな内容が出てきますよね。

曰く、

 1.脂肪肝解消

 2.がん予防

 3.睡眠改善

 4.肌色・肌つや改善

 5.気分や効率の向上

 6.飲酒量減少(断酒後)

 7.食事量減少

 8.体重減少

 9.お金が貯まる

とか。

で、「実際、私もそうでした!」的な体験談もたくさん出てきます。

「人生変わります!」...って、ホントかよー。悪い方向に、じゃないの?笑

 

まぁ何事も、自分で試せるなら、体験してみるのが一番です!

 

断酒してみた期間

と言っても、今回の歯痛はたいしたことがないと分かってしまったので。

全然呑まなかったのは、歯の痛みが強かった、9月初から3週間だけです。

その後は、送別会などのイベント時だけ呑んで、自宅では呑まない期間が5週間。

 ま、9月後半~10月はイベントだらけだったので、均すと週2回弱、呑んでましたが。:p

断酒3週間、減酒5週間(日常的な飲酒なし)というトライアルでした。

 

実感した変化

前置きが長くなりましたが。

いよいよ、「何か変わった?」という話です。

期待される効果の項目ごとにいきましょう。

 

1.脂肪肝解消

2.がん予防

 いや、いきなりですが、これは体感できる内容じゃありませんね。汗

 ま、おそらく(と言うか、間違いなく)肉体的に健康になったとは思います...。

 

3.睡眠改善

 パッと寝られて、バシッと起きられます。

 って、呑んでる期間もそうだからなぁ...。

 元々寝つきも寝起きもいいので、明確な変化は感じませんでした。

 むしろ、明け方とかトイレに起きるのは、ビール飲まなくても変わらないのか、と。

 

4.肌色・肌つや改善

 これもなぁ...。

 オッサンの肌色・肌つやなんてどうでもよくないですか?笑

 特に感じませんでした。

 呑んでも呑まなくても、よく寝た日は調子いい気がするし。逆もまた真。

 

5.気分や効率の向上

 うーん...。

 そもそも楽観的&前向きで、嫌なことは忘れる性質なんで。

 明確な変化はありません。

 強いて言えば、一人呑みでごくたまーになる、イライラしやすい状態はなかった!

 ...当たり前か。汗

 

6.飲酒量減少(断酒後)

 これはある!!!

 今は自宅での飲酒を再開してますが。

 とりあえずビール小瓶(330ml)1本でやめられてます。

 ま、もう1本飲みたくならないわけではありません。笑

 いつまで続くやら。

 

7.食事量減少

8.体重減少

 そうかなー?これは全然。

 「呑むと食べちゃう」って人は感じる効果かもしれませんが。

 私はむしろ口寂しくなったり、甘いもの食べたりした気がします。

 体重も...イベント続きだったこともあり、やや増な気が。orz

 

9.お金が貯まる

 そりゃそうだ。当たり前。

 サモアのビールは750mlがWST7弱(≒300円)。

 週に10本として月1.2万円強なので、サモアの金銭感覚的にも結構な額です。

 

その他の効果

 呑んだ翌日どうこうは皆無でしたが。

 呑んだ後、寝るときまでが大きいかな、と。

 

 ちょっとでも呑んじゃうと、ギターとかパンデイロとか練習になりませんが。

 でもお腹空かせて帰ってくるし、夕食には晩酌が必要。笑

 つまり、呑むと楽器の練習が疎かになります。

 呑まないと、食事の後でも練習できるのが利点でした。

 

 もちろん、楽器の練習だけではなく、細かい作業やちょっと大事な仕事とか。

 そういうことができたり、面倒な家事も後回しにしなくなるのが良かったかな、と。

 

 ただ、こんな研究↓もあるので、飲酒は悪いことばかりじゃありません!

 

日常的な飲酒、再び

正直、断酒した効果は、事前の期待には程遠かったなー、というのが実感です。

が、毎日呑まなくても、想像したより全然辛くなかった!のも事実。

もっと幸せ感がスポイルされると思ってましたが、そうでもなく。

意外と、呑まなくてもあまり変わらず、特に不満もなく生活できました。

 

が!

今はまた毎日呑んでます。

実は、歯の痛みが引いたら「自宅呑み再開はManutagiで!」と決めてたんですが。

 ※サモアのビールの1つ。一番好き。

ちょうど歯の痛み(=断酒)と同時期に、巷間から姿を消したんです。

生産調整なのか、工場のトラブルなのか、とにかくどこに行っても売っていない!

そのため、自宅呑みを再開したくてもできない、というのが真相だったんです。笑

 

10月末にようやくManutagiが再販され、晴れて自宅呑みも解禁、と。

Manutagiは小瓶(330ml)しかないので、量の調整にもちょうどいい!

味は...ホップの青臭いような香りと苦味が強め。

なので、個人的に「サモアプレモル」と呼んでます。笑

サモアンビールの中では一番ドイツっぽいかな。(と勝手に思ってます)

↓先日帰国されたJICAスタッフに頂いた、プレモル永ちゃんジョッキ。量もぴったり。

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結論

お酒は控えれば控えただけ、おそらく間違いなく、体の健康にはいいんでしょう。

ちょっと前までは、日にグラス一杯のワインくらいがむしろ健康、なんて話でしたが。

最近は、 こんな研究↓もありますから。 

ただ、「健康のためなら死んでもいい」なんて生き方はごめんです。笑

やっぱり好きなことは、多少体に悪くても楽しみたいですよね。

もちろん適度に。

 

今回、断酒してみて、得られた効果は意外とありませんでした。

同時に、やめる辛さも全然ありませんでした。

多分、もっと大量に飲んでる人だと、効果も辛さも倍増するんでしょうが。

 

結果、分かったのは、「オレ、もっと呑んでいいんだ!」ということ。笑

...ではなく!

(いや、それも若干ありますが)

「実はちょっと呑みすぎてたのかも」です。

わずかな期間、断酒しただけで、酒量が減ったので。

 

呑もうと思えば全然呑めますし、もうちょっと呑みたいな、とは感じますが。

「ま、いっか、やめとくか」と、苦もなく思うになりました。

つまり、日常的な飲酒のせいで、満足するのに必要な量が増えてたんじゃないか?と。

 

厚労省の指針だと、アルコール依存症は...

【原因】

 長期間の飲み過ぎ。依存症になるまでの期間は男性20年以上、女性10年以上

【予防】

 依存症発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は、壮年男性で1日ビール500ml

 一週間に1,2日は飲まないなどを推奨

らしいですが。

私、バッチリ当てはまっちゃってました。汗

 

呑み続けて依存症とかになる前に、断酒して酒量をリセットできればいいですね。

たまーに、ちょっとだけ、でいいから。笑

 

ともあれ。

丈夫な肝臓をくれた、我が一族のDNAに感謝!!! ←どんな締めだ、おい。笑

実の両親とほとんど暮らしていない、我が大家

何度か書きましたが、ウチの大家は資産家です。

ま、お金持ちだから、人に貸せる家を持っているのでしょうが...。笑

なので、今回の内容はサモアの中でもちょっと特殊かもしれません。

 

 ...って、おそらく私はサモア隊員の中でも、だいぶ特殊な環境にいます。

 ホームステイ先は大マタイだったし。

 勤め先が大学だから、ほぼ英語だけで生活してて、日本語を話せる人もいるくらいだし。

 

本題。

昨日、大家と話していて

「そういや、もうすぐ誕生日って聞いたよ?」

「もう先週末に終わっちゃったわよ」

「ウソー!ごめん、知らなかった!!遅れちゃったけど誕生日おめでとう」

「いいのよ。実は私、誕生日が2つあるの。エリザベス女王みたいでしょ?」

と。

 

まず、エリザベス女王

2つ誕生日があるのをご存知でしょうか?

4月が本当の誕生日で、日本でもニュースになったりしますが。

お祝いイベント(パレードとか)は6月。

ホントに生まれたのは4月ですが、「外でイベントするには寒いよねー」ってことで!

公式誕生日は6月なんだとか。

お堅いイメージがあるイギリスですが、なんとも柔軟なエピソードですね。笑

 

で、我が大家。

実はツバル生まれなんだとか。

が、両親はサモアの学校に行かせたくて、小学校に入る前に叔母さんに預けた、と。

そのタイミングで住民登録的な処理をしたんだけど、この叔母さんが大家の誕生日を忘れてしまったため、適当に決めて書類に書いちゃったらしい。

 

後々、自分の登録情報が誤っていることに気付くも、訂正しようとしたら虚偽記載で叔母さんが捕まるんじゃないかと思って、できなかった、と。

 ホントかよ?って感じですが、子供らしい、かわいい話。笑

 

「今は叔母も亡くなったから、訂正できるんだけどね」と笑いつつ。

「でも便利だからそのままにしてるの」と。

大家の家族は、なぜか同じ時期に集中して生まれたらしく、毎年その期間は毎週のように誕生日パーティーがあるから、偽の誕生日のほうがズレていて都合がいいらしい。

...って、いかにも大家族で住むサモアっぽい話です。笑

 

ちなみに、ご両親はツバルに住んだままだったので、ずーっと会えず。

 当時は船便しかなく、超時間がかかるため、クリスマスにも来なかったとか。

大学もNZに行って、そのままNZで結婚したから、実の両親と一緒に住んだのは、わずか3年!(彼女の記憶では)とのこと。

 

ちょっと日本では考えにくい話ですが。

サモアでは、親戚宅に子供を預けるのは非常~によくある話です。

一族の結びつきが絶対とも言える文化なので、誰が誰の子供とか、全然気にしません。

一番多いのは、通学のためにアピアにいる家族に預ける、かな?

あ、出稼ぎも多いですね。

片親、もしくは両親が出稼ぎ中に、実家や兄弟・姉妹宅に預けていくケース。

 

ま、子供だけじゃなく、大人も親戚宅を自由に出入りします。

ホームステイ中も、しょっちゅう人が増減するので、どこまでが家族か分かりませんでした。

 

そして、お金を稼げる人(家族)が一族を養うのが基本。

「自分のお金」という考え方はあまりなく、稼いだお金はファミリーに入れる、と。

「富める者が貧しい者を」という、イスラムのザカート(喜捨)とはまた違って。

一族(血縁)をとても大切にする文化です。

 

じゃあ血縁外に冷たいかと言うと、まったくそんなことはなく。

「一族」の次は「村」です。

私も、大家を含め、村の人々にものすごく親切にしてもらっています。

あ、もちろん村外でも、サモア人は基本的にみんな優しいですが。

 

日本の都会生活では経験したことのない結びつき。

タンザニアの奥地に住んでいた時と比べても、圧倒的に温かい関係性。

そんなサモアに来て、少し人間関係について考え方が変わったように感じます。

 

あ...なんか取っ散らかった話になってしまった。汗

 

↓一旦ピンクになった時計台、ちゃんと塗りなおされてた! でもうっすらピンク。笑

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実習レストラン2 ~ディナー編~

以前、ランチに行ったAPTCの実習レストランですが。

今回はディナー営業もしていたので、ディナーに行ってきました。

 

かいつまんで経緯を書くと...

  派遣先のサモア国立大学に併設された、OZの職業訓練校=APTC。

  その中の観光学科が時々、構内にあるレストランで実習営業。

  実は大人気らしくて予約も取りにくく、先日初めてランチへ。

  と、雰囲気も味もコスパ抜群!

  必ずまた来ると誓ったのでした。笑

 

結論から書いてしまうとですね、今回も大満足でした。

次も、って言うか、営業するたび毎回行く!ってくらい。

 

今回は3コースのアラカルトでWST45(≒2,000円)。

メニューはこちら↓。 って読めるかな...。

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GFはグルテンフリー、LFは乳糖フリー、Vはベジタリアン対応。

このメニューにはありませんが、ビーガンメニューもあるとか。

日本でもじわじわ認知され始めた、くらいかと思いますが、さすがはOZの学校です。

 

暗くて手ブレした写真たちの言い訳をするわけじゃありませんが。汗

ディナーということで、照明をグッと落として、制服もモノトーンでシックに。

この実習のために、ビールのドラフトサーバまで入れてます。

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調度も夜向けに、やや落ち着いた感じ。

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私が食べたのは、悩みに悩んで...

前菜:海老のサラダ。マンゴーソースがおいしい!

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メイン:サーロインステーキ。ポテトがわさび風味!リアル「わさビーフ」!!笑

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デザート:チーズケーキ。生のイチゴ(もちろん輸入)はサモアでは超高級品です。

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今回は、なんと調理も生徒たちということでした!

が、味は変わらず、と言うか先日のランチよりおいしかった!!

 

アルコール類の値段を見るとほぼ原価同然なので、利益度外視ですね。

...って、レストラン自体が構内の施設だし、何より実習なので。

当たり前と言えば当たり前ですが。

ドラフトのグラスビールで始めて、7人でワイン2本空けて、一人WST50強(≒2,300円)。

外食が高いサモアで、これだけおいしいものを食べて、味も雰囲気も良くてこの値段。

最高です。

 

ただ、サーロインの焼き方を聞かれなかったので「レアで」と言ったら通じず。

「ん?小さい肉がいいの?」みたいな。笑

「いやいや、degree of grillingの話」とか「how much to roast」とか説明してもダメ。

「rare, medium, well-doneとかあるじゃん?」なんて言っても、ハテナ顔。

こりゃ、そもそも「肉の焼き方」って概念がないぞ、と。汗

実習なので、こっちも頑張ったんですが、最終的には先生が呼ばれ...。

もちろん先生が来たら一瞬で解決。

その後、隅のほうで教えてもらっていたので、残る営業は大丈夫でしょう。;-)

 

また、一本目のワインを注いで回ってくれたんですが、それぞれの量が全然違う。

グラスに線も入ってるのに!

...というのもご愛嬌。

ボトルの持ち方や注ぎ方など、未熟な点もたくさんですが、サモア人特有の人の良さ&笑顔で、何となく許せてしまいます。笑

 でも食事の後のアンケートには、ちゃんと書いておきました。実習なので。

 

昨日も満席でしたが、我々の他は白人ばっかり。

オープンしてからディナー営業は2日目だったので、OZの先生やそのゲストたちかと。

サモア感があるんだかないんだか不思議な空間でしたが、非常においしくて楽しくて、大満喫の実習レストランでした。

次も行く!

朝食にも興味出てきた!!